令和7年4月3日 市長定例記者会見
※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。
発表項目
- 歴史博物館所蔵資料「織田信長公朱印状」の初公開について
- 岐阜城楽市のオープンについて
- 令和7年度の「ぎふ長良川の鵜飼」について
配布資料
発言趣旨
【市長】
それでは、令和7年度の第1回定例会見を始めます。
本日の発表事項は3点です。
1.歴史博物館所蔵資料「織田信長公朱印状」の初公開について
まず1点目ですが、岐阜市歴史博物館所蔵資料「織田信長公朱印状」の初公開について発表いたします。
岐阜市歴史博物館では、これまで岐阜城や織田信長公など、戦国時代をテーマにとした展覧会の開催や関連資料の収集に力を入れてきました。
現在進めております総合展示室のリニューアル事業におきましても、戦国時代の展示を一層強化するべく鋭意取り組んでおります。
そうした中、昨年度(令和6年度)、「織田信長公の朱印状」1点を新たに収蔵いたしましたので、このたび、その朱印状を期間限定で初公開したいと思います。
これは非常にわかりやすい朱印状でして、せっかくですから、私、文学部日本史学研究室でございましたので、ちょっと読み上げてみたいと思います。
蘇原郷高頭千(そはらごうたかがしら せん)
五拾貫文之外、(ごじゅっかんもんのほか)
八幡根本寺領永(はちまんこんぽんじりょう えい)
不作方并給人(ふさくがた ならびにきゅうにん)
はつれの事、令(はずれのこと)
扶助候、遂糺明可(ふじょせしめそうろう、きゅうめいをとげ)
領知之状如件、(りょうちすべきのじょう くだんのごとし)
元亀三(げんきさん)
十一月十二日 信長
赤澤右近殿(あかざわうこんどの)
これは赤澤右近殿に宛てたものでございます。
今の言葉で言いますと、織田信長公が岐阜城の城主であった元亀3年(1572年)に発給された朱印状でありまして、この赤澤右近という家臣に、現在の各務原市にあった蘇原郷の土地に加え、八幡根本寺、現在の各務原市の加佐美神社の所領のうち、耕作が行われていない土地や、所在者が不在となっている土地を与え、これらを適切に治めるように命じたものということでございます。
信長公は永禄10年に美濃を攻略して以来、天正3年に息子信忠に家督を譲る前の約9年間、岐阜城を拠点としておりました。
元亀3年の前後においても、信長公は越前の朝倉氏や近江の浅井氏と猛烈に争ったほか、畿内の敵対勢力との戦いのため、岐阜を離れることが多かったわけですけれども、この朱印状の日付の1か月ほど前には、岐阜に戻っていたことが、これまでの研究でわかっております。
この朱印状は、そうした時期における、信長公の岐阜での統治の様子を知ることができる大変貴重な資料と言えると思います。
岐阜市歴史博物館ではこのほかに、信長公の朱印状を3点所蔵しておりますが、岐阜に直接関わる内容のものは今回初めて入手できたということです。
朱印状の特徴ですが、この文書には、信長公が岐阜を拠点とした時期から使い始めた「天下布武」の朱印が押されております。
よく見ますと、文書の右側にも、反転した朱印の跡が写り込んでおりまして、朱印を押してすぐ文書を折られたということを伺い知ることができます。
また、信長の署名は、「信」という字の偏とつくりを離して書いておりまして、その間に「長」の字を押し込むような特徴的な書き方をしております。
このことから、信長公自筆の署名であるということがわかります。
なお、署名以外の本文を書いたのは、その筆跡から信長公の右筆である武井夕庵(せきあん)と考えられております。
この夕庵は斎藤道三にも仕えた美濃出身の戦国武将で、こうした点においても、美濃にゆかりの深い古文書と言えます。
文章の内容に加えまして、筆跡や朱印の跡、紙の折り方など、様々な視点で楽しみながらご覧いただきたいと思います。
さらに、このたびの朱印状に係る知識をより深めていただけるように、歴史博物館が所蔵する、その他の信長公の朱印状を写真パネルで紹介するほか、岐阜城主時代の信長公の動向や朱印状以外の信長公の古文書を紹介するパネル展示も行います。
加えて、期間中には、学芸員による展示解説も3回にわたり開催いたしますので、ぜひ生の解説もお楽しみいただきたいと思います。
公開期間は、ゴールデンウィーク中の4月29日から5月6日までの8日間を予定しております。
場所は、歴史博物館2階の総合展示室で、午前9時から午後5時までを予定しております。
