令和7年4月24日 市長定例記者会見
※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。
発表項目
1.「岐阜市の物価高騰対策事業」について
(1)岐阜市物価高騰支援事業10%還元キャンペーン
(2)岐阜市省エネ家電購入支援事業
2.日本遺産に関する新たな取組みについて
3.ふるさと納税返礼品・ぎふ長良川花火大会応援席チケットについて
配布資料
発言趣旨
それでは、ただいまから会見を始めます。
本日の発表事項は3点です。
1 「岐阜市の物価高騰対策事業」について
(1)岐阜市物価高騰支援事業10%還元キャンペーン
まず一点目ですが、キャッシュレス決済を活用した地域経済活性化事業「岐阜市物価高騰支援事業10%還元キャンペーン」について発表いたします。
事業の目的ですが、現在、賃上げ、燃料や資源価格、原材料価格の上昇などに起因する物価高騰により、市民生活や地域経済は大きな影響を受けております。
こうした中、DX推進を踏まえた経済対策として、厳しい経営環境に苦しむ中小企業や個人事業主および物価高騰に直面する生活者を迅速かつ円滑に支援するため、このたび岐阜市物価高騰支援事業10%還元キャンペーンと銘打ちまして、キャッシュレス決済を活用した地域経済活性化事業の第5弾を実施し、市全体の消費喚起、本市経済の活性化を図るものです。
実施期間は、令和7年6月1日から6月30日までの1か月間、対象店舗は資本金5,000万円以下の中小事業者と個人事業主、利用できるサービスは、PayPay、au PAY、d払い、楽天ペイです。
今回初めて楽天ペイをご利用いただけます。
還元率は最大10%で、1回の利用で最大1,000円相当、期間中最大5,000円相当が付与されます。
市内の対象店舗で誰でもご利用可能いただけます。
本日(4月24日)から、岐阜市のホームページのほか、PayPay、au PAY、d払い、楽天ペイに登録している各種対象の店舗においては、キャンペーン開始までにポスター等により告知をしていただく予定です。
またこれまでと同様、スマートフォンや当該アプリの操作方法を案内するスマホ教室を、各キャッシュレス決済事業者が実施いたします。
市民の皆さまを始め、市外から岐阜市にお越しいただいた方も対象になりますので、通勤、通学、観光目的の方など、ぜひ積極的にご活用いただきまして、岐阜市の事業者の経済活性化にご貢献いただきたいと思います。
(2)岐阜市省エネ家電購入支援事業
もう一つの事業ですが、省エネ性能の高い家庭用電化製品の購入を支援する、「岐阜市省エネ家電購入支援事業」でございます。
この取り組みは、家庭生活における電気料金の負担軽減、温室効果ガスの排出を削減することを目的としております。
支援制度の予算額は8,000万円で、申請件数は約2,400件を見込んでおります。
令和5年度は冬場に実施しましたが、今回は夏場に実施をするものです。
お手元にはチラシを配布しておりますけれども、そちらをご覧いただきたいと思います。
まず、購入対象期間は、令和7年5月1日から8月31日までの4か月間です。
申請受付期間は6月2日から9月30日までです。
なお、購入対象期間外となる5月1日より前のご購入については、補助対象になりませんので、ご注意いただきたいと思います。
予算の上限に達した場合は、期間内でも受付を終了いたします。
対象家電は冷蔵庫とエアコンとし、統一省エネラベル3つ星以上とします。
補助金額は、対象家電の購入金額の合計が20万円以上で4万円、10万円以上20万円未満で2万円とし、対象者は、こちらは岐阜市民でございます。
また、申請は1世帯で1回限りとします。
本日(4月24日)から岐阜市ホームページに申請の手引きなどを掲載するほか、ポスターとチラシを市内の家電量販店8店舗と、岐阜県電器商業組合の市内加盟店に配布し、PRをしていただきます。
夏に向けた家電の消費喚起に加え、エアコンや冷蔵庫は、家庭における消費電力の約3割を占めているということから、電気代やCO2排出量の削減に高い効果が見込まれます。
ぜひこの補助制度をご活用いただきたいと思います。
2 日本遺産を活用した取組の推進について
発表事項の2点目です。
