令和7年1月31日 市長定例記者会見
※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。
発表項目
- 令和6年度史跡岐阜城跡山上部発掘調査成果について
- 消防団員確保対策に係る消防団PR事業について
- 岐阜市リバースピッチの初開催について
- 岐阜市の幼児教育推進と岐阜市立加納幼稚園「最優秀園」受賞 (ソニー幼児教育支援プログラム )について
- ぎふメディアコスモス開館10周年記念グッズの販売について
配布資料
発言趣旨
【市長】
それでは、ただいまから定例会見を始めます。
今日の発表事項は5点。
ちょっと盛り沢山ですけれども、簡潔にいきたいと思います。
1.令和6年度史跡岐阜城跡山上部発掘調査成果について
まず1点目ですが、令和6年度の史跡岐阜城跡山上部発掘調査の成果についてご報告させていただきます。
『史跡岐阜城跡整備基本計画』を令和3年度に策定いたしましたが、その中でも「山上部の発掘調査の推進」を重点事業に位置付けております。
これまでの発掘でも、斎藤期・織田期の城の解明に取り組んでまいりました。
これまで二ノ門周辺や天守台におきまして、石垣を確認するなど、信長公が築き上げた岐阜城の当時の姿が、発掘調査を通じて次第に明らかになってきたということでございます。
今年度(令和6年度)は天守南通路西側2箇所(約400平方メートル)と、一ノ門北側1箇所(約50平方メートル)において、10月24日から調査を行ってまいりました。
本日は、その成果を報告させていただきます。
まず今年度(令和6年度)の発掘調査の成果ですが、調査箇所は天守南側通路の西側ということで、昨年度(令和5年度)も発掘調査を行いましたが、そのときに「稲葉城趾之図」に描かれている信長公時代とみられる石垣を確認しました。
さらにそこで、円礫とかわらけが大量に出土したということで、山上にも庭的空間や饗応施設が存在した可能性が出てきたというのが、昨年度(令和5年度)の成果でございます。
そこで今年度(令和6年度)、この南に延びた所(天守南通路の西側(1))を発掘いたしました。
絵図の通り石垣が続いていることを、まず確認をいたしました。
また今回の発掘箇所では、円礫やかわらけは少なく、瓦が多く堆積する状況を確認しました。
瓦については、昨年度(令和5年度)見つかった円礫やかわらけと同様に、上部の通路から転落してきたものとみられます。
したがって、この石垣の上部に瓦葺の施設があった可能性が高まったと考えております。
さらに、南側に「上台所」と呼ばれるところがございますが、この平坦地付近(天守南通路西側(2))を発掘しましたところ、今回の発掘調査で新たな成果を得ることができました。
「稲葉城趾之図」に石垣が描かれていない箇所があるのですけれども、そこで、現地に石材が見られたということで調査をしたものです。
その結果、「コの字状」に構築された巨石石垣と石垣を確認することができました。
この巨石石垣と石垣は、石材の大きさがかなり異なっておりますけれども、裏込めはひとつづきに充填されたとみられておりまして、この巨石石垣と石垣は同時に作られたものということが判明いたしました。
この部分の石垣は、その積み方が道三公時代の特徴を持つということで、巨石石垣についても、道三公の時代のものとみられます。
巨石石垣はこれまで一ノ門のところで確認されておりますけれども、この「上台所」に入るための場所においても、道三公の時代に城門が構えられていた可能性があるということです。
具体に説明しますと、今、皆さんが岐阜城の天守の方に向かっていただくと、登山道が階段状にあります。
登山道を行って、両方が石垣になっている通路のところを過ぎて、天守の方へ上がっていただくということなのですが、実はこれは、あくまで後世に登山道として整備されたもので、この時代にこの道はないのです。
この「稲葉城趾之図」を見ていただくと、ここに階段がついていまして、二ノ門のところから来ますと、この階段から上台所のところに上がって、そして上台所を通って天守の方へ繋がっていくと。
これが本来の岐阜城の姿でございます。
