令和7年10月28日 市長定例記者会見

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ページ番号1036009  更新日 令和7年11月4日

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写真:令和7年10月28日 市長定例記者会見の様子

※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表項目

  1. 台湾のLRT視察について
  2. 令和7年度史跡岐阜城跡発掘調査の開始について
  3. 公共交通フェスタ2025について
  4. ぎふのまちを彩る幻想的な光のエール「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語2026」の開催について

配布資料

発言趣旨

【市長】
それでは定例会見を始めます。
本日の発表事項は4点であります。

(1)台湾のLRT視察について

まず1点目は、台湾にLRTの視察に行ってまいりましたので、その概要と所見について、ご報告させていただきたいと思います。
今回は、岐阜県がLRT構想について表明をされている中で、岐阜市といたしましてもLRTに関する知見を深め、より詳細な課題を整理したいということで、先週の22日(水曜日)から24日(金曜日)まで、海外の先進事例である台湾を視察してまいりました。
今回の視察にあたりましては、現地で大変温かく、丁寧に対応いただきまして、台湾の行政関係者、および運行事業者の皆さま、また特に台湾の関係者の方々とご調整にお力添えをいただいたのが、台湾行政院の政務顧問であります野崎孝男様にお力をいただきましたので、心から感謝申し上げたいと思います。
今回の行程につきましては、22日(水曜日)の夜に東京で、その日は終日、予算要望の関係で動いておりましたけれども、夜便で台湾へ渡航いたしまして、翌23日(木曜日)に、まず北部に位置する新北市の淡海LRTと安坑LRT、24日(金曜日)に南部に位置する高雄市の環状LRTを、私と岐阜市の担当部局を始めほか4名、さらには岐阜県の都市建築部保科次長ほか2名で調査を行ってきたところです。
まず新北市の淡海LRTは、2018年に開業したLRTであります。
台北市中心部へ向かう地下鉄の淡水線というのがありまして、この淡水線と淡海ニュータウンを結ぶ延長9.6kmの路線で、大半が専用の高架橋になっております。
一部の交差点において、架線レスシステムを導入しておられるということで、視察をしてまいりました。
安坑LRTにつきましては、こちらは2023年に開業をしております。
地下鉄環状線と丘陵地にある郊外のベッドタウンを結ぶ延長7.5キロの路線で、こちらは淡海LRTと同様に、大半が専用の高架橋となっております。
こちらは、架線レスシステムは導入されていないLRTでございます。
3か所目ですが、知事がLRT構想の中で発言しておられますのが、架線レスシステムということで、世界で初めて全線で導入したのが高雄市の環状LRTです。
こちらは2015年に一部開業しておりまして、全面的に開業したのは2024年ということで、延長22.1キロの路線です。
こちらは、東西と南北の交通軸として地下鉄が、MRTと言いますけれども、走っておりまして、これを補完する形で、主要な観光地ですとか、商業エリアが繋がって周遊することができる、まさにこの環状線を作っているということです。
架線レスシステムというのはどういうことかというと、停留所での停車時に、急速充電設備によって、車両のバッテリーに25秒間充電するということで、要はパンタグラフがポンと上がって、それで充電する。
1回の充電につき、2駅から3駅の走行が可能になるというシステムということでした。
所見についてお話をしたいと思います。
3路線のLRTですけれども、建設や管理を行う行政関係者や、運用を担う運行事業者から事業説明を受けまして、ヒアリングを行いました。
また、LRTにとって必須の施設である指令センターですとか、整備工場も視察をさせていただきました。
また、先ほどお話をしましたように、停留所にて、架線レス車両にどのように充電をしているのかということについても現場を確認させていただき、実際に乗車をして、利用状況ですとか、まちづくりの状況についても、確認をし、また説明をいただきました。
この中で、特に高雄市の環状LRTですけれども、全線架線レスシステムを導入しておりまして、軌道敷も緑化を行っているということで、景色も大変良い感じでありますけれども、台湾のLRTの関係では、結構景観を大事にしているということで、環境省の規制みたいなものもあるそうですので、架線レスにすることによって、景観を守るということ、それから、台湾の、特に高雄市は台風や地震がある地域ですので、こういった災害時にも迅速に復旧できるということの観点から、架線レスを採用しているということでありました。
一方で、高性能な設備が必要ですので、初期投資も増えますし、維持管理の面においても、急速充電設備の高度なメンテナンスですとか、バッテリーの交換などに多額の費用を要するということでありましたので、導入については、慎重な検討が必要だと感じてきたところでございます。
また、全ての路線について言えることですけれども、沿線の都市開発とか、観光振興などのまちづくりとしっかり連動させているということですし、自動車交通にも影響がないように、都市計画に位置づけた上で、LRTを新設しておられます。
例えば、道路の幅員をやっぱりしっかり取って、渋滞しないようにしているとか、渋滞するようなところは高架橋にしているとか、こういった対策を取っておられますし、高雄市自体はそもそも道路の真ん中に電車を走らせなくて、道路が元々広い、さらにその脇を走っているというようなことで、徹底した都市計画に基づいて、行っておられるということもわかりました。
また、こういったことで、沿線開発も進んでおりますので、まちが大きく動いているという姿を目の当たりにしましたし、都市構造をどのように構築していくのかとか、そのために、交通システムをどう導入していくのかという、その意義とか目的も明確でありましたので、まさにまちづくりと交通システムを一体として政策を展開していくということの重要性を感じたところでございます。
加えて、安坑LRTについては、既存のバス路線とLRTが今も競合しているというエリアでありまして、淡海LRTや高雄市の環状LRTでは、地下鉄とのスムーズな接続をしっかりと取り組んでおられましたし、駅にはレンタサイクルなども設置をして、利用が促進されていましたので、明確な役割分担のもとで、新たな交通システムと、既存の公共交通とで利便性の高い公共交通ネットワークを構築することが不可欠だと感じております。
淡海LRTと安坑LRTについては、地形や道路の状況に対応するように、先ほどもお話をしましたけれども、大半が高架区間になっているということで、多額の事業費を要したということでありました。
そんな中で、安坑LRTでは、現在沿線の開発が順次進められている途上にあるということで、利用者がまだまだ伸び悩んでいるということで、採算性については、苦しんでおられるということでありました。
こうしたことから、新しい交通システムの導入に当たっては、需要予測をしっかり行うということが大事ですし、その上で、地域の特性に応じた、身の丈に合った交通システムを採用することが肝要であるということも感じております。
以上、私の所見ですけれども、今回の視察でお世話になりました行政関係者や運行事業者の皆さまには、今後も連絡を取らせていただいて、引き続き調査研究を進め、岐阜市としての知見をさらに深めてまいりたいと考えております。
また、今回の台湾の視察の他に、今月、私も宇都宮市で全国都市問題会議がございまして、LRTを改めて視察をしてまいりましたし、担当部局は、富山市ですとか、松山市も訪問して、国内の先進事例についても調査研究を行っております。
例えば、宇都宮のLRTですと、特に渋滞対策について、どう行っているのかということに注目してきましたけれども、あそこも道路の幅員がしっかり取られていますし、交差点では右折レーンを必ず設置して、渋滞しないようにしておられるとか、渋滞等の懸念があるところは、やっぱり高架にしているというようなことも、改めて確認をしてきたところでございます。
LRT構想につきましては、知事が完成までに10年ということを一つの目標としておられますけれども、今年度(令和7年度)末までに、岐阜市を始め関係者から成る検討体制を構築したいと表明をしておられます。
岐阜市といたしましては、基礎自治体の立場からも、国内外の先進事例の調査をもとに、速やかに課題を洗い出し、県を始め、関係者の皆さまと、様々な角度から一つ一つ丁寧に議論をして、課題を検証できるよう準備を進めていきたいと考えております。

