令和3年3月2日 市長・市医師会長合同会見

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ページ番号1006236  更新日 令和3年8月31日

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写真:市長・市医師会長合同会見の様子


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

「岐阜市新型コロナウイルスワクチンの接種体制」について

資料

要旨

【市長】
ただいまから岐阜市新型コロナウイルスワクチンの接種体制についての記者会見をさせていただきます。
本日は岐阜市医師会の広瀬会長にもご同席をいただいております。
先週、国から高齢者ワクチンの接種の日程とワクチンの供給スケジュールが発表されましたが、こうした中において、現在、長良医療センターでは医療従事者の先行接種が行われたところであり、今月上旬には医療従事者等への優先接種が岐阜県において実施されるということであります。
また、4月12日には岐阜県内のいずれかの市町村で、高齢者への接種が開始される予定とお聞きいたしております。
また、高齢者向けワクチンの配送を6月中に完了するとの発表もなされました。
こうしたことから、ワクチンの供給の見通しもある程度示されましたので、本日、市民の皆さまに岐阜市としての方針を発表させていただきたいと思います。
まず、コンセプト・方針・接種体制についてであります。
コンセプトは、「いつでも、近くで、安心のワクチン接種」ということでございます。
方針として、市民の皆さまが安心してワクチンを無駄なく効率的に接種できるよう、公共施設や病院での集団接種と、地域のかかりつけ医での個別接種を組み合わせたハイブリッド方式での接種を進めてまいります。
接種体制ですが、公共施設での集団接種は主に週末の土曜日・日曜日に実施をさせていただきます。
岐阜市の南・北市民健康センターや、学校の体育館などでの実施を予定しており、体育館では週末に3か所での実施を検討しております。
病院での集団接種は、10か所程度で実施していただく予定でございまして、なお、実施日や時間等は各病院で異なる予定でございます。
個別接種については、地域の診療所、かかりつけ医や病院で実施する予定です。
主に診療日に約250か所で実施をしていただく予定でございまして、この数字は病院及び診療所に意向調査をさせていただいた結果を反映したものであります。
先ほどコンセプトで「いつでも、近くで、安心のワクチン接種」ということをお話しましたが、いつでもというのは、平日は診療所や病院で、土曜・日曜は公共施設や病院で、毎日市内のどこかで接種が行われるという意味でございます。
近くでというのは、市内に約250か所の診療所や病院で接種が可能であるという体制であり、集団接種についても、学校の体育館を巡回して実施をさせていただくということでございます。
また、安心というのは、既往歴を知っているかかりつけ医による接種が可能であるということや、集団接種会場においては、複数の医師で対応をさせていただくということで、市民の皆さんに安心してワクチン接種を希望していただきたいと考えております。
それでは次に、接種のシミュレーションについてお話しをしたいと思います。
前提条件でありますが、まず接種率は70%として算出いたしました。
この数字は、高齢者の方のインフルエンザ予防接種が今年度60%を超える見込みとなっていることや、各種世論調査におきましても接種を希望する方の割合が70%になっているということで、70%ということを前提条件として置かせていただいたところでございます。
したがいまして、接種の人数は市全体では約28万5,600人でありますが、この数字は全市民を対象にしたケースでの数字であり、現在、ワクチンの治験等につきましては年齢制限がございますので、そのことは加味せず、将来すべての年齢の市民の方が接種ということになることを前提とした場合にどのようなスケジュールでいけるのかということで出しているので、その点はご了解をいただきたいと思います。
先日、薬事承認されたファイザー社製のワクチンのほか、現時点での想定としてアストラゼネカ社や武田/モデルナ社も2回接種が必要であるため、接種回数が約57万1,200回ということでございます。
現在、医療従事者等の接種が3月上旬から実施される予定でありますが、その後、65歳以上の高齢者の接種を4月12日から開始するということで発表がございました。
当初、国は高齢者の接種完了の目安を2か月と3週間としており、そのスケジュールで接種を完了するためには、9週間で1回目の接種を終える必要があるということでございます。
したがいまして、本市にあてはめてシミュレーションを行いますと、1回目の接種回数は1週間当たり約9,600回でありますが、3週間後からは2回目の接種が始まることから、1回目と2回目の接種の合計で1週間当たりの接種回数は1万9,200回と考えました。
今、お話をしました前提条件を元に、1週間あたりの接種回数の目標を1万9,200回として、まず高齢者向けの接種のシミュレーションを実施したところでございます。
担当大臣である河野大臣の会見にもありましたように、4月当初は数量を限定しての実施でございますので、都道府県がどの市町村にどのように配分するか調整することになっておりますが、現時点で岐阜市へのワクチンの供給は未定ということでありますので、そのことを加味しております。
また、昨日、首相官邸のTwitterにおいて、4月26日の週には全市町村に1箱ずつ出荷するとの投稿がなされておりましたが、4月全体の供給量が未定のため、具体的な接種回数は記載していないということでご理解いただきたいと思います。
そのため、今後、岐阜県から提示される供給量にあわせて、随時接種を進めていこうということでございます。
なお、先ほど申し上げましたように、現時点では岐阜市への供給量が決まっていないため、どのような方を対象とするのか、どのように予約を実施していくかなどについては未定でございます。
