令和元年10月31日 市長の記者会見

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ページ番号1006245  更新日 令和3年8月31日

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写真:令和元年度第8回 定例記者会見をする市長


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

  • 岐阜市・杭州市友好提携40周年岐阜市代表団 帰国報告
  • 史跡岐阜城跡山上部調査及び山麓部庭園整備事前調査を開始
  • 「われらも麒麟!!!」プロジェクトについて 第1弾の募集結果及び第2弾の募集を開始
  • 「トランジットモール2019 yanagase PARK LINE・公共交通フェスタ」について

会見資料

発言要旨

【市長】
ただ今から第8回の定例記者会見を始めます。
まずはじめに、岐阜市・杭州市友好都市提携40周年記念岐阜市代表団 帰国報告をさせていただきます。
今回の訪問は今年友好都市連携40周年を迎えた中国・杭州市を訪問し、都市間交流に関する協議及び一層の友好の促進を図るとともに、西安市を訪問し、2019年世界文化観光フォーラムに参加することを目的といたしました。
まず、杭州市の訪問ですが、戴(だい)杭州市常務副市長と面談し、記念レセプションに参加いたしました。
戴杭州市常務副市長は、以前岐阜市を訪問いただき、この40周年についての懇談をさせていただいている方でございます。
私の杭州市訪問は今回が初めてでありまして、これまで教育・文化・経済の様々な分野での交流を重ねておりますけれども、今後はAIやビッグデータなどの先端技術を活用したまちづくりの観点でも交流を深めたいということでお話をしているところでございます。
記念レセプションでは両市の青少年による演奏等が披露されまして、大変和やかな雰囲気でありました。
日中不再戦の碑も訪問いたしました。
日中国交正常化の10年前に当時の両市長が交換した碑文をもとに、杭州市にある柳浪聞鶯公園に建立された日中不再戦の碑でありますが、この碑を岐阜市少年友好訪中団とともに訪問し、日中の草の根交流の大切さを共有したところであります。
先人の偉業に思いをはせながら、未来永劫、両市の友好関係を築けていけたらということで、未来を担う青少年にとってもよき学びの機会になったのではないかと思います。
さらに、杭州青少年活動交流センターを訪問いたしました。
このセンターでありますが、羅(ら)副センター長をはじめ、今年メディアコスモスで開催された国際児童アニメコンテストや、7月に行われた杭州青少年音響楽団の演奏の際に来岐をされた関係者の皆様とも意見交換をさせていただきました。
杭州市と岐阜市とは青少年の交流が非常に活発に行われていますので、今後とも子どもたちの潜在能力をいかに発揮させるかということや、両国が相互に学びあうことなど、両市が青少年交流をさらに深めていくことで一致をしたところでございます。
先ほどお話をしましたように、今回は岐阜市少年友好訪中団の皆様とともに記念行事に参加するなど、従来と異なる取り組みを行ったところでございまして、交流を次代へ継承するという意味でも大変意義のある訪問になったと思っております。
次に、西安市への訪問であります。
この訪問は「2019世界文化観光フォーラム」にて、岐阜市のプロモーションをすることを目的として訪問いたしました。
私がこのフォーラムの中で壇上に立ちまして、岐阜市の地名の由来ですとか、日中友好庭園など中国との交流の歴史を紹介するとともに、ぎふ長良川の鵜飼や岐阜城などの観光名所、さらには食の魅力をPRすることで岐阜市への観光誘客を図るプレゼンテーションをさせていただいたところでございます。
また、西安市の幹部とも懇談を行いまして、両市はそれぞれ歴史ある文化観光都市であるという共通認識のもと、今回の懇談を機に相互に理解を深め、両市の交流に今後努めてまいりたいということでございます。
具体的な成果といたしまして、観光協力の合意書を締結いたしました。
これは岐阜市商工観光部長と西安市文化観光局局長が観光協力合意書に署名をしたものでございます。
その中身は、両市における情報交換や相互訪問の実施、相互に市の観光宣伝手段を活用した観光資源の宣伝に取り組むこと、また、企業の会議の相互開催や観光客の誘致に尽力をしようというものでございます。
今回の西安市への訪問によりまして、西安市政府、フォーラムを運営したシートリップ、さらにシートリップとすでに連携協定を結んでいる横浜市と新たな関係と構築することができました。
今後、具体的な交流の取り組みについても検討を重ねてまいりますが、西安市は北京市、上海市、天津市、重慶市に続く5番目の直轄市として今名前が挙がっており、人口も1,000万人を超える規模でございます。
