令和2年4月5日 市長臨時記者会見

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ページ番号1006218  更新日 令和3年8月31日

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写真:4月5日臨時記者会見する市長


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

新型コロナウイルス感染症に関して

要旨

【市長】
皆さんこんばんは。
ただいまから臨時の記者会見をはじめます。
本日は、本市における新型コロナウイルス感染症についての対策を中心に会見をさせていただきます。

まずご案内のとおり、本市では接客を伴う飲食店でのクラスターが発生をしており、その解明と感染拡大防止に全力を尽くしているところでございます。
私の現状認識としては、このクラスターには強烈な危機感を覚えております。
現在、陽性患者の入院や、濃厚接触者の確定、またPCR検査の実施を行っております。
さらに飲食店従業員の調査、またPCR検査を実施しているとのことでございます。
また、飲食店でありますから、大勢の不特定多数の顧客がいるわけですので、この顧客の確認にも全力を尽くしているところでございます。
その中でこのクラスターの解明や調査というのは、関係者に対する丁寧なコミュニケーション、聞き取りが重要でございますので、保健所には強制力が与えられていないという中で、関係者との信頼関係をしっかりと保ちながら調査を続けています。
そのためには一定の時間が必要です。

現在、クラスターの解明と感染拡大防止の最優先課題である中で、私は2つの観点から問題意識を持っております。

まず一つ目ですが、この飲食店の従業員及びこの飲食店の顧客には、子どもがいるということです。
すなわちこの子どもへの感染状況、そしてその子どもの行動歴の把握ができるのかという問題意識であります。
二つ目はこのクラスターを止めるためには、大人の協力、すなわち岐阜市民の皆さんの協力が必要だということであります。

まず一つ目、飲食店の従業員及び顧客の子どもについてであります。
本日4月5日、この飲食店の従業員のPCR検査を実施いたしました。
11名の検査を行い7名が陽性であります。
詳細はこのあと健康部がブリーフィングをさせていただきます。
また、顧客についても陽性の患者が出ておりますけれども、その濃厚接触者をPCR検査したところ子ども1名が陽性であります。
今手元に日本小児科学会が出しております小児の新型コロナウイルス感染症患者の臨床的な特徴という資料を持っておりますけれども、これは中国における集積報告のまとめでございます。
この中におきまして、子どもというのはおよそ80%から90%の確率で、家族内で発症するということが言われております。
したがいまして、こうした特徴から私がこの従業員及び飲食店の顧客の子どもというところに問題意識を持っています。
こうしたことも専門家の皆さんから様々アドバイスをいただきました。
したがってまだ全容は解明できておりませんが、従業員や顧客からその子どもたちに感染しているリスクが高いと言わざるを得ません。
そしてクラスター解明と感染拡大防止対策が現在まだ途上であるということの状態におきましては、学校を再開することにより更なるクラスターの感染が予見されると判断いたしました。
したがいまして、このクラスターの対策についての考えと、さらには県も要望されているところから幼稚園・小学校・中学校・市岐商・特別支援学校を4月19日(日曜)まで臨時休業といたします。
さらに、今回クラスター対策であるというところから、入学式、始業式も延期いたします。
そうしたことを本日教育委員会に要請し、ご決定をいただきました。
先日、4月3日の定例記者会見のときに学校の再開についても、その教育委員会が協議をされるということで、最終的に4月3日に学校を再開するということで発表がなされております。
午前・午後の二部制や少人数学級などの最大限の感染予防対策を講じてということで、学校再開を決定したわけでありますが、そのときの考え方について、少しここで触れさせていただきたいと思います。
3月2日から休校が続いているという中で、教育委員会のアンケートなどでも多くの子どもたちがこの休校の間にテレビやDVDやゲームを行う時間が多かったことが分かりました。
そういったことからも学校を再開する必要性というものを痛感していたところでございます。
いわば子どもたちの教育機会の確保ということです。
さらには休校による子どもたちの心身のストレスを解消しなければならない。
また様々なご家庭がございますので、給食の提供等により子どもたちの食も支えていかなければいけない。
また小児科医からもご助言をいただいておりますが、子どもたちが筋力を動かして運動するということは、子どもたちの心身の発達や成長にも大きく影響を与えるということから、こういった問題を解決すべく学校の再開ということをいったん決めたわけでございます。
しかし、この土日もこのクラスターの解明を進める中で、やはり大きなリスクが伴うということから、このたび休校を延期すべきという決断をいたしました。
しかし一方で、休校することにより、先ほど申し上げたような課題解決には至らないわけでございまして、この課題を解決すべく検討を行っているところであります。

いくつか例を申し上げますと、例えば教育機会の確保という観点でいけば、今後この新型コロナウイルス感染症の戦いは長期戦も視野に入れなければなりません。
したがって、遠隔授業の可能性を検討するように教育委員会には要請をいたしました。
残念ながら現在の学校の備品のタブレットにおいては、こうした遠隔授業の体制を組むことは不可能であります。
したがって早急に一からのスタートでありますが、この体制を組んでいただきたいと思っております。

