令和2年1月7日 市長の記者会見

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ページ番号1006248  更新日 令和4年1月5日

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写真:令和元年度第11回 定例記者会見をする市長


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

  • 「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」の開館について
  • 史跡岐阜城跡山上部の発掘調査成果について
  • 北西部運動公園全面芝生化完成と記念イベントの開催について
  • AIチャットボットの実証実験結果について

会見資料

発言要旨

【市長】
皆さま新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
令和元年度第11回の定例記者会見を始めさせていただきます。
2020年がいよいよ始まりましたけれども、今年は数々の大規模なイベントが開催される予定でありまして、岐阜市に大きなチャンスが訪れる、まさに飛躍の年だと受け止めております。
市内外から訪れていただく皆様方に、岐阜城や長良川鵜飼をはじめ、岐阜市が誇る様々な地域資源の、その魅力を十分に感じていただける年にしたいと思っております。
また、市民の皆様には、かねてよりシビックプライドを醸成していこうということを申し上げてきましたけれども、内外から注目されることによって、この岐阜市という私たちの街が誇りのある、住み続けられる街であると、こうした気持ちをより一層高めていただける年にもしたいと思っております。
一方で、近年国内、海外に目を向けてもそうですが、気候変動による様々な自然災害が続発をしております。
災害はいつ発生してもおかしくないということで、先日も年頭のあいさつで申し上げましたけれども、「今日は我が身」という危機感を常に職員一同が持って、各分野での予測不能な問題に取り組んでもらいたいと思っております。
皆様方には今年も一年大変お世話になりますけれども、岐阜市政としても様々な発信に努めてまいりますので、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。
本日の発表事項は4点ございます。
まず1点目ですが、「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」の開館についてでございます。
いよいよ1月19日(日曜日)から放送開始ということですが、それに先駆け、今週末1月11日(土曜日)に「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」を開館いたします。
主な展示内容ですが、撮影風景や出演者のメイキング映像を4K映像で楽しんでいただく、「麒麟がくるドラマシアター」でありますとか、登場人物の紹介、相関図、エピソードなどのパネル展示、ドラマ中で登場する小道具や衣装などを展示するコーナーもございます。
さらに稲葉山城収録セットの一部再現、及び稲葉山城城下町オープンセットのジオラマ展示をするということで、稲葉山城収録セットは非常にリアルな出来栄えになっておりますので、ドラマのワンシーンをぜひ写真に撮っていただいて体感していただきたいと思っております。
さらに、会場が岐阜市歴史博物館でございますから、史実に基づく岐阜市歴史博物館所蔵品なども展示することで、岐阜市ならではの大河ドラマ館として11日に開館したいと思います。
オープニングセレモニーですが、1月11日(土曜日)9時30分から、岐阜市歴史博物館1階 講堂にて行いたいと思っております。
テープカットのみ1階の階段前で実施をする予定でございます。
内容といたしましては、主催者あいさつ等のあと、ゲストとして今回大河ドラマ「麒麟がくる」の題字を手掛けられました、書家・中塚 翠涛(なかつか すいとう)さんにゲストとしてお越しをいただく予定でございます。
一般の方につきましては11時から入場を開始したいと思っておりますので、どうぞお越しいただきますようよろしくお願いいたします。
2点目ですが、史跡岐阜城跡山上部の発掘調査成果につきまして発表させていただきます。
まず調査の概要ですが、石垣や瓦等の確認を目的に昨年度よりも対象面積を拡大いたしまして、山上部の3ヶ所で発掘調査を実施いたしました。
今回発掘をいたしましたのは天守閣西側の石垣、それから資料館の南側、そして昨年も実施いたしましたが、追加の調査ということで二ノ門周辺、この3か所を調査したところでございます。
特にこの天守閣の西側におきまして大変大きな成果が得られましたので、ご報告させていただきます。
まずこの天守閣の西側でございますが、信長期の天守台北西隅(すみ)の石垣を確認したということで、現在の天守台石垣は明治43年(1910)に初代復興天守建設の際に積み直されており、この上の部分の石垣は積み直しをされているものでございます。
したがって、これまで信長期の石垣というのはほぼ残っていないと推定されておりました。
今回の調査で、岐阜城で信長期の本物の天守台石垣が初めて見つかったわけでございまして、見つかった石垣は永禄10年(1567)信長公入城後の石垣の特徴を持っているということで、1600年の廃城時に埋められた瓦がそのままの状態で見つかっておりますので、瓦については時期はわかりませんが、現在検証中ということでございます。
安土城で完成したとされる天守の起源を考える上で、重要な発見と言えるのではないかと思います。
その他の調査成果といたしまして、二ノ門周辺と資料館南側でも信長期の石垣を今回確認しております。
先ほどお見せいたしました「稲葉城趾之図」においては、二ノ門周辺では石垣が書かれておりますので、石垣は当然出てくるだろうということで調査をしてきたわけでございますが、資料館南側のところは、実は石垣が絵図に描かれておりませんけれども、実際に信長期の新たな石垣を確認することができたということでございます。
昨年の調査成果と合わせまして、岐阜城の構造解明に繋がる発見だととらえております。
なお中腹部の調査については、改めてご報告させていただこうと思っております。
