令和6年10月24日 市長定例記者会見

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ページ番号1029483  更新日 令和6年11月1日

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写真:令和6年5月24日 市長定例記者会見の様子

※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表項目

  1. スタートアップ支援の新たな取り組みについて
  2. 令和6年度史跡岐阜城跡山上部発掘調査の開始について
  3. 公共交通フェスタ2024について
  4. ぎふのまちを彩る幻想的な光のエール「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語2025」の開催について

配布資料

発言趣旨

【市長】
それでは定例記者会見を始めます。
本日の発表事項は4点です。

(1)スタートアップ支援の新たな取り組みについて

まず1点目ですが、スタートアップ支援の新たな取り組みについて発表いたします。
岐阜市の令和3年度の市内総生産は、この30年間で、約11.2%、緩やかに上昇しておりますが、第三次産業の「その他サービス業(医療や教育など)」が占める割合は、約26.8%から約48.1%に拡大するなど、産業構造は30年間で大きく変化をしております。
他にも、人口減少など、岐阜市を取り巻く環境が変化する中で、持続可能性を確保するために、今年度(令和6年度)の政策のベクトルに「経済活性化」を掲げました。
革新的なアイデアで短期的に成長する企業、いわゆるスタートアップ企業への支援やものづくり産業等集積地計画の推進などによって、新たな産業や事業の創出に取組んでいるところであります。
そこで、その一つであるスタートアップ支援事業について、令和3年7月より、JR岐阜駅前の「ネオワーク・ギフ」を拠点に、リモートオフィスと相談窓口を二本柱として、商工会議所や金融機関、大学などと連携した、オール岐阜の体制でこのスタートアップ支援のスタートをいたしました。
相談窓口には、幅広い知見を有するセンター長が令和3年10月に着任し、スタートアップの起業前から起業後まで伴走支援しているほか、市内企業や法律の専門家などをはじめ、多方面から支援する「岐阜市版スタートアップエコシステム」を構築し、これまで70件の起業創出の支援をしております。
しかしながら、これまでの起業支援は、比較的小規模な事業が中心でありまして、今後は、スタートアップの創出へと繋げるために、本年(令和6年)4月に、経済部商工課内に「スタートアップ推進室」を設置いたしました。
支援体制の強化を図っているところでございます。
このスタートアップ推進室では、これまで実用化に向けた課題解決等を目的とした実証実験の岐阜市への受け入れ体制の構築と、今月末、名古屋市にオープンする、日本最大級のスタートアップ支援拠点、「STATION Ai」の活用に向けた準備を進めてまいりました。
本日は、これら2点に関する内容を発表するということでございます。
まず、1点目の実証実験の受け入れについてですが、スタートアップの成長には、サービスの製品化や更なる技術向上に向けたノウハウなどが必要であります。
新たなスタートアップ支援の取組みとして、実証実験を行う機会や行政データの提供、広報協力など、私どもの職員の伴走支援による、きめ細かな支援を行いたいと考えております。
そこで、こうした取組みの第1号として、植物廃棄物を原材料に、3Dプリンター等で机や棚等を制作する「株式会社Spacewasp(スペースワスプ)」の実証実験を受け入れることといたしました。
同社は先程触れました、相談窓口センター長の伴走支援のもと、昨年度(令和5年度)、岐阜市のスタートアップ支援補助金を活用しながら、成長している企業であります。
また、今年(令和6年)、投資会社からの資金調達も実現をしております。
この実証実験の内容ですが、同社が制作した机や棚等を設置し、来場者に実際に触れていただいて、アンケート調査を実施するというものでございます。
スケジュールですが、まず令和6年10月30日(水曜)からメディアコスモスの2階(岐阜市立中央図書館)、11月19日(火曜)からはこの岐阜市役所の1階の庁舎のエントランスモール、そして12月3日(火曜)からは同じく岐阜市役所の庁舎の1階の市民交流スペース「ミンナト」におきまして設置をし、アンケート調査を行います。
「株式会社Spacewasp」では、このアンケート調査で収集したニーズや耐久性、使用感等に関するデータを分析し、今後の製品開発等に繋げていただく予定でございます。
記者の皆さま方にも、ぜひご取材をいただければというふうに思います。
2点目はスタートアップ支援拠点STATION Ai(ステーション エーアイ)の活用についてです。
スタートアップの創出を目指すためには、起業を志すプレイヤーの増加を図ることが重要ですので、来月1日から「STATION Ai」にスタートアップ推進室の岐阜市職員2名を常駐(週2~3回)させる予定でございます。
「STATION Ai」には、スタートアップ企業約500社、パートナー企業約200社が入居するということでございますので、岐阜市の実証実験の受入れ等といった支援策を呼び水に、スタートアップの誘致、また市内企業とのオープンイノベーションの創出などにつなげてまいりたいと考えております。
さらに、今後の取り組みとして、12月には、起業を志す研究者と投資会社とのマッチングを目的に、岐阜大学や岐阜薬科大学の研究者によるプレゼンテーションや研究室を回るラボツアーも予定をしています。
今後とも、「STATION Ai」や大学などスタートアップ支援施設との連携により、「岐阜市版スタートアップエコシステム」の更なる拡充など、スタートアップ創出へ向けた環境づくりを推進することで、岐阜市の経済の活性化に繋げてまいりたいと考えております。