大変近年発展が目覚ましいということもございまして、この機会を有効にとらえてまいりたいと考えております。
帰国報告は以上でございます。
それでは、発表事項に入ります。
本日の発表事項は3点です。
まず1点目ですが、史跡岐阜城跡山上部調査及び山麓部庭園整備事前調査を開始するということについてです。
まず山上部の発掘調査でございますが、前年度よりも規模を拡大し山上部の遺構の確認調査を行います。
現在多くの市民の皆様や全国のお城ファンの皆様に岐阜城の魅力を発信しているところでございますし、また来年の大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台にもなるということで、本当の岐阜城の姿を知ってもらいたいということと、さらに子どもたちにも岐阜城の魅力やすばらしさを感じてもらい、次世代へ継承していきたいと考えております。
本日10月31日(木曜日)から1月中旬まで、発掘調査を実施いたします。
岐阜城の山上部と中腹部の計4か所で調査を行うわけでございますけれども、具体的な箇所といたしましては、1つ目は二ノ門の周辺でございます。
こちらは前回も調査を行いましたけれども、前年度の箇所を追加調査するということで、絵図にかかれた石垣を確認したいと考えております。
2か所目は天守閣の西側であります。
天守台の石垣や瓦などの確認をしたいということでございます。
3か所目は岐阜城資料館の南側、こちらは約1,200平方メートルということで、今回の調査で一番広い範囲でございますが、石垣の確認をしたいと考えております。
4か所目は中腹における石垣をもつ平坦地の構造の確認を目的としたものでございまして、これは昨年度岐阜城の中では最大の石垣が発見された場所でございますけれども、しっかりと構造の調査をしたいと考えております。
山上部の二ノ門周辺及び天守閣西側については見学が可能でございます。
複数の場所で行うことによって調査の日程が異なりますが、岐阜公園内の発掘案内所で当日の調査予定を案内しておりますので、見学前にあらかじめご確認をいただきたいと思います。
作業の日時ですが、月曜日と火曜日はお休み、雨天は中止でございます。
水曜日から日曜日まで、9時15分から15時45分まで調査を行います。
調査の成果については、改めてご報告させていただきたいと思います。
次に、山麓部庭園の滝再現公開実験の開始についてでございます。
すでに報道していただいているところでございますけれども、岐阜公園信長公居館跡を調査するというものでございます。
10月26日から開始しておりまして、発掘調査で明らかになった滝を再現するということで、滝の眺めや水の音は見学者にも好評いただいております。
実験結果については今後の庭園整備の計画に反映したいと考えております。
この中で、12月の岐阜城パノラマ夜景に合わせまして、夜間公開とライトアップを実施いたします。
公開期間ですが、12月20日(金曜日)から22日(日曜日)、時間は17時から21時30分まででございます。
滝の実験時間ですが、昼間の時間に加えまして、18時・19時・20時・21時にも実施したいと考えております。
今後も、ゴールデンウイークや夏休み期間に実施されるパノラマ夜景と連動して実施する予定でございます。
多くの方に日本でオンリーワンの信長公居館跡の姿を垣間見ていただき、今後も大河ドラマに合わせてPRしたいと考えております。
3つ目ですが「岐阜城跡発掘調査」のTwitterを開設いたしました。
岐阜城跡の発掘調査の調査予定や、最新情報を発信し、市民や全国のお城ファンの皆様方にリアルタイムで発信したいと考えております。
先ほど確認しましたが、フォロワーは私含めて2名ということで、この発表を契機に皆様方にぜひともフォロワーになっていただき、リアルタイムで情報を得ていただきたいと思います。
また調査期間以外でも、岐阜城跡や文化財に関するお知らせを発信する予定でございまして、様々な形で情報発信したいと考えております。
次に、「われらも麒麟!!!」プロジェクトについて、第一弾の募集結果及び第二弾の募集開始についてご報告をさせていただきます。
まず第一弾の募集結果でございますが、現在大河ドラマの放送が迫ってくる中で、これに合わせ大河ドラマ館を設置する歴史博物館で、整備の工事を進めているところでございます。
本年5月の第3回定例記者会見で発表した、歴史博物館の2階に設置をする「われらも麒麟!!!」コーナーに展示する作品募集では93人の高校生から、グラフィック部門で41点、映像部門で21点の応募をいただきました。
また中高生による記念スタンプのデザイン案募集では240点もの応募をいただきました。
大変ありがたいと思っております。
応募した学生の中には、歴史博物館に何度も足を運んで、学芸員の専門的な知見に触れ、作品制作に活かした生徒もいましたし、明智光秀公やふるさと岐阜について学び、プロジェクトに取り組んだ学校もあったとお聞きをしております。
大変素晴らしいことだと思っております。
