令和7年5月28日 市長定例記者会見
※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。
発表項目
- 「岐阜城楽市」オープン後のにぎわいについて
- 柳ケ瀬広場のデザインプランについて
- 絵本と笑顔があふれるプロジェクト~保育所の絵本大募集~について
- 岐阜空襲80年平和事業について
配布資料
発言趣旨
ただいまから定例会見を始めます。
本日の発表事項は4点であります。
(1)「岐阜城楽市」オープン後のにぎわいについて
まず1点目ですが、岐阜城楽市のオープン後のにぎわいについてご報告をさせていただきます。
皆さまご案内のとおり、岐阜公園内におきまして、岐阜市では初めてPark-PFI制度を活用して、この岐阜城楽市をオープンいたしました。
4月26日にオープンしたわけですけれども、当日は雲一つない、穏やかな青空の下でスタートすることができました。
岐阜城楽市の整備にご尽力いただいた関係者の皆さま方もお招きをして、オープニングセレモニーを開催したところでございます。
会場では、聖徳保育園の園児の皆さんの元気なお祝いの合唱や、岐阜聖徳学園高等学校和太鼓部による力強い和太鼓演奏もございましたし、また、岐阜高等学校書道部による書道パフォーマンス、岐阜信長公おもてなし武将隊による戦国パフォーマンスなど多彩な催しを行っていただきました。
大いに門出を盛り上げていただいたと思います。
オープン初日から、岐阜城楽市では大変多くの方にご来場いただきまして、「岐阜らしさ」を掲げた地産地消のメニューや、食べ歩きが楽しめる飲食店など、11店舗には一日中行列ができるなど、大変活気にあふれる様子を見ることができました。
私も初日、オープニングセレモニーの後も、場内を回りましたけれども、来園者の皆さまが本当に楽しんでおられて、たくさんの笑顔にあふれていたということで、心に残る一日となりました。
ゴールデンウィーク中の来園者数についてですが、4月26日から5月6日までの11日間、まず岐阜公園には昨年(令和6年)の1.5倍、4万人増となる約12万人の方にお越しをいただきました。
岐阜城には、昨年(令和6年)の1.3倍、6,000人増となる約2万6,000人、また、ぎふ金華山ロープウェーには同じく1.3倍、8,000人増となる3万3,000人の方にお越しいただきました。
また、ビッグデータの分析によりますと、川原町には昨年(令和6年)の1.3倍、2万4,000人増となる約10万人の方に、そして伊奈波界隈には、昨年(令和6年)の1.2倍、2万1,000人増となる約11万人の方にお越しをいただいたということで、岐阜城楽市の誕生によりまして、公園内にとどまらず、周辺エリアにもにぎわいが波及したということでございます。
岐阜城楽市の大きな集客力と、周辺エリア活性化の可能性について実感をいたしました。
また、今も多くの皆さんにご注目をいただき、ご来園いただいておりますけれども、これもひとえに多くの新聞やテレビなど、皆さま方メディアに取り上げていただいたことも大変大きく寄与しているものと思います。
心から感謝申し上げます。
次に、岐阜公園の交通手段についてですが、まず路線バスにおきましては、昨年(令和6年)の2.5倍、1万人増となる約1万7,000人、また、バスでご来園いただくと、岐阜城楽市などの割引クーポンをプレゼントする「バスで来やー。+(ぷらす)」については、昨年(令和6年)の5倍、約1,800人の方にご利用をいただきました。
大変多くの方に公共交通をご利用いただけたのも、バス停を施設正面に移設したことによる利便性の向上や、この「バスで来やー。+(ぷらす)」の取り組みについて、報道していただいた効果であり、重ねて御礼申し上げたいと思います。
また、マイカーでご来園いただいた方については、岐阜公園に常設している4箇所の駐車場は昨年(令和6年)の1.5倍、8,900台増となる約2万5,000台のご利用、さらに鵜飼い大橋下流の無料臨時駐車場から岐阜公園まで運行したシャトルバスについては、昨年(令和6年)の2.8倍、9,600人増となる約1万5,000人の方にご利用いただきました。
