令和6年4月4日 市長定例記者会見
※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。
発表項目
- 令和6年度「ぎふ長良川の鵜飼」について
- 岐阜市総合交通計画について
- 岐阜市歴史博物館分館 加藤栄三・東一記念美術館 企画展「加藤栄三・東一 風神雷神の世界」開催について
配布資料
発言趣旨
【市長】
それでは定例会見を始めます。
本日の発表事項は3点です。
(1)令和6年度「ぎふ長良川の鵜飼」について
まず1点目ですが、令和6年度のぎふ長良川の鵜飼について発表したいと思います。
大きく2点ございまして、まず1点目、今シーズンのトピックスに触れたいと思います。
観覧船の拡充についてですが、まず全ての観覧船の定員を10割に戻したいと思います。
令和5年度は15人乗り、そして50人乗りの観覧船について、定員設定を7割制限のまま運航いたしましたが、令和6年度は全ての観覧船の定員を10割に戻すということを行います。
椅子席観覧船の追加についてです。
これまでも高級観覧船については、大変多くの皆さんにご好評いただきました。
令和5年度から、普通仕様の椅子席観覧船を導入しましたけれども、この椅子席かつ靴をはいたまま利用できるということで、インバウンドのお客さまはもとより、国内のお客さまにも好評をいただいているところでございます。
従いまして、令和6年度、さらにこれを1隻追加し、2隻体制で運航したいと考えております。
またこの椅子席の観覧船につきましては、令和5年度は試験的に乗合船のみを椅子席の観覧船として運航いたしましたけれども、令和6年度からは貸切利用も含め、本格運用をしていきたいと考えております。
次に、オンライン予約の促進についてです。
新たな予約管理システムによる予約申込みを、3月18日(月曜)から開始をいたしました。
これは、スマートフォンやパソコンを利用して、「ぎふ長良川の鵜飼」のホームページから時間や場所を問わず、空き状況を見ながら観覧船の予約をしていただけるものです。
従来のオンライン予約は、乗合船の予約機能のみでしたけれども、新システムでは、貸切船の予約もできるということとともに、英語入力にも対応いたします。
そのことでインバウンド対策を強化しつつ、幅広く乗船客を募っていきたいと考えております。
またオンライン決済機能とセットをしたことによりまして、乗船前のお支払いがなくなりますので、窓口での待ち時間を短縮し、お客さまサービスの向上も図ることができます。
さらに、乗船1週間前には自動でリマインドメールを送信するですとか、令和6年度から取消料を設定しまして、確実なキャンセル手続きを促し、乗船枠を確保していきたいと思います。
これはどうしてもドタキャンがありますと、その分、乗船客の席を確保してしまっておりますので、本来、乗船したいという方が乗れないということもございました。
こういったものも、防いでいくことが可能だということです。
また窓口での予約受付は、継続をする予定でございます。
予約管理システムを利用できない方の予約手段として、この窓口での予約受付を確保し、こちらは4月19日(金曜)に開始をいたします。
なお、電話予約については廃止いたします。
新たな予約管理システムの利用促進、すなわちDXを推進することで、観覧船業務の効率化を図りつつ、お客様サービスの向上に一層注力していきたいと考えております。
また、ぎふ長良川鵜飼に関しましては、新たにぎふ長良川の鵜飼観光PRオリジナルTシャツの販売を、令和6年度も行います。
これは、令和3年度から販売を開始いたしまして、令和5年の篝火のデザインのTシャツが大変人気ということで、7月に完売をしてしまったということで、これは嬉しい結果でございました。
今シーズンは、インバウンドを意識したデザインにリニューアルをいたしまして、1着税込2,000円。
色は、ネイビー、モスグリーン、ライトグレーの3色を準備いたします。
また、観覧船の船員の皆さんにも、同じデザインのTシャツを着用していただきますが、船員とわかるように白ということで、こちらは非売品でございます。
なお、シーズン開幕から鵜飼観覧船の待合所の売店で販売をいたします。
