[県] 延算寺本堂

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ページ番号1030607  更新日 令和7年3月3日

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延算寺本堂

延算寺本堂(えんさんじほんどう)

分類

県指定重要文化財(建造物)

指定年月日

昭和31年(1956)9月7日

所在地

岐阜市岩井2-1-25

所有者

延算寺

解説

 岩井山延算寺は、寺伝によれば、弘仁6年(815)に弘法大師が当地を訪れ、一寺を建立し延算寺と名づけたことに始まります。貞観6年(864)には、清和天皇の病気平癒を祈って効験があったことから、七堂伽藍の建立が許されました。
 現在の本堂は、天正10年(1582)の兵火で焼失したものを、寛永20年(1643)に再建されたものです。
 桁行三間、梁間四間、単層入母屋造で、外観は優美で均整のとれた素朴な建物です。組物、蟇股などの彫刻は優れており、室町時代末期の様式を良く残しています。
 当初は桧皮葺の屋根でしたが、昭和36年(1961)の解体修理工事の際に銅板葺に葺き替えられています。

建築用語

  • 桁行(けたゆき):小屋梁に直角の方向。「桁行方向」ともいう。
  • 梁間(はりま):小屋梁に平行な方向。「梁間方向」、「梁行」ともいう。
  • 入母屋造(いりもやづくり):入母屋屋根を持つ建物の形式。上部を切妻造の形式にし、その四方に庇屋根を付ける。
  • 組物(くみもの):本来は柱上にあって軒をささえる装置のこと。方形の斗(と)と肘木(ひじき)とによって構成され、両者を交互に組み合わせて前方に持送りとして突き出し、深い軒を広く支える。「斗栱(ときょう)」、「枡形」などともいう。
  • 蟇股(かえるまた):梁の上にあって、上部の荷重を支える横広がりの装飾的部材。蛙が股を広げたような形をしていることからこの名がある。

【参考】彰国社編『建築大辞典 第2版<普及版>』1993年刊

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