平成31年4月24日 市長の記者会見

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ページ番号1006239  更新日 令和3年8月31日

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写真:平成31年度第2回市長定例記者会見の様子


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

  • 新たな石垣を発見!史跡岐阜城跡 分布調査報告
  • 岐阜公園無料シャトルバスを運行します
  • 「広報ぎふ」5月1日号から多言語に対応したアプリを導入

会見資料

発言要旨

【市長】
それではただ今から平成31年度第2回定例会見を始めます。
発表事項は本日3点です。
まずはじめに、新たな石垣を発見いたしましたので、史跡岐阜城跡の分布調査の報告をさせていただきたいと思います。
昨年度から引き続いて石垣の分布調査を実施いたしておりまして、平成31年に入りましても、1月から4月にかけて主に金華山の山上部から裏門付近についての調査を行いました。
これまでの2年間で新たな石垣を合計約30か所発見しておりまして、この金華山はチャートでありますが、この石材もチャートであるということであります。
調査の成果は今後報告書にまとめる予定でございます。
特に今回発見をした裏門周辺における巨石列や石垣というのは、これまで謎に包まれておりました、裏門の構造解明につながる大きな発見であると考えております。
裏門周辺の詳しい調査の成果でありますけれども、めい想の小径にある水手道と鼻高ハイキングコースの分岐点において、信長期の巨石列や石垣、さらには道三期の石垣を確認いたしました。
「稲葉城趾之図」に描かれている裏門周辺の石垣と位置が対応しているとのことです。
こうしたものについては、従来一ノ門だけではなくて裏門も巨石列によって虎口(こぐち)、つまり出入口を作っているということがわかりますので、信長公というのは自分の城の入り口を大きな石で表示する、見せる城づくりを表だけではなくて裏門でも行っていたのではないかということが考えられるわけです。
また山上部の中心部は、信長公が大きく改変したと考えられてきましたけれども、裏門でも道三期の石垣が見つかったことによりまして、信長期の改修に組み合わせて、道三期の石垣も引き続き利用しているということが明らかになったと考えております。
専門家の意見としましては、滋賀県立大学の中井均教授からこのようにコメントをいただいているところであります。
「『稲葉城趾之図』に記された裏門とほぼ一致するところで門跡と見られる遺構が検出されたことは、絵図が極めて詳細に現地の遺構を確認しながら描いた城跡図であることが明らかとなったといえる。
巨石を用いた構造は大手にあたる一ノ門、二ノ門と同じ構造であり、背面の城域を区画する重要な門であったことがわかる。また、今回明らかとなった裏門付近には小石材を用いた石垣も発見されているが、これは斎藤道三の稲葉山城の石垣と見られ、金華山には道三期の石垣も残されていることが判明した。門遺構、道三期の石垣が同時に発見された意義は大きい。」ということで、コメントをいただいております。
今後の取り組みについてでございますけれども、裏門周辺は登山道沿いでありますので、常時見学が可能でございます。
多くの方にぜひ金華山に登っていただいて、本物を見ていただきたいと思っております。
また現地には説明板を設置するとともに、岐阜公園内の発掘調査案内所や山上の天守閣等でも説明資料の配布を行うということで、明日4月25日(木曜日)から開始したいと考えております。
また明智光秀公が見た2つの岐阜城への解明ということで、いよいよ来年には大河ドラマ「麒麟がくる」が放送されるわけでありますけれども、岐阜城も大きく注目をされます。
こうした調査の成果をPRして、大河ドラマを活かした岐阜市の観光施策に資するとともに、今後も調査を実施いたしまして、明智光秀公が見た道三と信長という2つの時代の岐阜城・稲葉山城の本当に姿を明らかにしてまいりたいということで、今後とも最新の調査成果をリアルタイムに発信してまいりたいと考えております。
それでは2つ目でありますが、岐阜公園の無料シャトルバスの試験運行をいたします。
まず岐阜公園ですけれども、現在年間約110万人の方が訪れるということで、本市を代表する総合公園であります。
市民の方はもとより、県外からも多くの方にお越しいただいております。
例年のゴールデンウィークでありますが、こうして大変多くの方がご来園いただいているということで、駐車場を待つ車の列が長良橋通りまで続くということで、ピークの時間帯にはたびたび渋滞が発生している状況であります。
したがいまして周辺の皆様、また長良橋通りを通行される皆様には例年大変ご不便をおかけしているわけであります。
昨年のゴールデンウィークの来園者数は約8万4000人、これは4月28日から5月6日の9日間でありますが、当然本年度もそうした来園者が見込まれるわけでありますが、現在駐車場の台数は約550台であります。
今年度は新たな試みとして、ゴールデンウィークの10連休にシャトルバスの試験運行を実施いたします。
その概要について申し上げますと、まず運行ルートについては、長良川右岸河川敷のリバーパークおぶさ広場の臨時駐車場から岐阜公園までの間を、15分間隔で運行するということです。
さらに運行期間は4月27日(土曜日)から5月6日(月曜日)までということで、まさに10連休の10日間を予定しておりますし、運行時間は午前9時から午後6時まで、利用料金は臨時駐車場・シャトルバスともに無料で行います。
なお、4月28日(日曜日)はぎふ清流ハーフマラソンが開催されますので、この日だけはシャトルバスの試験運行は午後0時30分から実施する予定であります。
運行車両はマイクロバスの28人乗りを予定しております。
この試験運行後の取り組みでありますけれども、来年1月には大河ドラマ「麒麟がくる」の放送があり、この放送に合わせて岐阜公園内の岐阜市歴史博物館に大河ドラマ館をオープンするなど、多くの方々が来園されることが予想されますので、大河ドラマ館の設置期間中にもシャトルバスを運行する予定であります。
今回の試験運行の結果をしっかりと検証し、来年さらにそれ以降のシャトルバスの運行に活かしてまいりたいと考えております。
3つ目であります。
「広報ぎふ」5月1日号から多言語に対応したアプリを導入いたします。
本年の4月1日から改正入管難民法が施行されているわけでございますが、現在岐阜市の対応といたしましては、広報紙閲覧サービスを活用した「広報ぎふ」を配信している状況であります。
例えば「マチイロ」というアプリを使いまして、これは平成29年4月1日から行っておりますけれども、「広報ぎふ」の紙面の形で配信をしております。
また「マイ広報ぎふ」につきましては、平成31年1月1日から行っておりますが、これについては文字データでの配信を行っておりまして、記事の検索が容易になるキーワード検索ですとか、ご関心のある分野ごとの閲覧が可能となるカテゴリー分けの機能がついているアプリであります。
ただ課題もございまして、ウェブサイト「マイ広報ぎふ」は103の言語の翻訳機能があり、非常に幅広い外国人の方にも見ていただくことが可能でありますけれども、言語を検索する入口が日本語であるという課題がございまして、外国人にとっては利用に困難があったということであります。
したがいましてアプリにおける多言語対応ということで、今後外国人の方が市政情報を用意に入手できるための手段を模索してきたところであります。
その結果新たにアプリ「カタログポケット」を導入することにいたしました。
この多言語翻訳機能は10言語にわたるわけですけれども、この10言語によりまして市内の6割強の外国人の方、およそ3人に2人の方が母国語での閲覧が可能となります。
また当然英語もカバーしておりますので、英語でカバーできる外国人の方を合わせますと相当数の方が利用可能であると考えております。
法改正によりまして、今後外国人労働者の方の増加が見込まれるわけですが、こうした増加にも対応が可能であると考えております。
なおこのアプリの一つの利点は、使用しておられるスマートフォンの言語設定が自動的に反映されるということで、使用する言語をわざわざ検索する必要がないということがあります。
また音声読み上げ機能も実装されているということでございます。
周知の方法ですけれども、各言語のチラシを作成し、市民課や各出先の事務所において転入手続きの際にお渡しをしたり、多文化交流プラザがみんなの森 ぎふメディアコスモス内にございますけれども、外国人の生活相談窓口にお越しになった際にお渡しをする、また岐阜市国際交流協会主催の日本語講座に参加する方にお渡しをしたり、留学生が在学する市内の大学に配布を依頼する等を考えております。
スマートフォンを持っていればいつでもどこでも市政情報の入手が可能となるということで、外国人の方にもぜひご利用いただければと思っております。
発表事項は以上です。