今回、ここの石垣がないところを発掘したら巨石と石垣が出てきて、どうも積み方からすると道三公の時代だということで、ここに城門があったのではないかということを、この調査の結果から推測をしています。
城門があったということは、この上台所というところはやはり特別な場所で、こちら(北側)から来るにしても城門があるという構造だったのではないかなということを我々は推測をしているということです。
中井 均先生にコメントをいただきまして、
『今回「上台所」の直下で道三時代の城門とみられる巨石を用いた石垣が見つかった。道三は巨石を一ノ門などの城門で使っており、「上台所」が城の重要な場所であり、そこに城門が構えられていた可能性が高まった。未だ謎に包まれている道三の稲葉山城の中心部の一端が明らかになったことは大きな成果といえるだろう』
というコメントを寄せていただきました。
次に、調査箇所2ヶ所目の一ノ門北側の調査成果ですが、ここには通路の谷側の斜面に敵の横移動を遮断するために掘られた堅堀が残っておりまして、この堅堀が通路の山側まで伸びているかを確認するというものでございます。
これも前にお話ししたかもしれませんが、この堅堀がここまで、要はここに登山道がありますけれども、山側まで伸びているのかどうかということを調査したわけです。
なぜかというと、ここは馬場だったと言われていますけど、これは信長公の時代のもので、道三公の時代にはおそらく無いということで、堅堀が山側に伸びているということが分かりますと、また新たに城の構造が解明できるということでございます。
今回この調査をした結果、岩盤の落ち込みは確認ができました。
ただ、それが竪堀であるとの確証までは得られなかったということでございます。
今回、竪堀の位置を確認することで、一ノ門から二ノ門へ至る当時の動線を明らかにできるということですから、今後も調査を継続していきたいと。
今、私がお話をしたように、一ノ門から入って、上に上がるような動線があったのではないかと、こういうことも想定されるわけですけれども、こちらも継続的な調査を通じて解明をしていきたいというふうに思っております。
メディアの皆さまには、本日(令和7年1月31日)14時から発掘調査成果内容の現地説明を開催いたしますので、ぜひご取材いただければありがたいと思います。
また、一般市民の皆さまへの公開ですけれども、令和7年2月8日(土曜)の10時から15時、天守南通路西側と一ノ門北側で公開を行いたいと思います。
10時と13時に天守南通路西側で全体の説明をさせていただき、説明後、各場所で担当者が随時解説をさせていただきます。
なお、荒天の場合は、翌、令和7年2月9日(日曜)10時から15時に開催いたします。
当日の開催については、X(旧Twitter)の「岐阜城跡発掘調査」と岐阜公園内華松軒横の発掘調査案内所にてご案内をさせていただきます。
今年度(令和6年度)の発掘調査によりまして、信長公の岐阜城の解明がまた一歩進みました。
さらに、道三公の稲葉山城の姿が少しずつ明らかになってきております。
今後も調査を継続し、道三公から信長公へ受け継がれ発展した岐阜城の当時の姿に迫ってまいりたいと考えております。
2.消防団員確保対策に係る消防団PR事業について
次に、発表事項の2点目です。
消防団員確保対策に係る消防団PR事業ということで、お手元に、岐阜市消防団広報紙「TSUNAGU」がございますので、こちらをご覧いただきたいと思います。
画面のグラフにございますように、岐阜市におきましても、近年、地域防災の要である消防団員の減少傾向にあるというのが実情です。
今後、大規模な地震等の災害が危惧される中で、消防団員の確保、この取り組みは不可欠だと考えております。
これまでも、消防団員の確保のために、例えば地域スポーツ団体(岐阜スゥープス)と連携した消防団員募集ポスターを制作したり、消防団員の処遇改善を図るために出動等に係る手当を増額したり、消防団員の負担軽減を図るため、消防団活動の見直しなど、団員の皆さんのいろんなお声をお聞きして行ってまいりました。
また、地域要件を緩和して、入団資格の見直しも行ってきたところでございます。
