[市] 護国之寺楼門
護国之寺楼門(ごこくしじろうもん)
分類
市指定重要文化財(建造物)
指定年月日
昭和57年(1982)2月16日
所在地
岐阜市長良雄総194-1
所有者
護国之寺
解説
雄総山護国之寺は、天平年間(729~749)、行基により創建された寺院と伝わっています。
護国之寺の楼門は、宝暦12年(1762)、良恭・良観両上人により再建されたものです。
三間二面、重層の楼門で、欅(けやき)材を使用し、自然石の礎石の上に円柱を建てた重厚な造りとなっています。正面2間には仁王像(におうぞう)が安置されています。
三間一戸楼門の典型的な構造をもち、細部の枓栱(ときょう)、虹梁(こうりょう)、木鼻(きばな)、蟇股(かえるまた)、彫刻等の手法は、その時代の特徴を良く示し、後年の修理補修も少なく良好な状態をしています。
また、棟札から地元長良の大工棟梁の手によることがわかっている点で、貴重な建造物です。
建築用語
- 斗栱(ときょう):本来は柱上にあって軒をささえる装置のこと。方形の斗(と)と肘木(ひじき)とによって構成され、両者を交互に組み合わせて前方に持送りとして突き出し、深い軒を広く支える。「組物」、「枡形」などともいう。
- 虹梁(こうりょう):社寺建築に用いられる化粧を兼ねた梁で、虹のように反りがある梁のこと。
- 木鼻(きばな):隅柱などで柱の向こう側に突き出る頭貫のうち、突き出た部分のこと。木鼻には彫刻などが施される。
- 蟇股(かえるまた):梁の上にあって、上部の荷重を支える横広がりの装飾的部材。蛙が股を広げたような形をしていることからこの名がある。
【参考】彰国社編『建築大辞典 第2版<普及版>』1993年刊
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