人気のオリジナルTシャツですけれども、600着の限定生産ということで、お早めにお買い求めいただきたいというふうに思っております。
この他にも、令和5年度大変好評でありました鵜飼観覧船事務所の横での焼き鮎の販売も、継続して行う予定でございます。
こうしたお客さまの満足度の向上と、賑わいの創出によりまして、令和6年度は9万人の皆さまに乗船いただくということを目標に掲げて、頑張ってまいりたいと思います。
(2)岐阜市総合交通計画について
では、発表事項の2点目です。
岐阜市の総合交通計画についてということで、皆さまお手元に、本日の配付資料で、こちらの概要版と、岐阜市総合交通計画の本編があると思いますので、こちらをご覧いただきながら、お聞きをいただきたいと思います。
まず、岐阜市では急激な人口減少や高齢化に対応するために、「コンパクト・プラス・ネットワーク」という考え方のもと、公共交通とまちづくりを連携した集約型の都市構造の実現を目指しております。
これまでに、平成30年度には効果的かつ戦略的に施策を推進する総合的な計画である「岐阜市総合交通戦略」というものを策定いたしました。
また令和2年度には、地域にとって望ましい公共交通ネットワークの姿を実現する「岐阜市地域公共交通計画」を策定し、さまざまな施策を2本立てで実施をしていたということでございます。
これまでの主な取り組みですけれども、バスレーンや連節バスの導入など、幹線軸の強化策である「岐阜市型BRT(Bus Rapid Transit:走行環境の改善により、バスの定時性や速達性を確保し、連結バスなど車両の高度化とあわせ、利便性・快適性を高めたシステム)」ということ。
それから「地域主体の手作りコミュニティバス」を軸に、利便性と持続性の高い公共交通ネットワークの構築ということで、この「岐阜市型BRT」と「地域主体の手づくりコミュニティバス」について、これは国土交通省はじめ、大変これまでもご評価をいただいてまいりました。
さらに、近年は公共交通の利便性を高める取り組みといたしまして、令和4年から中部地方初の取り組みとして、コンビニ店内などに快適にバスを待つことができる「バスまちば」という取り組みを始めたり、令和6年の2月から3月にかけて、約5万4千人の方にお引換えいただきましたが、65歳以上の市民の皆さまへの「昼特きっぷ」の配布事業、さらに令和6年3月からサービスを開始した、マナカやトイカなどの「全国交通系ICカード」の路線バスへの導入ということで、さまざま交通施策を着実に実施しておるところでございます。
こうした中、近年交通を取り巻く環境は、人口減少や高齢化の進展によりまして、公共交通の利用者が減少している、またコロナ禍の影響で生活様式が変わったということ、さらには「2024年問題」に代表される労働時間の制約によって、運転手の不足というさまざま大変厳しい状況に置かれております。
こうした社会情勢の変化などに対応するために、先ほどご紹介いたしました、これまでの「岐阜市総合交通戦略」と「岐阜市地域公共交通計画」を統合して、より実効性の高い新たな総合的な計画として、「岐阜市総合交通計画」を策定したということでございます。
この新たな計画は、これまでの2つの計画で異なっていた計画期間を、まず合わせるということをいたしました。
そして、市民の皆さまにわかりやすくしたということでございます。
また、公共交通をはじめ、自転車や道路空間の利活用など、さまざまな分野の施策を総合的かつ一体的に推進していくものといたしました。
まず、計画策定までの経緯でございますけれども、学識経験者や経済団体、交通事業者等を委員とする「岐阜市総合交通協議会」におきまして、令和5年5月から計4回にわたり、専門的な議論をいただきました。
また令和6年の1月から2月にかけて、パブリックコメントを実施し、市民の皆さまにも、貴重なご意見を賜ったところでございます。
協議会の委員の方からは、「2つの計画を統合することは、市民にとってわかりやすい」というご意見や、「交通を自分ごととして捉えるという考えは、重要である」といった新たな計画の策定にご賛同いただく、ご意見を賜ったところでございます。