こういったさまざまな取り組みをしてきましたけれども、市民の皆さまに消防団の必要性や重要性を広く広報して、消防団への入団促進を図ってまいりたいと考えております。
今回、この岐阜市消防団広報紙「TSUNAGU」を作成しましたので、ご紹介をしたいと思います。
なお、この事業ですが、国(総務省消防庁)が実施する「消防団の力向上モデル事業」に採択をされたものでございます。
まず「TSUNAGU」というタイトルですけれども、消防団は個々の思いが繋がり、ひとつの輪となりはじめてその力を発揮します。
私も、市長就任前は消防団員でございましたので、非常にその思いは私自身も持つところでございまして、この消防団という名の輪が住民や地域へと繋がり、シビックプライドを高める一つの大きなきっかけになるよう願いを込めて「TSUNAGU」というタイトルになりました。
これを、岐阜市民の皆さんに「まずは、開いてもらう」ということが大事ですので、白とオレンジを基調とした、こういう明るいシンプルなデザインにしていますし、1枚めくると、消防団に関する基本的な情報が載っていますけれども、消防団員募集も重要なトピックスということで、どちら側も表ということで、両A面の仕様にしています。
ですので、こちらに女性の消防団員さんが載っていますけども、こちらから開いていただくと消防団員募集の内容になっているということでございます。
よく見ると、岐阜市北消防団則武分団と書いてございまして、私も則武分団の分団員でしたので、後輩の皆さんがこうやってお顔を出してくださって、消防団の活動を広げることに一役担っていただいております。
配布ですけれども、まずは広く市民の皆さまにということで、広報ぎふ2月15日号と合わせて自治会加入世帯に配布いたします。
また、消防に関心がある方にということで、消防フェスタ(2025年3月16日開催予定)など、消防防災関連のイベントの来場者にも配布をいたします。
また、未来の担い手にということで、岐阜市内の小・中・高校生のタブレット端末へこのデータを配信させていただきます。
この広報紙を市民の皆さまにご覧いただくことによって、まずは消防団の存在意義や役割、魅力について正しい情報をお伝えしたい。
地域における消防団のイメージをより良いものとし、地域全体で消防団の活動を支えていただく、応援していただく雰囲気を作っていきたい。
また消防団の皆さまも地域から感謝をされるということを実感いただいて、また、消防団の皆さんのご家族のご理解がなければ活動できませんので、ご家族の皆さんへのご理解とか、団員の皆さんのモチベーションの向上に繋げてまいりたいと思います。
また、小・中・高校生にも読んでいただいて、親子で消防団に関する学びの場を持っていただくとか、消防・防災意識の向上も図っていただきたいと考えております。
いずれにいたしましても、この広報紙を通して、地域防災の要である消防団の取り組みについて多くの市民の皆さまに知っていただきたいと思いますし、多くの方が消防団に関心を持って、消防団に入団してご活躍いただき、市民の安心安全に繋げていくということを目指しております。
3.岐阜市リバースピッチの初開催について
発表事項の3点目です。
岐阜市リバースピッチの初開催について発表いたします。
お手元にリバースピッチのチラシをご準備いたしました。
現在、社会課題は高度化、複雑化、多様化をしている時代でございまして、岐阜市もさまざまな取り組みをしておりますけれども、岐阜市のヒト、モノ、情報のリソースのみでは、こういった社会課題の解決を図るというのは非常に困難になっております。
従って、庁内関係部局の連携はもとより、官民の連携、市民の皆さまとの協働といったオープンイノベーションの推進が不可欠と考えております。
そこで岐阜市の施策・事業への相乗効果や新たな付加価値の創出に努めているところですけれども、さらにこの岐阜市リバースピッチを通じて、その取り組みを強化していきたいと思います。
今回、初となる試みということで、皆さま方も他の自治体でこのような事例はあまりお聞きになったことがないと思うのですが、今回、十六フィナンシャルグループさまと連携をして、岐阜市リバースピッチを開催いたします。