(2)令和7年度史跡岐阜城跡発掘調査の開始について

2点目です。
令和7年度史跡岐阜城跡発掘調査の開始について発表したいと思います。
令和3年度に「史跡岐阜城跡整備基本計画」を策定いたしまして、その重点事業として、金華山山上部の発掘調査を実施してまいりました。
昨年度(令和6年度)も、大きな成果がありましたけれども、1つ目は「上台所」付近で、道三公時代の巨石石垣と石垣を確認できました。
このことによって、斎藤道三公が上台所への動線上にも「城門」を構築していた可能性が出てまいりました。
2つ目は、天守南通路上の施設に関する成果で、こちらは、令和5年度に通路西側で「円礫」や「かわらけ」が大量に出土いたしましたが、昨年度(令和6年度)は石垣の周辺から大量の瓦を確認できましたので、天守へ向かう通路上に、庭園や眺望を楽しみながら、宴会をする饗応の場所があり、かつ瓦葺の施設もあったと考えられております。
このように、道三公や信長公が築き上げた城の構造解明をさらに進めるために、今年度(令和7年度)も発掘調査を、本日(10月28日)より開始したいと考えております。
では、ちょっとわかりやすく、今年度(令和7年度)の発掘調査の概要を説明したいと思います。
まず、天守の西側、「稲葉城趾之図」という古い絵図をもとに発掘調査をしてきて、このとおりに石垣が出てきていますが、これまでも、まず令和元年度にこの北西角の石垣をまず発見しました。
令和2年度には、2段目の石垣ですね。
このように石垣が出てきたということで、この絵図のとおり、1段目、さらに2段目があるということはわかりました。
さらに令和4年度には、今の天守台はここなのですが、この場所に南西角の石垣があったということで、本来の石垣はここだったということで、天守の西側の辺約14メートルが本来の天守台の長さということが、令和4年度の発掘でわかりました。
さらに、4段目の石垣については、実際に表面を調査して、既に石垣はあるということがわかっていますので、1段目、2段目、4段目があるということから、今年度(令和7年度)は3段目の石垣がどうなのかということを発掘調査したいと思います。
もう1か所ですが、一ノ門の北側、伝一ノ門という場所ですけれども、この伝一ノ門のところの先に進んだところに、竪堀があるのではないかということで、昨年度(令和6年度)はこちら側の岩盤の落ち込みを発見しましたけれども、まだ片側しかわかっていませんので、今年度(令和7年度)は反対側を調査して、同じように落ち込みがあるのかどうかということを調査いたします。
なぜかというと、もし竪堀があるとした場合に、竪堀があるということは、敵が攻めてきたときに横に移動しないように、水平に竪堀を掘っていますので、伝一ノ門のところから今は登山道で行けるわけですけれども、竪堀があるということは、垂直に上に上がって、太鼓櫓があるところ、今は展望レストランがあるところですが、こういう動線だったということが証明できるわけです。
だから道三公の時代は、こういう登城路だったと、この尾根伝いに歩いていって、二ノ門に至って行くと。
信長公の時代は、この竪堀を埋めてしまって、なしにして、今は馬場と言われてるところですれけれども、伝一ノ門からまっすぐ進んでいって、二ノ門の方へ行ったと。
こういうことがわかるのではないかということで、発掘調査をさせていただきます。
発掘調査の期間は、本日(10月28日)から2月中旬までを予定しておりまして、平日の9時半から15時30分です。
なお、見学可能なのは一ノ門北側のみでありまして、3段目の石垣のところは大変危険な場所ですので、見学は行いません。
当日の予定は、華松軒隣の発掘調査案内所で皆さんに情報提供いたします。
なお、調査の様子については、岐阜市はXのアカウントを2つ持っておりまして、「岐阜城跡発掘調査」というアカウントと、「岐阜市魅力部」というアカウントで随時紹介をしてまいりたいと思います。
また、調査の結果につきましては、記者会見でも発表いたしますし、現地での説明会も今後実施したいと思っております。
なお、本日(10月28日)14時30分から、メディアの皆さま向けに、発掘調査箇所の現地案内を行いますので、ぜひご取材をいただきたいと思います。