現地公開についてですが、1月14日(火曜日)~1月18日(土曜日)、時間は午前は10時00分~12時00分、午後は13時00分~15時00分を予定しております。
メディアの皆さまにはまた別途、機会を設けさせていただこうと思っております。
なお、特に天守の西側につきましては大変危険な場所でございますので、雨天の場合は中止ということを考えております。
担当者が現地で随時説明させていただくということで、ご関心のある方は直接現地までお越しいただければと思っております。
大河ドラマ放送の年に岐阜城の天守台石垣が初めて見つかる大発見が重なったことは貴重な出来事でございまして、ぜひ1人でも多くの方にお越しいただきたいと思っております。
なお、日頃よりご指導をいただいております滋賀県立大学の中井均教授にも今回の発見についてご評価いただいておりまして、「今回、信長期の可能性がある天守台石垣を初めて確認できたことは、日本の城郭の変遷・天守の成立を考えるうえで大きな意義がある。確認された石垣は「稲葉城趾之図」にも描かれており、絵図の信頼性を再確認できたことも大きい。天守周辺の更なる発掘により信長の城造りの実態が解明されることを期待したい。」
という評価のコメントをいただいているところでございます。
3点目でございますが、北西部運動公園全面芝生化完成と記念イベントの開催についてでございます。
北西部運動公園Bグラウンドの芝生化がこの度完了いたしました。
平成30年12月から芝生化への改修工事を進めてまいりまして、芝生の養生期間が完了し、いよいよ2月17日(月曜日)から利用していただける運びとなりました。
これにより、北西部運動公園の全面芝生化が完成したということでございます。
17日の前日、2月16日(日曜日)には、記念イベントを開催する予定です。
多くの皆さんに、芝生の感触を味わっていただきながら、スポーツを存分に楽しんでいただきたいと思っております。
この間の北西部運動公園の事業経緯ですけれども、この公園は平成20年3月に曽我屋地区の下水処理場、北西部プラントの上部を活用し、本市のスポーツ・レクリエーション拠点として整備をいたしました。
2面の多目的グラウンドを有し、そのうちAグラウンドについては、市が整備した初の天然芝のグラウンドとして、サッカー・ラグビー等の大会をはじめ、FC岐阜の練習などに利用されております。
Bグラウンドについては、クレー、いわゆる土のグラウンドでありましたけれども、ナイター照明も完備し、夜間利用にも対応しているということで、この間使っていただいておりました。
こうした中で、天然芝のグラウンドは、クッション性が高く、けがの少ない環境でスポーツを楽しむことができるということで、かねてより多くの利用者や各種団体からの利用希望もあり、昨年度からBグラウンドを天然芝へと改修する工事を進めてきたわけでございます。
この北西部運動公園の全面芝生化は、多くの皆さんの天然芝グラウンドを利用できる機会が増え、市全体のスポーツ環境の向上が図られるとともに、市民の健康増進、各種スポーツの競技レベルの向上や、子どもたちの健全育成などに寄与することが大いに期待できるものでございます。
2月16日(日曜日)に開催する記念イベントの概要でございますが、完成記念式典といたしまして、FC岐阜公式チアダンスチーム「グリーンエンジェルス」によるチアダンスや、市のキャラクター「うーたん」などと一緒に行うキックインセレモニーを披露するということでございます。
また、芝生化したグラウンドにおいて、市サッカー協会主催により、市内小中学生の選抜チームによる完成記念サッカー大会の開催ですとか、隣接する芝生広場におきまして、FC岐阜の協力により、キックターゲットゲーム、ふわふわドーム、グッズ販売や屋台村などのファミリー向けのイベントを開催する予定でございます。
全面芝生化完成を多くの皆さんとお祝いしたいと思いますので、市民の皆さまのご来場をお待ちしております。
最後に、AIチャットボットの実証実験結果について発表いたします。
まずAIチャットボットの目的ですが、現在ICTは、社会活動になくてはならないものであり、本市におきましてもこのICTの進展に合わせて、事務の効率化などを進めてまいりました。
今回の実証実験は、AIを活用し、市民の皆様の利便性向上や事務の効率化を図っていくため、本格導入に先立ち、その効果や課題について検証いたしました。
チャットボットとは、チャット、いわゆる対話とロボットを組み合わせた造語で、AIチャットボットは、AIが市民の皆さまからのお問い合わせ内容を認識し、対話形式で応答する仕組みでございます。
実証実験は、市民生活部の若手プロジェクトチームが中心となりまして、住民票や戸籍、国民健康保険、国民年金などに関するお問い合わせを対象に、事前に413件のQ&Aを整理し、昨年10月1日より1か月間、市民の皆様にご利用いただきました。
実証実験の結果ですが、期間中、816名の方にご利用いただき、お問い合わせの数は3,198件にのぼりました。
また、140名の方からアンケートにご回答いただきました。
アンケートの結果ですが、約7割の方から、24時間利用できる、スマホを使ってチャット形式で聞けるので気軽に利用できる、例えば「子どもが生まれた」と入力すれば関係する手続きを教えてくれるので知りたいことが簡単にわかる、といった利便性について高い評価をいただくとともに、約9割の方から、サービスの継続を希望するとのご回答をいただいたところでございます。
また、今後のご要望としましては、税金や、子育て、ゴミの出し方など、幅広い分野への拡大の声をいただいたところでございます。
また今回の実証実験の取り組みを通じて、職員の業務改革の意識向上に繋がったことも、大きな収穫であります。
今後の予定ですが、AIチャットボットは利便性が高く、手軽にご利用いただくことができ、あわせて幅広い分野への拡充を望む声を寄せていただくなど、有用性の高いサービスであること、また、お問い合わせ対応をAIに置き換えることで、職員がその時間を他の事務に対応できるようになるなど、様々な効果が期待できることから、新年度以降の本格導入に向けて準備を進めていきたいと考えております。
今後も、ICTを活用し、市民の皆様の利便性の向上や、業務の効率化を目指して取り組んでいきたいと考えております。
発表事項は以上です。

