平成30年9月28日 市長の記者会見

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1006259  更新日 令和3年8月31日

印刷大きな文字で印刷

写真:平成30年度第7回定例会見をする市長


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

  • BRTトランジットモール2018・公共交通フェスタの実施結果について(速報値)
  • 豚コレラへの対応について
  • 消防救急デジタル無線の入札談合に関する損害賠償請求について

会見資料

発言要旨

【市長】
皆さんこんにちは。
平成30年度第7回の定例記者会見を開催いたします。
本日は3点、発表させていただきます。
まず1点目、BRTトランジットモール2018・公共交通フェスタの実施結果についてご報告させていただきます。
9月8日(土曜日)・9日(日曜日)と開催させていただきまして、大きな混乱もなく円滑ににぎわいを創出することができました。
具体的な数字を申し上げますと、2日間で連節シャトルバスの利用者が約3,300人ということで、過去から比べますと今回は大変多くの方がこのトランジットモールに参加をしていただけたと思っております。
私も実際乗りましたけれども、初めて乗ったという子どもさんがいらっしゃったり、特に若い世代に公共交通というものに親しんでいただく貴重な機会になったのではないかと思っております。
それからにぎわいへの効果ということで、トランジットモール区間と柳ケ瀬で歩行者の交通量を調査いたしまして、通常時よりも2倍から3倍に増加をしていたという結果が出ております。
特に公共交通フェスタの会場周辺におきましては通常時の5倍の方に来ていただけたということで、実際に皆様方も会場を見ていただいたと思いますけれども、バスやUDタクシー、自動運転の車両の展示もさせていただいて、多くの子どもたちが見てくれたということをお聞きしております。
公共交通フェスタには2日間で1万5,000人の方が来てくださいました。
昨年度開催したバスフェスタは3,000人のご来場でしたので、今回は5倍の方が来てくれたということで大変よかったと思っております。
様々なアンケートを取っておりますし、調査などもしておりますので、来月の下旬ごろにそういった調査をまとめてしっかりと分析をして今後について考えていきたいと思っております。
2つ目ですが、豚コレラへの対応ということでご報告をさせていただきます。
9月9日に豚コレラの感染が確認されました。
市民および関係者の皆様には大変なご心配をおかけしているところでございます。
国内で26年ぶりの発生ということでありますが、岐阜市で発生をしたということで大変驚いております。
本市では全庁的な体制を敷きまして、県が行う防疫措置に協力をさせていただいているところでございます。
発生農場の防疫措置は終了しておりますけれども、残念ながら野生のイノシシにも感染しているということでいまだ予断を許さない状況だと認識をしております。
引き続き県などの関係機関と緊密に連携しながら一日も早い事態の沈静化と安全・安心な市民生活の確保に努めてまいりたいと思います。
これまでの市の主な対応でありますけれども、9月9日に私を本部長として「岐阜市豚コレラ防疫対策本部会議」を開催いたしまして、庁内での情報共有を図り、対応に努めてきたところでございます。
併せて、県の「現地対策本部」が実施をする防疫措置に対しましても全庁体制で協力・支援をさせていただいております。
具体的には各業務に延べ189人の職員を派遣いたしておりまして、岐阜市消防本部6階における県の「現地対策本部」設置、さらには防疫措置に従事する県の職員の健康診断等の実施、そして市内2か所の消毒ポイントにおける畜産関係の車両の消毒作業に取り組んでまいりました。
また現在県が実施している野生イノシシの感染確認の検査にも協力をいたしております。
先般7頭目の野生イノシシの陽性反応が確認されておりますけれども、こうしたことにも協力をしているということでございます。
今後につきましては、まず市民の皆さんに正しい情報に基づく冷静な対応を呼びかけてまいりたいと思っております。
豚コレラは人に感染することはありませんし、感染した豚肉を摂取しても人体に影響はないということが国からも発表されておりますので、風評被害等が起こらないように努めてまいります。市民の皆さんのご協力もお願いしたいと思います。
また、野生のイノシシが死亡していてそれが陽性反応と確認がされておりますので、市民の皆さんにおかれましては死亡しているイノシシを発見いたしましたら触ることなく速やかに県の担当部局にご連絡をしていただきたいと思っております。
今後とも特に農林部、自然共生部を中心に県としっかりと連携をしながら緊張感、スピード感を持って対応にあたっていきたいと思っております。
また畜産農家に対しましても消毒の徹底を呼び掛けてまいりたいと思っておりますし、市の畜産センター公園でもイノシシが発見されておりますので、進入防止等の強化をしっかりと取りながら、感染拡大を招かないように取り組むよう指示をしているところでございます。
3つ目でありますが、消防救急デジタル無線の入札談合に関する損害賠償請求についてご報告をさせていただきます。
これまで総務省の消防庁、それから顧問弁護士と相談をしながら進めてまいりましたけれども、損害賠償請求金額の算定が終了いたしましたので、本日沖電気工業株式会社に対し、557万7,768円、これは契約金額の20.4%でありますが、損害賠償請求を行いました。
その理由でありますけれども、沖電気工業株式会社を含む5社の談合によって価格操作が行われたということが公正取引委員会によって排除措置命令が行われ、課徴金納付命令の対象となった本市の3件の入札事案において損害を被ったと判断いたしました。
今回、中央電子工学株式会社が我々の契約業者でありますけれども、中央電子工学株式会社に対しましては違約金または損害賠償請求はしないと考えております。
その理由でありますけれども、公正取引委員会は中央電子工学株式会社を独占禁止法違反に認定をしていないということでございますし、さらに関連した入札に参加をした同社を含むすべての業者に聞き取りの調査を行いましたが、談合に関わった事実は認められないということもあります。また、適正な契約手続きが行われているということもございます。
損害賠償請求金額の算定方法ですが、沖電気工業株式会社が直接の契約相手方ではありませんので、契約約款に基づく違約金相当の請求はできませんから、私どもとしては合理的な根拠によって損害額を算出するということでこの間総務省消防庁や顧問弁護士と慎重に相談を重ねてきたわけでございます。
今回、課徴金納付命令の対象だった3件の入札平均落札率88.4%と、談合期間外の全国平均の契約落札率68.0%の差が20.4%でした。これをもとに計算し、この金額での損害賠償請求を行ったということでございます。
発表は以上です。