(3)公共交通フェスタ2025について

では、3点目の発表をいたします。
「公共交通フェスタ2025」について発表をいたします。
公共交通フェスタですが、毎年恒例になっておりまして、市民の皆さまに公共交通に触れ親しんでいただく催しということで、今年(令和7年)は11月8日(土曜日)、9日(日曜日)の2日間、市役所北側の「みんなの広場カオカオ」で開催をいたします。
このイベントにつきましては、平成26年度から毎年開催して、今年(令和7年)で12回目を迎えます。
交通事業者や金融機関、商業施設などの皆さまに、市とともにイベントを盛り上げていただいておりまして、第1回目は4団体だったのですが、今回は3倍を超える13団体の皆さんに、ご参画をいただきます。
感謝申し上げたいと思います。
今年(令和7年)のフェスタも自動運転バスの「ギフハートバス」や連接バスの「ギフレッドオムニバス」を始め、本市の公共交通に触れ合える楽しいイベントにしたいと思います。
では、お手元に公共交通フェスタのチラシもお配りしておりますので、こちらもご覧いただきながら、発表したいと思います。
今年(令和7年)のフェスタでは、大きく3つ取り組みたいと思います。
1つは、「ギフハートバス」の新車両のデザインの発表です。
2つ目は新たな企画で『みんなの公共交通「バスの絵コンテスト」』を行いましたので、その表彰式と作品の展示。
3つ目に、柳ケ瀬グラッスル35や、岐阜公園と連携したイベントで皆さんに回遊して、楽しんでいただけるような企画を行いたいと思います。
まず「ギフハートバス」の新車両のデザイン発表についてですが、「ギフハートバス」は、令和5年11月から、全国初となる中心市街地での自動運転バス5年間の継続運行を開始いたしました。
真っ赤なかわいいバスとして市民の皆さまにも親しんでいただき、全国各地から視察に訪れていただいておりまして、運行開始から約2年で、現在8万3千人以上の方にご乗車をいただいております。
この自動運転の取り組みを大きく前進させるために、8月に既に発表させていただきましたが、障害物の回避などが可能となる新たな車両を導入し、今年度(令和7年度)中に全国初となる中心市街地での特定条件下での完全自動運転、いわゆるレベル4自動運転の実証実験を実施する予定でございます。
この自動運転を新たなステージへと導く、新しい車両のデザインを、現在運行中の「ギフハートバス」、そして連節バス「ギフレッドオムニバス」をデザインいただきました、公共交通デザインの第一人者である水戸岡鋭治先生に手がけていただきました。
この度、フェスタの初日である8日(土曜日)の10時から水戸岡先生をお招きして、新たな自動運転バスのデザインの発表を行い、水戸岡先生にそのデザインに込めた思いを、会場で皆さまに直接お話しいただきます。
また発表に際しましては、天使幼稚園の元気な子どもたちが駆けつけて、歌を披露して会場を盛り上げてくれます。
『みんなの公共交通「バスの絵コンテスト」』については、「バスが走る岐阜のまち」をテーマに、8月1日から約1か月間、小学生までの子どもたちにバスの絵を募集いたしまして、その中から市長賞を始めとする受賞作品について、表彰式を行うものです。
応募いただいた100点を超える全ての作品をフェスタの会場に展示いたしますし、受賞された作品については、岐阜バスの車内でも1か月間掲示をいたします。
金華山や市役所、JR岐阜駅を背景に、自動運転バスや連接バスが走る岐阜のまちを描いた多くの素晴らしい作品をいただいておりますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
報道関係の皆さまには、「ギフハートバス」の新車両デザインの発表や、「バスの絵コンテスト」の表彰式をぜひご取材いただきたいと思います。
今回、初の試みとして、岐阜市センターゾーンの各施設において、フェスタと連携した企画を行うものにつきましては、メインのフェスタ会場では、「ギフハートバス」のペーパークラフト、また子育て支援施設であるツナグテでは、「ギフレッドオムニバス」のペーパークラフトを用意しております。
さらに、公共交通を利用してフェスタ会場、ツナグテ、岐阜公園にご来場いただいた方には、会場ごとにデザインが異なる「ギフハートバス」の限定ステッカーをプレゼントいたしますので、市民の皆さまにはぜひバスに乗って、センターゾーンを満喫していただきたいと思います。
他にも9日(日曜日)には、徹明さくら小学校のマーチングバンドの皆さんによる「ギフレッドオムニバス」を舞台とした演奏でフェスタを彩っていただきますし、自由にお絵かきができる「らくがきバス」ですとか、運転手の制服を着て、運転席で写真撮影などができる「バス運転手さんなりきり体験」、さらに昨年も大変ご好評いただきましたが、オペレーターが操作を行わない完全自動運転、レベル4自動運転の乗車体験など、様々なイベントを用意しております。
オリジナルグッズも多数取り揃えて、一日中市民の皆さまに楽しめるイベントとなっておりますので、ぜひご家族でお越しいただきたいと思います。
このフェスタを通じまして、自動運転バスや連接バスなどの公共交通に触れ、楽しみながらご理解を深めていただくことで、市民の皆さまが公共交通を自分のこととして捉えていただき、より一層、公共交通を利用するきっかけにしていただきたいと思います。
岐阜市といたしましても、公共交通の利用促進など、公共交通を守り育て、創っていく取り組みに力を入れてまいりたいと思います。