また、その際、アンケートを実施したのですけれども、北は岩手県から南は大分県まで、全国各地から多くの皆さまにお越しいただけたことがわかっております。
このように、大変多くの方にご来園いただきましたけれども、課題もございまして、例えば、駐車場の入場待ちによって、一時的に周辺の道路が渋滞をしたり、公園内やトイレにごみが捨てられ、汚れたりするといった課題も見えてまいりました。
このため、周辺道路の渋滞対策といたしまして、長良橋下流の川原町広場について、新たに約40台分の駐車スペースを追加します。
こちらを臨時駐車場として整備し、今週末(5月31日)から運用を開始いたします。
また、路上で駐車し、入場待ちをしないように案内する看板も設置をした上で、来園者の多い土日祝日については、整理員を周辺の交差点に配置し、車両の誘導を行って渋滞防止に努めてまいります。
また、ごみの対策については、各店舗にごみ箱を設置して、回収していただくよう要請をするとともに、岐阜市としても、公園内にごみ箱を増設の上、ごみの回収やトイレの清掃回数を増やすなど、公園内の美化に努めてまいります。
今後も新たな課題が発生した場合には、岐阜城楽市を運営する事業者と協力し、速やかに対策を講じながら、皆さまに快適にお楽しみいただけるよう努めてまいります。
なお、マイカーでお越しの皆さまにおかれましては、駐車場が満車の場合は、道路上で停車してお待ちになるのはご遠慮いただき、他の空いている駐車場をご利用いただくなど、ご理解とご協力をお願いしたいと思います。
先ほど申し上げましたが、岐阜城楽市の誕生によって創出されたにぎわいは、川原町や伊奈波界隈など周辺地域にも波及しており、このにぎわいを一過性のものに留めることなく、継続的に高めていくためには、岐阜公園のみならず、エリア全体において多様な主体が連携し、集客力を高める取り組みを行い、相乗効果を発揮させることは不可欠だと考えております。
こうしたことから、名古屋鉄道株式会社を始めとするPark-PFI事業者や、金華自治会連合会や川原町まちづくり会などの地域団体、長良川温泉女将会など観光業や学識経験者など、多様な方々で構成する「岐阜公園エリア連携会議」を5月30日に開催し、岐阜公園を中心とするエリアの更なる魅力向上とリピーターの確保に向け、情報共有や意見交換を行ってまいります。
オープン初日から、想定以上に大きなにぎわいの創出された岐阜城楽市でありますが、今後も多くの皆さまに何度でもお越しいただけるよう、信長公のおもてなしを堪能していただくために、岐阜公園や岐阜城はもとより、歴史博物館や川原町の古いまちなみや岐阜大仏、ぎふ長良川の鵜飼などの観光スポットを周遊し、岐阜公園エリアを丸ごと満喫していただけるように様々な取り組みを行ってまいりたいと思っております。
(2)柳ケ瀬広場のデザインプランについて
発表事項の2点目です。
柳ケ瀬広場のデザインプランについて発表いたします。
まず、岐阜市のセンターゾーンの中心に位置する柳ケ瀬では、これまでも、セントラルパーク金公園や柳ケ瀬グラッスル35、リノベーションまちづくりなど、新たなにぎわいと回遊性を創出するために、官民一体となって、まちづくりに取り組んでまいりました。
そうした中、更なるにぎわいの創出と柳ケ瀬の再生に向け、柳ケ瀬の中心に位置する旧長崎屋跡地を、まちづくり活動の拠点となる広場を目指し、これまでにアンケート調査や地域の皆さまと意見交換を行うなど、様々な検討を進めてまいりました。
この度、広場の計画を取りまとめましたので、本日発表させていただくものです。
初めに、柳ケ瀬広場のこれまでの経緯について改めてご説明いたします。
皆さまご案内のとおり、この広場は、かつては長崎屋として、衣料品や生活雑貨など、市民の皆さまの生活を支える百貨店として長年親しまれてまいりました。
しかしながら、平成14年の閉店以降、約20年にわたり、遊休不動産となっており、その活用方法について、市議会を始め、地域や商店街の皆さまが様々な場で話し合われるなど、柳ケ瀬エリアの積年の課題となっておりました。