【記者】
豚コレラへの対応について、市の北部中心に野生のイノシシから陽性反応が出ているということですけれども、市に情報提供が相次ぎ、それによって市の普段の業務が大変になっているというような状況はありますでしょうか。

【市長】
市民の皆さんから私どもに情報提供していただいたことについては県に適切にご報告をしながら、連携して対応させていただいているところであります。
環境事業部、自然共生部、農林部等々、関係するところがございますので、こういったところで対応させていただいているところでございます。
26年間なかった話でありますので、業務としてはなかなか担当部も苦労をしているわけですけれども、市民の皆さんの安心・安全のために当然の責務と考えています。

【記者】
鵜飼のことについてお聞きします。
台風24号が近づいてきまして、さらに中止にせざるを得ない可能性が出てくると思います。
豪雨等の影響で、なかなか以前のような姿を見せようにも、川底にたまった砂などいろいろな問題があるようだと聞いておりますが、10月15日に終わってしまう鵜飼について、来季に向けてオフシーズンにどのような対応をされていくのかお考えをお聞きしたいと思います。

【市長】
ありがとうございます。
今般、台風もまた到来ということでおそらく鵜飼を中止せざるを得ないという可能性が高いわけでございます。
今年の中止日数は記録的な数字になっておりまして、これについては今後の鵜飼のあり方ということも、自然災害が来年も再来年も起こるかもしれないという前提の中でどのように対応していくか検討していく必要はあるだろうと思います。
今土砂が川底に堆積しているとか、川の流れが変わって鵜飼のりばのほうに流れ込んでいるというようなことで、今までだったら船を出せる水位でも出せないという理由での中止の日も続いておりますので、川底等の土砂の浚渫といったことも、漁協さんのご理解をいただきながら対策を講じていかなければならないだろうと考えております。
なかなか重機を入れにくい環境が続いておりますので、おそらく10月15日までは今の状態でやらざるを得ないだろうと思っております。
ですから、鵜飼が終わり次第、今後の渇水期の対策、そして次年度以降の検討をしていきたいと思います。

