投げ込みヒーターによる火災が増えています
投げ込みヒーターとは?
投げ込みヒーターは、電気により発熱する器具で、水を入れた浴槽・バケツなどに入れて電源を入れると簡単にお湯を作ることができます。アウトドア、建築現場などで幅広く使用されており、便利な器具ですが、通電中は大変高温になるため、使い方を誤ると火災の原因になります。
実際に起こった火災事例
岐阜市消防本部管内では令和3年以降、投げ込みヒーターによる火災が4件発生しています。
●浴槽に投入した投げ込みヒーターの電源を入れようとしたところ、間違えて床の上に置いてある投げ込みヒーターの電源を入れてしまい、放置したことで火災に発展した。(令和3年6月)
●作業場で投げ込みヒーターを使用した際、帰宅時に電源を切り忘れた。長時間放置したことにより水が干上がり、空焚き状態となって容器が破損し、床のマットに着火した。(令和4年3月)
●浴槽に投げ込みヒーターを入れ、水を温めていたところ、浴室の戸を閉めた際にコードが引っかかってヒーターが移動し、浴槽のふたに接触して着火した。(令和4年4月)
●風呂を沸かすために使用した投げ込みヒーターを浴槽から出す際、電源を切り忘れ、そのまま洗濯物かごに入れたため、洗濯物に着火した。(令和4年9月)
火災を防ぐためには?
主なポイントは次のとおりです。また、これ以外にも取扱説明書に注意事項が書かれています。必ず確認して安全に使用しましょう。
●使用前にヒーター部分がきちんと水につかっているか確認する。
≪理由≫ 水につかっていないとヒーターの温度が異常過熱します。
●ポリバケツなどの樹脂製の容器は使用しない。
≪理由≫ 容器のヒーターに接触した部分が溶け、水が漏れだして空焚き状態になります。
●使用中はその場から離れない。目を離さない。使用後は必ず投げ込みヒーターの電源プラグを抜く。
≪理由≫ その場から離れたり、目を離したりすると、忘れて放置する原因になります。
●万が一に備え、温度センサー、ヒューズが備わっている製品を使用する。【推奨】
≪理由≫ 万が一放置してしまった場合も異常な発熱を感知して自動的にヒーターの電源が遮断されます。
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