こうした資料は、公開できる期間が限られますので、この機会にぜひ、信長公が生きた時代の本物の資料をご覧いただきたいと思っております。
岐阜公園内で整備を進めております、岐阜城楽市のロゴマークも、この「天下布武」の印をモチーフにデザインされておりますので、ぜひ今年のゴールデンウィークは、岐阜公園界隈で岐阜城楽市や史跡岐阜城跡、さらには歴史博物館など、信長公の時代に思いを馳せていただきたいと思います。
2.岐阜城楽市のオープンについて
次に、発表事項の2点目です。
岐阜城楽市のオープンについて、発表いたします。
4月26日がオープンの日でありまして、いよいよ迫ってまいりました。
現在の整備状況と、オープンに関連した催しや、バスの利用を促進する取り組みなどについて、本日は発表いたします。
まず、改めて、岐阜城楽市ですが、この施設は、岐阜市で初めてPark-PFI制度を活用いたしました。
名古屋鉄道株式会社を始めとする法人グループが、整備や運営を行う飲食物販施設であり、和食を中心としたレストラン、こだわりのコーヒーが堪能できるカフェ、地産地消のメニューや食べ歩きが楽しめる飲食店、岐阜ならではのお土産を取り揃えたお店など、多彩な11店舗が軒を連ねます。
岐阜市といたしましても、周辺の園路や広場、駐車場を整備し、これらで形成される空間が本格的な歴史公園にふさわしく、また岐阜らしさを感じられるデザインとなるよう、官民連携で、一体となって整備を進めてまいりました。
まず、現在の整備状況ですが、こちら、昨日(4月2日)の現地の様子の写真でございます。
こちらにありますように、岐阜市が整備を進めてきた、戦国時代の道の風合いが感じられる自然色舗装の園路、金華山に自生する草花により、四季の彩りを楽しませてくれる植栽、発掘調査で明らかになってきた岐阜城の石垣にちなみ、間詰め石を詰めこんだ乱積みによる、県内産のチャートを使用した石積みといった、歴史や岐阜らしさを演出する修景施設とともに、多くの来園者を受け入れるための一般車駐車場や団体バス、タクシー乗降場など利便施設についても整備が完了しております。
また、事業者が整備を行っております、戦国時代の城下町を連想させる切妻屋根の木造平屋建ての建物につきましては、本体は既に完成をしておりますので、現在はテナントの内装工事を行っていただいているということで、4月26日のオープンを迎える準備が着実に進んでおります。
さらにこちらにありますように、4月1日からは、バス停が岐阜城楽市の正面に移設をされました。
名称につきましても、これまでの「岐阜公園 歴史博物館前」から「岐阜公園・岐阜城」へと名称を変更しております。
また、運行情報など、様々な情報を示すデジタルサイネージを備えておりまして、スマートバス停へとグレードアップしております。
公共交通でのアクセスが一層便利になっております。
また、先日お披露目をさせていただきました、公共交通のデザインで有名な水戸岡鋭治先生にデザインをしていただいた、新たな連接バス「GIFU RED OMNIBUS」や自動運転バス「GIFU HEART BUS」も、この4月から、このバス停に停車するようになっておりますので、岐阜市における公共交通のシンボルともいうべきこれらのバスをご利用いただき、多くの市民の皆さまや観光客の皆さまに、岐阜公園にお越しいただきたいと考えております。
それでは、岐阜城楽市のオープニングについて説明をいたします。
まずオープンに先立ちまして、4月24日(木曜日)に、報道関係の皆さまや、日頃お世話になっております地域の団体、長良川温泉や岐阜ホテル会といった観光団体など、関係者の皆さまをご招待し、内覧会を開催させていただきます。
報道関係の皆さまには、一足早く岐阜城楽市のおもてなしを堪能していただける機会でございますので、ぜひ、内覧会にお越しいただき、美味しい食事などもお召し上がりいただきつつ、その魅力を存分にご取材いただければありがたいと思っております。
オープン当日の4月26日(土曜日)につきましては、午前11時から、岐阜城楽市の整備にご尽力いただいた関係者の方々をお招きしまして、オープニングセレモニーを開催いたします。
セレモニーに続いて、正午からは、市民の皆さまや観光客の皆さまにも、岐阜城楽市のオープンを楽しんでいただけるよう、様々なイベントを予定しております。