柳ケ瀬エリアについては、サンデービルヂングマーケットなど、地域や商店街の皆さまによる柳ケ瀬の活性化に向けた取り組みを絶やすことなく、次世代へと繋ぎ、発展させ、日常的に訪れ、暮らしたくなるまちを目指すために、開放感や風通し、陽ざしなどを確保し、まちづくりの拠点として、イベントなどで活用できる広場を柳ケ瀬の中心に配置し、更なる魅力向上と環境整備を図る必要があると考え、柳ケ瀬のほぼ中央に位置し、まとまった敷地面積や四方を道路等に囲まれた優れた立地条件を有する旧長崎屋跡地の活用を岐阜市のまちづくりの一つに位置付けるために、当該敷地の権利者の方々との協議や、市民の皆さまへのご説明、岐阜市都市計画審議会でのご審議を経て、令和4年3月に都市計画法に基づく広場として柳ケ瀬広場の都市計画決定を行ったところです。
その後、令和4年7月には地域の自治会や商店街、まちづくり活動に携わる団体の皆さまから、周辺道路と一体となった広場整備や、一日も早く広場を完成し、更なる経済相乗効果の実現を求めるなどの要望書が提出されました。
その後、令和5年に実施した、地域や商店街、柳ケ瀬来訪者など1,500人以上の方を対象としたアンケート調査では、休憩や飲食ができるスペース、イベント活用ができるステージなどの広場に期待する機能や、防災用品を備蓄する倉庫など、既存建物の地下を活用し、防災性の向上を検討してほしいなど、広く市民の皆さまのご意見を伺い、広場の計画について検討を進めてきたところです。
現在の状況は、昨年(令和6年)の5月から始まった建物解体工事が5月23日に完了し、公募型プロポーザルにおいて設計を進めてきた広場の計画がまとまったところであります。
それでは、柳ケ瀬広場の計画の概要についてご説明いたします。
まず広場の整備方針は、『多様な機能を有した「まちづくり活動の拠点」となる広場の実現』とし、まちなみと調和し、周辺道路等と一体となった多様な活動ができるオープンスペースを整備することで、柳ケ瀬の更なる魅力の創出とまちの価値の向上を目指すものです。
画面にお示ししたイメージ図は、広場の整備方針をもとに、これまでにいただいた要望書やアンケート調査などを踏まえ、検討を重ね作成をしたものです。
柳ケ瀬広場は地上広場と地下広場の2層式となっております。
地上広場は面積約1,300平方メートルです。
柳ケ瀬広場は、周辺の道路や隣接する水路「アクアージュ柳ケ瀬」と一体となった整備を行うことで、柳ケ瀬の中心に約2,300平方メートルの広大なオープンスペースの創出をさせていただきます。
また開放感や風通し、陽ざしの確保など、まちなかの環境を整えるとともに、多様な活動を誘発する広場づくりを行うものです。
地上広場を構成する「中央広場」、「オープンスペース」、「潤いの空間」、そして「大階段」の大きく4つの項目についてご説明をいたします。
始めに、イベント開催などでにぎわいを創出する「中央広場」についてです。
中央広場には、訪れる人の目を惹き付け自然と広場へいざなう、人工芝とタイルの複合仕上げによる広場を整備いたします。
暖かな陽光が降り注ぐ中、緑と融合した新たな空間は、まちに溶け込み、様々な活動を誘発し、まちににぎわいを創出します。
続いて、まちを繋げる「オープンスペース」です。
こちらは、広場と道路が一体となっている、シームレスということですけれども、広大で開放感あふれるオープンスペースを作ります。
都市環境の改善に寄与するとともに、キッチンカーやマルシェの開催など、公共空間の多様な使い方により、住む人、訪れる人が、自然と広場に足を運び、集い、過ごすことで新たな回遊性を創出いたします。
続いて、水辺空間「アクアージュ柳ケ瀬」を活用した「潤いの空間」です。
広場の南側に、このアクアージュ柳ケ瀬が位置しておりますけれども、広場に溶け込む新しい水辺空間として、行き交う人々に憩いと潤いを提供します。
水辺に近づける階段状のほどよいスペースは、休憩場所やワークショップの開催など、特別な場所として、柳ケ瀬の付加価値を高めることが目的です。
続いて、行き交う人を地下広場へといざなう「大階段」です。