まずピッチっていうものは、これはよくスタートアップ界隈で聞かれますけれども、「スタートアップの皆さまが投資家などに短いプレゼンテーションを行うこと」をピッチといいます。
岐阜市でも、これまでスタートアップ支援ということで、この支援拠点のあるNeo work-Gifuでの伴走支援とか、さらには実証実験の支援などを行ってまいりましたし、コミュニティイベントということでGIFU IGNITEも開催を重ねてきております。
これまでは、そういったスタートアップの方がピッチを行うということだったのですが、今回は、リバースピッチということで、自治体や事業会社が抱える課題の解決等を目的に、プレゼンテーションを行い、スタートアップなどに解決策を提案いただく。
要は、岐阜市の側がピッチをやって、それをスタートアップや民間企業の皆さんにさまざまなご提案をいただき支援をいただくという、こういうものでございます。
このことによって、岐阜市のさまざまな行政課題について、スタートアップを始め、地域の民間企業の皆さまの前で市の職員がプレゼンテーションを行い、課題解決に向けた提案を募ることで、オープンイノベーションの創出をはじめ、スタートアップの発掘や地元企業の活性化を目的としております。
概要ですが、令和7年2月12日(水曜)14時から16時、じゅうろくプラザの5階大会議室で行います。
市の職員が、それぞれの部署が抱える課題4件をプレゼンテーションし、プレゼン終了後、市職員と企業の皆さまが課題の深掘りや新たな事業の提案など、課題解決に向け意見交換を行う交流会を予定しております。
また課題解決に向けた提案をいただき、令和8年度以降の予算化等を検討していくというものでございます。
岐阜市が発信する地域課題ですが、4つの課題ということで、行政部は行政DXに関する取り組みについて、環境部は「再生可能エネルギー」を利用した家庭用発電設備の普及について、都市防災部は日常生活での「災害への備え」について、基盤整備部は、ICT技術を活用したインフラ施設の維持管理についてということです。
私は職員に「ぜひ、自らの言葉でプレゼンしてくれ、ピッチをしてくれ」と。
これは、職員の良いトレーニングにもなるということで、民間企業の皆さんや、市民の皆さまに分かりやすくお伝えして共感をいただきながら、オープンイノベーションで連携して市民の幸せに貢献していくということでありますので、私どもの係長の職員が頑張りますので、ぜひご取材いただきたいと思います。
私も出席します。
参加企業ですが、スタートアップをはじめとした企業の皆さまで、STATION Aiへの入居企業とか、Neo work-Gifuに関わりがある企業、あと十六フィナンシャルグループの顧客企業などで、それぞれこの4件の課題にご関心を持っていただき、応募いただいた28社の中からSTATION Aiに入居する5社を含む、18社にご参加いただきます。
本事業は市内スタートアップの成長支援であるとともに、地域経済の活性化を図る機会ですし、岐阜市が進めるスタートアップ支援事業の認知度向上にも繋がると期待をしております。
さらに、今回取り上げる行政課題については、これは岐阜市オリジナルの課題ではありませんので、全国の各自治体が抱える共通の課題でございます。
したがって企業の皆さまには、ご提案いただく解決策が全国の自治体に向けた、ある意味でビジネスチャンスに繋がっていただければというふうに思っております。
ぜひ、ご取材をいただきたいと思います。
4.岐阜市の幼児教育推進と岐阜市立加納幼稚園「最優秀園」受賞 (ソニー幼児教育支援プログラム )について
発表事項の4点目です。
岐阜市の幼児教育推進と岐阜市立加納幼稚園「最優秀園」受賞(ソニー幼児教育支援プログラム)について発表いたします。
まず、岐阜市の幼児教育の推進ですが、私は岐阜市の不変の方針として「こどもファースト」を掲げていますけども、この幼児期というのは、生涯において、人格形成の基礎を培う重要な時期ということで、岐阜市としても幼児教育に力を入れております。
