令和4年6月定例会 市長提案説明

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ページ番号1019083  更新日 令和5年11月30日

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提案説明に先立ち、諸般の事項について、申し上げます。

新型コロナウイルス感染症について

新型コロナウイルス感染症につきましては、3月21日に、まん延防止等重点措置が解除されて以降、年度替わりや大型連休で人の動きが多かった4月、5月ともに、新規感染者数が第5波のピーク時より高い水準で推移する状況が続いたことから、罹患された方へのフォローアップなどに、オール岐阜市の体制で取り組んでいるところであります。
また、ワクチン接種につきましても、集団接種会場での予約なし接種を実施するなど、接種率の向上に注力しており、昨日現在、対象者の74.5%が3回目の接種を終え、5月25日からは60歳以上の方などへの4回目接種もスタートいたしました。
ワクチンの効果と副反応等の情報をよくご理解いただいたうえで、希望される方が速やかに安心して接種できるよう、引き続き全力を挙げてまいります。
新型コロナウイルスの国内初の感染事例確認から2年以上が経過し、この間様々な変異株が出現してまいりましたが、オミクロン株は、これまでの変異株に比べ、感染力が非常に強い一方、重症化のリスクが相対的に低いといわれております。
こうした状況の中、先月から、国の有識者会議で、医療体制や行動制限など、これまでの新型コロナウイルス感染症への対応に関する検証が始められました。
また、感染症対策の基本的対処方針が変更され、入国にかかる水際対策の段階的緩和や、マスクの着用についても、状況に応じた対応が推奨されるなど、コロナとの闘いが、少しずつ新たなフェーズにさしかかっているようにも感じられます。
市民の皆様におかれましては、引き続き、基本的な感染防止対策の徹底をお願いすることに変わりはありませんが、同時に、社会経済活動との両立も大変重要であります。
我々としましても、県との連携のもと、今後の国の動きを注視し、状況の変化に迅速に対応してまいりたいと考えております。

社会経済活動の回復

こうした中、本市においても、社会経済活動の回復を感じる出来事が徐々に増えつつあります。
桜が満開となった、さる4月2日、3日には、春の風物詩「道三まつり」が、実に3年ぶりに開催されました。実施にあたっては、初めて土曜日に開催されたサンデービルヂングマーケットなど、地域主体のイベント等との相乗効果を念頭に置きつつ、感染リスクに対する専門家のご意見も参考に、これまでのまつりの内容をリニューアルいたしました。
特に、初日は穏やかな気候に恵まれたこともあり、5基のみこしが練り歩く様子や、高校生による太鼓の演奏などを、多くの皆様がご覧になり、会場は活気にあふれておりました。
また、コロナ対策による行動制限がなかったゴールデンウイーク期間中には、今シーズンから本格運航を開始した長良川遊覧船に、954人のお客様をお迎えし、国の重要文化的景観に指定されている風景を川面からお楽しみいただいたほか、岐阜城には、コロナ禍以前には及ばないものの、令和3年のおよそ2倍となる約1万8千人の方が入場され、麓の岐阜公園や川原町も、にぎわいを見せておりました。
さらに5月11日には、3年ぶりに、ぎふ長良川の鵜飼を予定どおり開幕することができました。4月に鵜匠に任命された山下晃正さんを含む、6人の鵜匠が、脈々と受け継がれた伝統の鵜飼漁を披露し、新たに導入した高級観覧船を含む28隻に乗船された、382人のお客様が、絶妙な手縄捌きを満喫されました。
特に、「白月」「藍山」「花篝」と命名された高級観覧船は、加藤東一画伯が描いた「総がらみ」で表現された色彩を内装のテーマカラーに取り入れ、調光可能な間接照明を採用し、両側に配置したソファー席は下足のままご利用いただけます。
また、ソフト面でも、個別の鵜匠説明をはじめ、高級観覧船ならではの特別な運用によりお客様に満足いただけるよう、サービスの充実を図っております。
乗船されたお客様からは、「広くて快適に過ごせる」「鵜飼の様子を間近で鑑賞できてよい」など、好評の声をいただいており、予約状況についても、昨日現在、貸切船約2,000隻のうち高級観覧船が、およそ1割を占めるなど、上々の滑り出しとなっております。
今後も、メディアや旅行代理店を通じたPRに努めるなど、持続可能な鵜飼事業の実現に向け着実に取り組んでまいります。
また、この日は、長良川うかいミュージアム前の長良川右岸プロムナードに、桟敷が設置されたほか、マルシェが開催され、買い物や飲食を楽しみながら、川辺から鵜飼をご覧になる方が大勢おみえになりました。
この新たな鵜飼観覧のスタイルは、「長良川の歴史、文化、景観を1000年先も継承し続ける続可能な地域を目指して」をコンセプトに掲げる、「ぎふ長良川鵜飼 かわまちづくり計画」の取り組みの一環によるものであります。
令和3年3月の計画策定以来、行政、地域住民、観光事業者等が一体となり、様々なソフト・ハード施策を進めてきておりますが、その施策の1つである、本市の夏の風物詩、長良川の花火大会は、新型コロナウイルスの影響などにより、3年連続で中止が決定しております。
これまで、再開を望む多くの声を頂く中、先月、岐阜商工会議所をはじめ、岐阜新聞社・中日新聞社及び本市の4者による準備委員会を立ち上げ、令和5年の開催に向けた協議を開始したところであります。
今後も、本市が誇るべき財産である長良川の周辺において、魅力的な水辺空間の創出に向け、オール岐阜の体制で取り組んでまいります。
この2年あまり、コロナ禍において、観光やイベント開催などに幅広い影響が及んでまいりました。
そうした中、久しぶりに予定通り開催できた、道三まつりや鵜飼開きの現場で、いわば「日常の風景」が戻ってきたことに、私自身、大きな喜びを感じるとともに、訪れた皆様の心からの笑顔が、大変印象に残っております。
改めて、こうした地域資源の魅力を再認識するとともに、さらなるブラッシュアップを図るなど、市民の皆様のシビックプライドの醸成につながる、持続可能な観光まちづくりに、引き続き、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。