二つ目に、自由登校日や運動場の開放など、いわゆる「3つの密」というものを避ける対策を講じながら、子どもたちの心身のストレスの解消にも長期戦を見込むならば取り組んでいかなければならないと思っております。
また、この新年度が始まり、新学期が始まる中で、新しい教科書が生徒と児童に用意されているわけですが、これは当然まだ渡している状況ではありません。
したがって新しい教科書はぜひ子どもたちの手元に届くようにしたいと考えております。

2つ目は、クラスターを止めるための大人の協力が、まさに岐阜市民の皆さまの協力が不可欠だという点であります。
学校を臨時休業にするということは、子ども同士の感染を防止するという一つの施策であり、子どもたちに大きな負担を求めるものであります。
子どもたちに3月以来これほど大きな負担を私たちは社会の中で求めている以上、大人たちはクラスターを止めるべく、またこの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に最大限の協力をするべきではないかと思います。
そのために、以下のような方針を考えております。

まず接客を伴う飲食店でクラスターが発生した事実を受け止め、これ以上広げない行動を市民の皆さんにはお願いします。
特に、これは私からのお願いでありますが、今回、クラスターの発生したお店の来店をされた顧客の皆さまには、ぜひ帰国者・接触者相談センターにご連絡をお願いいたします。
この皆さんにおそらくお子さんがいらっしゃったり、ご両親がいらっしゃったり、様々な大切な方が身近にいらっしゃると思います。
まさに来店をされた顧客が黙っておられることによって、こうした大切な方々に知らないうちに次々と感染を引き起こしていく、そのことが私たちの社会を大変大きな新型コロナウイルスによる侵食を招くわけでありますので、ぜひご相談を電話1本いただきますように、よろしくお願いいたします。
それが大人としての責任だと思います。

2つ目は不要・不急の外出を市民の皆さんには控えていただきたいと思います。
岐阜市といたしましても、明日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、市有施設の休館、使用中止、延期等の更なる徹底を図ること、職員についても分散、在宅勤務体制をもう一段進めるということ、また、このクラスターに対応すべく保健所の体制をさらに充実、増員をすることといたしております。
明日の本部会議で正式に発表したいと思います。
先ほど申し上げましたように、学校を休校にすればすべての感染拡大を防止できるわけではありません。
岐阜市民の全員が自分自身や大切な家族、友人、職場の仲間を守るために今一度一人ひとりのその行動が適切であるのか見つめなおしていただきたいと思います。
新型コロナウイルスの戦いは長期戦であります。
市民の皆さんには厳しい戦いが続くということを、覚悟を持っていただきたいと思います。
すべての岐阜市民が一致団結をして私と一緒に戦ってください。

最後に、このことに触れて私の会見を終わりたいと思います。
現在クラスターの解明を進めておりますが、これは岐阜市民だけの問題ではありません。
当然ですが、従業員や顧客の方には岐阜市以外に在住の方も含まれることが予想されるわけであります。
したがいまして私は41市町村の首長の皆さんにもメッセージを送りたいと考えております。このクラスターが岐阜市の問題だということではなくて、「オール岐阜」の問題なんだということです。
いわばこの飲食店に努めている方、さらには、顧客として来店された方が一人でもいらっしゃる、そういう市町村はその方がそれぞれの地域に帰り、家族に、あるいはご友人に、近隣の方に感染をさせている可能性というのは十二分に考えられるわけであります。
ぜひ「オール岐阜」という危機感を私たち全員が持ってすべての県民・市民の皆さんの命を守るべく、一人ひとりが立ち上がり戦っていただきますことを心からお願いいたしまして、私の会見を終わらせていただきます。
このあと、詳細につきましては健康部及び教育委員会が記者の皆さまにはブリーフィングをさせていただきます。
以上です。

【記者】
学校についてですけれども、今回市内でクラスターが感染した課題が続いているということで、学校の臨時休校を延期された中で、子どもたちがその間の過ごし方というところが、今後の感染拡大防止のカギだと思います。
その辺のところを市長がどうお考えになっているのかお聞かせいただきたいということと、小中学校が7日から入学式・始業式等に向けて準備をしていた子どもたちや保護者の方から混乱やトラブルの声が上がることが予想されるのですが、こうしたところに対する市長のメッセージがあれば、お伺いできればと思います。

【市長】
まず、休校中についての子どもたちの行動でありますが、不要・不急の外出はもちろん避けるということ、そして人の集まるところに行くということも避けていただきたいということも当然だと思います。
我が国で、全国で取り組んでいる感染予防対策を子どもたちにもしっかりと意識をして行動してもらいたいということが大前提であります。
今回4月7日に特に入学式を迎えられる新入生の皆さんには、大変楽しみにしておられたと思います。
しかしながら、この新型コロナウイルスとの戦いはまさに長期戦であり、すべての市民の皆さん、県民の皆さん、国民の皆さんに係る問題であります。
この非常時という意識を子どもたちにも持っていただき、大変な負担をかけますけれども、この戦いは一緒になって戦わなきゃいけない感染症対策だということを子どもたちや保護者の皆さんともぜひ共有をしたいと思います。
私の息子も入学する年であります。
私も一人の親として全く同じ思いを持っておりますので、ともに子どもたちの健康、命を守りたいと思いますので、市民の皆さんの最大限のご協力をお願いいたします。

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