そのため、本格的な接種は5月以降になるものと想定しております。
そこで、5月以降はワクチンの供給が十分であるという前提でシミュレーションを実施いたしました。
5月・6月の接種回数は、1週間あたり1万9,200回であり、その内訳については個別接種として、250か所程度の診療所等において1万2,500回、これは1日あたり10回、1週間で50回というシミュレーションでございます。
集団接種としては、10か所程度の病院において2,800回、これは岐阜市の南・北市民健康センターや学校の体育館などこうした公共施設において3,120回、施設に入所されている方については780回をそれぞれ予定しているというシミュレーションでございます。
なお、7月以降については、公共施設での接種回数を増加できるよう準備を進めており、合計で1週間あたり2万520回の接種を実施していきたいと考えております。
次に、接種のスケジュールについてであります。
現在、長良医療センターにおいて国主体で先行接種が行われておりますが、次に実施される医療従事者向けの優先接種が3月上旬から行う予定であると、岐阜県が先般お示しされたとおりであります。
その後については岐阜市が高齢者以降の接種を進めていくこととなりますが、先ほどもお話しましたように4月中は限定的な接種となり、本格的な接種開始は5月以降になると想定しております。
先ほどお示ししたシミュレーションのとおり、5月以降に1週間あたり1万9,200回の接種を行っていけば、高齢者の1回目の接種は7月上旬には終了し、7月中には高齢者の2回目の接種が完了する予定であります。
その後は、基礎疾患を有する方への接種へと移行していくこととなりますが、早ければ7月上旬には1回目の接種を開始できる見込みでございます。
そして、このシミュレーションのとおりにいけば、今年中、すなわち12月中には希望する全市民への接種が完了するという予定でございますが、このスケジュール案はあくまでも現時点での想定でありまして、今後のワクチンの供給状況や国の動向、接種希望者数によって大きく変わる可能性があることをご承知おきいただきたいと思います。
次に接種券の発送時期についてでありますが、これも昨日、首相官邸のTwitterにおいて、「標準的には4月23日ごろまでの、接種開始に近い時期を想定している」と出されておりましたが、現状では4月5日から19日の週にかけて、各都道府県に配送されるワクチンの配分が決まっておらず、4月23日よりも前に接種が開始する可能性があることから、現在のところ高齢者については3月下旬、それ以外の方は4月中に発送できるように準備を進めております。
なお、具体的な発送時期については、国が示すスケジュールに合わせて実施する予定でございます。
また、市民の皆さまが安心して接種していただけるように、コールセンターを3月15日に保健所内に設置する予定でございます。
コールセンターは、土曜・日曜・祝日を含めた毎日、午前8時45分から午後5時30分まで開設し、このコールセンターで対応させていただく内容は、ワクチン接種の予約等に関すること、ワクチン接種の会場に関すること、後日郵送させていただく接種券等に関することなど、接種に関する身近なご質問やお問い合わせなどにお答えさせていただきたいと考えております。
なお、コールセンターの電話番号につきましては、後日健康部より発表させていただきます。
最後に、予約・相談・広報についてであります。
まず予約についてですが、先ほども申し上げましたとおり、接種開始の4月当初はワクチンの供給量が不透明でありますので、現時点での予約方法は未定でございます。
そのため、これからご説明申し上げる内容は、ある程度ワクチンが供給され、本格的な接種の開始が見込まれる5月接種分以降についてのものであることをご理解いただきたいと思います。
まず、公共施設についてでありますが、集団接種のうち、公共施設で実施する分については、岐阜市で受付を行います。
受付は24時間、いつでも予約可能なwebシステムや、コールセンターでの電話予約で行うことができます。
なお、岐阜市LINE公式アカウントのメニューに、このワクチン接種の予約メニューを配置いたしまして、スマートフォンからも手軽に予約できるような体制を構築していく予定です。
病院と診療所については、病院での集団接種及び診療所等での個別接種につきましては、それぞれの病院や診療所に直接ご連絡をいただき、予約を行っていただきます。
なお、予約方法については、病院や診療所によって異なるため、接種をご希望される病院や診療所に直接、お問い合わせいただきますようよろしくお願いいたします。
予約開始の時期についてであります。
現時点では4月26日以降のワクチンの供給量などについて、6月中の配送完了という発表がございましたが、いつ、どのタイミングで、どれくらいの量が配送されるかが不透明なため、現時点では、予約の開始時期などをお知らせすることができない状況でございます。
そのため、予約開始時期や接種開始時期、接種可能施設などが決定した際には、「広報ぎふ」や岐阜市公式ホームページなどに掲載しお知らせしていきます。
相談体制については、市民の皆さまが安心して接種いただけるよう、先ほどご説明させていただいたように、保健所内にコールセンターを設置するとともに、「岐阜市AIチャット総合サービス」、AIチャットボットのことですが、これを活用し、ワクチン接種の情報を手軽に入手できるような取り組みを進めてまいりたいと考えております。
また、広報については、先ほどお話しましたように、予約開始時期や、接種開始時期、接種可能施設などが決定した際には、「広報ぎふ」や岐阜市公式ホームページなどに掲載しお知らせしてまいります。
また、SNSやフリーペーパーなども活用し、広く市民の皆さまに周知を図っていきたいと考えております。
最後に、新型コロナウイルスワクチンの接種は、国を挙げての一大プロジェクトでございます。
接種を希望される市民の皆さまが、より早く、より安心して接種できますよう、国の動向を注視しながら、岐阜市医師会と連携を図りながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。
以上です。