広場の南東には、地下広場に光と風を取り入れる幅約6メートルの大階段を整備し、昇降施設としての機能以外にも、イベント時のステージやベンチなどの休憩施設として利用できるなど、訪れる人が滞留できる機能を備えます。
また、これからの暑い時期には、隣接する水辺空間と開閉式の屋根が、陽ざしを遮断し、快適な空間へと姿を変えていきます。
周辺の商業施設と地上広場、地下広場が大階段によりまちを人で繋げ、人と繋がる空間としてまいります。
次に地下広場についてです。
イメージ図は地下広場を西から示したものですが、地下広場は面積約400平方メートル、天井高は約2.7メートルで、先ほど地上広場でご説明した中央広場の真下に位置する場所です。
主な機能は、市民の皆さまへのアンケートにおいて要望が高かったトイレや授乳室のほか、防災用品やイベント用の備品をストックできる倉庫、安全・安心して利用いただけるように有人管理の事務室、誰もが円滑に移動できるエレベーターなどの付帯施設を整備することで、広場の付加価値を高めるとともに、柳ケ瀬の魅力向上に資するものです。
また、地下広場には、安心・快適に利用していただけるよう、緑を感じ、開放感ある明るい空間にしつらえてまいります。
降雨時には、地上広場のイベントを地下で開催するなど、一年を通じ、多様な用途に対応可能な全天候型の広場といたします。
その他にも、広場を象徴するシンボルツリーのほか、多様な活動に対応できるステージや電源コンセント、水道施設、様々な情報を発信するデジタルサイネージ、防犯カメラ、防災井戸などを整備する予定で、様々な活動に対応できる「まちづくり活動の拠点」となる広場づくりを行ってまいります。
今後の予定ですが、今年(令和7年)の秋ごろまでに広場の整備に着手し、来年度(令和8年度)末の完成を目指し整備を進めてまいります。
また、広場空間の活用に向け、引き続き、地域や商店街などの皆さまのご意見を伺いながら、地下広場の利用時間も含め、管理・運営計画の検討を進めてまいります。
最後になりますが、この柳ケ瀬広場の整備により、柳ケ瀬に市民の皆さまが待ち望んでいた、日常的に訪れ、憩い、潤うことができる空間が誕生します。
引き続き、魅力ある広場作りに取り組んでまいりますので、柳ケ瀬広場の完成を楽しみにしていただきたいと思います。
(3)絵本と笑顔があふれるプロジェクト~保育所の絵本大募集~について
発表事項の3点目です。
「絵本と笑顔があふれるプロジェクト~保育所の絵本大募集~」について発表いたします。
まず、市立保育所の現状ですけれども、岐阜市では、幼少期に本の楽しさを知ることが大切との考えのもと、親子のふれあい「絵本といっしょ」事業や「はじめての図書館」事業といった、様々な事業に取り組んでいるところです。
そうした中、市内に11ある市立保育所には、合わせて8,500冊以上の絵本が配架されておりますが、その中には、数十年前に購入した古い絵本も存在し、私も保育所を順次訪問いたしましたけれども、そうした非常に古くなった絵本の状況も見てまいりました。
各保育所では、絵本の読み聞かせや貸し出し等に積極的に取り組んでいただいているわけですけれども、一方で絵本を大切に、大切に扱いながら、また随時更新も行っておりますが、8,500冊以上ございますので、なかなか追いつくものではなく、補修もしながら、使っていただいております。
結果として、古い絵本や補修しながら使っている絵本がかなり多くなっているのが現状です。
そこで、多くの市民の皆さまや企業、事業所の皆さまに、ご家庭では役割を終えた、お子さまの子育てが進んできて、絵本を読まなくなったというような、ご自宅で眠っている絵本で、子どもたちに読んでほしいなという絵本をぜひ、市立保育所にご寄附いただき、子どもたちが絵本と触れ合える環境の充実に、市民の皆さまに協力をいただきたいと考えました。
また、本事業を通して、社会全体で子育てを応援しているというメッセージを発信するとともに、SDGsの観点からも、寄附者の皆さまが、ご家庭で親しんだ絵本が、改めて現在の子どもたちの成長に役立つことを感じる機会にもしていきたいと考えております。
ご寄附の受付についてですが、まず、原則対象年齢が6歳以下の絵本をご寄附いただきたい絵本としたいと思います。
