令和6年6月定例会 市長提案説明

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ページ番号1027377  更新日 令和6年6月7日

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提案説明に先立ち、諸般の事項について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の5類移行から約1年が経過した今年の春は、まちの賑わいを感じる様々なイベントが市内各所で開催され、コロナ禍前の活気を取り戻しておりました。
満開の桜のもと晴天に恵まれた、さる4月6日、7日には、岐阜市の春を彩る「道三まつり」が開催されました。
本市のセントラルパーク金公園で行われた、「金公園わくわくキッズイベント」では、甲冑着付け体験や射的などに、目を輝かせて参加する子どもたちの姿や、
喫茶文化のPRブースにおいて、3世代の家族が一緒にモーニングを楽しむ光景などが、強く印象に残っております。
また、ゴールデンウィーク期間中の4月28日に開催された、「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」では、夏日となった暑さの中、私も、子どもたちが描いた応援ゼッケンを付け、7,635人のランナーと一緒に走ってまいりました。
ランナーを激励しつつ、沿道のボランティアや市民の皆様に感謝の気持ちを伝えるとともに、私自身も沿道の皆様からの温かい声援に、大いに励まされたところであります。
他にも、今年のゴールデンウィークには、子どもたちをはじめ、多くの笑顔に出会うことができました。
科学館で開催された「岐阜市科学館de公共交通フェア」では、未来を担う子どもたちが、自動運転バスに心弾ませる姿を目にしました。
また、柳ケ瀬グラッスル35と金公園で開催された、花と緑のフェスティバル「フローラリー岐阜」においては、緑が広がる芝生広場を、子どもたちが笑顔で駆け回る様子や、境川緑道公園の「どんと、こいこい祭り」においても、色鮮やかな鯉のぼりを楽しく見上げている子どもたちと、その姿を見守るご家族を数多く拝見し、心暖まる思いでありました。
コロナ禍で制限されていたこうした人と人とのふれあいが、私たちの日々の活力につながり、ひいては、まちの賑わいやまちづくりの原動力となるものと、改めて実感したところであります。
また、まちの賑わいづくりの基盤となる観光についても、コロナ禍で打撃を受けたものの、円安の影響によるインバウンドの回復などに伴い、活気を取り戻しております。
こうした中、本市を代表する観光資源である「ぎふ長良川の鵜飼」が、さる5月11日に開幕いたしました。
今シーズンは、サッカー元日本代表でFC岐阜のクラブアンバサダーを務める柏木陽介さんが、鵜飼開きに船頭デビューを飾り話題となったほか、新たに導入した英語対応の予約管理システムの効果もあり、5月の外国人乗船客数は、前年同時期の約1.3倍、670人と、連日多くの外国人の皆様に乗船いただいております。
インバウンド需要を取り込むうえで、魅力あるコンテンツとして「ぎふ長良川の鵜飼」が認知されてきていることは、大変喜ばしいことであります。
今後、大阪・関西万博開催などにより、外国人観光客のさらなる増加が期待される中、インバウンド推進室を中心に、地域DMOの候補法人に登録された岐阜観光コンベンション協会をはじめ、関係団体の皆様とともに、より効果的なインバウンド誘客を進めてまいります。
また、鵜飼を盛り上げていただく官民連携の取り組みも活発化しております。
これまでも、有志による長良川鵜飼文化応援団が魅力発信などに尽力されておりますが、今シーズンは、新たに立ち上げられた鵜飼を応援していただける民間団体とともに、プロの写真家が撮影した鵜匠6名のフラッグをJR岐阜駅北口のデッキに掲げるなど、様々な取り組みを官民連携で進めているところであります。
さらに、長良川右岸プロムナードエリアでは、鵜飼開催期間中の新たな夜の楽しみ方として、民間事業者の皆様が毎週土曜日に「長良川夜市」を開催され、岸辺からの鵜飼観覧を華やかなものとしていただいております。
こうした民間の活力は、中心市街地のまちづくりにも活かされております。
伊奈波地区では、地元住民が中心となり、飲食店や雑貨店が出店する「ミライの参道まるけ」や空き家となった古民家を活用へとつなげる「岐阜町空き家拝見ツアー」が開催されているほか、歌舞伎を通して地元を盛り上げようと、若い世代が中心となった「岐阜まち歌舞伎」が行われており、さる4月4日には、11回目の開催となる舞台に私も特別に出演させていただきました。
こうした地域の力を結集した取り組みが、次世代へと受け継がれ、まちづくりの継承につながることを、大いに期待しております。
また、柳ケ瀬地区においても地元商店街の皆様が、まちづくりに関する勉強会等を自主的に開催されるとともに、サンデービルヂングマーケットやリノベーションまちづくりなど、民間主導のまちづくりが進められております。
さらに、柳ケ瀬商店街振興組合連合会では、本年4月に、30代の理事長が就任され、「柳ケ瀬をもう一度、日本一のまちに変える」との思いで、意欲的に取り組んでおられるなど、将来のまちを担う世代がご活躍されていることに、大変心強い思いであります。
こうした民間の取り組みを支えるため、本市としましても、金公園や柳ケ瀬グラッスル35など、憩い、賑わいの拠点整備や「金華橋ストリートパークライン」などの新たな道路空間の利活用への試み、自動運転バス「GIFU HEART BUS」の継続運行など、様々な施策を展開しております。