具体的には、全国高校生太鼓甲子園に出場され、昨年(令和6年)行われた「清流の国ぎふ総文2024」総合開会式にも出演された、岐阜聖徳学園高等学校和太鼓部による和太鼓演奏や、昨年(令和6年)の書道パフォーマンス甲子園に出場された、岐阜県立岐阜高等学校書道部による書道パフォーマンス、その他にも、楽市JAZZ楽団によるジャズライブ、岐阜信長公おもてなし武将隊 響縁による戦国体験を行います。
岐阜城楽市のオープンを大いに盛り上げてまいりたいと思いますので、また詳細につきましては、決まり次第発表させていただきます。
岐阜市では、多くの市民の皆さまや観光客の皆さまに路線バスを使ってお出かけいただけるよう、そのきっかけづくりといたしまして、令和3年度から、路線バスや自動運転バスで岐阜公園にお越しいただきますと、岐阜城など岐阜公園周辺施設の利用料金が割引となるクーポン券をプレゼントする取り組みとして、「せっかくやで バスで来やー。」を実施してまいりました。
このたび、こちらにお示しをいたしました、岐阜城楽市に出店をされます、「四季彩うどん 華きんとん」や「起き上がり本舗」、「はちみつ専門店 秋田屋」など7店舗より、この取り組みに参加したいとの貴重なお申し出をいただきましたので、オープンに合わせまして、この7店舗のクーポン券を追加した「せっかくやで バスで来やー。+(プラス)」としてこの取り組みをアップデートいたします。
具体的なサービス内容につきましては、店舗によってそれぞれ異なりますけれども、お会計の際にクーポン券を提示いただきますと、お食事代などの割引や、粗品のプレゼントといったサービスを受けていただけます。
このように、バスで岐阜公園にお越しいただきますと、お得がいっぱいとなっておりますので、ぜひ公共交通をご利用いただきたいと思っております。
先ほどご説明いたしました、路線バスなどのご利用を進める取り組みに加えまして、毎年、ゴールデンウィークには、多くの市民の皆さまや観光客の皆さまにマイカーでお越しいただきます。
周辺道路の渋滞対策と、来園者の利便性向上を図るために、今年(令和7年)も無料のシャトルバスの運行を実施いたします。
具体的には、この地図にございますように、鵜飼い大橋下流の長良川右岸河川敷の約1,000台が停められる無料臨時駐車場から岐阜公園大宮町駐車場まで、午前9時から午後6時までの予定で、無料のシャトルバスを15分間隔で運行いたします。
ゴールデンウィーク期間中の土日祝日の7日間の運行を予定しております。
今年(令和7年)のゴールデンウィークは、岐阜城楽市のオープンに伴いまして、例年以上に多くの皆さまにお越しいただけると考えております。
この無料駐車場も台数に限りがございますので、大変混雑することも想定されます。
岐阜公園にお越しの際には、この無料シャトルバスのご利用とともに、先ほどご紹介した、お得で便利な路線バスのご利用についてもご検討いただきたいと思っております。
最後になりますが、多くの市民の皆さまや、観光客の皆さまに、岐阜市の代表的な観光拠点である岐阜公園に誕生した岐阜城楽市に何度でもお越しいただき、信長公のおもてなしを体験、堪能していただきたいと思います。
また川原町の古い町並みや岐阜大仏、ぎふ長良川の鵜飼などの観光スポットを周遊し、岐阜公園エリアの歴史・文化・自然をまるごと満喫していただきたいと考えております。
3.令和7年度の「ぎふ長良川の鵜飼」について
発表事項の3点目です。
令和7年度の「ぎふ長良川の鵜飼」について発表いたします。
1,300年以上の歴史を今に伝え、観る人を幽玄の世界へ誘う「ぎふ長良川の鵜飼」を、今年(令和7年)も5月11日から10月15日まで開催をいたします。
昨年(令和6年)は、貸切船の予約や、オンライン上での決済が可能な予約管理システムの導入など、予約手続きの利便性を向上いたしました。
外国人乗船客数の割合が過去最高を記録するなど、コロナ禍前の賑わいが感じられた1年でもありました。
令和7年度のシーズンは、インターネット予約は既に3月3日(月曜日)から受付を開始しております。
鵜飼観覧船事務所窓口での予約は、4月18日(金曜日)に開始をいたします。
安全運行に努め、乗船客9万人を目指していきたいと考えております。
それでは、いくつか今シーズンのトピックスをご紹介したいと思います。
まず、高付加価値化を図る実証実験「一日貸切鵜飼」についてです。
昨今の観光を取り巻く環境においては、高付加価値化は大きなテーマの一つと考えております。
鵜飼観覧船事業におきましても、令和4年度に高級観覧船を導入し、一クラス上の船のしつらえとともに、1対1の「狩り下り」など一般観覧船と差別化を図ったサービスを提供することで、顧客単価を上げ、持続可能な鵜飼観覧船事業の実現を図っているところです。