(4)ぎふのまちを彩る幻想的な光のエール「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語 2026」の開催について

最後4点目ですが、「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語2026」の開催について最後に発表いたします。
今年(令和7年)もイルミネーションの季節が近づいてまいりました。
岐阜市の伝統工芸品を取り入れた光のイベントであるJR岐阜駅からセントラルパーク金公園で開催をする「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と、岐阜公園と正法寺で開催する「ぎふ灯り物語 2026」について発表いたします。
この2つのイベントは、今や岐阜市の冬の風物詩として定着し、特色ある光の演出によりまして、市民の皆さまや来訪者の皆さまにもご好評いただいているものです。
始めに、イルミネーションですけれども、岐阜駅北口駅前広場の完成から10周年を迎えた2019年に始めました。
これまで、岐阜市や各企業・団体等の皆さまから構成する岐阜駅周辺活性化実行委員会が主体となりまして、岐阜駅北口駅前広場の賑わい創出や、駅周辺の活性化に資する取り組みとしてスタートし、今年(令和7年)で7年目です。
ご協賛いただく企業や団体の皆さまは、開催当初の17社から、今回は約5倍となる83社、LEDライトの数も、開催当初の2万球から10倍となる約20万球と、年々増加をし、多くの方にご賛同いただいております。
また、岐阜和傘や岐阜提灯など、岐阜市の伝統工芸品を活用したライトアップの演出についても、一層の充実を図っております。
さらに、地域の皆さまのご協力によりまして、イルミネーションの展開を、岐阜駅のみならず、セントラルパーク金公園まで拡大し、官民が連携し、駅とまちを光で繋ぐ取り組みを強化しております。
関係者の皆さんのご協力に感謝申し上げたいと思います。
開催の概要ですが、開催期間は令和7年11月14日(金曜日)から令和8年3月1日(日曜日)までの108日間、点灯時間は日没から午後10時までです。
岐阜駅前からセントラルパーク金公園の範囲で開催し、初日の11月14日(金曜日)には、まず18時から岐阜駅北口の信長ゆめ広場で、19時からはセントラルパーク金公園で各々点灯式を開催いたします。
点灯式では、昨年に引き続き、岐阜聖徳学園高等学校和太鼓部の皆さま、東海学院大学マーチングバンド部の皆さまの演奏により、式典を盛り上げていただきますので、報道機関の皆さまにもお越しいただきたいと思います。
新たな取り組みといたしまして、今回のイルミネーションは、「ひかりの楽市」をコンセプトといたします。
まさに、信長公の時代の自由な商いにより活発だった楽市楽座のように、岐阜市に更なる賑わいが創出されるように、新たな魅力あふれる演出を取り入れて、光と笑顔があふれる生き生きとした空間を創出します。
具体的には、まず岐阜駅の信長ゆめ広場において、これまでのイルミネーションは電球色だったのですが、今回は全国的にも珍しい、緑を基調としたイルミネーションに刷新します。
杜の駅にふさわしい、自然色豊かな憩いの広場を創出します。
また、岐阜市の伝統工芸品である水うちわを新たに取り入れ、美濃和紙で作られたのぼり鯉とともに、展示ケースの中に常設し、鯉が透明感のある水うちわの中で優雅に回遊する演出を行います。
さらに、岐阜駅北口駅前広場の「やすらぎの里」では、施設の周囲を鮮やかな桜色のLEDライトで彩るとともに、園路に光のトンネルを設けて、新たなイルミネーションのスポットとしてお迎えをいたします。
セントラルパーク金公園ですけれども、こちらは、徹明まちづくり協議会と地域の小・中学生の皆さまに制作いただいた、繊細な模様から心温まる優しい光を放つ竹灯りと、岐阜大学教育学部附属小中学校の生徒の皆さまが岐阜を盛り上げたいとの思いで、鉄線の加工や電球の装飾によるアイアンツリーを展示していただき、金公園北エリアを明るく賑やかにしつらえます。
その他にも、前回に続き、岐阜駅北口駅前広場では、岐阜農林高等学校の生徒の皆さまが、「ご覧いただいた方々にほっと一息ついていただけるように」との願いを込めた瓢箪イルミネーションの展示、また岐阜市立女子短期大学の学生の皆さまには、岐阜らしさ溢れるクリエイティブなイラストをデザインしていただいたプロジェクションライトを、前回は4基でしたけれども、今回は8基に増設し、人で賑わう駅前広場や玉宮通りの足元を明るく鮮やかに照らし出します。
セントラルパーク金公園の芝生広場には、徹明さくら小学校の全校児童の皆さまに岐阜にちなんだイラストやカラフルな模様などを工夫しながら、心を込めて作っていただいたペットボトルツリーを7基展示します。
このように、イルミネーションは岐阜の未来を支える子どもたちを始め、産官学民がしっかりと連携することによって、年々規模を拡大しながら、継続して実施しております。
今年(令和7年)もぎふの魅力を光にのせて「元気なまち、岐阜市」を発信してまいります。
なお、前回大変ご好評いただきました桜のライトアップですが、今回も引き続き、桜の開花に合わせて、やすらぎの里において開催いたしますので、開催日程などは、ホームページやSNS等で発表したいと思います。
もう一つ、「ぎふ灯り物語 2026」についてですが、こちらは岐阜公園及び正法寺で今年(令和7年)も行うものです。
昨年度(令和6年度)は、9日間で約1万5千人の方にお越しをいただきました。
6回目を迎える今回は、開催期間を1週間延長いたしまして、令和8年1月17日(土曜日)から16日間開催をいたします。
また「ぎふ灯り物語 2026」の開催期間に合わせまして、TVアニメ「小市民シリーズ」との連携企画として、「駅とまちをつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語」の会場をつなぐ岐阜市周遊ラリーも開催をいたします。
なお、年明けに開催する「ぎふ灯り物語」と、スタンプラリーの詳細につきましては改めてご案内したいと思います。
さらに「駅とまちをつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語 2026」が新たな岐阜の冬の風物詩として定着をしてまいりましたけれども、岐阜市内で最も高い場所、すなわち岐阜城天守閣から岐阜のまちを望む「岐阜城パノラマ夜景」も、こちらも光の絶景であります。
岐阜城では春、夏、秋、冬と季節ごとに、天守を夜も開館しておりまして、空気が冷えて、夜景がひときわ美しくなってくる秋のシーズンは、残り11月30日までの土日祝日に開催をいたします。
なお、冬のシーズンについては、この「ぎふ灯り物語」と同じ1月11日(土曜日)から開催をいたします。
9月22日には、夜景観光コンベンション・ビューローが主催する「日本夜景遺産」にも登録され、注目を集める「岐阜城パノラマ夜景」、ぜひ圧巻の「まちの光」を堪能していただきたいと思います。
7年目を迎える「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と、6年目を迎える「ぎふ灯り物語 2026」と2つの冬の風物詩を光で繋ぐ一大イベントでありますので、ぜひ多くの方にお越しをいただき、岐阜を盛り上げていただきたいと思います。
発表事項は以上です。

