ジカ熱(ジカウイルス感染症)に注意しましょう
2015年頃から、中南米を中心に、ジカ熱の流行が報告されています。ジカ熱はデング熱などと同様に蚊が媒介して感染します。また、ジカ熱は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。現在、日本国内でのジカ熱の感染は報告されていませんが、海外へお出かけの際は、渡航先の流行状況を確認し、流行地では、できるだけ肌の露出を少なくし、虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないように注意しましょう。
また、流行地で蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、関節痛、結膜炎などの症状がみられた場合は、医療機関を受診してください。
妊婦もしくは妊娠の可能性のある方へ
妊婦及び妊娠の可能性のある方は、可能な限り流行地への渡航を控えてください。
妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されています。現在流行している中南米においても小頭症の新生児が急増していることから、世界保健機関(WHO)はジカウイルス感染症が流行している地域へ妊婦は渡航すべきでないと勧告しています。(2016年3月8日)
感染経路
ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染すると言われています。まれなケースとして性行為による感染も指摘されています。
症状
2~12日(多くは2~7日)の潜伏期間の後、主として軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などを呈します。これらの症状は軽く、2~7日続いて治まります。他の蚊媒介感染症であるデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
治療方法
ジカウイルスに対する特別な薬や有効なワクチンはありませんので、症状に合わせた治療(対症療法)になります。
予防方法
海外の流行地にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども現地では利用されています。
また、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低4週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
蚊に刺されないために以下のことに注意しましょう。
- 長袖、長ズボンを着用し、素足のサンダル履きは避ける
- 虫よけ剤を使用する
- 室内の蚊の駆除を心がける
- 水たまりなど蚊の幼虫の発生源を作らないようにする
参考
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ジカウイルス感染症について(厚生労働省)(外部リンク)
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ジカウイルス感染症に関する Q&A(厚生労働省)(外部リンク)
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ジカウイルス感染症の流行地域(厚生労働省)(外部リンク)
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ジカウイルス感染症とは(国立感染症研究所)(外部リンク)
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ヒトスジシマカが媒介する感染症について(岐阜県)(外部リンク)
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ご家庭での蚊の発生防止対策について(岐阜県)(外部リンク)
リーフレット
蚊が媒介する感染症
ジカ熱のほかにも、蚊に刺されることにより感染する病気があります。
デング熱
チクングニア熱
チクングニアウイルスをもつ蚊(国内ではヒトスジシマカ)にさされることにより感染します。症状はデング熱と非常によく似ています。ただし、チクングニア熱の場合は関節痛だけでなく関節が腫れることがあります。潜伏期間は3~12日と言われており、多くは3~7日で発症します。
マラリア
マラリア原虫をもつハマダラカが媒介します。
亜熱帯・熱帯地域を中心に発生し、100か国余りで流行している世界的に重要な感染症です。
現在、日本国内での感染はありません。
日本脳炎
日本脳炎ウイルスをもつコガタアカイエカが媒介します。
極東から東南アジア・南アジアにかけて広く発生しています。
ウエストナイル熱
ウイストナイルウイルスをもつコガタアカイエカが媒介します。
アフリカ・ヨーロッパ・中東・中央アジア・西アジア・アメリカなど広い地域に発生しています。
現在、日本国内での感染はありません。
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