平成30年5月9日 市長の記者会見

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ページ番号1006253  更新日 令和3年8月31日

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写真:平成30年度第2回定例記者会見をする市長


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピック ホストタウン交流事業の推進について
  • 史跡岐阜城跡における新発見の石垣について

会見資料

発言要旨

【市長】
みなさんこんにちは。
日ごろは市政発展のためにご尽力いただきまして、ありがとうございます。
ただいまから定例記者会見を始めさせていただきます。

1点目は、2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン交流事業の推進についてです。
本市のホストタウンでありますスロバキア共和国のトマシーク大使が初めて岐阜にお越しになります。
具体的には5月11日に市役所をご訪問いただきまして、私もお会いをさせていただきますし、更に鵜飼開きにもご参加いただきます。
大使は初めて岐阜の長良川鵜飼を体験されますので、大使にも岐阜の信長公のおもてなしを存分に味わっていただきながら、岐阜の魅力を発信していただければと考えております。
またホストタウンの交流事業といたしまして翌5月12日に講演会を開催させていただきます。
こちらは「みんなの森 ぎふメディアコスモス」で13時半から、大使自ら市民の皆様にスロバキア共和国の様々な文化や歴史をご紹介していただく予定でございます。
私も出席をいたしますのでよろしくお願いいたします。
併せて、すでに5月8日からスロバキア展を開催させていただいておりまして、風景の写真ですとかスロバキアの伝統工芸品等の展示をさせていただく中で、市民の皆さんのスロバキアに対する関心やご理解を深めていこうということで、実のあるホストタウン事業にしていきたいと考えております。
2020年ということで、いよいよ間近に迫ってまいりましたので、事業を確実に推進していける1つのきっかけとして大使が岐阜に来ていただけるということは大変ありがたいことだと思います。
精一杯おもてなしをさせていただこうと思います。

2点目に、史跡岐阜城跡における石垣の新発見についてお話をさせていただきます。
平成20年度に実施した調査におきましては、登山道を中心に調査を行っておりました。
その結果、砦の跡ですとか、石垣の痕跡の確認をしておりましたけれども、今回は登山道から少し中に入った、登山道以外のエリアについての調査を、平成30年1月から4月にかけて、金華山の北西部において実施いたしました。
まず、護国神社の奥に入った赤川洞では、谷筋を護岸する2メートル以上の巨大な石組が発見されております。
ここは手が入っていない地域でありますので、歴史の経年の劣化のままで残っております。
もう一つは天守から北西に伸びた尾根の上というところでありまして、これは新たな石垣群であります。
平坦地の一斜面に石垣が1~3段分残存をしておりますし、最も大きい石ですと、長さが270cm、高さ60cmということで、岐阜城の石垣の中では最大のものであります。
私も実際現地に行きまして、実物を確認してまいりました。
これらの石垣について専門家の皆さんからも少し評価をいただいております。
滋賀県立大学の中井先生や日本城郭協会理事の加藤先生に、この石垣について見ていただいておりまして、まず赤川洞については谷川の雰囲気が発掘前の信長公居館に似ているということであります。
江戸時代の伝承では、ここに織田秀信公の居館があったという伝承がございまして、ですから何らかの建物、庭園等があったのではないかという評価であります。
また、中腹の石垣についてですが、岐阜町の側からも長良の側からも城下から見える位置でありまして、城下町からの眺望を重視する考え方が見受けられますし、更には山上の天守に準ずるような役割があった可能性があるという評価も頂いております。
こういったことから考えますと、山上の天守を中心としたいわゆる中枢部、山上の城と、山麓の居館という二元的な構成というのが今回の発掘調査から岐阜城の概念として捉えられてきたわけですが、更に中腹についても重要な建物があったということで、岐阜城という概念が広くなる可能性のある新たな発見だと石垣の発見を位置づけております。
更には織田秀信公の居館があったという伝承が、今後調査を進めるにあたって、一つの成果として発見されていく可能性もあるということで、居館についても、今、発掘調査が行われた場所ではないところまで含めて非常に広い範囲にわたって岐阜城というものの構成があったのではないかという評価をいただいているわけであります。
今後の取り組みといたしましては、5月20日10時に現地の見学会を開催する予定であります。
私は非常に価値のある発見だと思っておりますし、今年度も引き続き分布調査等を実施をする予定で、更には山上の石垣調査と合わせて岐阜城全体としてどのように活用していくかということも考えてまいりたいと思っております。
私も文化庁にお邪魔をいたしまして、ご相談もさせていただき、国としっかり連携をいたしまして取り組んでまいる所存であります。
以上私からの発表とさせていただきます。