平成31年4月に、教育委員会に幼児教育課を新設いたしまして、ここを中心に、令和2年3月には、オール岐阜で幼児教育の推進に取り組むための基本方針として、「岐阜市幼児教育推進プラン」を策定いたしました。
幼小の円滑な接続や家庭教育の応援、実践研究の推進など、このプランをもとに取り組んできたということです。
このプランですが、今年度(令和6年度)末で10年計画の折り返しを迎えますので、この5年間における「岐阜市教育大綱」の改定や、「第4期岐阜市教育振興基本計画」の策定、昨今の幼児教育の動向などを踏まえ、今般、中間改定を行いました。
岐阜市が大切にしている「探究心を育む幼児教育」をより多くの方に、分かりやすくお伝えするために、構成やデザインの見直しを行い、本編と資料編で構成したものを作りました。
子育てや幼児教育に関係する皆さまと広く共有を図りながら、一層の幼児教育の推進に努めていきたいと思います。
例えば、右下には、私も力を入れている「絵本の読み聞かせ」といったことも入れたとか、あと、左側には「思いのままに遊び込む」ということで、これは「第4期岐阜市教育振興基本計画」に掲げていますけども、「子どもの遊びは、遊ぶこと自体が目的です」ということで、こういったものを新たに加えさせていただいたということでございます。
次に、加納幼稚園ソニー幼児教育支援プログラムの「最優秀園」受賞についてですが、岐阜市では市立幼稚園として、加納幼稚園と岐阜東幼稚園の2つございます。
幼児教育推進プランにおいては、市の幼児教育の拠点と、この2園を位置付けておりまして、岐阜市が目指す幼児教育の先進的な実践の場、モデル園として、思いのままに遊び込む中で、探究心と想像力を育む教育を行っております。
今回、その成果といたしまして、加納幼稚園が、公益財団法人ソニー教育財団が募集する2024年度のソニー幼児教育支援プログラム保育実践論文に応募し、岐阜県内では初となる「最優秀園」を受賞いたしました。
これまで、岐阜東幼稚園が、2022年度に初挑戦で「優秀園」、2023年度には「優良園」に選ばれたことに続き、岐阜市の幼児教育の実践について、3年連続で大変高い評価をいただいたということでございます。
先週、1月25日(土曜日)に東京のソニーグループ本社で行われた贈呈式に、園長と担当者が出席をさせていただき、賞状と目録をいただいたということでございます。
保育実践論文ですけれども、加納幼稚園の論文のタイトルは、「チョウの一生に心をときめかせて~かのうようちえん チョウいっぱいさくせん~」という、こういうタイトルなのですが、これは何をやったかというと、ナミアゲハチョウが卵を産むという神秘的な場面に遭遇したことで、チョウへの興味・関心が子どもたちに高まったと。
卵から羽化するまでの経過の観察・飼育を続けた実践です。
幼稚園の子どもたちは、例えば幼虫が共食いをするとか、蛹が落下してしまうとか、あと寄生蜂がいてそれが出現してくるという、こういったハプニングを試行錯誤しながら乗り越えて、喜びを分かち合っていきました。
そういったこの繰り返しが、子どもたちの「科学する心」が育まれていくというような内容の論文でございます。
ICTを活用することで、これまで体験できなかった、幼虫から羽化までの変態の様子を見ることができ、チョウへの興味と、さらに愛着が深まりました。
子どもの気づきや思考が、さらに豊かなものになるよう、幼稚園の環境を整え、保育を紡いだ経過を、集団と個の育ちに分析し、考察を重ねていく実践が評価されたものです。
論文については、この後、市のホームページに掲載をさせていただきます。
市立幼稚園には、今後も子どもの探究心を育む取り組みを続け、岐阜市の幼児教育をリードしていくことを期待しております。
また、先ほどご説明いたしました岐阜市幼児教育推進プランの取り組みなどを通して、オール岐阜で「こどもファーストのまち岐阜市」として幼児教育を推進してまいります。
5.ぎふメディアコスモス開館10周年記念グッズの販売について
発表事項の最後、5点目でございます。
ぎふメディアコスモス開館10周年記念グッズの販売についてでございます。
ぎふメディアコスモスは平成27年7月18日に開館をいたしまして、パブリックスペース(公共空間)として日常的な賑わいがございますが、今年(令和7年)の7月で丸10年を迎えます。