日本遺産に関する新たな取り組みについて、いくつか発表したいと思います。
まず本市のこの日本遺産ですが、平成27年度に第1号として、「『信長公のおもてなし』が息づく戦国城下町・岐阜」として認定をいただきました。
また、このたびの審査において、重点支援地域に認定をされたところでございます。
この重点支援地域は、優れた取組実績や計画内容と認めていただき、他の地域のモデルとなる地域のことを指しておりまして、全体の上位10%に相当するということでございます。
改めて、この間の審査に向けて、日本遺産の体験ツアーや土産品の開発、地域の機運醸成にご協力いただいた全ての関係者の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。
その日本遺産の中核である岐阜城では、平成30年度から山上部の発掘調査に注力をしておりまして、これまでも毎年度発表してまいりましたけれども、例えば令和5年度では、庭を装飾したとみられる円礫(えんれき)やお酒を飲むための「かわらけ」が見つかっており、信長公は山上部で来訪者をもてなしたことがわかってきました。
また、山麓の岐阜公園エリアにおいては、現代のおもてなしとして「岐阜を嗜み、OMOTENASHIを堪能する」をコンセプトとした、岐阜市で初めてのPark-PFIによる飲食物販施設「岐阜城楽市」がいよいよ4月26日にオープンするなど、整備が着々と進んでおります。
今後もさらに、日本遺産を生かした本物志向の観光まちづくりに取り組んでまいりたいと思います。
そこで本日の発表事項ですが、まずメタバース岐阜城「山上部」の公開について発表します。
このメタバース岐阜城プロジェクトは、日本遺産ストーリーの舞台となった戦国時代の岐阜城を仮想空間上に再現し、その魅力をわかりやすく伝えることで、「本物を見たい」という現地訪問のきっかけを作り、観光誘客に繋げるものであります。
令和6年4月には、信長公の館がある山麓部を公開いたしました。
さらに今回、戦国時代の岐阜城山上部の姿を初めて高精細3DCGで再現したものでございます。
山上部のCGの特徴ですが、金華山の3次元測量データから詳細な地形データを制作しました。
また、石垣は発掘調査や分布調査、そして江戸時代の稲葉城址之図の絵図をもとに、位置や高さを復元しているものです。
また、天守南西部には、先ほどもお話をしましたが、令和5年度の調査成果がございまして、この成果を踏まえて、円礫を敷いた庭園を表現するなど、最新の成果をできるだけ反映したものです。
天守や櫓、門などの建築物については、岐阜城跡整備委員会委員長の中井均・滋賀県立大学名誉教授と、全国の城郭の復元イラストを手がけた歴史考証イラストレーターの香川元太郎さんのお2人に監修をお願いいたしました。
細部にわたりご指導いただき、素晴らしいものが出来上がったと考えております。
しかし、香川元太郎さんにつきましては、昨年(令和6年)の12月にご逝去され、公開の前に亡くなられたことを大変残念に思っております。
次に、2種類のコンテンツの公開も行います。
一つ目は岐阜城今昔VRです。
これは、お手持ちのスマートフォン等を使っていただき、現地で360度見渡しながら、今の風景と戦国時代のCGとの比較ができるもので、これを岐阜城今昔VRとしております。
ロープウェー山頂駅から天守閣までの説明板など、6か所にQRコードを設置し、山上部天守閣最上階からは、岐阜城の城下町の様子を眺めることができるほか、施設や名所などの情報を充実させました。
来訪者の見学ツールとして、ぜひご活用をいただきたいと思います。
二つ目のコンテンツは「フォートナイト」です。
オンラインゲーム「フォートナイト」ということで、以前も山麓で、これを公開いたしましたけれども、この「フォートナイト」の中にメタバース空間を再現いたします。
自分自身の分身であるアバターを操って、詳細に再現した天守や石垣の周辺を自由に動き回ったり、宣教師などのキャラクターによる解説等を見聞きしたりすることで、戦国時代の岐阜城に入り込んだような体験ができるものです。
3種類の体験モードを用意しておりまして、山上部エリアを自由に散策するフリーモード、見張りをかいくぐり天守を目指すゲームモード、地形だけの空間で建物などを建築できるビルドモードという3種類の体験モードです。