では、計画の概要でございますけれども、まず将来都市像といたしまして、「市民の皆さま、事業者の皆さま、公共交通事業者、そして行政のそれぞれの立場で『交通』を自分ごととして捉え、オール岐阜で、交通の充実を図り、移動そのものが楽しく、皆さまの生活の質が高まる社会としたい」という将来都市像を掲げました。
そして『みんなの交通をみんなでつむぐ 誰もが多様なライフスタイルを実現できるまち・岐阜市』を掲げたところでございます。
その将来都市像の実現に向けて、4つの基本方針を定めました。
まず1つ目ですけれども、「持続可能な公共交通ネットワークの構築」です。
「ネットワークのイメージ図」に示す通り、岐阜市の中心部と郊外部を結ぶ「幹線軸の強化」と、地域主体の「コミュニティバス事業の推進」や、運転手不足に対応するため、交通事業者と連携した「バス、タクシーの運転手雇用支援」など、誰もが安全で快適に移動できるよう、公共交通の機能強化や、持続可能な公共交通の確保に向けた施策を推進していくものです。
2つ目は、「人とまちをつなぐ道路空間・交通環境の充実」ということで、こちらは近年、岐阜市として大変力を入れているものを位置づけました。
まず、令和5年度から取り組みを開始したワークショップを踏まえた「通学路の安全対策」や金華橋通りなどで交通社会実験を実施いたしました「道路空間の再構築」、さらには「バスまちばのさらなる拡充」など、まちの魅力向上と併せ、バスや自転車など、さまざまな交通が安全で快適に共存できる、良好な環境整備を進めていくとしたものです。
3つ目は、「交通・まちの未来に向けた挑戦」です。
こちらも、本市として近年力を入れているところでございますが、令和5年11月より5年間の継続運行を開始した自動運転バス「GIFU HEART BUS」の無人自動運転、いわゆる「レベル4自動運転の実現」や、先ほどご紹介をした全国交通系ICカードについて、こちらを「コミュニティバスへの導入」などについても取り組んでいこうということで、先進技術を活用し、さまざまな課題の解消を図っていきたいと考えております。
なお自動運転バスについては、昨日(4月3日)より運行を再開したところでありまして、市民の皆さまを含め、多くの方々に、引き続きご乗車いただきたいと考えております。
最後に4つ目ですけれども、「みんなではぐくむこれからの交通」です。
こちらは、市内の全ての小学校を対象に、自動運転バスに乗車をしていただくということで、「新たなモビリティ・マネジメントの実施」など、公共交通への理解を深め、親しんでいただく施策を推進していくものです。
4月27日(土曜)から5月6日(月曜)のゴールデンウィークには、この自動運転バス「GIFU HEART BUS」を活用し、公共交通イベントとしては初めて、岐阜市科学館で開催をいたします。
ご家族でご来館いただき、これからの交通をぜひ体感していただきたいと思っています。
詳細については、後日、ご案内をさせていただきます。
こうした公共交通をはじめ、徒歩や自転車のほか、道路空間の利活用、中心市街地の活性化に向けた交通体系など、さまざまな分野の取り組みを、総合的かつ一体的に進めてまいります。
今回策定した「岐阜市総合交通計画」は、令和10年度までの5年間の期間でございます。
本市の交通の方向性を示すもので、多くの皆さまにこの計画をご覧いただき、公共交通を自分ごととして捉え、市民一人一人が公共交通の担い手であるということを認識していただきたいと考えております。
岐阜市といたしましても、この「岐阜市総合交通計画」に基づき、交通事業者や関係機関とともに、先ほど述べました新たな将来都市像の実現を目指して、オール岐阜でしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
(3)岐阜市歴史博物館分館 加藤栄三・東一記念美術館 企画展「加藤栄三・東一 風神雷神の世界」開催について
続いて、3点目の発表事項です。
3点目ですけれども、岐阜市歴史博物館の分館であります加藤栄三・東一記念美術館におきまして、「加藤栄三・東一 風神雷神の世界」という企画展を開催いたします。
今回、この企画展「加藤栄三・東一 風神雷神の世界」について、4月24日(水曜)から6月16日(日曜)まで開催をいたします。