なお、汚れや傷みが激しい絵本や破れやすい絵本や、文庫本や漫画など、絵本以外のものについては、ご寄附いただけませんので、ご理解いただきたいと思います。
受付期間は6月15日の日曜日から8月15日の金曜日、受付場所は、子ども保育課と各市立保育所です。
ご寄附いただいた方には、オリジナルのお礼状を贈呈させていただきたいと思います。
本の読み聞かせは、子どもの豊かな情操教育や幼児教育にも繋がるもので、豊かな人間性を育みます。
ご寄附いただいた絵本は、市立保育所に配架し、日々の読み聞かせや読書に加え、子育て親子の交流の場、地域の子育て支援の場である地域子育て支援センターでの読み聞かせ等にも積極的に活用させていただきます。
また、今回の取り組み状況を踏まえ、来年度(令和8年度)以降も定例のイベントとして実施することを検討していきたいと思っております。
なお、Kick Offイベントでございますが、今回は寄附の募集に当たって、Kick Offイベントを開催します。
6月15日(日曜日)の14時30分から15時、場所はぎふメディアコスモス2階の親子のグローブです。
ここでは、図書館司書による絵本の読み聞かせと、あと、私も絵本の読み聞かせをさせていただこうと思っております。
当日は、絵本のご寄附も13時から16時まで受け付けたいと考えております。
多くの市民の皆さまに今回の取り組みをご理解いただきまして、子どもたちが絵本と触れ合える環境の充実にぜひご協力をお願いしたいと思います。
(4)岐阜空襲80年平和事業について
最後、発表事項の4点目です。
岐阜空襲80年の平和事業について発表いたします。
今年(令和7年)は、戦後80年で、東京、広島、長崎など全国各地で節目のイベントが行われる予定です。
私たちの住む岐阜市でも、大きな被害をもたらした岐阜空襲から7月9日で80年という節目を迎えます。
岐阜空襲の惨禍を後世に語り継ぎ、平和の尊さを啓発するために、岐阜空襲80年平和事業を実施するもので、本日は節目となるスポット事業を2つ発表したいと思います。
まず、岐阜空襲80年平和動画の制作についてです。
岐阜空襲を体験された方は年々少なくなっておりまして、その体験を後世に伝えるために、この度、岐阜空襲80年平和動画を制作いたしました。
動画の主な内容ですが、「岐阜空襲の概要」、昨年(令和6年)までの平和の鐘式典の語り部から、平光美那子さんの岐阜空襲体験談「炎のなかの子守唄」、そして岐阜空襲体験者の公募に応募いただいた8名の体験を6つのテーマに分けた「岐阜空襲体験談」、これで全13本の動画を制作いたしました。
本日の会見後、市公式YouTubeとぎふMIRAI'sポータルサイトで一般公開いたします。
今後、市内の小・中学校の平和学習で活用する予定です。
動画に出演していただいた岐阜空襲体験者の9名の方には、7月9日平和の鐘式典にもご出席いただく予定でございます。
もう一つの事業ですが、岐阜空襲80年平和講演会の開催です。
7月9日、みんなの森 ぎふメディアコスモスで、岐阜空襲80年平和講演会を開催いたします。
戦場のカメラマンとして有名な渡部陽一氏を講師にお招きをし、「戦場からのメッセージをあなたに~ファインダー越しに見た命の現場~」と題してご講演をいただきます。
講演会では、戦場で生活している人々の家族の絆や、取材を通じて見えてきた、人間が持つ愛の深さ、命の大切さ、生きることの素晴らしさ、環境問題など、ニュースではわからない、現場で起こっている出来事や真実を、写真や映像を織り交ぜながら伝えていただくものです。
観覧をご希望される方は、6月2日より受付を開始いたします。
定員は170名で、申込者多数の場合は、抽選をさせていただきます。
岐阜市役所の庁舎1階の市民交流スペース ミンナトに、別途サテライト会場も開設をさせていただく予定です。
こちらは事前予約なしで、同時中継で講演を観覧できる席を40席程度用意させていただく予定です。
岐阜市ホームページの申し込みフォームまたは往復はがきでお申し込みをいただければと思います。
詳細は広報ぎふ6月1日号や市ホームページに掲載いたします。
本日の発表事項は以上です。
【記者】