【記者】
東部クリーンセンターの粗大ごみの処理施設でおきた火災の事案とその後の対応についてお尋ねしたいと思っております。
3月8日に岐阜地検で不起訴処分ということが出た際、「詳細な内容を確認の上、弁護士と協議して対応します」という市長のコメントがありました。
それからちょうど2か月が経過して、どのような内容の検討がなされたのか、またその進捗の程度についてお尋ねいたします。

【市長】
この事案については私としても、就任後から引き継ぎを受けておりますので、どのように対応していくのかということを議論してまいりました。
その中で非常に大事なことは、市民の皆さんに納得をいただけるような結論に向かっていきたいということで、そのことを常に考えております。
そのために弁護士の皆さんとも協議をしながら対応についての準備をしていくということであります。
現時点では具体的にどのようにということを発信できる段階ではありませんけれども、本件は市民の財産、粗大ごみ施設という大変大きな財産を失った重い事案であると考えますと、慎重に対応を検討していかなければいけません。
ただ一方でスピード感も大事だと考えておりますので、ご理解をいただきながら私なりに内容を精査して、専門家の助言も仰ぎながら判断していきたい。
皆様がたにもご理解をいただけるとありがたいです。

【記者】
今発表された岐阜城の石垣について、先んじて市長になられるときから岐阜城の活用について強く打ち出しておられたと思います。
石垣を含めた岐阜城の今後の活用の仕方を検討していくとおっしゃいましたが、この発見によってより市長としてどういう価値で岐阜城を見ているか、また、市長の思いとしてはどのようにしていきたいのかお聞かせください。

【市長】
先ほども申し上げましたように、従来は岐阜城とは山上部の天守をもって岐阜城という印象を持っておられたわけです。
山麓部の発掘調査の結果、金箔瓦が出て、信長公の庭園の跡、居館の跡も発掘されたということで、ルイス・フロイスが日本史で記述していた内容が事実だったことが明らかになり、山頂部と山麓部という二元的な構造ということで評価が広がったというのがこれまでの成果でありました。
さらにこの中腹においても建物があったということは、砦のようなものだけではなく、重要な施設もそこにあったのではないか、ということが考えられますので、金華山全山が岐阜城であるという考え方になっていくわけであります。
そういう意味では従来の発掘調査の結果、今般の調査の結果が確実に岐阜城の価値を高めていると思いますので、信長公の居館とは清州に始まり、小牧山、岐阜、安土と繋がっていくわけでありますが、岐阜城という信長公が作り上げた城が、作りから見てもルイス・フロイスがあれだけの表現をしたということが事実として史跡の中にあるということが、今後の更なる調査などを通じて、多くの皆さんに見ていただける形になるだろうと思います。
従いまして現時点では調査の段階でありますけれども、これらの石垣を広く皆さんに見ていただける遺跡の保護と活用を考えてもらいたいと思っております。

【記者】
ちょうど今週から鵜飼が始まりますけれども、今季大きな変化としては鵜匠さんが新しく交代されました。
過去に鵜飼のありかた検討委員会において、鵜匠さんの今後の後継のありかたについては長期的な視点では持続可能なものでという方針が出ていると思いますが、市長としては今後鵜飼を長く続けていくための後継者のあり方についてはどういったお考えでしょうか。