そうした取り組みの一環といたしまして、鵜飼観覧船の利用が少ない5月、6月のうち3日を対象に、その日の全ての鵜飼観覧船を貸し切ることができる「一日貸切鵜飼」を実証実験することとし、3月3日から19日にかけて募集をいたしましたところ、1件の応募をいただきました。
予約日など、お客様に係る情報の公開は差し控えますが、短いお申し込み期間にも関わらず、申し込み時点における一定のニーズを確認することができました。
今後、実際に運用した上で、恒常的なメニュー化やふるさと納税のメニュー化などについても検討していきたいと考えております。
2つ目のトピックスですが、乗船中の読み物“ランチョンペーパー”についてです。
鵜飼観覧船にご乗船いただいた方は、小冊子タイプのパンフレットが配布されていたのがご記憶にあると思います。
これは、十数年内容が同じであったということで、今回リニューアルをいたしまして、お弁当のランチョンペーパーを兼ねたB4サイズのものに刷新をいたします。
大きな1枚ものの両面刷りということで、紙面を見やすくし、鵜飼の見どころや歴史などの記載も加え、近隣のおすすめスポットや時季のイベントを紹介するなど、読み物としての情報の充実も図っております。
また、春、夏、秋と掲載情報を更新し、毎年鵜飼にお越しになる方や、1シーズンに複数回ご乗船いただけるような方にも、船内の時間をより楽しんでいただけるよう、工夫を凝らします。
さらに、英語版、中国語版のQRコードを付記して、外国の方にもお手持ちのスマートフォンで同じ情報にアクセスができるようにいたします。
なお、このランチョンペーパーについては、地元企業の協賛で作成をします。
シーズン後半の枠は募集中でございますので、ご協力いただける企業があれば、ぜひ手を挙げて、鵜飼観覧事業を応援していただきたいと思っております。
3つ目のトピックスですが、更なるインバウンド需要の取り込みということで、昨年(令和6年)は乗船客に占める外国人の割合が前年の3.9%から4.7%に増加し、過去最高を記録いたしました。
また今年(令和7年)も、ネット予約の受付初日に海外から予約が入るなど、外国人の鵜飼への関心は高いと考えております。
旺盛なインバウンド需要を取り込むために、今年度(令和7年度)以下の取り組みを行ってまいります。
まず椅子席観覧船(24人乗り)の追加です。
令和5年に靴を履いたまま利用できる椅子席観覧船(16人乗り)を導入いたしましたところ、外国人客のみならず国内客にも大変ご好評をいただきました。
昨年(令和6年)はさらに1隻追加し、貸切船としての運用も開始をしております。
こうした中、より大人数で椅子席観覧船を利用したいとの声を受けまして、24人乗り観覧船を一隻追加いたします。
次に、予約管理システムの多言語化についてです。
昨シーズン本格導入した予約管理システムは、日本語以外に英語表記での申し込み画面に対応し、欧米系の乗客数増にも貢献したと考えております。
今年度(令和7年度)は新たに中国語、韓国語にも対応する改良を行い、乗船客の多い台湾や中国、韓国から乗船客の更なる取り込みを図ってまいります。
この他、ぎふ長良川の鵜飼ホームページについても、ページ内にGoogle翻訳機能を付加し、利用者が簡易に母国語で利用できるようにアップデートしております。
また、英語や中国語で弁当予約が可能な事業者の紹介も行ってまいります。
これまで、ぎふ長良川の鵜飼ホームページでお弁当の配達業者を紹介して参りましたが、リンク先の各事業者のサイトにおいて、多言語対応ができておりませんでした。
このため、多くの外国人客がお弁当の配達サービスを利用できずに、コンビニ等を利用しておられたということです。
そこで今年度(令和7年度)、英語や中国語でのインターネット予約が可能な事業者を新たに公募いたしまして、4事業者を順次、ぎふ長良川の鵜飼ホームページで紹介します。
事業者によっては、ベジタリアン向けのメニューなど、多様なニーズにも対応できると期待をしております。
外国の方にも、鵜飼観覧の楽しみの一つとして、ぜひ活用していただきたいと思います。
その他の取り組みといたしまして、こちらに鵜飼オリジナルTシャツが掲示してありますけれども、この販売も継続して行ってまいります。
船員用の白色については非売品でございますが、これと同じデザインのTシャツをご当地お土産として、毎年大変人気でございます。
