令和2年10月28日 市長定例記者会見

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ページ番号1006228  更新日 令和3年8月31日

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写真:令和2年10月28日 定例記者会見をする市長


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

  • ぎふ長良川の鵜飼を終えて
  • 「岐阜市AIチャット総合案内サービス」の開始について
  • 史跡岐阜城跡山上部発掘調査開始について
  • 草潤中学校応援寄附の募集開始について
  • 第2回リノベーションスクール@岐阜の開催について
  • トランジットモール2020 ヤナガセパークライン・公共交通フェスタ およびバス車両による自動運転実証実験について

会見資料

発言要旨

【市長】
それでは第8回の定例記者会見をはじめます。
定例会見に先立ちまして、ぎふ長良川の鵜飼を終えて所感を述べたいと思います。
この令和2年の「ぎふ長良川の鵜飼」についてですが、新型コロナウイルスがありまして、観覧船の運航に際しては、乗船定員の削減、船内飲食の禁止、検温の実施など、万全な新型コロナウイルス対策を講じて今年度は運航に努めました。
コロナ対策や豪雨、さらには外出自粛等の影響もありまして、今年度は観覧船乗船客数や運航日数が伸び悩むなど、大きな影響が生じたわけでございます。
その結果、観覧船乗船客数は1万5,310人となりました。
これは令和元年比で言いますとマイナス83.2%で、平成30年度で比べましてもマイナス79.9%という数字でございます。
今年度の観覧船運航日数ですが、今年の鵜飼観覧船運航日数は全体では157日あるわけですが、102日にとどまり、運休日数は55日となりました。
内訳は、新型コロナによる影響が33日、増水等による影響が22日に及んだということであります。
今年は例年とは全く異なる形での運航となりましたが、お客様からは「ゆったりと観覧ができた」「会話が少なく、より静寂の中で幻想的な雰囲気を楽しめた」といった声も寄せていただき、満足度の高さがうかがえたところでございます。
今年は本市と民間事業者との連携による宿泊キャンペーンや民間事業者による実証実験等が行われました。
今後のぎふ長良川の鵜飼の魅力向上や、本市の観光振興につながるよう、官民が連携し、こうした取り組みを施策に活かしていきたいと考えております。
そこで来シーズンに向けてでありますが、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、新たな生活様式に対応した観覧方法や、豪雨への対応も含め、今年の結果を参考にしつつ、安全かつ多様な方法によりお楽しみいただける運航方法等を検討してまいります。
1つ目、鵜飼観覧船の運航方法ですが、国や県の指針、近隣開催地の運航方法に注視しながら、アルコールを含めた船内飲食や乗船定員の緩和について検討したいと思います。
2つ目、新たな鵜飼観覧方法の模索についてです。
今年「水上座敷」の実証実験を2回実施し、お客様のニーズ等を調査いたしました。
今後の実施に向け、内容を検討していきたいと考えております。
また、民間事業者とも連携し、魅力向上につながる観覧方法や水辺の賑わい創出に向け、現在、ぎふ長良川水辺空間活用協議会においても議論を進めているところであります。
3つ目、長期的なビジョンの策定に向けまして、現状の課題を整理し、持続可能な鵜飼観覧船事業に向けた運航形態を検討してまいります。
持続可能な鵜飼、鵜飼観覧に向け、河川環境の変化や船頭不足などの現状を踏まえて、鵜匠や民間事業者とも連携し、今後知恵を絞っていきたいと考えているところであります。
それでは本日の発表事項に移ります。
本日の発表事項は5点であります。
まず1点目ですが、「岐阜市AIチャット総合案内サービス」の開始についてであります。
少子高齢化や働き方改革、また現在では、コロナ社会における「新しい生活様式」など、社会情勢の変化に対し、本市ではICTを積極的に活用して、様々な課題の解決を図ることとし、「オール岐阜市」でデジタル・トランスフォーメーションを推進しているところであります。
この取り組みの一環として、このたび11月1日(日曜)より、AIチャットボットのしくみを活用した「岐阜市AIチャット総合案内サービス」を開始します。
サービス概要ですが、チャットボットとは、チャット、いわゆる対話と、ロボットを組み合わせた造語で、AIチャットボットは、AIが市民のお問い合わせ内容を認識し、対話形式で応答するしくみであります。
これは昨年10月1日から31日までの1ヶ月間、このAIチャットボットを活用した実証実験を実施し、住民票や戸籍、国民健康保険など、13の分野に関するお問い合わせを対象に、市民の皆さまにご利用いただき、その効果や課題について検証したところであります。
実証実験のアンケート結果では、24時間いつでも気軽に利用できる、簡単に知りたいことがわかるなど、利便性について高い評価をいただくとともに、税金や子育てなど、幅広い分野への拡大の声をいただきました。
これらの結果を踏まえ、新たに税金の納付や確定申告に関すること、子育ての助成制度や一時預かりに関すること、新型コロナウイルスの感染予防策や症状が出た場合の対処方法など、対象分野を実証実験の13分野から35分野に拡大し、「岐阜市AIチャット総合案内サービス」をスタートすることとしたものであります。