岐阜城楽市について、大変にぎわったとのお話でしたが、渋滞等も発生したということで、オーバーツーリズムという捉え方を市としてはしているのかどうか、また、予想以上の人が来たという受け止めでよろしいでしょうか。
取材の際、飲食店等にかなり行列ができており、岐阜城楽市以外の飲食店も行列となっていましたので、今後、周辺も含めて、どのような店舗の誘致があるといいのかや、5月30日に意見交換会があるということでしたが、そこでどのような議論を期待されるかなどをお聞かせください。
【市長】
まず、今回、皆さまのご協力により、多くの情報発信をしていただいたということで、岐阜城楽市にご注目をいただいた結果だと思います。
ただ、私どもとしては、当然ですけれども、最初がゴールデンウィークだったということもあって、皆さんにお越しいただきましたが、これから20年間、お貸しして運営をしていただく場所でありますので、当然ですけども、常にゴールデンウィークのような状態が続くというふうには捉えておりません。
従って、まず先ほど話をしましたけども、駐車場の増設を臨時に行うなど、様々な対策をしっかり講じていった上で、今回の課題に、まずはしっかり対応していくということだと思います。
その上で、私どもとしては本当に予想以上のご来場で、嬉しい悲鳴ですけれども、大事なのは継続してお越しいただくことということで、これまでも民間、我々行政含めて、定期的にいろんな仕掛けをして、お客様に来ていただこうと考えておりますので、そういったことを含めて、今後の取り組みについて話し合いをしていただきたいと思っております。
なお、岐阜城楽市以外の店舗について、私もいろいろ聞きましたけれども、非常に多くの行列ができ、お店に来ていただいたということで、お喜びの声もいただいております。
また、先日、私は就労継続支援B型事業所の内覧会に行きました。
こちらは岐阜市本町にあり、お茶漬けも提供されるということで、今の例は福祉事業所ですけれども、一般の店舗も含めてですね、この岐阜城楽市が起点となって、周辺に波及効果があるということならば、当然民間の事業者もいろんなビジネスチャンスを狙って、周辺に来ていただけるものと思いますので、そういった民間の動きにぜひ期待をしたいと思いますし、民間の皆さんのご期待を集めるためにも、継続していろんな仕掛けを、イベントを打つなどしながら誘客に努めたいと考えております。
【記者】
先日、岐阜県から、司町の旧岐阜県庁舎の利活用について、サウンディング型市場調査を実施するとの発表がありました。
旧県庁舎は、岐阜市センターゾーンの「つかさのまちエリア」の一角でもありますので、岐阜市長としてどのように活用されることを期待しているか伺いたいです。
【市長】
先の3月の岐阜県議会でも、江崎知事が、この旧岐阜県庁舎の今後の方針について答弁をされていましたけれども、耐震性の確保やバリアフリー対策等の改修工事の費用が30億円を超える見込みということで、具体的な数字もお話しになりましたし、またこれらの費用は岐阜県での負担では難しいということで、民間の知恵や力を借りると、あらゆる可能性を探るなど早急に対応したいということでの取り組みだと思います。
今回、旧岐阜県庁舎の利活用に関するサウンディング型市場調査を実施されると発表されましたので、岐阜市としては、今後、旧岐阜県庁舎の具体的な方針等の検討が、より岐阜県において進んでいくものと期待をしておりますし、まずはサウンディング調査の結果、どのような企業が興味を示されて、どのような用途で活用したいと考えておられるのかということを、ぜひ私どもとしては注視をしていきたいと思いますし、現状のままというのも、いつまでもということではないと思いますので、江崎知事のお取り組みに期待をしていきたいと思っております。
【記者】
先日、新聞でも報じましたが、旧岐阜高島屋ビルの外壁の一部の落下が発生しました。
先ほどの発表で、柳ケ瀬広場の整備も大分先が見えてきた状況ですが、空き店舗の管理について、旧岐阜高島屋という特に大きな建物であったということで、市長の要望があればお願いします。
【市長】