今年(令和7年)も新たなデザインで販売いたします。
価格は税込1着2,000円。
色はアイスグレー、ライトブルー、コヨーテブラウンということです。
サイズはM、L、2Lということで、複数のサイズをご用意しております。
昨年(令和6年)までは、鵜飼観覧船待合所の売店のみで販売をしておりましたけれども、今年(令和7年)から販売場所を拡大して、十八楼様でも販売をしていただきます。
販売開始は5月11日の鵜飼開きで、400着限定販売でございます。
ぜひお早めにお買い求めいただきたいと思います。
また、鵜飼観覧船事務所横での焼き鮎販売についてですが、令和5年は2事業者57日間、令和6年は3事業者が84日間へと拡大実施していただきました。
鵜飼や長良川に関わりのある鮎を手軽に食べられると好評いただいておりまして、多くの方に焼き鮎を食べ歩いていただいたり、観光地らしい賑わいにも繋がっていると思っております。
今年(令和7年)は参加事業者が1者増え、4事業者が出店予定であります。
販売日数が増えるのに合わせ、4者それぞれの味わいの違いも、楽しんでいただきたいと思います。
昨年度(令和6年度)、「『信長公のおもてなし』が息づく戦国城下町・岐阜」が、日本遺産の「重点支援地域」に認定をされました。
信長公も賓客をもてなす際に、鵜飼を活用されたと伝わっております。
歴史と伝統を誇る「ぎふ長良川の鵜飼」を今年(令和7年)も多くの皆さまにお楽しみいただきたいと思います。
また4月6日(日曜日)には東海環状自動車道 岐阜インターチェンジが開通いたします。
これを契機に、全国各地から、ぜひたくさんの方々に岐阜を訪れていただき、ぎふ長良川の鵜飼、金華山、岐阜城、岐阜公園など、ぎふの魅力を感じていただけることを期待しております。
本日の発表事項は以上です。
【記者】
今日の発表に関してまず1点、お聞かせください。
鵜飼について、コロナも明けたことで、昨年(令和6年)は外国人客が非常に増えましたが、その中で改めて、船員の確保というのが、課題に挙がっていたと思います。
ベテランの方がいなくなるという話がありましたが、今年(令和7年)の開催に関しては、新しく確保した船員の人数や、またその結果、運用が改善したなどの事例があれば教えてください。
【市長】
先ほど発表いたしましたけど、多言語対応など、今までちょっと欠けていた部分をさらに補ってですね、受け入れ環境を整えてきました。
その中で、特に船長が大事でございますので、今回、7人の船長の増員をさせていただきました。
当然、一定の技量、経験が必要でございますけども、大変ありがたいことに、やる気のある、船員の皆さんも大勢いらっしゃいますので、我々も毎年度研修を重ねながら、ぜひ船長になっていただきたいということで、取り組んでおりますので、今後もこうした取り組みをしながら、安定した鵜飼観覧事業をやっていきたいと思っております。
【記者】
一日貸切鵜飼について、先ほど、お申込みいただいたお客様に係る情報は差し控えるとおっしゃっていましたが、どういった方が乗船されるのか、お聞かせいただけないでしょうか。
【市長】
現場の職員が、主催者の方といろいろとお話をしていると思いますので、今日のところはちょっと差し控えたいということで。
またぜひご取材いただきたいと思いますし、私も大変興味がございます。
かつてですね、私も昔話で聞いたのですけれども、このような貸切鵜飼をやっていた時代があったということで、思い切って、今回、実証実験を我々も考え、ありがたいことに一件、ぜひやってみたいということで、お申し込みいただいたので、まずは今年度(令和7年度)やってみて、私もその現場を見ながらですね、きっと改善するところもあるでしょうし、逆に言うと、これは非常に良いということで、今後に繋がることもあると思いますので、大変期待をしている事業と思っております。
【記者】
今回の発表に関係はしていないのですが、一点お伺いしたいと思います。
昨年(令和6年)、ごみの有料化を発表されましたが、市議会等では、ごみの有料化から自治会のあり方について、議論の内容が変わっているように見受けられました。今後、市と自治会のあり方について、市長ご自身の理想をお聞かせ願えたらと思います。
【市長】
自治会というのは、地域コミュニティの根幹でありますし、今、特に大規模災害、南海トラフ巨大地震の想定も先日新しくなったりしてですね、防災は非常に重要でございます。