このサービスによって期待する効果といたしましては、本サービスは、夜間や休日など、市役所の窓口が閉まっている時間帯でも、スマートフォンで、「24時間、いつでも、どこからでも」、チャット形式で、「気軽に、知りたい情報を、簡単に」入手いただけるなど、利用者の皆さまにとって利便性が高いサービスであるとともに、お問い合わせ対応をAIに置き換えることで、職員がその時間をより市民の皆さまに喜んでいただけるサービスに注力できるようになるなど、様々な効果を期待しているところであります。
それでは、実際に「岐阜市AIチャット総合案内サービス」をご紹介したいと思います。
こちらの画面をご覧ください。
岐阜市のホームページや「広報ぎふ」のQRコード®などから、専用ページにアクセスし、知りたいことを入力いただくと、ぎふ長良川の鵜飼マスコットキャラクターのうーたんが答えてくれます。
ちょっと小さいかもしれませんが、うーたんのアイコンが出ております。
例えば「子どもが生まれた」と問い合わせていただきますと、このようにうーたんが「ご出産おめでとうございます!」ということで、「赤ちゃんの名前を決めましたか」という形で答えてくれます。
そして必要な手続きを、案内してくれます。
このように、知りたいことが簡単に調べられるということで、ぜひ、「出生届の提出方法は」など、お気軽に活用いただきたいと思います。
なおうーたんは上手く答えられないときもあるかと思いますが、これは学習の積み重ねが必要でありますので、今後お答えできる分野の拡大もどんどん進めていきたいということで、ご期待いただければと思います。
次は2つ目、史跡岐阜城跡山上部発掘調査開始についてであります。
昨年度の調査といたしましては、山上部と中腹部の計4ヶ所で調査を実施し、天守閣北西隅で信長期の可能性がある天守台石垣を初めて発見をいたしました。
現地説明会を行ったところ5日間で約3,500人の方に見学していただきました。
今年度の調査ですが、今年度は天守台周辺と一ノ門の2ヶ所で調査を実施いたします。
昨年度見つかった、信長期の可能性がある天守台石垣周辺をさらに詳しく調査し、天守台石垣のより詳細な構造や築造時期に迫ってまいりたいと考えております。
また一ノ門は、美濃国守護であった土岐氏が築いた山県市大桑城(おおがじょう)の岩門(いわもん)と構造が類似することから、発掘調査で詳しく構造を確認することで大河ドラマ「麒麟がくる」でも注目を集めた大桑城との関係に迫ってまいりたいと考えております。
市民の皆さまや全国のお城ファンに岐阜城の魅力を発信し、大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀も目にした本当の岐阜城の姿を知ってもらいたいと考えております。
なお、調査の様子は「岐阜城跡発掘調査」Twitterで随時紹介し、調査の様子をリアルタイムで発信していきたいと考えております。
調査期間は、本日、令和2年10月28日から1月中旬までの予定であります。
実際に作業を行う作業日時は平日9時15分~15時45分で、雨天の場合は中止、土曜・日曜・祝日もお休みという予定でございます。
作業の見学についてでありますが、一ノ門については登山道から見学可能でございます。
天守台については、周辺は場所が狭く、危険なため見学は行わない予定でございます。
岐阜公園内の発掘案内所で当日の調査予定をご案内し、見学前にあらかじめ皆さまにはご確認いただきたいと思います。
また、見学の際は新型コロナウイルス感染症対策のため、マスクの着用及び間隔をあけての見学をお願いしたいと思います。
今後成果については、調査結果を待って報告させていただきたいと思います。
多くの人に成果を知っていただくため、オンラインでの公開も検討しております。
3点目です。
草潤中学校応援寄附の募集開始についてであります。
岐阜市立草潤中学校として、全国では7番目の、東海地区では初の公立の不登校特例校として、令和3年4月の開校に向け、現在開校準備を鋭意進めているところであります。
この間、校内の内装塗装や校舎周辺の環境整備など、地域の皆さまのご協力も得ながら進めてきました。
今週末、10月31日に開催する学校説明会には、300名を超える方にご参加をお申し込みいただくなど、本校に対する関心の高さを実感しているところであります。
私も説明会の様子を見に行きたいと思っております。
そこで、寄附の募集開始についてでありますが、開校を控えまして、今回、本日10月28日、この会見の終了後、草潤中学校に通学する生徒が心身の健康を保ち、学校生活がより充実したものとなるように、「草潤中学校応援寄附金」として寄附金の募集を開始いたします。
またあわせて、生徒が利用する教材や校内の備品など、物品の寄附も募集したいと考えております。
募集期間については、本日令和2年10月28日~令和3年10月31日のおよそ1年間、ふるさと納税に新たなメニューを追加する形で実施いたします。
寄附金の申し込み方法は、3通りございまして、1つ目はウェブサイト、民間サイト「ふるさとチョイス」を通しての申し込みで、これはクレジットカード決済ほか、各種決済で行う方法がございます。
ウェブサイトは10月29日にメニューを公開する予定です。
2つ目は、寄附申込書を送付していただく方法で、メールや郵送、ファクスでの対応でございます。
3つ目として、市の窓口、教育政策課の不登校特例校設置準備室で直接申し込みいただく3種類でございます。