【記者】
発表外で恐縮ですけれども、高市新首相の就任の件で伺いたいと思います。
まず、新首相の就任についての市長の受け止めをお願いしたいのと、関連して2点目、維新と自民党との連立合意書の中に、議員定数削減が盛り込まれました。
一部から、地方の声が届きにくくなるというような指摘も上がっていますが、議員定数削減は、市長が衆議院議員だった際に所属されていた民主党が公約に掲げていたところでもあるかなと思いますが、現時点で、市長として、削減に対してどのようにお考えなのかをお聞かせください。
3点目、同じく合意書の中に副首都構想に触れられています。
大阪都構想が頭の中にあるのだろうという指摘もありますけれども、地方分権や地方創生に関わるところでもあるかなと思いますので、こちらについて、市長のお考えをお聞かせください。

【市長】
まず、高市政権が発足をしたということで、憲政史上初の女性総理の誕生ということでありまして、力強いリーダーシップですとか、政権として何をやろうとしているのかという考え方についても明確に打ち出しておられます。
基礎自治体の長としても、新政権に今後どのように日本を導いていただけるのか、注目をしておりますし、期待もしております。
所信表明演説の全文を私も読ませていただきまして、この中に、様々、私たち基礎自治体にとって、注目すべき点があるなと思っております。
1つは、自治体病院の9割赤字であるということで、岐阜市民病院も赤字なのですが、このことについて、国会の関係に、この9月、10月と働きかけをしてまいりました。
そういった中で、日本維新の会にもこのことについて要望させていただきまして、連立合意書の中にも、病院の経営の安定化ということについて、入っておりましたし、今回の所信表明の中でも、例えば、3番目の物価高騰対策のところでも、「経営難が深刻化する医療機関や介護施設への支援なども急を要します」ということで、以下いくつか記載も入れていただいておりますが、こういった、タイムリーな地方が抱える課題に対して、ぜひ緊急かつ早急な取り組みをしていただけるということは期待をするところであります。
また、社会保障の関係にしても、8番の「健康医療安全保障」というところで、「超党派かつ有識者も交えた国民会議を設置し、給付付き税額控除の制度設計を含めた税と社会保障の一体改革について議論してまいります」ということで、社会保障の問題については、我々基礎自治体も、社会保障関係経費が右肩上がりで増えていっているという中で、各自治体、予算編成でいろいろと苦労していますけれども、安定して、この超高齢社会を私たちが持続可能な社会としていくためには、社会保障制度改革は不可欠でありますので、このことについても、しっかりと国民会議を設置して議論いただけるということで、地方としても、それがどのような改革になるのか、注目をしていきたいと思います。
一方で、税等に関する記載もあるわけですけれども、例えば、3番目の「物価高騰対策」のところでは、いわゆる103万の壁について、「これまでの政党間の協議を踏まえ、今年(令和7年)の年末調整では160万円まで対応することといたしますが、基礎控除を物価に連動した形で更に引き上げる税制措置について、真摯に議論を進めます。」という記載がございます。
これについては、基礎控除という記載がございますので、我々の住民税にどのような影響を与えるのか等も、大変気になるところでございます。
こういったことの中で、どこかに記載をしていただいていましたけれども、地方の財源についてきちんと配慮をいただくということで、演説の中で述べていただいておりますので、そういったことについて、どのように地方の税財源のあり方、そして持続可能な地方自治というものについて、考えていただけるのかということも、ここではまだ詳細がわかりませんので、今後の各党代表質問、そして国会での審議、そして年末の税制改正の議論をしっかりと注目をしておきたいと思っております。
衆議院の定数の話ですけれども、まず衆議院議員の定数の削減については、私は選挙制度の成り立ちが大事だなと思っております。
ちょうど私が中学生の頃、高校受験をするシーズンに、この制度が政治改革で変わるということで、試験の問題に出たのを覚えているのです。
その答えは「小選挙区比例代表並立制」という言葉でした。
私、それを自分でしっかりと書いた記憶があります。
あのときは、細川政権の政治改革ということで、この小選挙区比例代表並立制が1994年に成立して、1996年の第41回衆議院議員総選挙から実施をされたということです。