(2)令和6年度史跡岐阜城跡山上部発掘調査の開始について

発表事項の2点目です。
令和6年度の史跡岐阜城跡山上部発掘調査の開始について発表をいたします。
令和3年12月に『史跡岐阜城跡整備基本計画』の策定をいたしまして、この基本計画の重点事業の一つに「山上部の発掘調査の推進」を位置づけております。
これまでにも一ノ門、二ノ門、そして天守台周辺において調査を行ってきました。
令和5年度には天守南通路の西側で、「稲葉城趾之図」に描かれている通路の石垣を確認いたしました。
さらにその前面で円礫やかわらけが出土したことから、山上にも庭を持つ饗応の場所があった可能性が出てきたということで、発表をさせていただいたところです。
これまでイメージしていた岐阜城の姿に修正を迫る歴史的な発見でした。
そこで、さらなる解明を進めるため、山上部の発掘調査を今年度(令和6年度)も行うということでございます。
今年度(令和6年度)は天守南通路西側2か所と、一ノ門北側1か所の合計3か所で発掘調査を実施いたします。(合計約450平方メートル)
まず、天守南通路西側(約400平方メートル)ですが、昨年度(令和5年度)確認した石垣の続きと、饗応の場に関する遺物を確認したいというふうに考えております。
また、上台所と通路の接続部にあたる場所ですが、「稲葉城趾之図」に石垣が描かれていない部分ですけれども、現地には石材が見られますので、石垣の有無を確認したいと考えております。
また、上台所から天守に至る岐阜城の中心部の姿を明らかにしたいと考えております。
次に一ノ門北側(約50平方メートル)ですけれども、これまでに斜面で確認されている竪堀が通路付近まで延びているか、確認をしたいと考えております。
一ノ門から二ノ門に至る通路は、絵図に描かれていることから、戦国時代から存在をしていたと考えられております。
竪堀が今回の調査区まで延びて通路を分断していた場合、時期によって動線が異なっていた可能性があるということで、一ノ門から二ノ門に至る城内の動線の変遷を明らかにしたいと考えております。
これちょっとよくわからないと思いますけど、どういうことかと言いますと、ここに竪堀があるのです。
ここが断崖絶壁みたいになっているので、ちょっと危険な場所ですけど、竪堀があります。
今回発掘するのは、ここに通路があって、この通路の北側のところの発掘調査を行います。
ここに竪堀が出てくると、竪堀がここで終わりではなくて、この通路もまたいで竪堀が繋がっているということを、調査を通じて、そしてその可能性についてしっかりと調べていきたいということで、もし竪堀がここにもあって繋がっていたとすると、この稲葉山城の当初からこの通路がずっとまっすぐ、これは馬場と言われるところですけれど、繋がっていたわけではなくて、ここに竪堀があるということはここからこちらに行けませんので、通路が例えば上に伸びていたのではないかとか、稲葉山城から岐阜城での斎藤道三公、織田信長公、その以降斎藤氏3代、織田氏3代、その後ということで、城自体はいろいろと変遷しているってことはわかっていますので、ここについて調査をして、竪堀があれば、通路や人の移動の仕方も違っていたということが明らかになるのではないかという、そういう意味でございまして、これは本来令和5年度にやりたかったのですけど、天守南通路の西側で新しい発見がありましたので、そちらに注力をさせていただいて、今年度(令和6年度)、一ノ門については調査させていただくということで行っていきます。
調査期間ですけれども、本日、令和6年10月24日(木曜)から2月中旬までを予定しております。
平日の9時30分から15時30分までということで、土・日・祝日および、雨天については発掘を行いません。
発掘箇所はいずれも、登山道から見学が可能でございます。
また、発掘調査案内所で当日の調査予定をご案内します。
なお案内所については、8月に従来の場所から岐阜公園来園者休憩所内に移転をしております。
ちょっと見づらいですけれど、お茶室があるところですが、その並びのところに案内所がございまして、こちらに移転をしておりますので、お間違いのないようにお願いしたいと思います。
また、調査の様子はX(旧Twitter)の「岐阜城跡発掘調査」で随時紹介していきます。
なお、本日(10月24日)14時から、メディアの皆さま向けに発掘調査箇所の現地案内を開催いたしますので、ぜひご取材いただきたいと思います。
これまで6年間、調査をやってまいりまして、斎藤道三公が一ノ門を築いたということですとか、織田信長公の天守台の石垣があったとか、庭的空間も山上部にあったのではないか、さらに池田輝政公の石垣についても発掘をしてまいりました。
こうした本物の遺構や遺物を確認しておりますので、今年度(令和6年度)も調査を継続することで、それぞれの城主の城づくりの様子や変遷を明らかにしていきたいというように思っております。
また、調査成果については、改めてご報告をさせていただきたいと思います。