なお物品の寄附に関しましては、不登校特例校設置準備室に直接ご連絡いただければありがたいと思います。
寄附金の活用方法ですが、例えば、生徒が登校した際に心を落ち着かせることができる、または体のリズムを整えることができるような空間づくりといった校内環境の充実のための備品購入やよりよい学びに取り組むための教材の調達などに活用する予定であります。
また、ご寄附いただいた方については、草潤中学校敷地内に芳名版を設置し、顕彰させていただく予定でございます。
来年度開校する岐阜市立草潤中学校、また通学する生徒を、開校準備や開校後の学校運営における地域の皆さまや地元企業などのご協力、また今回の寄附にご賛同いただける方のご支援など、まさに「オール岐阜」の力でこうした児童生徒を育ててまいりたいと考えておりますので、ぜひ、ご協力をお願いいたします。
では4つ目、第2回リノベーションスクール@岐阜の開催についてであります。
現在、中心市街地活性化に向けて、官民一体となった様々な取り組みが行われております。
特に、老朽化した建物等を一旦更地にして、新たな空間を創出する市街地再開発事業と、既存の建物等を有効活用し、新たな価値を提供するリノベーションまちづくりの2つの取り組みを両輪として、それぞれが相乗効果を発揮するまちづくりを進めております。
柳ケ瀬エリアにおきましては、サンデービルヂングマーケットの定期開催や、ロイヤル40(ヨンマル)や、サロン・ド マルイチなどの遊休不動産を活用したリノベーションなど、民間主導での取り組みが進められております。
また、本年9月には、一般財団法人岐阜市にぎわいまち公社が、リノベーションまちづくりの拠点となる施設「やながせRテラス(やながせアールテラス)」を、ロイヤル劇場ビルにオープンしたところでございます。
このリノべーションまちづくりをさらに加速・継続していくためには、それらまちづくりを担う「人」を継続的に育成することが重要であります。
このため、昨年度より「リノベーションスクール@岐阜」を開催し、人材の育成に取り組んでいるところであり、ここで育った人材が、まちなかに新たな魅力を生み出し、未来へ繋げていってくれると期待しております。
昨年度の参加者の状況でありますが、昨年度開催したスクールのある受講生は、皆さんご案内のとおり、カフェを併設したうつわのお店を八幡町に今年10月2日に出店、オープンされました。
また別の受講生は、ホットサンドのキッチンカーのお店を起業し、現在、金公園で開催中の「OPEN SPACE LABO IN金公園(オープンスペースラボ イン こがねこうえん)」にも出店していただいております。
今年度も多くの申し込みがあり、選抜された18名の受講生が、グループに分かれてスクールに参加していただきます。
テーマは、昨年度の遊休不動産の活用に加えまして、様々なコンテンツを活用した事業プランを作る新たな取り組みとして、「コンテンツ開発コース」を開催してまいります。
今年のリノベーションスクールの概要ですが、日程は、11月28日~11月29日の2日間、会場は、「やながせRテラス」のあるロイヤル劇場ビルで行います。
主催は私ども岐阜市でありまして、受講生がまちに繰り出し、課題となる物件の見学や、オーナーへのヒアリングを通して、グループごとに事業計画を練り上げる、実践的なスクールで行われます。
最終日には、不動産オーナー等へ、公開でプレゼンテーションが行われます。
昨年度、グループでの真剣な議論や、柔軟な発想でのプレゼンテーションに私も大変感動しました。
まちを変えていくのは人であり、まちづくりの担い手の育成の必要性を改めて感じたところでありますので、今年度も期待したいと思います。
なおリノベーションスクールの日程を、新型コロナウイルス感染症対策として、昨年度の3日間から今年度は2日間へ減らし、参加者は開催の1か月前からオンライン上での事前受講や、消毒の徹底、マスク着用の呼びかけ、接触確認アプリの活用など、「新型コロナウイルスのある生活のための岐阜市総合対策」に基づき、しっかりと対策を講じた上で、実施いたします。
持続可能なまちづくりにおいて、中心市街地への投資は大変重要であると考えております。
その実現に向けた事業の柱のひとつである、リノベーションまちづくりをさらに加速・継続させるためのリノベーションスクールを、新たなテーマを設けて今年度も開催してまいりますので、皆さま方にもご注目いただき、取材もよろしくお願いしたいと思います。
最後に5点目ですが、トランジットモール2020(にせんにじゅう) ヤナガセパークライン・公共交通フェスタの開催と、バス車両による自動運転実証実験について、であります。
先月「トランジットモール2020」については、概要を報告させていただきましたが、本日は、具体的な内容についてご報告させていただきます。
トランジットモールについてですが、中心市街地において公共交通の機能を高め、利便性の向上と、新たな道路空間の活用、さらには賑わいへの寄与などを目的とし、平成28年度から実施しており、昨年度は金華橋通りで実施しました。
これまでは長良橋通りであったわけですが、昨年度から金華橋通りで実施しております。
これまでは休日のみの実施でしたが、今年度は平日も含め実施し、周辺道路における交通への影響等を検証し、道路空間の新たな活用方法の検討につなげてまいります。
期間は、11月11日から15日の5日間で10時から16時までの時間帯で実施します。