先般の報道のとおりでございますけれども、私どもとしては、まず建物の維持管理、保全と、周囲への安全対策は、建物管理者の責務だということでありますから、今回も外壁の落下について、所有者である岐阜土地興業株式会社に再発防止と安全対策に万全を期すよう要請をいたしましたし、直ちに専門業者を呼んで対応中であるとお聞きしているところです。
今後の対応をしっかり注視して、必要があれば指導もしていくということですが、旧長崎屋跡地でも外壁の落下がありまして、同じように、安全対策をしっかりやってくださいねということで、対応してまいりました。
その結果、今の柳ケ瀬広場整備へ向けて進んでいったわけでありますので、まずは地権者である岐阜土地興業株式会社と、相手様もいらっしゃると思いますけども、やはり今回のことは重く受け止めていただいて、この旧岐阜高島屋ビルについて、どのように今後取り扱っていくのかということについて、ぜひ結論を導きだしていただきたいということを私どもとしては願っております。
その後、きちんと安全対策が継続して行われていることなど、担当部局を通じて、よく注視しておきたいと思います。
【記者】
旧長崎屋跡地は閉店から約20年かかりましたが、旧岐阜高島屋については、そこまで時間が掛かってほしくないという思いはありますか。
【市長】
年頭に、岐阜商工会議所の村瀬会頭に、そのような形にはしないということを言っていただいておりますので、経済界としても大変注目をいただいていると思いますし、そのような、経済界を始め、地域の皆さんの思いは関係者にもしっかりと届いていると思いますので、まずは、関係者がしっかりと方針を決めて、対応をしていただくということが大事ではないかなと思っております。
【記者】
今回の発表にありました、岐阜城楽市に関してですが、オープン前、市長は岐阜城楽市を拠点に、観光客の滞在時間を増やしていけたらという話をされていましたが、ゴールデンウィーク期間中、またその後についても、具体的な数字があれば教えてください。
そういった数字がなくても、市長の肌感覚で、観光客の滞在時間が伸びたかどうか教えていただけたらと思います。
【市長】
来場者の滞在時間までは把握していませんが、肌感覚としては、例えばロープウェーなど、お待ちいただく時間が当然長かったわけですね。
でも、その間に、お待ちいただいている間、他のところを周遊していただくとか、あるいは岐阜城楽市に多くの方が来られたので、その周辺の例えば、岐阜公園内の「でんがく処むらせ」さんに行かれたとか、周辺の飲食店にも多くの方が足を運ばれたとか、川原町もたくさんの観光客の方で賑わっていたという旅館の方のお声だとかですね、いろいろなところで効果というのは聞いておりますので、従来1時間という滞在でお帰りになった方が多かったというのが、大きく滞在時間が延びたのではないかとか、あるいは対岸の無料駐車場からシャトルバスを運行して、多くの方に乗っていただいたのですけれど、やはりそれ以上の方が来られたということで、長良川プロムナードの右岸の関係者からも、自分の旅館の前を、たくさんの方が歩いて岐阜公園、岐阜城楽市の方まで向かわれましたよとか、歩いて周遊するということも含めてですね、我々の観光地を楽しんでいただいた方が多かったし、歩くということは、それだけ長い時間楽しんでいただいたのではないかなという実感を持っております。
【記者】
柳ケ瀬広場について、地下広場も整備するというお話がありました。
かねてから、柳ケ瀬は水に漬かる場所ということで、地元の方々も、多くの雨が降った際、地下に物を置かないようにするなど、とても配慮されている場所、エリアであると思うのですが、何か今後対策をされる予定があるか、あるいは市長として、どのように対処していくべきかお考えがあれば教えていただきたいです。
【市長】
今回の地下の活用については、アンケートや要望書等で承りまして、先ほど発表しましたように、特にトイレや授乳室など、商店街を滞在型で時間を消費していただくということを考えたときには、こういったトイレや授乳室がしっかり整備をされているというのは必要だろうということで、整備をさせていただく計画を立てました。