【記者】
豚コレラについてなんですけれども、問題の発生の養豚場に最初に出入りしたのは市の獣医師さんということもあって、その獣医師さんがもっと早く言ってくれれば早く対応できたんじゃないかという指摘が一部から出てきているわけであります。
そうすると市側の責任というのも多少出てくる可能性があると思うのですが、その点についてお伺いしたいと思います。

【市長】
防疫についてはあくまで県の主導でありますので、県が最終的にどう判断されるのかということです。
私どもとしては県にしっかり連携しながら協力できることはしっかり協力していく、そういう立場にあります。
原因等は現在県が検証を重ねておられますので、私どもとしては一日も早く検証結果をご報告いただきまして、二度とこのようなことが起こらないように教訓としてつなげていきたいと思っておりますので、県の検証結果を見守っているという状況であります。

【記者】
消防救急デジタル無線の談合のお話で、損害賠償請求を本日岐阜地裁にすでに行ったということでよろしいでしょうか。

【市長】
岐阜地裁ではなく、沖電気工業株式会社に対して損害賠償請求をまず行ったということです。
今後請求先が損害賠償に応じてくれるかわかりませんので、まず私どもとしては損害額の確定をして請求を行ったという段階です。

【記者】
中央電子工学株式会社は、岐阜県内における沖電気工業株式会社の製品の、販売代理店ということでよろしいでしょうか。

【消防本部】
特約店になっております。

【記者】
豚コレラに戻りますけれども、県は9月に感染確認と発表していますけれども、8月からおそらく感染をしていたと思われます。
初期の対応に遅れがあったと認めていますけれども、岐阜市としてはその対応について何か問題があったと考えていないかどうかということと、県の一連の対応については何か思うことはありますでしょうか。

【市長】
市としては、県に適切に情報提供をさせていただいているという立場であります。
県の対応についてはまさに検証されているということでございますので、途中で憶測を挟むべきではありませんから、最終的にどのような検証結果を公表されるかということを私どもとしては見守って、その結果をしっかり知りたいと思っているところでございます。

【記者】
今は野生のイノシシの感染拡大ということが心配されていると思いますけれども、今のところ見つかった陽性の7頭すべて岐阜市内から出ているということで、畜産センターも今立ち入り禁止区域でありますし、11月にはイノシシの猟も始まるということで、猟友会の方からも心配の声が出ておりますけれども、そのあたりについて今後の見通し等、どのように懸念していらっしゃるのか教えてください。

【市長】
まず市の施設に関しては電気柵を設けて、私ども豚も飼っておりますので、こういったものに感染しないように最善の策を講じるということですでに対策している段階であります。
今後、県がさらに山に入っていろんな野生の調査をされるということで、こういったことに私どもも協力をさせていただきます。
さらに市民の皆さんにはイノシシが見つかった場合には速やかに連絡をいただき、私どもとしてしっかり処理をさせていただくということが大事ではないかなということです。
その連携、情報共有の体制はできておりますので、そこはしっかりやっていきたいと思います。

【記者】
消防救急デジタル無線に関して、損害賠償請求をされたということですが、沖電気工業株式会社に対する思い、どのように対応してほしいかという市長のご見解をお願いします。

【市長】
今回、私どもとして、損害賠償請求を一定の合理的な算出に基づいて提出をさせていただきましたので、速やかに賠償金を支払っていただければありがたいと思っております。
談合は大変残念なことでありますし、国もそのことについて指摘をして今回ペナルティーを受けているわけでありますので、このことを真摯に受け止めて対応していただきたいと思います。

【記者】
豚コレラの話に戻るんですけれども、先ほどの県の検証結果を待って見守るという話で、タラレバですけれども、県の検証結果の中で市の初動対応にも問題があったというような内容が記載されていれば、市のほうで独自で検証される可能性もあるということですか。

【市長】
仮定の質問にはお答えいたしませんけれども、まずは県の結果を待つということです。
その上で今後市にも協力してほしいことがあれば、もちろん私としては県としっかり連携をして協力をしていくという立場であります。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか?

このページに関するお問い合わせ

広報広聴課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎5階

電話番号
  • 広報ぎふ:058-214-2387
  • テレビ・ラジオ:058-214-2710
  • ホームページ、報道:058-214-2061
ファクス番号
058-262-6061

広報広聴課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。