場所は、金華橋通りの金町2交差点から文化センター前交差点までの延長約580mの区間で、南進・北進の両方向で実施をいたします。
それに伴う交通規制は、準備と片付けを含め、11月10日の9時から翌週の16日の夕方5時までの7日間、片側4車線から片側1車線へ車線を減少する通行規制を、昼夜連続して行います。
朝や夕方のラッシュ時間など、渋滞の発生が予測されることから、通過される車両は迂回にご協力お願いします。
この交通規制を行う区間では、北側の「金町2交差点から金町5交差点まで」の区間についてはヤナガセパークラインを、南側の「金町5交差点から文化センター前交差点まで」は、公共交通フェスタを実施します。
それでは、空間活用のそれぞれについて、ご説明いたします。
はじめに、ヤナガセパークライン2020であります。
「どうろでリラックス・オープン・エンジョイ」をテーマに、人が歩いて楽しめる道路空間を創出してまいりたいと考えております。
まず11月14日、15日の2日間は、AからGの7つのエリアを区分して、皆さまに楽しんでいただきます。
例えば、Aエリアは「アーバンスポーツ」エリアとして、スケボーパークやけん玉、卓球などができるエリアです。
Bエリアは「アウトドアリビング」エリアとして、ハンモックチェアなどが体験できるエリアです。
Cエリアは「メイクパーク」エリアとして、移動公園遊具が設置され、小さなお子様が楽しめるエリアです。
ほかにもD、E、F、Gという形で、それぞれの特色あるエリアを作っております。
また、今年度の新たな取り組みとして、11日から13日の平日につきましても、人工芝やハンモック、ベンチによる「くつろぎ空間」と、移動公園遊具やスケボーパークの遊び場を設置するとともに屋外で開放的な気分で仕事をしていただく「ワーキングスペース」や市民の皆さまに、自由にご活用いただく「フリースペース」を設ける予定です。
平日、休日ともに様々な形で、道路空間の新たな活用方法を体感していただきたいと考えております。
次に公共交通フェスタ2020であります。
こちらにつきましても、平日、休日ともに様々なコンテンツを予定しております。
11月14日、15日の2日間は、バス、タクシーなどの公共交通車両をはじめ、パトカーや白バイ、津波・風水害対策車などのはたらくくるまの展示、電動パーソナルモビリティ乗車体験などの未来の乗り物の展示、バスのペーパークラフトや缶バッチ作りなどの体験コーナーのほか、キッチンカーなども出店します。
また、道路上に設置したステージで、和太鼓やダンス、楽器の演奏などのステージパフォーマンスが終日開催されます。
11日から13日の平日については、バス、タクシー車両を展示し、公共交通に親しんでいただきます。
このほか、「おでかけモビリティマネジメント」と題して、近隣の幼稚園児や小学校、中学校の生徒の皆さんに、道路上でバスの乗り方や公共交通の大切さなどを学んでもらう体験授業などを開催します。
また、14日、15日の2日間は、JR岐阜駅から、柳ケ瀬、ぎふメディアコスモスを経由し、会場までを周回するトランジットモールシャトルバスを、連節バスで運行します。
運賃は100円でありますので、ぜひ、ご利用いただきたいと思っております。
なお、新型コロナウイルス感染症対策でありますが、来場される皆さまには、「新型コロナウイルスのある生活のための岐阜市総合対策」に基づき、消毒、マスクの着用や、QRコードを活用した「岐阜市withコロナ安心追跡サービス」への登録にご協力をお願いしたいと思います。
ぜひ多くの皆さまにトランジットモール2020にお越しいただき、新たな道路空間の活用方法や、日ごろの交通手段について考えていただく機会となることを期待しております。
それでは次にバス車両による自動運転実証実験についてであります。
11月12日から15日に実施する県内初の小型バス車両による自動運転実証実験であります。
ルート、参加者募集などの内容につきましては、先月、報告させていただいたところでございますが、本日は、実証実験の体制など具体的な内容についてご報告します。
まず実証実験体制ですが、自動走行の方法として、市内を運行するコミュニティバスと同じ車両をベースに自動運転装置を装着し、人工衛星を基にして高精度な位置情報が得られる「全球測位衛星システム」や、レーザー光を活用したセンサーの一種である「LiDAR(ライダー)」により自車の位置を確認しながら、自動走行を実施します。
また、自動走行の際に自動運転システムを監視するテストドライバーを、岐阜乗合自動車株式会社のご協力をいただき、事前に技術講習を受講し、適正が認められた3名の運転手の方に務めていただきます。
なお、今回の実験は、全国で多くの実績がある国立大学法人 群馬大学及び、群馬大学と共同で研究を行っている日本モビリティ株式会社のご協力のもと実施するものです。
参加者について今回の実験で体験乗車いただく参加者でございますが、今月26日まで募集を行い、定員100人に対し181人の方々にご応募をいただきました。
県内で初めてとなる今回の実験を通じて、市民の皆さまとともに、まちの未来の姿を描いてまいりたいと思います。
なお、11月9日に「関係者試乗会」を開催する予定です。
ぜひとも、報道機関の皆さまにもご乗車していただきたいと考えております。
詳細は、後日ご案内させていただきますので、よろしくお願いします。
最後になりますが、今回の実証実験の結果を踏まえ、さらに検証を重ねながら、公共交通への自動運転技術の導入に向けて、取り組みを進めてまいりたいと考えております。
発表事項は以上です。