さらに、ゴールデンウィーク明けの5月8日には、積年の課題であった旧長崎屋の解体が始まり、まちづくり活動の拠点となる柳ケ瀬広場の整備に向け、大きな一歩を踏み出したところであります。
現在、柳ケ瀬地区においては、岐阜高島屋の閉店や商店街アーケードのあり方検討など、様々な課題がありますが、中心市街地みらい戦略課など庁内関係部局が一体となり、官民連携による課題解決を図りながら、未来を見据えたまちづくりに取り組んでまいります。
それでは、今期定例会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を、御説明申し上げます。
はじめに、第66号議案、令和6年度一般会計補正予算についてであります。
今回の補正予算におきましては、道路や河川、公園等の社会基盤整備事業など、国・県の補助内示に伴う事業を中心に、所要の補正をいたしております。
まず、総務費の財産管理費には、岐阜公園隣接の市有地及び建物の借受人が、賃貸借契約終了後においても退去していないことから、当該土地及び建物の明渡し並びに使用損害金の支払いを求めるため、第81号議案において、訴えを提起するとともに、かかる訴訟費用110余万円を補正するものであります。
次に、民生費の市民協働推進費には、一般財団法人自治総合センターからの助成を受け、地域におけるコミュニティ活動用備品整備に対する助成費300万円を補正するものであります。次に、衛生費の感染症対策費には、主に65歳以上の方を対象とした新型コロナウイルスワクチンの定期予防接種に要する経費7億5,600余万円を、健康増進対策費には、25歳の女性を対象に子宮がん検診の受診率向上を図るため、検診費用にかかる助成などに、260余万円を、それぞれ補正するものであります。
次に、農林水産業費は、いずれも県の補助内示に伴うものであります。
まず、農業振興費には、産地の構造改革への取り組みに必要となる機械等の導入経費に対する助成費1,000余万円を、畜産業振興費には、飼料価格高騰対策として、自給飼料生産基盤拡大への取り組みに必要な機械の導入経費に対する助成費、360余万円を、土地改良費には、農業用施設の改良工事費、500万円を、それぞれ補正するものであります。
続いて、土木費は、国・県の補助内示に伴い、道路や河川、公園等の社会資本整備について、補正するものであります。
はじめに、土木総務費には、土地の境界など、権利関係の明確化を図るための地籍調査に230余万円を補正するものであります。
道路橋梁新設改良費には、水野町線、鷺山下土居線などの幹線道路整備や、通学路安全対策などに、6億3,900余万円を、道路橋梁環境整備費には、道路の無電柱化推進のほか、橋梁の長寿命化などに、2億1,300余万円を、河川水路新設改良費には、西出川ほか2河川の改修に、8,200余万円を、河川水路環境整備費には、急傾斜地の崩壊防止対策などに、7,100万円を、それぞれ補正するものであります。
次に、都市建設総務費には、岐阜市鷺山中洙土地区画整理組合が施行する土地区画整理事業への助成費6,800余万円を、公園整備事業費には、岐阜公園の再整備や、市内各所の公園施設の長寿命化対策などに、5億500余万円を、それぞれ補正するものであります。
次に、消防費の防災対策費には、一般財団法人自治総合センターからの助成を受け、自主防災隊の活動に必要な資機材整備に対する助成費300余万円を、補正するものであります。
以上、一般会計の補正総額は、23億6,813万3千円となり、
財源内訳としましては、
国及び県支出金 8億 76万4千円
市債 6億 8,650万円
繰越金その他特定財源 8億 8,086万9千円
をもって措置した次第であります。
次に、第67号議案、土地区画整理事業特別会計補正予算は、国の補助内示に伴い、名鉄名古屋本線加納・茶所統合駅周辺の土地区画整理事業にかかる用地取得などに、3億6,100余万円を補正するものであります。
次に、第68号議案から第74号議案、第84号議案、第86号議案及び第88号議案は、いずれも条例の改正でありまして、それぞれ提案理由が付記してありますので、説明を省略させていただきます。
第75号議案は、工事請負契約の締結について、藍川北中学校校舎改修建築主体工事に係る請負契約を締結しようとするものであります。
第76号議案から第80号議案は、いずれも財産の取得についてでありまして、高機能消防指令センターシステム機器のほか、救助工作車や高規格救急車など、消防関連車両計7台及び救急車積載備品の取得契約を、それぞれ締結しようとするものであります。
第82号議案は、県管理道路の引継ぎなどに伴い、市道路線の認定、廃止及び変更をするものであります。
第83号議案は、後期高齢者医療被保険者証の廃止にかかる法令改正に伴い、岐阜県後期高齢者医療広域連合の規約を変更するものであります。
第85号議案、水道事業会計補正予算は、県の補助内示に伴い、鏡岩配水区の配水管布設替工事費に、2,200余万円を補正するものであります。
第87号議案、下水道事業会計補正予算は、国の補助内示に伴い、中部処理区の下水管渠布設替工事費などに、2億4,500万円を補正するとともに、須賀ポンプ場耐水化整備工事について、本年度分、3,800余万円及び翌年度にわたる債務負担行為6,400余万円を、それぞれ補正するものであります。
以上、補正予算及び関係諸議案を御説明いたしました。
よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願い申し上げます。
 

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