(3)公共交通フェスタ2024について

発表事項の3点目です。
「公共交通フェスタ2024」について発表いたします。
この公共交通フェスタは毎年恒例となっておりまして、皆さまに公共交通に触れて親しんでいただく催しでございます。
本年(令和6年)は11月9日(土曜)と10日(日曜)の2日間、庁舎北側のみんなの広場カオカオにて開催をいたします。
このイベントは平成26年度から毎年開催をしておりますけれども、ご参画いただいている団体も、第1回目は4団体でしたが、現在は3倍を超える13団体の交通事業者や金融機関、商業施設などの皆さまに、岐阜市とともにイベントを盛り上げていただいておりまして、感謝を申し上げます。
また今回の公共交通フェスタでは、自動運転バスGIFU HEART BUSの1周年を記念したさまざまな企画を用意しております。
まず自動運転バスの状況についてご報告いたしますが、岐阜市では運転手不足等に対する課題解決方策の一つとして、令和元年度より公共交通への自動運転技術の導入に向け、段階的に取り組んでおります。
昨年(令和5年)11月25日から自動運転バスの5年間の継続運行を開始しております。
市中心部での継続運行は日本初の取り組みということで、大きな反響もいただいておりまして、運行開始から約11ヶ月で私たちの想定を上回る4万2千人を超える方にご利用いただいています。
最新の数字は42,444人ということでございます。
これまで市民の皆さまをはじめ、北は北海道から南は九州までの日本各地、さらにはアメリカやヨーロッパなど海外からもお越しをいただき、ご乗車をいただいております。
また官公庁や議会、研究機関や学校、企業など137団体1,100人を超える方に、先駆的な取り組みとしてご視察いただきご注目をいただいております。
特に遠方の方は岐阜市にお泊まりいただくことが多く、全国の議会の関係者の皆さんもご視察いただいておりまして、4割の方は市内でのご宿泊とお伺いをしております。
その結果、駅周辺の宿泊施設の方からも、「自動運転バス目当ての県外旅行客の増加を実感しています」という声も聞いております。
GIFU HEART BUSの運行が、観光経済など多面的な効果をもたらしているということです。
現在レベル4自動運転に向けまして、これまで4,000便以上の運行を行っておりますけれども、インフラ整備等による「技術の検証」と、自動運転バス運行へのご理解をいただく「社会受容性の向上」の2つを目指しておりまして、無人自動運転いわゆるレベル4自動運転の実現に向けて取り組んでおります。
まず「技術の検証」については、車が自動で赤を判断する「信号協調」をルート上の全ての交差点36ヶ所で今年(令和6年)5月末に完了をしておりますし、自動右折を実現する「路車協調システム」については、今年度(令和6年度)、右折箇所全てにおいて完了する予定でございます。