【市長】
あり方検討委員会が行われていたことは聞いておりますし、その内容も拝見しております。
その上で新しい鵜匠が16年ぶりに後継者として誕生されたということは大変うれしく受け止めております。
歴史と伝統のある鵜匠の皆さんがその家として継続的に長良川鵜飼に取り組んでいかれるためのサポート体制作りは重要だと思っていますし、先日も鵜匠さんと意見交換をした時に、鵜匠さんだけでなく船頭さんや観覧船の船員等、鵜飼観覧船事業全体の人材確保や育成という観点からの問題と意見をいただいておりますので、そういったことも市長として考えていきたいと思っております。
いずれにしても岐阜市にとって欠かすべからざる存在であると思っておりますので、その大事な価値を持続可能な形で取り組んでいけるように努力していきたいと思います。

【記者】
鵜飼に関連して、鮎ですけれども、先日の放流初めのときに市長も準絶滅危惧の指定解除について頑張りたいという話をしておりましたが、今のお考えをお願いいたします。

【市長】
鮎の準絶滅危惧の指定について、この間の経緯をご説明いたしますと、平成15年に「岐阜市自然環境保全に関する条例」を制定いたしました。
また、その流れの中で、今後本市が“守り育てるべき生き物”を明らかにしようということで平成27年3月に「岐阜市版のレッドリスト・ブルーリスト2015」が策定され、そこに鮎が準絶滅危惧という分類をされたのです。
私といたしましては一定の期間を経て、現状に合わせたレッドリストに見直すということは必要だろうと考えております。
従いまして、国や県の状況から見ても市長という観点から担当部局には改定に向けて進めるように指示をいたしております。
ただ、現行のレッドリストの作成の中で、約9年間の調査の結果をもとに専門家が知見を出していただいた上で、2017年3月に策定をしたという経緯がございますので、生息状況の経年変化を適正把握し評価をするためには一定の調査期間が必要だと認識を持っております。
従いまして改定に向けてまず作業を進めていくということは私の指示でありますけれども、そういった中で専門家の議論が行われるだろうと理解をしております。

【記者】
つまり一定の期間が必要ということは、準絶滅危惧の指定についてたちまち解除したいという思いがあっても当然できないということですか。

【市長】
もともとレッドリストには専門家の皆さんがきちっと調査をしてその知見に基づいて作成されているもので、それを見直すということについても当然専門家の皆さんの意見が必要となってくるわけで、私が勝手にこれをどうしたいということを言ったとしても、私は専門家ではありませんので、あくまでも担当部の中でしっかりと準備をして見直しが行われるべきものだと理解をしております。

【記者】
岐阜市の観光大使を務めます太志さんがメインボーカルを務めているAqua Timezが昨日解散を表明いたしましたけれども、それにつきまして市長のご所感と今後の太志さんの観光大使としての役割の変化なりあれば教えてください。

【市長】
太志さんは私もほぼ同じ世代の方でありまして、大変親近感を持っております。
過去2度も紅白歌合戦に出場されたという経験を持っている方々の解散の発表に大変驚いております。
観光大使はAqua Timezさんではなく、あくまでも岐阜市出身の太志さんに委嘱をしているものでありますので、Aqua Timezというバンドとしては解散でありますけれども、今後太志さんがどのような活動をしていかれるかということが現時点では発表されておりませんので、その推移を見守っていきたいと思っております。
ちなみに太志さんは岐阜市を舞台とした楽曲の制作とか、テレビアニメ「紙兎ロペ」と岐阜市がコラボしたPR動画の声優も務めていただいているわけでして、今後ともミュージシャンとしての活動をされるのであれば引き続き観光大使をお願いしたいと考えております。

【記者】
先月から若手職員によるプロジェクトチームが立ち上がって事業がスタートされて、その前段では若手職員によるワークショップも開催されて市の事業に対する様々なアイデアが募られたわけですけれども、この事業に対する市長の現在の手ごたえや期待すること、そういったものの所感をお尋ねできればと思います。

