[県] 岐阜別院本門
岐阜別院本門(ぎふべついんほんもん)
分類
県指定重要文化財(建造物)
指定年月日
昭和50年(1975)7月17日
所在地
岐阜市西野町3-1
所有者
本願寺岐阜別院
解説
岐阜別院は浄土真宗本願寺派の別院で、寺伝によると慶長8年(1603)、本願寺12代准如(じゅんにょ)宗主の開基とされています。
岐阜別院の本門は、宝暦6年(1756)に建立されたもので、屋根は入母屋造、本瓦葺です。様式は唐様(禅宗様)で、本柱の前後に二本ずつ控柱を持ち、四脚門に属する構造をとっています。また、柱の下に設置された石製礎盤や、屋根の垂木が放射線状に二重に並んだ扇垂木などは、唐様特有の様式です。
門の両側に左右対称に設けられた脇門(わきもん)もほぼ同じ造りです。総欅(けやき)造りで、多彩な彫刻など時代の特色をよくあらわし、技術的にも優れた建造物です。
建築用語
- 入母屋造(いりもやづくり):入母屋屋根を持つ建物の形式。上部を切妻造の形式にし、その四方に庇屋根を付ける。
- 唐様(禅宗様):鎌倉時代に大仏様より少し遅れ、禅宗の伝来と共に中国の南宋から伝えられた仏教建築様式。初めは禅宗建築のみに限られていたが、その後、他宗派の建築にも行われ、和様建築に大きな影響を及ぼした。
【参考】彰国社編『建築大辞典 第2版<普及版>』1993年刊
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