展示の内容ですが、加藤栄三・東一両画伯は、岐阜市出身で日展を舞台に活躍をしたご兄弟ということで、日本画家でございます。
兄の加藤栄三画伯は、俵屋宗達の『風神雷神図屏風』を見て、「生涯のうちに、風神雷神を描いてみたい」とお考えになり、昭和40年に『雷神』を日展に発表されました。
しかし、『雷神』を発表した後、『風神』を描くことなく、昭和47年にこの世を去りました。
弟の東一画伯は、「兄が生きていればきっと風神も描いたであろう」と、兄・栄三に対する鎮魂の意味を込めまして、昭和50年に『風神』を描きました。
兄弟日本画家の強い絆から生まれた『風神』と『雷神』が、揃って提示されることは、平成8年以来、実に28年ぶりと、非常に稀であるということでございます。
この機会に、一人でも多くの方にぜひご鑑賞いただきたいと思っております。
また栄三・東一両画伯の弟子の筆頭で、日本芸術院会員の土屋禮一先生が、令和3年から4年にかけて描いた『風神雷神作品』もあわせて展示をいたします。
土屋禮一先生が、恩師につながる作品として、渾身の力を込めて描いた『風神雷神作品』と、栄三・東一両画伯の『風神』『雷神』作品をあわせ、4点が揃って展示されるのは初めてということです。
風神と雷神は、古くから仏教美術を中で取り上げられてきた題材で、日本では琳派によって描かれた『風神』『雷神』が広く知られております。
今回の企画展「加藤栄三・東一 風神雷神の世界」では、岐阜市ゆかりの作家である栄三・東一両画伯と、土屋先生の描いた作品が一堂に揃うだけでなく、兄弟愛と師弟愛を感じられる『風神』『雷神』をご覧いただけるものと考えております。
ぜひ、詳しくお知りになりたい方は、なぜこの加藤東一画伯の風神が非常に暗い絵になっているかということは、担当者に聞いていただくと、非常によくわかるところでありますので、ぜひこういった、作家がどんな背景で、どんな思いで作品を描いておられるのかということも、ぜひ多くの市民の皆さんに知っていただきたいと思います。
また平成30年から令和5年まで、公益財団法人ぎふしん記念財団さまから、加藤栄三・東一記念美術館が収蔵する素描、下絵の修復と表装にかかる費用に対し、ご支援をいただき、修復作業を行ってまいりました。
心から感謝を申し上げます。
この修復作業で、両画伯の風神雷神を描いた複数の素描と小下絵、大下絵など、のべ100点に上る作品の修復が完了いたしました。
今回、本作品展においては、これらの作品の中から、加藤栄三作『雷神』、加藤東一作『風神』の下絵、素描を中心とした展示も行います。
本画と並べて見くらべることで、名画誕生の軌跡と作品に込めた思いを感じていただくことができます。
岐阜市の宝である両画伯の作品を、ぜひ多くの市民の皆さんにご鑑賞いただきたいと思います。
本日の発表事項は以上です。
【記者】
先日、自動運転バスで初めて接触事故があったという件について、市長の受け止めをお伺いします。
【市長】
先般、記者会見もされたということですけれども、事故の相手方が公共交通を担う岐阜乗合自動車株式会社であり、自動運転バスのプロジェクトにも参画していただいている運行事業者でもありますので、今回の事故発生は大変残念に思っております。
今回の事故は、路線バス側の左後方の安全確認と車間距離の不足が原因であり、自動運転システムには問題がなかったというふうに聞いております。
このたびの事故により、7日間運休をすることとなり、自動運転バスの乗車を楽しみにしておられた皆さまには、ご迷惑をおかけし、申し訳なく思っているところです。
改めて、岐阜バスとともに、一層の安全運行に努めてまいりたいと思っております。
ぜひ今後も、自動運転バスにご乗車いただきたいと思っております。
【記者】
今の関連になりますけれども、市長自らその岐阜バスのどなたかに意見を申し上げたり、指導をしたりといったことがあったのでしょうか。
【市長】
岐阜乗合自動車株式会社の瀧社長が、直接私の元をご訪問いただきまして、今回のことについて、原因と今後の対策についてお話をいただきました。
私どもとしては、安全第一でございますので、これからも公共交通が市民の皆さまに愛され、市民の皆さまの重要な移動手段として、これをしっかりと我々は維持していこうという中で、この自動運転の取り組みにもチャレンジをしているところであります。