【記者】
1点目は先日岐阜市議選が終わってですね、議長をはじめとする自民の現職4人が議席を失うなど、改選後顔ぶれが変わったということを受けてですね、市長の今回の市議選に対する所感と、今後の議会との関係や市政運営に変化があるかをお尋ねできればと思います。
もう一点は、今回の石垣の発見ということで、裏門の構造解明につながる大発見というところなんですけれども、改めて市長の今回の調査結果を受けた感想をお尋ねできればと思います。
お願いします。

【市長】
ありがとうございます。
まず岐阜市議選の結果についてであります。
まず地方自治というのは二元代表制ということでありますので、私も市民の皆様から選んでいただき、また市議会議員の皆様も選挙を通じて負託を受けて選んでいただいているということであります。
したがいまして今回選挙で当選された議員の皆様方におかれましては、市民の負託に応えるようご活躍いただくということを私としても心から願っているところであります。
ちなみに今後会派等どういう形になるかわかりませんけれども、市政運営に変化があるかということについては、常に議会とは「対話による合意形成」ということで丁寧な議会対応を心がけておりますので、その方針は変わらないと思いますし、私どもが感じている市政の様々な課題、それについてはこの選挙を通じて多くの市民の皆様からも、等しく議員の皆様にも様々な声が届けられたと思いますので、そうした課題を解決できるよう、共通項として同じ認識を持って市政の発展のために一緒に取り組んでもらいたいと思います。
2点目の岐阜城の石垣の発見についてですが、今回大河ドラマが明智光秀公を中心に、斎藤道三公そして織田信長公との関係の中でドラマが展開されていくということですけれども、まさにこの岐阜城が織田信長公の時代の石垣だけが残っているわけではなくて、斎藤道三公の石垣も残っていることがわかりました。
さらにはそういったものを活かしながら信長公の時代に岐阜城がさらに大きく改修をされて、織田信長公の一つの考え方として、巨石列というようなものも構築をされたということで、この2つの時代のそれぞれに、その時代をリードしたリーダーたちの足跡がこの岐阜城に残っている、しかも同居していることが明らかになりましたので、今後もさらに発掘調査を続けることによって様々な発見が出てくるだろうと思っています。
そのことを全国の皆様方にタイムリーに発信することによって岐阜市の魅力を伝えていきたいなと考えております。

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