【岐阜市医師会 会長】
岐阜市医師会の広瀬です。
ただいま市長のご説明から、ちょっと類似して、私どもの接種体制の考え方について少し付け足しをさせていただきます。
当初、このワクチン接種はファイザー社ワクチンを使用することとなっておりまして、ご存じのとおり移送・保管に問題がございます。
冷凍でのワクチン、今回は-25度から-15度ということでもいいということもありますが、いずれにしても冷凍でのワクチン保存でございまして、1箱195バイアルが最小流通単位となっており、さらに487人分を小分けして各接種施設に配布しなければなりません。
さらに、1バイアルを約1時間程度で溶解し、生理食塩水で希釈して5人分もしくは6人分に分注し、6時間以内に接種が必要となります。
したがいまして、接種施設が多くなるほど複雑となり、混乱をきたす可能性があり、ワクチンの無駄の可能性も出てまいります。
今回のワクチンは私たちにとりましては、接種経験がございません。
従来のわが国におけるワクチンの承認過程も、今回は短時間で行われておりまして、おそらく大きな副反応は非常に少ないものと想定しておりますが、発生した場合は直ちに対応が必要であると考えております。
また、接種直前にクレーム等が発生した場合は、接種作業がそこで滞るという可能性がございますので、接種レーンは複数のレーンを必要とすると考えております。
したがいまして、集団接種について我々は物理的には非常に効率的で安全な管理がしやすいものと考えておりますが、岐阜市医師会としてはより効率的に接種できる集団接種を主として、高齢者など、各種の接種形態を考えなければならない場合もございますので、個別接種とハイブリッド方式の接種を行うということで、岐阜市と合意いたしまして、全面的に連携して協力していくという方針をしております。
以上、我々の考え方を説明させていただきました。

【記者】
広瀬会長に伺いたいのですが、集団接種がすごく効率的になるということと、個別接種のハイブリッドで行うということは、どのような意図でおっしゃったのかお聞かせください。

【岐阜市医師会 会長】
高齢者の場合は病態等で、在宅や施設に入っていらっしゃる方など、それぞれ形態が違います。
したがいまして、集団接種で行うのは、物理的に不可能でございますので、それを接種に出かけることや、施設でまとめて行うなど、高齢者の場合は各種の接種形態を考えていかないと接種率を上げることができません。
したがいまして、個別接種も当然必要だということをお話いたしました。

【記者】
高齢者の方といっても12万3,000人とかなり人数も多いと思います。
この中でどのように優先付けというか、高齢者の方の中でもどういうスケジュールでいくかということがわかっていることがあれば教えてください。

【市長】
高齢者については、「オール岐阜県」ということで、県において市町村と連携しながら、どのような優先順位を設けながら接種を行うかということをご協議されているところですので、県としっかりと連携しながら、取り組んでいきたいと思っております。

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