【記者】
発表項目以外の質問ですが、全国の自治体で行政手続きに伴う押印の廃止を打ち出す動きが広まっております。
政府も押印廃止を進めておりますが、岐阜市の対応について、市長のご意向を改めてお伺いしたいと思います。

【市長】
押印についてのご質問にお答えしたいと思います。
本市は、市民の負担軽減や手続きの簡素化による市民サービスの向上という観点から申請書類等における押印の見直しをこれまでも実施をしてまいりました。
例えば平成5年には公の施設の使用許可申請書などの様式、33件の見直しを行いましたし、平成11年には補助金の実績報告書などの押印を省略、186件について見直しを行いました。
昨今、新型コロナウイルス感染症への対応が求められる中、内閣府に設置された規制改革推進会議において、本年7月にテレワーク等の推進とデジタル時代に向けた規制制度見直しの一環として「書面規制、押印、対面規制の見直しについて」の考え方がまとめられ、地方公共団体等に対し、見直しの取り組みを求める通知が発出されております。
この通知を受けまして、同7月に、すべての行政手続きにおける押印状況を把握するため、全庁調査を実施いたしました。
市民、事業者含む皆さまに押印を求める約2,500種類の手続きにあわせて、市内部の手続き、約500種類について押印を求める根拠を整理したところであります。
9月の新内閣の発足後、行政手続きにおける押印等の見直しの議論が加速する中で、すべての都道府県と県庁所在市の約8割が押印の廃止に向け検討を進めており、既に押印を廃止した自治体があることも認識しております。
本市においても、押印の見直しを積極的に行うため、根拠規定となる法令や条例などの詳細、見直しの可否などについて改めて調査をしている状況であります。
行政手続きにおける押印の見直しは、市民の皆さまの負担軽減や手続きの簡素化に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からも各種申請手続きのオンライン化を推進するために、重要であると認識しております。