ぜひ山城としての岐阜城のスケール感や、往時の眺めを味わっていただきたいと思います。
今後の予定ですが、本日(4月24日)正午よりメタバース岐阜城を公開します。
また、明後日(4月26日)にオープンする岐阜城楽市にも、臨時の体験コーナーを設置いたします。
現時点での集大成となる岐阜城の再現CGを、ぜひ細部にわたってご覧いただき、実際に本物の岐阜城を訪れてみたいという関心につながってほしいと思っております。
また作成した高精細3D CGは、天守閣等の展示コンテンツとしての活用も見込んでおりますし、様々な取り組みとの相乗効果を生み出し、地域学習や観光案内の充実化につなげていきたいと思います。
なお、楽しみ方については、記者発表の後、担当部よりご説明をさせていただきたいと思います。
展示施設のリニューアルについても、発表をいたします。
日本遺産を紹介する観光拠点施設の一層の機能強化に向けまして、現在、各施設の整備事業にも本格的に着手をしております。
まず一つ目ですが、岐阜城天守閣および資料館の改修工事についてです。
岐阜城天守閣では、耐震補強や長寿命化などを図る改修工事を本年(令和7年)10月頃から開始します。
併せて、天守閣や資料館の展示についてもリニューアルを行います。
「岐阜城の真の姿に迫り、信長公とともに天下を夢見る」をコンセプトに、岐阜城の歴史情報に加え、山城の「眺望」に重きを置き、更なる魅力向上に資する内容にする予定です。
もう一つは、岐阜市歴史博物館総合展示室のリニューアルです。
歴史博物館では、今年度(令和7年度)、総合展示室の改装に着手をいたします。
新たな総合展示室は、『あっ、これ好き!“ぎふ楽” ~ぎふの魅力に「気づく」、ぎふの歴史を「深める」、ぎふを「楽しむ」~』をコンセプトに、戦国時代を中心とした展示を強化するとともに、デジタルアーカイブを活用した施設整備を進めてまいります。
また、1階のエントランスには、博物館資料と地域の様々な文化資源を繋ぐナビゲーション装置を設置するなど、エリア全体の回遊性の創出を図る工夫を施してまいります。
次に、寄附金についてでございます。
こうしたハード・ソフト両面の取り組みを、ぜひ応援したい、参加したいという皆さまとともに推進するために、岐阜市への寄附金メニューに「岐阜城整備応援寄附金」、そして「歴史博物館・歴史遺産応援寄附金」の二つを新たに加えまして、市内外の企業や個人の皆さまから幅広く寄附を募る予定でございます。
これは本日(4月24日)から募集を開始いたします。
寄附金の使い道ですが、一つ目の「岐阜城整備応援寄附金」については、岐阜城天守閣の耐震工事や展示のリニューアル、「岐阜城跡整備基本計画」に基づく、山上部の発掘調査や城郭景観復元の推進、山麓部居館跡の庭園整備などに活用させていただきます。
二つ目の「歴史博物館・歴史遺産応援寄附金」は、歴史博物館のリニューアルや収蔵品の充実、指定文化財の保存整備に充てるほか、重点支援地域に認定された日本遺産の情報発信など、貴重な歴史資料、歴史遺産を次代へ継承するための取り組みに活用させていただきます。
寄附の方法については、窓口のほか、岐阜市ホームページ「岐阜市ふるさと納税返礼品」のページから受け付けをいたします。
岐阜市外にお住まいで、一定額以上の寄附をされた方は、岐阜市ゆかりの返礼品をお受け取りいただけます。
企業版ふるさと納税での寄附も募ってまいります。
令和7年は、岐阜市が日本遺産の第1号認定を受けて10周年の節目であります。
引き続き官民一体となり、日本遺産を活用した本物志向の観光まちづくりを進めていきたいと考えておりまして、今後とも皆さま方の温かいご支援、ご協力をお願いしたいと思います。
3 ふるさと納税返礼品・ぎふ長良川花火大会応援席チケットについて
発表事項の三点目です。
ふるさと納税返礼品・ぎふ長良川花火大会応援席チケットについてであります。
本年(令和7年)8月9日に開催する第3回ぎふ長良川花火大会の応援席について、先ほど、ぎふ長良川花火大会実行委員会が各席種の料金を報道発表されました。
その内容はお手元に配付している一覧の通りでございます。