このときは、従来の派閥中心の選挙から、政党本位や、政策本位の選挙への転換を図るということと、一番大きなところは、政権交代可能な二大政党制にするということがこの選挙制度の目的でありました。
合わせて比例代表を並立させることで、少数の意見を国政に反映するという仕組みであったと思います。
現在、制度設計から30年が経過をして、特に、民意も多様化しているということで、現在、多党制の時代に入ったのではないかとか、あるいは連立政権が常態化していくということが言われております。
一方で、現選挙制度におきましては、小選挙区で落選した候補者のうちに、惜敗率が低い候補者が比例代表によって当選する逆転現象が見られるということも、課題になっております。
例えば、小選挙区で当選した方がいらっしゃって、次点だった方が、その党の比例復活の惜敗率の関係から、一定の得票はされたんだけれども、復活できなかった。
一方で、かなり惜敗率が低いのだけれども、その党の比例の議席配分の中で当選するということが現実は起きているわけで、これは選挙区の民意が正しく反映されているのかという、こういう疑問も出されているところですので、そのあたりについても、課題があるのではないかなと思います。
こうしたことを踏まえまして、私の個人的な思いでありますけれども、同一選挙区から複数の候補者が当選する、かつての多様な民意を汲み取った中選挙区制の導入ということも、いま一度立ち返って考えるべきではないかなと私自身は思っております。
選挙制度というのは、議会制民主主義の根幹に関わりますので、ぜひ国会において超党派で慎重に議論をして、お決めいただければと思っております。
最後3点目、副首都機能の関係ですけれども、元々、東日本大震災の後、この問題については、関西に副首都機能をという話が、当時私は国会議員でしたけれども、党内で議論がされていたのを記憶しております。
いわゆる、大規模災害が起きたときに、首都機能が失われるということに対して、そのスペアを持つという考え方は、大事なリスクマネージメントだと思いますけれども、最近例えば北九州の市長さんが、自分たちの地域もどうだとか、いろんな各地方で声が上がっておりますので、これも連立政権のいろんな思いはあるのでしょうけれども、最適な副首都の位置がどこなのかとか、首都機能というものをどこにバックアップ体制を持っておくべきなのかということを、ハードだけではなくて、ソフトの部分も大きいかと思いますので、この両面について、よく議論をしていただければと思っております。

【記者】
追加で伺いたいのですけれども、選挙区の話で中選挙区制の導入も考えるべきではないかというところで、民意を反映するという点でいうと、比例代表をもっと拡大するという考えもあるかなと思うのですけれども、そうした中で、あくまで中選挙区というのも考えるべきだと考える理由を教えてください。

【市長】
比例復活という制度が、民意を多様に汲み取るという効果がある反面、その時々の政党、ときに勢いのある政党に出馬をして、比例で復活をして、また違う選挙のときには、違う党に行って復活をするという国会議員の方も、一部見られるわけでありまして、このようなことは決して良いことではないというか、当初、この小選挙区比例代表並立制が求めていた姿とは少し違うんではないかなということを、私自身は個人的に感じるわけでありまして、そういう意味では、中選挙区制で、複数の方が当選すると、より自分の信念に基づいて、有権者に信を問うという形の方が正しいやり方ではないかなと、今私は考えているということです。

【記者】
あくまで、候補者本人、個人をしっかり選べる中選挙区制が良いということですか。

【市長】
その通りです。
例えば中選挙区の良いところは、かつて、無所属で立候補した方が選ばれて、政党公認の方が落選するという形が当時ありましたので、その場合は、別にその方が選ばれて出ていくことができるという制度です。
今は、基本的には一部の方を除いて、無所属で立候補して小選挙区で勝ち上がる、要は選ばれていくことがなかなか難しい制度になってしまっているので、そういった意味でいうと、やっぱり政治家本人がしっかり有権者から審判を受ける、しかも、有権者には多様な選択肢があるし、2番目や3番目の方の民意を受けた方も、議席をしっかりと得て、その選挙区からの選出の議員として活動できるということは良いことではないかなと、今の多党制には合っているのではないかなと思います。