【記者】
岐阜城発掘調査についてですが、今年の当初にも発掘調査が行われ、かなり歴史的な価値が高いものが発見されたということを聞いておりますが、こういった岐阜城の史跡について市長として観光資源として今後ご活用されていくようなお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。

【市長】
こうした史跡というのは、市民の皆さまとの共有の財産であると考えておりますが、史跡というのは文化庁も言っているように保護と活用を両方進めていくということが重要であります。
したがいまして文化財としての保護をするということと、それを広く市民の皆さま、市外の観光客の皆さまにも見ていただき、歴史について皆さまの理解を深めていただくということの両方をしっかりと追及していきたいと考えております。
なお、これまで岐阜城の、特に石垣を実際に発掘をするということは私が就任して本格的に始めたことでありますが、実は広く市民の皆さまに知られていなかったというところから本格的な発掘を行い、それを知っていただいて、岐阜城の価値というものを大きく高めていただいた、認識を改めていただいたということがございます。
これからもこうした発掘を継続的に行いながら、岐阜城の本来の姿というのはいったいどういうものだったのかということを世の中に披露していきたいと思っております。
そのことが市民の皆さまのシビックプライドにもつながりますし、また観光客の皆さまも大勢岐阜に足を運んでいただく大きなチャンスにつながると思っております。

【記者】
トランジットモール2020について、前回に引き続き今回詳細を発表いただいたわけなんですが、にぎわいの創出、公共交通の機能を高める利便性の向上ということが目的として発表がありました。
自動運転に関しては今後導入に向けての実証実験、検証を行っていくということで、このトランジットモールに関して平成28年度から行われておりますが、今後期間限定ではなくて恒常的、長期的に行うという市長としてのお考えというのはありますでしょうか。
お考えをお聞かせください。

【市長】
トランジットモールについては、先ほどお話をしましたように、まずは公共交通機関というものを皆さんに親しんでいただくということが非常に重要であるということと、新たな道路空間の活用ということで、これまで長良橋通り、そして昨年度、今年度は金華橋通りという岐阜を代表する基幹的な道路で実施していきます。
この道路空間、特に長良橋通りとか金華橋通りと行っておりますが、これからは、公園を含めて、ありとあらゆる公共空間をパブリックスペースとして利活用するということは非常に重要だということで、市民の皆さんに様々な近未来を感じていただけるようひとつの実証実験として続けてきました。
特に今年は力が入っておりますし、皆さまには近未来を体感していただけたのではないかなと思っております。
したがって、今年度、平日を含めて実証実験を行いますので、まずはこの実験の成果をしっかりと分析し、そのうえで来年度必要であるかどうかについては結果を見て判断してきたいと考えております。

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