従って、日頃のこの市民生活を、地域の皆さんと一緒に支えていくということもありますけれども、究極は、この防災と、災害時の共助、助け合いをどう、地域で確保するかというところに尽きるのではないかなと思っております。
今、市民課は年度替わりで大変混みあっておりますけれども、そこでも能登半島地震のことなども事例に出しながら、転入してこられる方、転居届を出される方に、自治会の大切さをお伝えして、ぜひ自治会に加入してくださいということも呼びかけをさせていただいておりますが、今回そういった中でも加入率が下がっていますので、機構改革においても、市民協働推進部と市民生活部を統合して、市民協働生活部という形にしました。
転出入は、市民課が窓口になっておりますので、そういったときにも自治会加入の情報提供をしっかりとさせていただきながら、まさに地域コミュニティと市民生活とは一体ですよということで、体制も強化をさせていただいたということです。
そうは言っても今、超高齢社会ですから地域の担い手の方も高齢化が進んできて、担い手が不足をしているので、地域支援職員というのを昨年度(令和6年度)2名配置したのですけども、これを今年度(令和7年度)5名へと増員をいたしまして、地域コミュニティの様々な取り組みの支援をしていきたいと思っています。
例えば、各種団体の事業の企画立案ですとか、あるいはどういう課題があるのかとか、それをどう解決するための支援が必要なのかとかですね、こういう具体的なところをサポートしていきますので、こういったところで、少し機能が弱くなってきている地域コミュニティを支えながら、強化をしていくということも、実は本気でやっておりまして、今、市役所のいろいろな行政サービスのDX化ということを取り組んでいますが、地域の自治会のコミュニティの皆さんにも、自治会DXというものにぜひ取り組んでいただきたいということで、既に、これをツールとして非常にうまく使っていただいている自治会の事例も聞いておりますので、そういった取り組みが、さらに水平展開していくことを期待しております。
いずれにしても、様々、我々も自治会に大変お世話になって、市政運営のパートナーとして助けていただきました。
ただ、社会の背景がものすごく変わっていますから、その中でいかに地域の皆さんへのご負担を軽減できるかということを、我々庁内で精査をさせていただいておりますし、今後もですね、一つ一つ自治会連合会の皆さんとご相談しながら、取り組んでいきたいと思っております。
【記者】
自治会加入率は、昨年度(令和6年度)までは下がっていたかと思うのですが、現在はどのような状況なのでしょうか。
【市長】
加入率は、全体ではどうしても下がっておりまして、一番の要因はですね、かつては、新たに転入してくださる若い世代の方が、なかなか加入されないということがあったのですけども、今は、この超高齢社会という中で、町内の方がほぼ皆さん、高齢者の方で、なかなか自治会のお役ができないということで、町内ごとお辞めになるっていうパターンがですね、最初は特定の地域だけだったのですが、今いろいろな地域でその声をお聞きしております。
従って、地域コミュニティへのテコ入れということは非常に重要な課題ということで、やはり、この超高齢社会における地域コミュニティの持続可能性ということを、しっかり追求していかないといけないなと思っています。
先日、鷺山公民館と鷺山子ども館を合築しましたけども、一つの例で、元々は地域の自治会やまちづくり協議会の皆さんから、あのような形でどうだろうというご提案、ご要望をいただいた中で、初めて取り組んだことですので、これが住民自治なのですね。
ですから、そういうことが通学路の安全対策のワークショップもそうですけれども、どんどんいろいろなことが行われていくことによって、地域コミュニティの大切さということも市民の皆さんに感じていただけるように、これからも地域と我々はパートナーですので、しっかり連携してやっていきたいと思っております。
【記者】
今年(令和7年)の鵜飼について、インバウンド向けの対策というかサポートが非常に充実したように思います。まずはお客さんを呼んでくるということが一つ大事なのかなと思うのですが、海外の方に、どのようにアピールしていくかなど、長良川鵜飼というコンテンツに行き着くまでの戦略が何かあれば、お伺いしたいです。
【市長】