【記者】
LRTの関係で伺いたいのですけれども、市長もまちづくりの連動が必要であると認識されたとおっしゃっていたのですけれども、そういう意味では、江崎知事も、LRTによって拠点を結んで、歩くまちにしたいと繰り返しおっしゃっていて、他方、柴橋市長もトランジットモールとかの社会実験等で、歩くまちに向けた施策を進められているかなというところでは、路線、方向性という意味では共通しているのかなという印象を持っています。
このLRTの事業を進めるかどうかというところに今議論があるわけですけれども、進めるのであれば、まちづくりのこともしっかりと議論する必要があるかなと思うのですが、市長として、現在県の方と、事務方の方かもしれないですけれども、そのような議論をされているのかどうか。
もしされているというのであればそれでいいのですけれども、もしまだされてないということであれば、そのような議論はいつの段階で必要になってくると認識されているのか伺いたいです。

【市長】
そもそも、まちづくりについては、岐阜市都市計画マスタープランを始め、岐阜市総合交通計画もそうですけれども、こういったものを策定をし、世の中に、市民の皆さんにも、パブリックコメントも含めていただいていますので、一定の合意形成の中で、岐阜市としての方向性をつくり、それに沿って取り組んできたと思っております。
従って、それは当然、県の皆さんもご存知でありますので、これまでの積み重ねを、ご理解を一定いただけているのだろうと思います。
今回、台湾に行って大変感じましたのは、例えば先ほど高雄の環状についてお話をしましたけれども、あの高雄のLRTは、人口規模270万人なのですね、高雄市って。
ほとんど、利用者は市民だとおっしゃっていました。
私が乗車させていただいた沿線にどういうものがあったか、都市機能というかいろいろなお客さんが乗っていただけるだろう機能が、まちづくりですけれども、例えば、コンベンションセンター、東京ビックサイトみたいなところとか、フェリー中央乗り場。
工業都市で港ですので、こういったものと駅が繋がっていると。
さらには美術館とか、大学とか、非常に都市機能として高いものが、その沿線上にきちんと配置を、元々一定のものがあったのだと思いますけれども、そういったものをこの環状線で繋いでいって、住宅地も通ると。
しかも東西南北にMRTが走っていますので、これをきちんと補完する形で環状になっているので、環状線になって乗客がぐっと増えたとおっしゃっていました。
それでも、切符収入だけでは採算が取れないということでしたので、そこまでやっても、LRTというのは初期投資が大きいものですから、なかなか採算がということでした。
淡海LRTのときにも、先ほど話しましたけれども、こちらは、一定のまちづくりが進む中で、LRTを引いて、さらに乗客を増やすために、ニュータウンを建設して、マンションをばんばん建てているのですね。
これで利用を促進していこうと。
大半が高架橋ですので、初期投資も、路面電車と高架では、1対3の違いがあるということを台湾の方も話されていましたけれども、それだけのものを回収するためには、今後も地下鉄との結節点である乗換駅などについて、駅ナカの開発の投資とか、相当やっていかないといけないということをおっしゃっていました。
これらにも、かなり投資、事業費がかかるだろうと思います。
こういうレベルの話でありますので、私どもとしてはもちろん、40万都市の身の丈という中で、それでも再開発事業とか、市立新大学の取り組みとか様々、名鉄の高架化事業はじめ、市民の皆さんのために、未来に投資をしているわけですけれども、同じ条件ではないということをやっぱりよく理解しておく必要があるのではないかなと思います。
今後のまちづくりについての議論というのは、そもそもLRTを導入するということさえまだ決まっているわけではなくて、県もあくまでも候補の一つとおっしゃっているわけですので、まずこのLRTの事業費だとか、採算性だとか、渋滞対策だとか、いろいろな課題について、よく県と市、今後専門家の皆さんも交えた協議体もできるということでありますけれども、そういったところでよくよくやっぱり検証した上で判断していくということになろうかと思いますので、県といろいろとまちづくりの話をするというのは、それからあとの話と私としては思っております。

【記者】
私もLRTの関連ですけれども、昨日(10月27日)、知事会見の中で、江崎知事からLRTとバス交通の接続、バス路線見直しについても言及があったのですが、この点もまちづくりに関連するとは思うのですけれども、市長のご意見をお聞きしたいです。
2点目、市長が2014年に市長選に出られた際には、LRTの導入について、公約に盛り込まれていらっしゃったかと思うのですけれども、その後10年が経つ中で、実際に市の公共交通政策に携わる中で、どんな思いがある中で、現在のご意見に至ったのかという点についてお願いいたします。