岐阜市といたしましても、全13種類の応援席のうち、自由席を除く12種類をふるさと納税返礼品「ぎふ長良川花火大会 応援席チケット」としてお取り扱いいたします。
ここで、今年度(令和7年度)の応援席のトピックスについて、私は実行委員会の一員でもございますので、改めてご紹介したいと思います。
まず最前列リクライニングシートですけれども、昨年度(令和6年度)大変ご好評いただきまして、最初に売り切れた席でございます。
今年度(令和7年度)も継続して設定をいたします。
長良川から打ち上げられた花火が、目の前の夜空一面に広がる大迫力の様子を、くつろぎながら最前列で見上げる環境で、周りを気にせず、岐阜の花火に没入していただきたいと思っております。
次に、応援席エリアへ設置する三つの新しい席種です。
一つは「視界良好ボックスシート」です。
堤防法面の中段のスペースに最大4人まで観覧いただけるマス席を設置いたします。
視界を遮るものがない絶好のポジションで、ご家族やご友人と、特等席で花火を楽しんでいただきたいと思っております。
二つ目は「らくらくテーブル席」です。
応援席エリアの中心からやや上流側のエリアで、3人分の椅子と机がセットとなっております。
通常の指定席は椅子だけですけれども、長机があることで、飲食を楽しみながら、ゆったりと花火をご観覧いただけます。
三つ目は「プレミアムテーブル席」です。
視界良好な堤防上に、テーブルと6名分の椅子をセットした席で、「視界良好ボックスシート」と「らくらくテーブル席」の良さを併せ持つプレミアムな席となっております。
ご家族や仲間内で至高のひと時を味わっていただきたいと思っております。
今年(令和7年)はこれらの通常の「応援席エリア」に加えまして、新たに特別な観覧場所として、岐阜城天守閣の最上階で観る「岐阜城天守閣席」を設定いたしました。
具体的には、岐阜城天守閣の開館時間終了後、岐阜城天守閣席チケットをお持ちの方のために再度開館をいたします。
岐阜城天守閣席は、最大20名までの1グループ限定で販売します。
城内ではこの日に限り、最上階において簡単な飲食もしていただけます。
岐阜城天守閣の最上階を実質的に貸切り、普段は見ることができない、天守閣から見下ろす特別な花火大会と、天守閣からのパノラマ夜景のコラボレーションという、岐阜市ならではの絶景に酔いしれていただきたいと考えております。
これら応援席チケットの購入方法ですが、まず、ぎふ長良川花火大会実行委員会によるチケットの販売スケジュールは、岐阜市民の皆さまの市民先行抽選販売が5月17日から6月13日まで、一般先着販売は7月9日から8月9日19時までです。
いずれもチケットぴあにて申し込みを受け付けております。
続いて、ふるさと納税ですけれども、岐阜市のふるさと納税返礼品としての「ぎふ長良川花火大会 応援席チケット」の申し込みについては、4月25日から開始し、6月30日までお受け付けいたします。
申し込みの窓口は、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、ふるなび、Amazonふるさと納税の各サイトです。
最後に、岐阜城天守閣席については1組限定の抽選販売であり、チケットぴあの特設サイトにて抽選申込の受付を行います。
抽選申込の際に、「一般販売商品として購入希望」もしくは「岐阜市のふるさと納税返礼品として受領希望」のどちらかを選択していただきます。
なお、岐阜城天守閣席の抽選申し込みは、ふるさと納税のポータルサイトからはお手続きができませんので、ご注意いただきたいと思います。
岐阜城天守閣席の抽選申込の受付期間は、4月25日(金曜日)午前10時から5月18日(日曜日)まで。
抽選結果については、5月21日(水曜日)に通知いたします。
ぎふ長良川花火大会は、「笑顔をつなげる 未来につなげる みんなで支える」オール岐阜の花火大会として、今年(令和7年)、第3回の大会を迎えます。
岐阜市が誇る伝統ある長良川の花火大会を、1人でも多くの皆さまに応援していただき、本大会を未来に残すために、ともに支えていただきたいと思います。
本日の発表事項は以上です。
【記者】
会見の発表事項ではありませんが、まず、今日(4月24日)、岐阜公園の「岐阜城楽市」の内覧会が開催され、4月26日にオープンします。
