感染症に関する最近の話題
感染症の流行状況について
岐阜県内の最近の感染症の流行状況を確認することができます。
マイコプラズマ肺炎が増加しています
マイコプラズマ肺炎の感染者が、全国的に増加しています。基本的な感染予防対策を徹底しましょう。
- マイコプラズマ肺炎の予防対策
(1)普段から流水と石けんによる手洗いをすることが大切です。
併せて、アルコールによる手指衛生も行いましょう。
(2)飛沫感染しますので、マスク着用、換気などの感染予防対策を行いましょう。
感染した場合は、家族間でもタオルの共用は避けましょう。咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど“咳エチケット”を守ることを心がけましょう。
日本脳炎に注意しましょう
令和6年10月3日、県内で日本脳炎ウイルスに感染したと推定される患者が確認されました。
岐阜県内を推定感染地域とする日本脳炎の患者が確認されたのは、1999年に現行の統計を開始以降初めてです。
日本脳炎ウイルスは、蚊を介して感染します。感染した場合、多くは無症状に終わりますが、中には意識障害や麻痺などの神経障害を引き起こす場合があります。
日本脳炎の予防は、蚊の対策と予防接種が中心となります。定期接種・特例接種の対象の人は、予防接種を受けましょう。
(1)蚊の対策
・虫よけスプレーや蚊取り線香、網戸などを利用し、防虫対策を行いましょう。
・肌を露出しない服装を心がけましょう。
詳しくはこちらをご確認ください。
(2)予防接種
ワクチン接種により、日本脳炎にかかるリスクを75~95%減らすことができると報告されています。
定期接種・特例接種の対象者は、無料で予防接種を受けることができます。
母子健康手帳などで接種が完了しているか確認し、まだ完了していない場合は予防接種を受けましょう。
〇定期接種対象者
・第1期(3回):生後6月~生後90月にある人
・第2期(1回):9歳以上13歳未満の人
〇特例接種対象者
・平成7年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた20歳未満の人
蚊を介して感染する他の疾患
海外へ渡航されるみなさまへ
海外へ渡航される方が海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるように、海外で注意すべき感染症及びその予防対策をお知らせします。
麻しんに注意しましょう
麻しんは海外における流行が報告されており、国内においても海外からの輸入症例を契機とした国内における感染事例が報告されています。
今後、更なる輸入症例や国内における感染事例が増加する可能性がありますので注意してください。
麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。受診の際は公共交通機関の利用を控えて医療機関の指示に従って受診してください。
麻しんは予防接種で防げる病気であり、ワクチン接種は個人でできる有効な予防方法です。麻しんの定期予防接種をまだ受けていない方は、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。
梅毒にかかる人が増えています!
梅毒の感染者が、全国的に増加しています。2022年の岐阜県内の梅毒患者報告数が過去最多となりました。
梅毒は性感染症の一種で、梅毒トレポネーマという病原菌による感染症です。主に性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。また、一度治っても再び感染することがあります。
梅毒は感染後も症状がまったくあらわれないこともあり、知らない間に他人に感染させてしまう場合もあります。
特に、妊娠している方が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあります。生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。
梅毒は抗菌薬による治療を行うことで完治しますが、治療をせずに放置すると、数年後に重い症状をおこすことがあります。
感染予防
- 不特定多数の人との性行為を避けることが基本になります。
- コンドームを正しく使用することが大切ですが、コンドームで覆わない部分の皮膚や粘膜に梅毒の症状があると、コンドームでは予防できない場合があります。
- お互いに感染しない・させないためにパートナー同士の感染有無の確認が必要です。
- すでに皮膚や粘膜にしこりやただれがある場合には、性的接触を控え、医療機関(皮膚科・泌尿器科・婦人科等)を早めに受診するようにしましょう。
※岐阜市保健所でもHIV検査とあわせて無料・匿名で梅毒検査を受けることができます。
- HIV検査(岐阜市保健所)
- 【注意喚起】梅毒が急増しています(岐阜市保健所)
- ぎふ感染症かわら版(令和4年10月14日) (PDF 896.9KB)
- ぎふ感染症かわら版(令和5年4月7日) (PDF 914.7KB)
- 梅毒(厚生労働省)(外部リンク)
- 梅毒が拡大しています!一人ひとりが予防と検査を!(政府広報オンライン)(外部リンク)
ダニ媒介感染症に注意しましょう
令和3年12月17日、市内で日本紅斑熱の患者が確認されました。岐阜県内における日本紅斑熱の患者の発生は、感染症法に指定以降初めてです。また、つつが虫病も市内で令和3年11月に2件、12月に2件発生しています。いずれの感染症もマダニやつつが虫といったダニを媒介して感染する疾患で、特に森林や草地などで活動する際は、肌の露出を少なくするなどの感染予防対策を行いましょう。
- ダニ媒介性疾患の予防対策
(1) 肌の露出を少なくする。帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等する。
(2) 長袖、長ズボンを着用する。
(3) 足を完全に覆う靴を履く。サンダル等は避ける。
(4) 明るい色の服を着る。(ダニを目視で確認しやすくするため)
(5) 屋外活動後はダニに咬まれていないか確認する。
- ダニに咬まれた時の対処法
(1) 無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科など)で処置してもらう。
(2) ダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受ける。
「風しん」は、ウイルスによる感染症です。
現在、例年と比較し、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しております。今後、全国的に感染が拡大する可能性があります。30代から50代の男性においては、風しんの抗体価が低い方が2割程度存在していることが分かっています。診療に関わる医療関係者、これまで風しんにかかっていない方、風しんの予防接種を受けていない方及び妊娠を希望する女性の方は特に注意が必要です。
エボラ出血熱にご注意ください
平成30年5月9日、世界保健機関(WHO)より、コンゴ民主共和国北キブ州(North Kivu州)においてエボラ出血熱が発生したと発表されました。
発生地域であるコンゴ民主共和国北キブ州(North Kivu州)から帰国し、疑わしい症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、適切な診断及び治療を受けることが重要です。(症状は発熱(ほぼ必発)、疼痛(頭痛、筋肉痛、胸痛、腹痛など)、無力症が多い)
乳児ボツリヌス症について
国内における乳児ボツリヌス症の発生例は少ないですが、重症化すると命にかかわることもあるため、注意が必要です。
食品衛生課リンク
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このページに関するお問い合わせ
感染症・医務薬務課
〒500-8309 岐阜市都通2丁目19番地 2階
電話番号:058-252-7187 ファクス番号:058-252-1280