【市長】
まず、自動運転バスとの関係で、知事の会見のコメントも新聞記事を拝見しましたけれども、郊外の住宅団地などというようなことで例示がされていますが、私は今、中心市街地で自動運転のギフハートバスをやっていますけれども、別にここだけというつもりはなくて、今、コミュニティバスを走っているような地域も運転手が不足していますので、将来潤沢に全てのコミュニティバスで運転手が確保できる保証はないわけですから、こういったものにも、自動運転の技術を取り入れることができればと元々考えていますし、いろいろなところでそういったことも発信してきました。
ですから、団地のような場所で、ゆっくり走りながらという知事のお考えは元々私自身が持っている考えであるということです。
それと接続もということで、いろんな公共交通のあり方ということについては今後議論したらいいと思いますけれども、そもそも先ほど申し上げたように、LRT自体を導入するかどうかということはまだ何も決まってない段階ですので、既存のBRTであるバス、路線バス、コミュニティバス、そして自動運転バスをこれからどのように導入していくか。
あらゆる交通をどのように結節させながら、市民の皆さんの移動をより便利にしていって、多くの皆さんに安心して生活をしていただけるかという、こういう考え方は当然持っておりますので、我々も担当部局と一緒に、公共交通の利便性をどう高めていくかということは当然にこれからも議論するし、いろいろな施策を打っていきたいとは思っております。
もう一つですが、私、2018年に初めて当選させていただいたときの公約には、その間に、実はこの自動運転の技術がどんどんどんどん出てきたという中で、自動運転の方が、事業費も低く抑えることができるし、かつ自由に可変性を持って柔軟に路線を作ることができるということで、実はこのLRTということもかつては念頭にありましたけれども、2018年の市長選挙のときには、この自動運転都市ということをしっかりと公約に掲げて、こちらの方が優位性があるということで、市民の皆さまにお約束をして、認めていただいて、今日まで実証実験のフェーズが上がってきているということですので、私としては、自動運転を公共交通にいかに取り入れるかというのが、私の公共交通政策の主軸にあるということです。

【記者】
そうすると、2018年の公約の際に盛り込まれた自動運転バスというのが、今議論になっているLRTと競合するというか、どちらがより岐阜市にマッチしているのかという点を今後検討していくような格好になるのでしょうか。

【市長】
私が2018年の公約で自動運転を取り入れたときも、LRTの初期投資、事業費が非常に大きいということが当時からわかっていました。
その当時から、実は1キロ当たり40億と言われていたのです。
私はその数字がずっと頭の中にあって、40億でも非常に大きいと感じますけれども、最近はさらに、今のインフレによって、事業費がおそらく上がってくるわけですね。
宇都宮でも西側、今、東側はうまくいっていると言われていますけれども、西側で5キロ、今後(延伸の)計画を実行していきたいということですけれども、5キロで700億を超える事業費になると、今言われています。
当初400億と言われていましたけれども、5キロで400億でも、400億割る5ですと、キロ当たり80億ってことですね、元々40億だったのが。
いろいろな道路構造上の問題とか、用地買収しなくてはいけないとか課題はあるとしても、この5キロで、新たに700億を超える額というのは、これには通信指令センターとか、車両基地のコストは入っていませんので、単純に5キロ延ばすというだけですから、非常に今、このLRTのコストがやっぱり増大しているという。
問題は、当初、私が2018年の段階で思ったよりもやはり遥かに高くなっているので、私自身は2018年の時点で、事業費が高いから難しいだろうと、自動運転のほうが遥かにローコストで、利便性も高いし、市民のいろいろなニーズに応えられるのではないかと思いましたので、その考えは今も変わっていないということです。

【記者】
イスラエル・パレスチナ情勢に関連して大きく2点お尋ねします。
今月(10月)10日にガザで停戦合意が発効されまして、人質の解放や遺体の返還などが進む一方で、イスラエル軍への攻撃を、ハマスによるものとして、イスラエル軍がガザで空爆を行うなど、不安定な情勢が続いているものの、和平に向けた一歩は進み出しているのかなという状況ですが、今の情勢に関する市長の受けとめをまずお尋ねしたいです。
もう一点、先ほど、トランプ大統領と高市首相との首脳会談の中で、高市首相がイスラエルとパレスチナの問題ですとか、東南アジアでの停戦合意の実現に向けてトランプ大統領が非常に貢献したとして、かつてない歴史的偉業と高く評価しまして、会談の中でも、トランプ大統領に対してノーベル平和賞に推薦するということを伝達されています。
ここで、柴橋市長のトランプ大統領への評価と、ノーベル平和賞に推薦するという高市首相の意向に対する受けとめについて、お聞かせいただければと思います。

【市長】
停戦合意がなされたということは、大変素晴らしいことでありますので、関係者のご努力、これはアメリカのトランプ大統領だけではなくて、エジプト、カタール、トルコ始め関係諸国、アラブ諸国もそうですけれども、関係国が全て協力をした中で、その同席のもとに行われたことでありますので、この歴史的な停戦合意について、私、高く評価をしたいと思います。
その上で、高市首相がそのようにおっしゃったと今初めて聞きましたけれども、これは高市首相のお考えということでありますので、今後、より世界各国、様々まだ紛争がありますので、世界各国が、トランプ大統領が平和をつくるということについて、リーダーシップを発揮するということに、大変期待値も高いということだと思いますので、今後のご活躍を私も期待したいと思いますし、平和賞については、それぞれお考えあるのかというふうに思います。

【記者】
今回のイスラエルとパレスチナの和平に関するトランプ大統領の働きに対しての柴橋市長の評価というのはいかがでしょうか。

【市長】
先ほど申し上げましたけれども、これまでも関係国、非常に努力を重ねてこられたし、今回のトランプ大統領のリーダーシップによって、停戦が合意できたということですし、アラブ諸国もしっかりと協力した体制の中で、中東の平和を守っていくということが合意されたわけですので、これは大変素晴らしいことだと思っております。

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