このように多くの生徒が大河ドラマを契機として、岐阜の歴史と文化を学習し、自分なりに理解をし、その思いを作品として表現していくということは、私が日々申し上げておりますシビックプライドの醸成の上でも大変有意義なものであったのではないかと思っております。
今後でございますが、1月11日のドラマ館のオープンに合わせまして、グラフィック部門、映像部門の応募作品は、すべて順次「われらも麒麟!!!」展示コーナーに展示する予定でございます。
記念スタンプ部門では5作品を選出して博物館内に設置し、惜しくも選出されなかった作品についても展示コーナーに飾るバナーデザインに活用する予定でございます。
また私と教育長が部門ごとに市長賞と教育委員会賞を選出したいと考えております。
次に第二弾の募集です。
第二弾として「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」において解説活動や案内活動を行う中高生のボランティアを募集いたします。
内容ですが、まず一つ目、中学生による解説活動です。
岐阜市内に居住、もしくは通学する中学生を対象に、ドラマ館内で岐阜の歴史や文化、展示物などを来館者に解説をしていだたきます。
ドラマ館開設期間中、4回に分けて募集を行い、今回は第一期として70名を予定しております。
次に高校生による外国語通訳案内活動でございます。
同じく岐阜市内に居住、もしくは通学する高校生を対象に、活動内容は中学生と同様でございます。
さらに外国からの来館者には館内、あるいは岐阜公園の周辺で外国語による通訳案内を行っていただき、こちらは通年で活動していただきます。
ドラマ館開設期間全体を通して、20名を予定しております。
応募された方は博物館で専門職員による研修を受けるとともに、博物館のサポートを受けながら自分でも調べ学習を行い、その成果を全国からの来場者に対し、堂々と解説していただきたいと思います。
これらの活動を通じまして、岐阜の魅力を発信するとともに、生徒自身の生きる力と教育に資するものにしたいと考えております。
募集期間はいずれも本日10月31日(木曜日)から11月22日(金曜日)まででございます。
なお、第三弾の活動プログラムも予定しているところでございます。
3つ目であります。
「トランジットモール2019 yanagase PARK LINE・公共交通フェスタ」の開催について、でございます。
日時は11月17日(日曜日)10時30分から16時までを予定しております。
実施場所でございますが、昨年のトランジットモールは長良橋通りでございましたが、今年度は金華橋通りの約580mの区間を予定しており、金華橋通りの南進方面のみで実施するものでございます。
内容でございますが、まず一つ目、「yanagase PARK LINE」であります。
新しい取り組みでございまして、金町2交差点から金町5丁目交差点までの北側区間を予定しております。
これはサンデービルヂングマーケットの雰囲気を一体的に演出するということで、道路を公園のように楽しめて、ゆっくりとくつろげる空間を創出したいというものでございます。
主に3つのエリアで構成され、1つ目がプレイエリア、2つ目がリビングエリア、3つ目がアート/ワークショップエリアということで、その他にもキッチンカーやマルシェなどが出店するという新しい試みでございます。
2つ目、「公共交通フェスタ」でございますが、これは金華橋通りの南側の区間、金町5丁目交差点から文化センター前の交差点で行います。
隣接する金公園一帯も合わせまして、7つの催しを実施いたします。
1つ目、バスエリアですが、これは新しい信長バスや連節バスの展示、またバスとの綱引きなどを予定しております。
2つ目がタクシーエリア、3つ目がはたらくくるまエリア、4つ目がステージパフォーマンスのエリア、5つ目が岐阜連携都市圏エリア、6つ目がご当地キャラ大集合というエリア、そして7つ目がみらいのくるま体験エリアでございます。
みらいのくるま体験エリアの一環として、9月27日に記者発表しておりますけれども、自動運転車両走行実験「Milee(マイリー)」による走行実験を行います。
また電動パーソナルモビリティ乗車体験として「ILY-Ai(アイリー・エーアイ)の乗車体験を、連携協定しております株式会社トヨターオートモールクリエイト様のご協力をいただいて実施をいたします。
公共交通による回遊性の向上として、トランジットモールループバスの運行を岐阜バスとの連携で行います。
乗車するともらえる「乗車の証」と交換でプレゼントをお渡ししたり、お得な乗り放題チケットの販売を行うことによって、公共交通へ皆様方に親しんでいただこうということでございます。
岐阜バスでは220エリアパス、ホリデーパスを販売いただきますし、またコミュニティバスの一日フリー乗車券も販売していただける予定でございます。
一日フリー乗車券を2枚集めて市の本部に持参していただきますとプレゼントをお渡しするということも考えているところでございます。