諸議案の説明

それでは、今期定例会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を、御説明申し上げます。
はじめに、第62号議案、令和4年度一般会計補正予算についてであります。
今回の補正予算におきましては、物価高騰等に係る国の総合緊急対策に伴う経費のほか、新型コロナウイルス感染症対策及び、道路、河川や公園等の社会基盤整備事業など、国等の補助内示に伴う事業を中心に、所要の補正をいたしております。
初めに、国の「コロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策」に関する事業について、ご説明申し上げます。
まず、給食等の提供につきまして、食材価格が高騰する中、保護者に負担を求めることなく、これまで通りの栄養バランスや量の確保を図る観点から、民生費において、子ども保育費など所要の費目に、市立保育所の食材費及び子ども食堂や、子ども見守り宅食事業を運営するNPO法人等に対する助成費、計1,200余万円を、また、教育費の保健体育費には、市立学校及び幼稚園の給食食材を調達する学校給食会への助成費、1億400余万円を、それぞれ補正するものであります。
次に、農林水産業費の農業振興費につきましては、業者の経営安定化を目的に、農業経営収入保険への加入を促進するための助成費30万円を補正するものであります。
商工費の商工業振興費につきましては、依然として厳しい経営環境に置かれている市内中小事業者、個人事業主への支援とともに、ポイント還元により物価高騰等に直面する生活者を支援する、キャッシュレス決済を活用した地域経済活性化事業に8億4,300余万円を、あわせて、販売促進のためのイベント等の開催など、消費喚起を図る、事業者の主体的な取り組みに対する助成費、3,000万円を、それぞれ補正するものであります。
以上が国の総合緊急対策に関するもので、あわせて9億9,100余万円の補正となります。
このほか、民生費の障害者総合支援費につきましては、国の補助内示に伴い、障害者支援施設等のバリアフリー改修や設備整備に対する助成費、2,000余万円を、市民協働推進費には、一般財団法人 自治総合センターからの助成を受けまして、地域におけるコミュニティ活動用備品整備に対する助成費840万円を、それぞれ補正するものであります。
次に、衛生費の感染症対策費は、HPVワクチン接種について、令和3年度までの積極的勧奨差し控えの時期に、自費で接種を受けられた方に対し、その費用にかかる助成費、580余万円を補正するものであります。
また、保健所費には、新型コロナウイルス感染症対策に関して、感染者の増加に対応するため、健康観察等の調査業務や、民間検査機関における検査業務など、保健所の体制整備に要する経費、3億3,100余万円を補正するものであります
農林水産業費の農業振興費につきましては、県の補助内示に伴い、産地の構造改革への取り組みに必要となる機械等の導入経費に対する助成費、1,200万円を補正するものであります。
商工費の文化・芸術振興費につきましては、文化センターの特定天井等の改修に係る実施設計費に、1,400余万円及び、翌年度にわたる債務負担行為として1,000余万円を、それぞれ補正するものであります。
また、文化財保護費には、国の補助内示に伴い、ぎふ歴史遺産活用推進協議会が実施する、日本遺産のストーリーを体感できるツアーの造成に対する負担金、910余万円を補正するものであります。
続いて、土木費は、国・県の補助内示に伴い、道路、河川、公園などの社会基盤整備について、補正するものであります。
はじめに、土木総務費につきましては、土地の境界など、権利関係の明確化を図るための地籍調査に250余万円を補正するものであります。