来館者は昨年(令和6年)6月に累計1,000万人を達成いたしまして、今年度(令和6年度)は、過去最多だった令和5年度の131万人を超える勢いでご来館いただいております。
こうした中、さらに多くの市民の皆さまにぎふメディアコスモスを知っていただき、愛着を深めていただくためのアイテムとして、開館10周年に合わせて記念グッズを作製いたしました。
これは内容量500ミリリットルのタンブラーで、2階の図書館でもご利用いただけるスクリュー式のキャップのものでございます。
限定650個、販売価格は税込3,500円です。
今回の特徴は、こちらは「株式会社日比谷花壇」さまによるデザインということで、全国約190拠点でフラワーショップや結婚式場での花の装飾事業を展開されるなど、フラワー業界でも著名な日比谷花壇さまですが、今回プロポーザル方式でのご提案をいただき、審査を経て採用いたしました。
日比谷花壇さまがデザインした花柄のグッズを自治体が販売するのは、「全国で初めて」ということでございます。
デザインの特徴ですが、まず、メディアコスモスの波打つ「木製格子屋根」と岐阜市の花「サルビア」をモチーフとして、落ち着いた色合いであたたかみがあるデザインです。
また、開館10周年記念ロゴを、ボトルデザインとともに、日比谷花壇さまにご提案をいただきました。
それがこちらなのですけども、市民の皆さまに馴染みのあるぎふメディアコスモスのロゴの中央部に「10」「T」「H」、10thということで標記をしたデザインを採用しました。
今月から令和7年度末までの10周年期間中に、ホームページや館内の発行物などへ積極的にロゴを活用させていただこうと思っております。
購入方法ですが、令和7年2月15日(土曜)午前9時からメディアコスモス2階図書館のレファレンスカウンターで、これは対面販売のみでございますが、販売をいたします。
1階でも発売当初や、イベントの開催などに併せて、期間限定の特設販売ブースを随時設けていきます。
現金又はキャッシュレス決済で行います。
事前予約ということで、2月15日の発売に先立ち、明日、令和7年2月1日(土曜)から事前予約を受け付けします。
お申し込みいただいた方には、メディアコスモスのオリジナルのノベルティセットをプレゼントいたします。
事前予約の受付期間は、令和7年2月1日(土曜)午前9時から令和7年2月14日(金曜)の午後5時まで。
お申込み方法は、専用フォーム(Logoフォーム)ということで、ぎふメディアコスモスホームページや館内チラシのQRコードからお申し込みいただけます。
本年(令和7年)7月の3連休には、開館10周年記念イベントを実施する予定です。
今後も、ぎふメディアコスモスが皆さまにとって、居心地の良い場所であり続けられるよう、多くの方が参加できるさまざまな取り組みを行っていきたいと考えております。
本日の発表事項は以上です。
【記者】
史跡岐阜城跡山上部発掘調査のことでお尋ねします。
いよいよ山上部の状況というのが詳細に分かってきているなという感じがありまして、一ノ門、二ノ門に関しては既に巨石も発見されていて、今回の発見で、さらに、これまで謎に包まれていた上台所のエリアというのが非常に重要だったのではないかと期待も高まるのですが、現在は通信施設が建っているところということで、今後の上台所周辺の調査に関しての市長の思いをお伺いできればと思います。
【市長】
今お話いただきましたように、ちょうど現在施設の撤去を行っていただいておりますが、あちらは岐阜市の施設ではないので、設置者に撤去していただくということで、完了しますと、更地になるわけでございます。
ですから今、天守南通路のところを順次調査を進めていますけれども、今後も調査を行いながら、今は上台所とか、通路と言っていますけど、ここに建物があり、城門、しかも瓦葺きの本格的な門があったのではないかとか、庭園や饗応施設があったのではないかと、こういうことが推測されてきていますので、今後の調査を通じて、より詳細に、どういう構造だったかということを、岐阜城の特徴は、斎藤家3代、織田家3代、その後豊臣期というのがありますけども、複層的・重層的に城が進化・発展しているということですので、そういうことも発掘調査を通じて、斎藤道三の時代はどうだったのか、織田信長の時代はどうだったのかということも分かってくるのではないかなと思います。