改めて、岐阜の観光エリアの中心に、新しい目玉ができるわけですけれども、今後どのような展開を目指していくのか、市長の考えをお聞かせください。
【市長】
岐阜城楽市は、元々、岐阜公園にご来園の皆さまにアンケート調査等を行ったところ、飲食や物販を楽しみたい、お土産も買いたい、こういった声をいただきましたので、11店舗、民間企業のお力をお借りして整備したものです。
ですから、元々岐阜城、岐阜公園に足りない部分を、「信長公のおもてなし」ということで、一定の時間ご滞在いただき、楽しんでいただける場を岐阜城楽市として今回オープンさせますが、我々は、ここに留まらず、ぜひ回遊していただきたいと。
我々の地域には岐阜大仏もございますし、今後リニューアルに入りますけども、歴史博物館も、岐阜市の子どもたちの教育向けということもあるのですけれども、戦国時代をメインとした展示にリニューアルしますので、観光客のお客様にも十分に楽しんでいただける内容になるということで、こういった歴史博物館や、さらにデジタルサイネージも設けますので、川原町など、岐阜市のそれぞれの観光拠点をしっかりと周遊していただく、一つのおもてなしの起点になればということで、この岐阜城楽市を整備しました。
そういった一定の時間、しっかりと滞在型で観光していただき、大仏を見ていただいたり、歴史博物館で歴史的なものにも触れていただいたりしながら、川原町にも、先週私もようやく視察に行きましたけども、CASA stella(カーサ・ステラ)という、新たな岐阜和傘や岐阜提灯を楽しめるような環境も整ってきておりますので、そういった全体を楽しんでいただくことを期待しております。
【記者】
私からもう一点、また別のお話ですけれども、昨日(4月23日)開催された岐阜市環境審議会において、ごみ処理有料化制度の案が承認されましたが、今後、議会で可決された場合、市民にどのように周知していくかお聞かせください。
【市長】
先般、岐阜市環境審議会が行われたということで、報道もあったとおりでございますが、これまでも、説明会、あるいは議会での様々な答弁など、丁寧に取り組んでまいりました。
一定の方向性を環境審議会でご議論いただきましたので、私どもとしても、これをもとに、今後、議会にお諮りをしていくことになろうかと思います。
当然、一定の期間がございますので、この間に、岐阜市で初めてのこともたくさんございますので、住民の皆さまには、しっかりとご理解いただけるように、また、遅滞なく進めることができるように、丁寧に情報提供に努めてまいりたいと思っております。
そもそも、様々な課題があったので、こういう取り組みをしようということになり、議論を進めてきていただいていますから、やはり課題を解決するということが大変重要でございます。
例えば、周辺市町から、岐阜市はどんな袋でも捨てられたということで、ごみが持ち込まれているという自治会の方のご意見もありましたので、様々啓発していくわけですけども、そういったことをどのように今後防いでいくのかということでありますとか、ごみステーションの管理についても、自治会の皆さんにいろいろとお願いしているわけでありますので、こういった負担軽減も、当然きちっと形にしていかなければいけませんので、まず議会にお諮りするっていうところからですけれども、議会で十分に慎重審議いただいた上で、議決をいただいた暁には、環境美化というのは市民生活に直結した非常に重要なテーマでありますから、しっかりとこの新しい制度の下で、我々の地域のごみを減らしながら、市民の皆さまと一緒に新しい形を作っていきたいと、私は思っております。
【記者】
ごみ処理有料化制度の開始時期について、ある程度目途がある中で、駆け込みでごみを捨てる方が増えるのではないかと少し心配しているのですが、その対策についてのお考えはありますでしょうか。
【市長】
そもそも今も、他市町の方が捨てていくことは、大いなる問題でありますので、他の自治体にもしっかりお声掛けをしながら、やはりそれぞれが適正な環境美化に努めなければならないわけでございますので、これは岐阜市だけの問題ではないということで、全体で取り組んでいくというふうに考えております。
【記者】