【記者】
今年もよろしくお願いいたします。
まずAIチャットボットですけれども、今後の予定として本格導入ということを挙げられましたけれども、今後の将来的な市の人口減少等を見据えて、職員の方の業務の効率化ですとか、その面での展望をお聞かせ願えますか。

【市長】
今、民間企業でもそうだと思いますが、今回実験の対象とした様々なお問い合わせのようなものは、どの職員が市民の方にお答えしても同じ成果を出すことができるというまさに定型的な業務でありますので、AIあるいはRPAといったような新しい技術を活用して効率化できるものについては効率化していきたいと思っております。
特に人口減少という観点でいえば、職員採用という活動も大変厳しい時代に入ってくるということで、そういった意味でも働き方改革を進める今日的な要請の中で、より必要なところに職員の人的資源を配置したいということを考えておりますし、またアンケートでも出ておりますように、市民の方も多様な働き方や生活スタイルがありますので、24時間対応させていただけるというところの市民の皆さんへの有益性は大変高いものがあると思っておりますので、今後本格導入に向けて力を入れていきたい分野だと思っております。

【記者】
信長期の本物の天守台石垣が発見ということで、今後の方針、スケジュールについて教えていただきたいのですが、中腹の調査の発表はいつ頃の時期を予定されているのかということと、それからご紹介いただいた中井教授のお話の中にもさらなる実態解明をというような期待感もあるのですが、今後の山上部の調査方針ですとか、期待される成果や課題等がございましたら教えていただけますか。

【市長】
まず中腹の調査結果の発表は、今日の時点ではいつとは言えないですけれども、しっかりと発掘の調査をまとめて公表したいと思っております。
また今後の発掘の方針ですが、先ほどの地図のように、山上部のまだまだほんの一部でしか発掘をしておりませんので、今後も発掘調査を継続しながら随時その成果について発表し、全容解明に努めてまいりたいと思っております。
これらの成果が出るたびに岐阜城の価値は高まり続けるわけでありまして、道三公、信長公がどんな思いでこの岐阜城・稲葉山城の城づくりをしてこられたかということを、ぜひ市民の皆さんはじめ広くお伝えできるよう努力していきたいと思っております。