その上で、担当部において、そういった水への対策等しっかりと練っておりますので、水に漬かったこともありますから、そうならないように、当然ですけども、整備のときに、配慮しながらやるということになろうかと思います。
【記者】
昨日(5月27日)の岐阜県知事の記者会見でも質問が出ていましたが、東京都が、一般家庭の水道の基本料金を夏の間無償にするという話に関して、物価高騰の対策として東京都が考えられた対策であると思うのですが、岐阜市でも実施する可能性があるかどうか、また、この物価高騰対策に関して、水道費を抑えることに関しての市長のお考えをお聞かせください。
【市長】
まず、この水道事業というのは、議会でも再三答弁をさせていただいていますが、受益者である水道利用者からいただく料金収入によって、水道施設を維持管理していくということが大原則であり、特に今後は、老朽化や耐震化対策をしっかりとやって、施設を整備していかなくてはいけないということですので、まさに受益者負担原則というのが水道事業の大原則であります。
当然、我々は地方公営企業として、独立採算制で運営をしておりますので、将来を見越して、いかに安定的にこの持続可能な財政基盤をつくるかということで、日頃非常に苦労しながら、運営をさせていただいております。
人口減少で将来のユーザーが減るということが見込まれているわけですし、また、今現場では電気代とか、資材価格の高騰、そして工事費も当然上がっているわけでありますので、そもそも維持管理をするというだけでも、経費が増加しているということで、水道事業会計というのは非常に財政見通しが厳しい中で、運営をさせていただいております。
現在、報道等でもありますけれども、全国で水道管が老朽化で漏水して、被害が発生しているということですので、老朽化対策を着実に行うというのが第一だと私は考えております。
岐阜市では今、有収率の改善ということが非常に大きなテーマで、そのために例えば衛星を使ってとか、AIを使ってとか、いろいろなことを行って対策を進めておりますけれども、将来にわたり安定して安全な水を供給する使命を、事業者として果たすためにも、持続可能な水道事業運営を行っていくということで、引き続き、水道施設の老朽化、耐震化対策などを計画的かつ着実に推進することが最優先というふうに岐阜市としては考えていると。
それが市民への大切な使命を果たすことだと思っています。
【記者】
この夏の期間、水道代を無償にするということは、なかなか考えづらいと受けとめてよろしいでしょうか。
【市長】
ちょうど今日(5月28日)の日経新聞に書いてあるのですけれども、「東京都は自らの施策が全国の自治体に与える影響の大きさを自覚すべきである。」というふうに書いてありまして、「都知事は水道の安定を目的にする日本水道協会の会長でもある。全国的な見地に立った見識を求めたい。」と。
このように日経新聞がコラムに書いており、わたしは今朝読みましたけれども、それぐらい全国は今、とにかく老朽化対策あるいは耐震対策等をしっかり行って、水道インフラというものをいかに守っていくかということがもう最優先で、待ったなしであります。
一方で、決して財政は潤沢ではありませんので、非常に厳しい中、取り組んでいるということでありますし、また事業者のほうでも、技術者が非常に減ってきていますので、その技術者が提供できる、すなわち事業者が提供できる工事の量と、そして財政的にこの老朽化対策とか、耐震化に向けて対策を行っていくと。
ここの絶妙なバランスの中で、今、水道管の更新の目標は年間1%ずつという、こういう大きな方針のもとで、それでも1%でありますので、そういう中をぎりぎりで運営しているのが全国の自治体の現状ではないかなと思います。
日経新聞でも書かれましたけども、都知事というのは、全国の会長でありますから、自分のところだけがという考え方ではなく、あまねく、日本中に水道インフラはありますので、水道インフラをどう次世代に継承していくかという観点で、大所高所に立ったご判断をしていただきたいなと率直に思っております。
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