ぜひ、岐阜乗合自動車様とはこれからもしっかり連携して、安全第一で取り組んでいきたいと思います。
今回のことは、岐阜バスさんの運転手の方が、安全確認が不足していたということでございますので、これは自動運転のバスのみならず、一般のお車のユーザーの方、歩行者の方、自転車の方、全てに関わることでありますので、ぜひ、安全運転ということを再度しっかり徹底して、市民の期待に応えていただきたいと思います。
【記者】
発表事項からもう1点なのですけれども、鵜飼の方で、乗船客数の目標人数を9万人という形で出していると思うのですけれども、昨シーズンは8万5千人を目標に掲げて、7万数千人でちょっと届かなかったと思うのですけれど、令和6年度、9万人に目標設定した理由を教えてください。
【市長】
まず今回、思い切って9万人というふうにしましたけれども、これについては担当部局でしっかりと積み上げをしながら、目標を定めてきました。
まず、大手の旅行社の旅行動向の推計値なども見させていただいて、これらを参考にしながら、おおよその来客数を予測したということと、また先ほども発表いたしましたけども、岐阜市としても新たな取り組みを考えているところであります。例えば好評を得ている椅子席観覧船を追加するとか、取消料の設定によって、機会損失の回復効果ということで、先ほどお話したように、直前にキャンセルされますと、本来乗船したいという方がその機会を逃すってことになりますので、こういった取消料の設定によって、事前にキャンセルの方はしっかりキャンセルいただいて、乗船を希望される方に乗っていただくとか、あと新予約管理システムによって、予約手続きの利便性も向上いたしますので、こういったことによる誘客効果、また国に認定されたDMOなどによって、官民の連携によって観光施策も打ってまいりますので、こうした取り組み、インバウンドの促進など、さまざまこの新年度、新たに取り組むことによって、トータルで9万人を目指していこうということで定めたということです。
【記者】
昨日(4月3日)、台湾の方で地震があったと思うのですが、それに関しまして、岐阜市として、何かその支援のアクションだったりっていうのを起こされる予定というのはありますでしょうか。
【市長】
まず、台湾の地震については、心よりお悔やみを申し上げたいと思います。
また、当日は沖縄県で、津波警報ということで、私も沖縄県にはたくさん友人がおりまして、「大丈夫ですか?」とすぐ連絡をしましたけども、「警報が注意報になりました」とか、「解除されました」という情報もどんどん入ってきて、大きな被害がなかったということでございます。
今回のことを受けて、私ども岐阜市は、直接的に何か姉妹都市交流等あるわけではございませんので、そういう直接的なものは、現時点では特に準備はしておりませんけれども、今後、さまざま国あるいは県、台湾と親しいいろんな事業者の方もいらっしゃると思いますので、そういったところを見ながら、本市としての対応は考えていきたいというふうに思っております。
【記者】
昨今、ちょっと騒がせています小林製薬の紅麴の製品に関する件で、岐阜市として、何か健康被害の相談があったりとか、入院されている方がいるとか、重篤の方がいるとか、その辺りの数字とかをお伺いできますでしょうか。
【市長】
今回の紅麹に関して、私どもはご相談を市民の方からいただく立場でございますけれども、4月2日(火曜)時点では8件のご相談をいただきました。
その中の1件は、この紅麹コレステヘルプを摂取した後に、むくみとか、だるさとか、貧血等の症状があったということでのご相談でございます。
現時点で、市内食品製造業者においては、この紅麹を使用した食品に関する質問や相談は私どもいただいておりませんし、また紅麹を使った商品の製造を差し止めた事案についても、把握はしていないという現状でございます。
【記者】
この4月から玉宮地区などで、客引き行為に対する条例の改正施行が始まったと思うのですけれど、それについて、今後の期待について市長からお願いいたします。