道路橋梁 新設改良費には、金町那加岩地線ほか1路線の用地取得や、通学路の安全対策などに、2億1,900余万円を、道路橋梁環境整備費は、道路の無電柱化推進のほか、橋梁の長寿命化などに、1億8,000余万円を、河川水路新設改良費には、戸石川及び正木川の改修に、4,400余万円を、それぞれの費目において補正するものであります。
河川水路環境整備費には、新堀川排水機場の設備改修に、令和4年度分850余万円及び、令和5年度にわたる債務負担行為として、1,200余万円を、また、急傾斜地の崩壊防止対策として、1,500万円をそれぞれ補正するものであります。
次に、都市建設総務費には、岐阜市鷺山中洙土地区画整理組合が施行する土地区画整理事業への助成費1億1,300余万円を、駅周辺開発整備事業費には、JR岐阜駅と、岐阜駅北中央東及び中央西地区の再開発事業区域を結ぶ歩行者用デッキの整備にかかる設計費、2,000万円を、公園整備事業費には、岐阜ファミリーパークの公園区域拡張にかかる用地取得や、岐阜公園の再整備、市内各所の公園施設長寿命化対策などに、4億1,400余万円をそれぞれの費目において、補正するものであります。
このほか、諸支出金につきましては、土地区画整理事業特別会計への繰出金及び、中央卸売市場 事業会計への補助金を補正するものであります。
また、債務負担行為として、南庁舎跡活用について、活用事業者が行う、既存建物の改修又は解体に要する費用を負担するため、かかる経費、2億5,000万円を補正するものであります。
以上、債務負担行為を除く一般会計の補正総額は、24億2,535万6千円となり、
財源内訳としましては、
国及び県支出金 9億481万8千円
市債 3億6,280万円
繰越金及びその他特定財源 11億6,462万8千円
をもって充てる一方、
諸収入 689万円
を減額するものであります。
次に、第63号議案、競輪事業特別会計補正予算は、管理棟などの施設改修工事について、建設資材の高騰等に伴い、工事請負費が見込みを上回ることから、令和4年度分 1億1,900余万円とともに、令和5年度にわたる債務負担行為として 1億7,800余万円、あわせて2億9,800余万円を補正するものであります。
第64号議案は、土地区画整理事業特別会計補正予算でありまして、国の補助内示に伴い、加納・茶所統合駅周辺の、土地区画整理事業にかかる測量調査などに、3,800万円を補正するものであります。
次に、第65号議案から第71号議案、及び第79号議案は、いずれも条例の改正でありまして、それぞれ提案理由が付記してありますので、説明を省略させていただきます。
第72号議案 から 第75号議案は、いずれも財産の取得についてでありまして、消防救急無線機器のほか、救助工作車や高規格救急車など、消防関連車両 計6台の取得契約を締結しようとするものであります。
第76号議案、中央卸売市場 事業会計 補正予算は、PPP/PFI手法を活用した市場再整備に必要となる、要求水準書等作成及び事業者選定支援業務にかかる委託経費などに、2,000余万円、及び令和6年度にわたる債務負担行為、8,700余万円を補正するものであります。
第77号議案、水道事業会計 補正予算は、県の補助内示に伴い、鏡岩配水区などの配水管布設替工事費に、8,100余万円を補正するものであります。
第78号議案、下水道事業会計補正予算は、国の補助内示に伴い、千石今泉排水路の整備工事費に5,300万円を補正するとともに、南部プラント流動ブロワほか改築工事について、令和4年度分、2,100万円を減額し、令和5年度において実施するため、債務負担行為について、同額を補正するものであります。

以上、補正予算及び関係諸議案を御説明いたしました。よろしく御審議の上、御決定を賜りますようお願い申し上げます。
 

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