【市長】
ワークショップについては、私どもの想定する人数を超えて131名に参加していただけたということで、若手の職員がある意味ではこれほど岐阜市のことを考えて、日ごろから問題意識を持ってくださっていたということを大変うれしく受け止めております。
出していただいた様々なアイデアの内、観光と、私の政策の一つであるこどもファースト及び教育が全体の半分以上を占めています。
それくらい大変意見も集中していたわけでありまして、「こどもファースト」「観光振興」の2つの分野でのプロジェクトチームを作って更に政策の深堀をしながら、若手職員からより政策として市民の皆さんに届けるにふさわしいものを練っていこうと考えております。
最終的にはそこで出していただいたものを私どもとしてしっかり受け止めさせていただいて、2019年度の予算編成に活かしていきたいと考えております。
私としても、こういう見方もあったのか、という意見もたくさんありましたので、そういったものも先日の会議で部長にすべて展開をさせていただいておりますので、それぞれに一つの新しいアイデアを作るきっかけとして活かしてもらいたいと思います。
またそれが実現をしていくことが若手職員の更なる働きがいにも繋がっていきますし、日ごろから問題意識をそれぞれに持っていただくということにも繋がると思っております。

【記者】
関連しての質問ですが、市長が実際にワークショップをご覧になって、実現性は別として、こういうアイデアがご自身としてすごくいいなと思ったことを教えてください。

【市長】
私は対話による合意形成とずっと言っておりまして、市長として言ったものがそのままそうなってしまうということは、岐阜市政全体の発展には繋がらないと思っています。
それぞれの部や課の中で職員の皆さんが日ごろのアイデアだとかいろんなところから得た情報、自分なりの感性で政策を考えていってほしい。
もちろん私なりには思いを持っておりますので、あとはそれを議論して合意形成を図っていくということが、実は全体の発展に繋がるという思いでいます。
あえてここで何か言うことは控えたいと思います。
逆にどんなものが上がってくるのか心待ちにしています。
そこでまたご提案いただいたものでいろいろな議論を深めていきたいなと考えております。

【記者】
駐日スロバキア大使の初来岐ですが、これは岐阜市側の招請を受けてということでよろしいのでしょうか。
また、今後、岐阜市側からブラチスラバなり、スロバキアの別の都市なりに行って岐阜市のプロモーション、イベントを行うことはお考えなのかどうかということをお尋ねいたします。

【市長】
岐阜市の側から大臣をお招きしたということであります。
今後については、例えば7月には在スロバキア日本国大使館において日本夏祭りというものが開催されますので、そちらに私どもも出展させていただくというアプローチでありますとか、視察団を受け入れる等、お互いに相互の交流を重ねていきながら2020年に向けての環境づくりを進めていこうと思っておりますので、大使が来ていただけるということは大きな一歩だと思っています。

【記者】
6月補正予算でご自身のカラーが出る事業を示していくということだと思われるのですが、道筋が徐々に絞られてきているのかなと思うのですけれども、現時点での思いを教えてください。

【市長】
内容についてはまた改めて記者会見で発表させていただきたいです。
当然担当部に対しては私なりの政策の柱というのはお伝えし、各部でそれぞれ考えていることとのすり合わせを行っております。
また発表を待っていただければ、私なりの方向はきちっとお伝えします。

【記者】
先日ありましたメディアコスモスの漏水ですが、今回今までとは異なる場所で起きてしまって、今後の業者に対する取り組み、姿勢などは変わっていくのでしょうか。

【市長】
5月3日に発生した漏水について、この場所では初めてということで大変遺憾だと思っております。
この件に関しては徹底した究明はもちろんのこと、同様の箇所の点検、更には対策ということを行っていただきまして、確実な再発防止を図るように求めている状況であります。
いずれにしても3月に合意書をかわしておりますので、この合意書に基づいて設計者及び施工者に対しては真摯な対応を引き続き求めていく立場で考えております。

【記者】
合意書の文面で言いますと、新しいところで不具合が起きてしまったとき、その負担は確実に向こうが持ってくれるという話ではなくて、岐阜市が費用を負担する可能性があるかと思うのですけれども、実際そういう懸念する材料が今回起きてしまったことで、今後文書を交わし直すといったようなことはありえるのでしょうか。

【市長】
文書の中においては先方も真摯な対応を取るということで、誠実に対応していただきたいと思っております。
発生してはいけませんけれども、今後のことについても適切な対応がとられるものと思いますし、こちらとしても取れる手は最大限考えて取り組んでいこうと思っております。

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