【記者】
トランジットモールについて1点お尋ねいたします。
これまで3年間長良橋通りで開催し、どちらかというと社会実験という位置づけで行われていたわけでございますが、今のご説明ですとフェスティバル化というか、イベントのほうに軸足がやや動いているような印象を受けましたが、どのようにお考えでしょうか。
「yanagase PARK LINE」、「公共交通フェスタ」、それから3番目の柱として公共交通としての回遊性の向上、これが社会実験の時に言われていたことなんですが、3つの柱のうちの1つに後退してしまったのかなというような印象を受けましたが、いかがでしょうか。

【市長】
まず「yanagase PARK LINE」ですが、これはサンデービルヂングマーケットというものを金華橋通りに滲み出させたいという思いもございまして、まさにまちづくりと一体であるというところを考えているところでございます。
また公共交通フェスタではスマートシティの中で自動運転ということも行いますけれども、現在研究会におきまして自動運転の公道での実験に向けて様々な協議をしていただいておりますが、まずは金公園で実験をするということです。
トランジットモールという言い方になっておりますが、私としてはまさに中心市街地におけるまちづくり、スマートシティの取り組み、自動運転の公共交通への活かし方ということで、私どもが進めている市政の目的について、このトランジットモールという機会を通じて広く市民の皆様にお伝えしていきたいということを考えております。

【記者】
長良川鵜飼について、今シーズン閉幕し、昨年・今シーズンと非常に低迷した乗降客数となりました。
これについてはやはり自然災害というところが一番大きな原因であろうかと思うんですけれども、市としてそれ以外に何か分析をされていらっしゃる部分はあるのでしょうか。
また、分析に基づいて、来シーズンに向けて何か取り組みをされていくお考えなのか、お聞かせください。

【市長】
今シーズンを振り返りますと、まず観覧船の乗船客数は9万1,178人いうことで、これは過去2番目に少ない乗降客数ということとなりました。
8月の出水で締切堤が決壊して観覧船が流出したということもありましたし、ちょうど運航中止の10日間が週末に多かったということもございまして、乗船客数の面では非常に痛手になったということでございます。
また元職員による不祥事により、鵜飼に対するイメージも低下したのではないかと受け止めております。
そういった中で、一つの光もございまして、民間事業者による桟敷からの鵜飼観覧の社会実験が、鵜飼のシーズンの終わりの時期に行われました。
まさに新しい観覧スタイルの一つとして観覧方法の選択肢が広がるということで、こうした取り組みは今後の鵜飼全体につながるのではないかと私は考えております。
昨年も7月豪雨の影響で河川敷から鵜飼を見るという取り組みもございましたけれども、こういったことも大きなきっかけになっているのではないかというふうに思います。
今後多様な鵜飼観覧ということを研究していく必要があると思っておりますし、そのニーズもあろうかと思っております。
大河ドラマ「麒麟がくる」に向けまして麒麟のオブジェも装飾しましたけれども、来シーズンは10万人の回復はもとよとり、11万5,000人という目標をいつも掲げながら取り組んでおりますので、ぜひこういった目標を達成できるように頑張ってまいりたいと思います。
その上で、大前提でございますが、鵜飼観覧船のドックにおいて2年連続で締切堤が崩れたということがございましたので、こうした大きな災害、水害というものはこれからも起きうるという覚悟が必要だと思います。
したがいまして、安全な係留方法など、オフシーズンの内に関係者と協議を進め、国土交通省などからの知恵もいただきながら対応策をしっかりと講じてまいりたいと考えています。
安全というのが一番だと思っております。

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