在宅避難について
命を守る適切な避難行動は…
災害が発生し、または発生のおそれがある場合には、命を守るため、現在いる場所よりも相対的に少しでも安全な指定緊急避難場所などへの避難をしてください。
避難生活を過ごす場所は避難所だけではありません!
本市では、災害発生後、自宅の損壊や、水害、がけ崩れ等の危険のため自宅で生活ができない被災者が、一定期間生活するための施設として、地区の公民館や小中学校、その他の公共施設等を「指定一般避難所」に指定しています。
しかし、自宅とその周辺の安全が確認できれば「在宅避難」も考えてみましょう。
ただし、危険な場合や少しでも不安を感じる場合、周囲のサポートが必要な場合など、自宅での生活を続けることが難しい場合には、指定避難所への避難が必要です。
在宅避難とは?
「在宅避難」とは、災害が起きた時に自宅で避難生活を送ることです。
避難所は共同生活のため、プライバシーを守ることが困難な側面があり、居住スペースにも限りがあるため、通常の生活とは環境が異なり、ストレスなどで体調を崩してしまう可能性があります。ご自身と自宅の安全を確保できれば、感染症リスクの低減が期待できることもあり、住み慣れた自宅での生活を続ける在宅避難も選択肢の一つになります。
在宅避難のために必要なこと
日常備蓄という考え方(ローリングストック)
災害が発生してもすぐに支援物資は届きません。各家庭では、家族で1週間は過ごしていけるだけの物資を備蓄しておきましょう。
「備蓄」は特別なことをする必要はありません。日ごろから使っている食料品・生活必需品をすこし多めに購入しておくことで、災害時の備えになります。古いものから使っていき、使った分だけ買い足す『日常備蓄(ローリングストック)』を心がけましょう。
「備蓄」と聞いてもピンと来ない方、興味はあるけど何をどのくらい備蓄すれば良いか分からない方は、東京都総務局総合防災部が公表している「東京備蓄ナビ」で必要な備蓄をシミュレーションしてみましょう!
家具を固定しましょう!
地震発生時には、家具の転倒により「下敷きになってケガをする」、「逃げ道をふさがれ避難が遅れてしまう」などの被害のおそれがあります。地震発生直後の命を守るために、身近な空間の安全確保として、家具の固定を実施しましょう。
岐阜市では、高齢者や要介護者、障がいをお持ちの方の、災害時の死亡率が高い傾向にあることを考慮し、要支援者を対象に、寝室に設置されている家具の固定を支援する取り組みを行っています。
岐阜市の防災アプリをインストールしましょう!
災害時に焦らず行動するためには、日ごろから防災情報に慣れておくことが必要です。岐阜市では、より気軽に、どこでも利用できるよう、防災アプリを導入しています。家族や地域の皆さんでぜひダウンロードして、様々な情報に触れてみましょう!
岐阜市総合防災安心読本アプリ
岐阜市では、ハザードマップや防災に関する記事を掲載した「岐阜市総合防災安心読本」を発行しておりますが、アプリ版も作成しております。冊子版と比較して、より気軽に、災害時の避難行動や家庭でできる防災対策について知ることができます。
マイ・タイムラインアプリ「防災サポート」
マイ・タイムラインとは、一人ひとりの防災行動計画であり、台風などの接近による大雨によって、河川の水位が上昇する際に、自分自身がとる標準的な防災行動を、時系列的に整理し、自ら考え、命を守る避難行動のための一助としていただくものです。
避難している場所を市へお知らせください
避難所以外で避難されている方は、ご自身の安否情報を、被災者への物資などの支援拠点となる避難所(小学校など)までお申し出ください。
避難所へ直接お越しいただく方法のほか、下記のとおり「分散避難システム」を使用して報告するといった方法があります。
分散避難システムについて
「分散避難システム」とは、災害時において市町村が開設した避難所以外に避難している方(ご自宅、友人親戚宅、車中泊、ホテル等)の情報を把握し、安否確認するシステムです。
特に避難生活が長期化する大規模災害にあっては、県や市町村が避難所以外の避難者に対して適切な支援を行うために、避難所に避難していない避難者の人数や支援ニーズを把握する必要があります。
このため、災害時に自宅や親せき宅、ホテル等の避難所以外へ避難される際は、安全を確保したうえで、お手持ちのスマートフォン等から避難の状況について、本システムを利用して避難先をお知らせください。
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