[県] 岐阜別院裏門
岐阜別院裏門(ぎふべついんうらもん)
分類
県指定重要文化財(建造物)
指定年月日
昭和50年(1975)7月17日
所在地
岐阜市西野町3-1
所有者
本願寺岐阜別院
解説
岐阜別院は浄土真宗本願寺派の別院で、寺伝によると慶長8年(1603)、本願寺12代准如(じゅんにょ)宗主の開基とされています。
岐阜別院の裏門は、江戸時代、北方村(現在の本巣郡北方町)にあった冠木門(かぶきもん)を移築したと伝わる門で、かつては境内南側の道に面していました。
冠木門とは、今日では屋根の無い門を指しますが、江戸時代には平屋建ての門を総称していました。北方陣屋(きたがたじんや)の初代旗本である戸田光直(とだみつなお)(初名は光賢(みつかた))が、第5代将軍徳川綱吉の前で優れた馬術を披露した褒賞として設置を許され、陣屋とその周辺十三か所に建てたと伝わります。建築時期は、綱吉・光直の治世時期に重なる元禄(1688~1704)頃と推定されています。
この門は、本柱と控柱に切妻屋根を載せた構造で、薬医門に属しますが、将軍お墨付きの門であるためか、豪壮な造りをしています。
建築用語
- 切妻屋根(きりづまやね):屋根形式の一種で、大棟から両側に流れを持つもの。
【参考】彰国社編『建築大辞典 第2版<普及版>』1993年刊
関連情報
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