【記者】
今の岐阜城での発掘調査の成果について追加なんですけれども、改めて、特に天守閣西側の石垣が見つかったという報告を受けたときの率直な感想、意義についてお願いします。

【市長】
天守台についてはですね、先ほどもお話しましたように明治時代に天守閣が作られた時に積み直されてしまったということで、石垣が残っていないのではないかと思っていたわけですが、それは全てではなくて、一番下のところが出てきたという意味は大変大きいと思います。
そしてこれがまさに信長期の可能性があると中井先生にも言及していただいたわけで、信長公がどのような岐阜城を作ったか一つの手がかりになるわけですし、また稲葉城趾之図を見ると、石垣が三段になっています。
ですからそういったところも調査を加えることによって、より絵図の信ぴょう性や信頼性が高まるということと、信長公の城というのは防衛ということもさることながら、魅せるということに非常に意識をされてきたわけでして、我々は推測はするわけですが発掘をしていくことによってそのことがより確証を得られるということで、今回絵図のとおりにあったということの意味は大きいわけですし、これから石垣の特徴をとらえながら、信長期であるということをしっかりととらえることができれば、岐阜城というのは信長公が本格的に手入れをして作られたということがわかるわけですし、裏門にも道三公の時代の石垣と、信長公の石垣が混在していたりするので、岐阜城がどのような形で編成してきたのか、こういった発掘調査をすることによってわかってくるということで、この発掘に対するロマンは限りなく広がってくると思っております。

【記者】
年末の話に戻ってしまうのですが、総合教育会議の中で柴橋市長の口からいじめがあった当該の学校が実習校ということが課題だということ、そこでの教員の多忙化という意味で廃止とか見直しを含めた検討をという要請指示がありましたけれども、改めて市長としては実習校という言いかたをされましたけれども、どういうところに問題があるという問題意識を持っていらっしゃるのかということと、見直しの今後のスケジュール感はどのようになっていらっしゃるのか教えてください。

【市長】
まず私なりの問題意識ですけれども、総合教育会議の場でも大河内さん、今回の第三者委員会の副委員長が言及されていましたように「感性を持てば、いじめに気付けるのではないか」ということが非常に私にとっても印象に残っております。
報告書の中にも「教員が、大人には見えにくい『いじめ』に対し、いかに敏感な感性を備えるかが大切である、そうした感性を養うためには、教員が多忙であっては困難である」というご指摘をいただいているところであります。
教育委員会ではすでに「岐阜市教職員サポートプラン」を作成して、教員の多忙化の解消に向けての取り組みが行われているわけですけれども、しかし実習校・研修校の多忙さは依然突出しているということが現実であります。
総合教育会議の際に申し上げましたけれども、いじめについて教員が多忙であるということを理由にいじめを見逃すことは許されないというのが、私の一番の思いでございます。
教職員の皆さんが熱意を持って子どもと向き合う時間を確保するということと同時に、教職員の皆さんが子どもたちにいろんな素晴らしい教育をしていただくための、切磋琢磨する仕組みについては私も大事だと思っておりますので、その上で多忙という問題と、どう向き合うのかという中で廃止・見直しを含めてそのあり方や課題を検証することが必要だということを、教育委員会に対して私なりの思いを要請したところであります。
今後、この問題については当然県の教育委員会、あるいは教育学部をお持ちの岐阜大学などとも当然関連があることでございますので、協議連携を教育委員会には十分にしていただいて、この問題について多忙の問題と教職員が自ら教務のレベルアップを図っていくということに切磋琢磨をするということの仕組みについて一からしっかりと議論していただいて、あるべき姿ということを導きだしていただくことを心から願っているところでございます。
スケジュールについては、これは教育委員会に対して私が要請したことでありますので、教育委員会の中で十二分にご議論いただいてお決めいただければと思います。

【記者】
発掘調査の成果についてお尋ねしたいのですが、市長は常々本物に触れる大切さということをおっしゃっていますけれども、今回一つ新たに信長期の石垣が本物が出てきた中で、これを今後展示公開されますけれども、これからの観光などにどのように活かしていくのか、方向性をお聞かせいただけますでしょうか。

【市長】
本物に触れていただくということが最高の価値でありますので、多くの皆さんに触れていただきたいのですが、いかんせん、この山城というところ、それから今回の天守のところも非常に危険性も高い場所でありますので、今後こういった場所、文化財の保護と活用という観点の中で、どのような活用の仕方があるのかということは、文化庁ともご相談していかなければならないところだと思っております。

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