あともう1点なのですが、柳ケ瀬の方で、旧長崎屋跡地、まだビルが建っていますけれど、令和6年度の予算がついていますが、今後の広場の整備について、今の現状、どのような状況か、市の把握しているところを教えていただきたいのと、市長、今後どのような広場になっていくようなこと、思い描いていらっしゃるかとか、柳ケ瀬にどのような機能を果たしてもらいたいかという期待も含めてお願いします。
【市長】
まず、客引き行為等の禁止についてですけれども、今般、議会で議決をいただきまして、条例改正をいたしました。
そもそも条例の施行後、これまで取り組んでまいりましたけれども、禁止区域である岐阜駅北地区において、しつこくつきまとう、あるいは集団化して通行の妨げとなるといった、悪質な客引き行為の排除を進めてまいりました。
その結果、コロナ感染症の5類移行後、まちの人出が回復の中にありましても、客引き行為者の人数自体は、減少傾向を維持しているというところでございます。
しかし一方で、当該地域には依然として客引き行為者の姿が散見されるということでしたので、今回、条例施行から3年が経過いたしまして、岐阜市特有の課題も見えてまいりましたので、こうした課題を解消するために改正を実施したということです。
今回の改正を通して、より明確にしたのは、指導対象の範囲を明確にしたということで、集団化している客待ちへの指導、それから客引きを利用する店舗への指導、若年層の客引き行為者への指導、こういったより明確に指導の範囲を示したということで、この指導の実効性を高めて、禁止区域内における客引き行為者等の数をさらに減らしていきたいと考えております。
特に客引きを減らしていくためには、客引きを利用する店舗への指導が必要不可欠ということでありますので、今回の条例改正によって、対策の強化に、ここには踏み出せるというふうに考えているところでございます。
要は客引きがいても、利用する店がなかったら、客引きは活動できないわけですが、現実には利用する店舗があるという、そこのところにしっかりと我々は指導を入れていきたいというふうに思っております。
令和6年は国民文化祭など、県外から多くのお客さまをお迎えする年でもございます。
こうした皆さまが、玉宮地区、駅北地区に安心してお越しいただけるように、また市民の皆さまにも安心してご利用いただけるように、これは警察や地元関係者との連携が重要でございますので、しっかり連携協力し、客引き対策に取り組んでいきたいと考えております。
次に柳ケ瀬広場整備についてですが、旧長崎屋の建物および建物隣接している東側と西側のアーケードは、それぞれこれは所有者において解体を行うということです。
建物およびアーケードの解体は、同一事業者が行うということで、工事期間中の交通規制をはじめ、振動や騒音など、近隣の皆さまにご迷惑をおかけすることから、施工者において工事車両の走行ルートや解体方法などについて、説明会や回覧を行うなど準備を進めておられます。
今後のスケジュールについては、まず今月(4月)より解体準備を行うということ。
そして5月に解体に着手をされ、令和6年度内の解体完了に向けて、今、準備を進めていくというふうにお伺いをしているところでございます。
なお、担当部局には解体工事が安全に進むよう、施工者をしっかり支援することも指示をしたところでございます。
今後の期待でありますが、私どもは公共空間を活かしたまちづくりというのを進めております。
これまでも、セントラルパーク金公園に多くの、特に子育て世代の皆さまがお越しいただき、新たな人の流れができて、多くの皆さんから、「岐阜が動いているな」というふうに感じていただいています。こうした取り組みを、これまでも金華橋通りをはじめとした道路空間の利活用という社会実験を行ってきましたし、いよいよこの柳ケ瀬広場整備に向けて事業が進んでいくことによって、この商店街の区画の中において、特にこの旧長崎屋は、柳ケ瀬商店街のど真ん中に立地をしておりますので、ここにも多くの来街者の皆さんが集う、あるいは時間を消費していただける公共空間が生まれるということですので、ぜひこの空間が完成することによって、柳ケ瀬にさらに新たな人の流れができることを期待しているところです。
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