最終的には、史跡岐阜城跡整備基本計画にもありますように、城郭景観の復元ということが我々の目標で、要は、本物に触れていただきたいとことですので、城郭景観の復元整備に向けて、まずは継続して発掘調査を行うことが大事ではないかと思っております。
【記者】
埼玉県八潮市で道路が陥没する事故がありました。
岐阜市の水道管、下水道管も老朽化しているものが多いかと思いますが、今後、同様の事故が起きた場合の対策や、どのように対応していくか、市長のお考えをお聞かせください。
【市長】
まず現状をご報告したいと思いますが、1月29日付で国土交通省から、全国の流域下水道管理者に対して、晴天時に1日最大処理量30万立方メートル以上の下水処理場に接続する口径2,000ミリメートル以上の下水道管路について、目視等による緊急点検を行うよう要請をいただきました。
本市においては該当する下水道管路はないということで、該当するのは本当に大都市ですので、岐阜市にはないという報告をさせていただいています。
また併せて、岐阜市を含めた全国の下水道管理者に対して、引き続き適切な時期に点検を行うなど、適切な施設管理を徹底することで、下水道管路の破損に起因する道路陥没の未然防止に努めるよう依頼をいただきました。
岐阜市の状況ですが、まず下水管渠総延長は2,257キロメートルございます。
このうち重大な道路陥没を引き起こす恐れがあると考えられる管径600ミリメートル以上の幹線管渠は、延長107.6キロメートルということです。
そのうち、法定耐用年数50年を経過するものは、延長31.1キロメートルということです。
岐阜市では令和4年度に策定した、「岐阜市下水道ストックマネジメント計画」というものを作っておりまして、この計画に基づいて、これまで、中心市街地を含む中部処理区等の幹線管渠延長7.0キロメートルについて、カメラ画像解析による腐食点検等を実施してきております。
今回の事案を受けまして、安全確保の観点から、点検未実施となっております法定耐用年数50年を経過した、7キロメートルについては実施済みですが、残りの24.1キロメートルの幹線管渠について目視等による緊急点検を実施いたします。
1月31日(金曜)、今日から1週間程度で完了したいということで、こちらが私どもの対策でございます。
【記者】
もう1点、先日の岐阜県知事選挙で江崎禎英さんが当選されました。
柴橋市長は県市連携を今まで進めていらっしゃいましたが、今後、新知事と岐阜市とで、どのように政治を進めていくかをお聞かせください。
【市長】
まずは江崎新知事のご誕生にお祝いを申し上げたいと思います。
私は、江崎新知事の総決起大会でもスピーチしましたけれども、江崎新知事は、四年間浪人生活をされて、県内をくまなく回られたと。
県民の皆さんと多くの対話を重ねられたということで、これは江崎新知事にとって大きな財産になろうかと思いますし、今回多くの県民の支持を得られたのも、そういった地道な対話を重ねられたことが土台にあるのだろうと思っております。
こういった対話というのは非常に大事でありますので、県内もまだまだ課題山積ですから、まずはぜひ42市町村の皆さん、市長・町長を始めとした市町村の皆さんと、様々な課題について対話の機会を持っていただきながら、一緒に力を合わせて課題解決に向けて取り組むことができたらというふうに思っております。
岐阜市の場合は、特に名鉄高架化事業など、岐阜県と一緒に取り組んでいることがいくつもございますので、引き続き古田県政で取り組んできた県市連携を土台としながら、私自身も江崎新知事と対話を重ねて、新しい県政をしっかりとお支えしていきたいと思っておりますし、これは全て県民の皆さんの幸せのためということですので、一致して取り組めるものと期待をしております。
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