まず、大阪・関西万博がありますので、予算発表にもありましたけれども、ブースを出展させていただいて、PRしようということも一つですし、これまでも下呂市や郡上市と連携しながら、観光誘客もやってきていますので、特にアジア圏で非常に人気も高いということですので、アジア圏向けにも、引き続きPRをやっていくというところかなと思っております。
【記者】
今年(令和7年)は乗船客9万人を目指すというところで、万博効果とかいろいろ加味しても、昨年(令和6年)と同じ数字なのでしょうか。もう少し上へ行くかなと思いながらお聞きしたのですけれども、いかがでしょうか。
【市長】
現在の予約状況はほぼ前年並みということですので、今年(令和7年)の万博効果、さらに、今、インバウンドが本当に伸びてきていますので、そういったもののプラスの効果というものを加味しながら、何とか9万人台に乗せたいというところでの目標設定です。
大手の旅行会社も、今年度(令和7年度)は旅行需要が伸びると。インバウンドだけじゃなくて、国内も伸びると予想されていますから、そういった数字を上乗せしながら、昨年度(令和6年度)の実績にプラスアルファということで、9万人に何とか届きたいというところで、頑張っていきたいと思います。
【記者】
岐阜県の政策オリンピックの関連で、ご所感と言いますか、この取り組みの評価について、お伺いします。
内容につきましては、県民の皆様や各種団体から優れたアイデアを募集し、優れたアイデアについては県が活動費を補助し、いろんな社会的な活動を支援していくというものです。
効果が確認されたものについては、横展開していく、トップランナー方式を謳っています。県と岐阜市では、自治体として課せられた務め、形態も違うので何とも言えませんが、この県の政策オリンピックをどのように評価しているか、まだ終わってないので評価できないのであれば、ご所感をお聞かせください。
【市長】
政策オリンピックという言い方をされていますが、事実上、公募制度と私は認識をしております。
様々な政策、あるいは我々も、日頃県に対して要望等を出しますけれども、それを一つのテーマについて、様々な公募としてアイデアを受け付けて、それを審査した上でより良いものについて採用されるというですね、こういうものですので、これまでも通常、様々な公募というのはあっただろうし、それを政策オリンピックという形で、広く県民の皆さんにその趣旨が届くように、取り組まれているのだろうなというふうに理解をしております。
今回は、先般報道にもございましたが、防災と鳥獣害対策ということで、防災については我々も基礎自治体として、様々既に取り組んでいるところですし、鳥獣害対策も既に取り組んでいるところでありますので、県内からアイデアが出てきて、それが選ばれて、そこに予算をお付けになり、それが優れているなら水平展開をということでありますから、その選ばれるもの、事業もよく我々プロセスを見ながらですね、おそらく様々なテーマに広げていかれると思いますので、県と連携して取り組みたいことについては、我々もいろんなアイデアを温めておきたいなと思っております。
【記者】
今、市長の方から防災関連との話がありましたが、これについては募集対象が市町村ということで、来週にも、防災担当の方から、県内市町村の会議があって、防災に関する政策オリンピックの説明会とがあると聞いておりますので、岐阜市としましては、これアイデア募集ということで、手挙げ方式ですので、意欲の強弱というのが出てくると思うのですけれども、この参加への意欲などの辺りはいかがでしょうか。
【市長】
来週、会議があるということですので、内容や趣旨、どういうテーマについて県がお考えなのかをまずよくお聞きした上で、判断していくことになろうかと思います。
【記者】
今朝、アメリカのトランプ大統領が相互関税についての詳細を発表しました。
それについて、市にどれほどの影響があるのか、ちょっと私もよくわからないところではあるのですけれども、その関税についての所感と、市への影響額、それから、もし影響があるとするならば、それについてどのように市として対応していきたいかをお聞かせください。
【市長】
トランプ大統領が本領発揮をしておられるということだと思いますが、これについては、岐阜県選出の武藤(容治)経済産業大臣が先頭に立ってですね、国として、お取り組みになることだと思いますので、影響についても、国がしっかりと把握をし、適切な対応を取っていただければと、私どもとしては思っております。
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代表電話番号:058-265-4141