岐阜城天守閣のリニューアルオープンに向けて、かなり長い期間を休館することになり、岐阜市の観光の目玉である岐阜城天守閣にお越しいただけないという状況の中で、市長として、この期間、どのように魅力を繋いでいこうと考えているか、案があれば教えてください。
【市長】
この事業は、本当はもっと早く終わらせておきたかったのですけれども、岐阜県でねんりんピックを2025年に開催するということになりましたので、いよいよこの時期ということになりましたけれども、まず天守の耐震工事は必ずやらなければいけませんので、これをしっかりと行って、お客様に安心して岐阜城天守をご覧いただけるように、環境を整えるというのが大前提であります。
その上で、これまでも様々、発掘調査を進めながら、石垣を見えるようにするということで、城郭景観の復元等もやってまいりましたので、例えば、今でも通路と呼ばれるところの両サイドの木を切って、石垣が見えるようになっておりますので、そういった本物の石垣に触れていただけるようなPRもしっかりやっていきたいと思いますし、今後に向けて様々、今ちょっと仕込みを入れていますし、岐阜城の山上部から見た眺望というのは非常に価値のあるものだと、皆さんに喜んでいただいていますので、こういったこともよりPRをしていきたいなと。
天守の中には入れませんけど、それに近い状態で、同じ眺望を見ていただけるということもPRしていきたいと思います。
山麓部の信長公の居館跡の庭園の復元整備や、ビジターセンターの整備なども、これから計画に基づいて順次取り組んでいかないといけませんので、それぞれに一定の年数がかかりますけど、これらが全て整ってきたときには、大変有力な観光拠点となろうかと思いますので、市民の皆さまにも、数年後の様々、整備の完了を楽しみにお待ちいただきたいと思っております。
【記者】
先ほど、岐阜城楽市について、滞在型観光を期待しているとのお話がありました。
岐阜城楽市ができたことで、具体的にどのくらいの滞在が可能になったのか、また、岐阜市の観光は、宿泊の面が少し弱いのではないかと言われていますので、宿泊に繋げられるような施策として有効かどうかについてのお考えと、また、どのような効果をもたらしていきたいかをお伺いしたいと思います。
【市長】
これまではどうしても、岐阜城は観光コンテンツとしては非常に有力なのですけど、大体1時間(の滞在)でした。
岐阜公園にお越しいただいて、ロープウェーに乗って、山頂駅から天守までは少し歩きますけど、それでもたかが知れているということでありますので、トータルでやはり1時間というのが、大体の滞在時間でした。
これを大きく伸ばしたいということで、まずはやはり飲食をしていただくと、1時間くらいは飲食されるでしょうと。
あるいは、帰りにお買い物がしたいということで、またゆっくりとお買い物も楽しまれるでしょうということで、この岐阜城、岐阜公園というのが、一定の時間、楽しめる場所だというふうに、まず皆さんにご認識をいただいてですね、その後、先ほどもお話しましたけれども、庭園の復元整備などに取り組みますし、歴史博物館も、観光拠点としても十分に見応えのあるものにリニューアルしていきますので、そうすると、岐阜城、岐阜公園およびその周辺で丸一日楽しめるのではないかと。
そこから、デジタルサイネージでいろいろな発信をしながら、岐阜大仏とか、川原町などぐっとウイングを広げてですね、お楽しみいただけるっていうことと、あともう一つは、金華山ロープウェーさんでは「天空のお花畑」をやっていただいていますけれども、ナイトツーリズムというのは非常に人気があるわけで、私どもの鵜飼オフシーズンの、「ぎふ灯り物語」も昨年度(令和6年度)、過去最高の集客をすることができましたので、そういった夜のツーリズムもいろいろと知恵を絞りながらやっていきますと、ご宿泊も含めて、岐阜市で楽しんでいただけるということになると思います。
まず、元々の大きなニーズだった、飲食・物販について、ゆっくりと岐阜公園でくつろいでいただけるという環境が整いましたので、今後、次の施設の様々な整備に力を入れていきたいと思っております。
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