また「社会受容性の向上」についても、ルート沿線の金華や京町地区などの方々に試乗会を行うとともに、白山小学校などで自動運転バスなど公共交通への関心を高めるモビリティ・マネジメントを行うなど、さまざまな取り組みを行い、現在、ルート上の約9割で手動介入することのない自動運転を実現しています。
今後も、継続運行を安全に行い、レベル4自動運転の実現を目指していきたいと思っております。
では、お手元に公共交通フェスタのチラシもお配りしていますので、ご参考にご覧いただきたいと思います。
まずGIFU HEART BUS 1周年を記念した企画ということで、このGIFU HEART BUSは鮮やかな赤の車体で非常に人気がございますし、ハートをモチーフとしたロゴなど、「とてもかわいい」とか「親しみが持てる」といったお声もいただいております。
デザインがGIFU HEART BUSの魅力をより一層高めているということで、このデザインを手がけていただきました水戸岡鋭治先生を今年(令和6年)の公共交通フェスタにお招きをしております。
具体的には、11月10日に特別ゲストとしてお招きをし、GIFU HEART BUSの1周年を記念したセレモニーを開催いたします。
セレモニーでは、今回初めて市民の皆さまに、GIFU HEART BUSのデザインに込めた思いなどを水戸岡先生にお話しいただきます。
実物の車の前で直接お伺いできる貴重な機会でもありますので、私も楽しみにしております。
またGIFU HEART BUSと並んで、岐阜市の象徴的な公共交通である連節バスですが、今年度(令和6年度)、岐阜バスさまが所有する4台のうち2台が、新たな車両に更新される予定です。
こちらのデザインも水戸岡先生に手がけていただいております。
先ほどお話した11月10日のセレモニーでは、水戸岡先生に新たな連節バスのデザインの発表もしていただく予定でございます。
この連節バスもGIFU HEART BUSとともに、水戸岡先生の手により、皆さまの心を惹きつけ、愛され親しまれる姿として、新たに生まれ変わることを大変楽しみにしております。
また会場では、岐阜幼稚園の子どもたちが歌を披露し、盛り上げてくれますので、ぜひこのセレモニーにもお越しいただきたいと思います。
その他の企画について、チラシにあるとおりでございますが、水戸岡先生のこれまでの軌跡をデジタル画像でご覧いただける「水戸岡鋭治氏特別展」や、今回初の催しとなる、自動運転バスに関するマルバツクイズの「天才GIFU HEART BUSクイズ」、さらには毎年恒例となっているパトカーや白バイ、消防車など普段間近で触れることができない「はたらくクルマの展示」などを予定しております。
公共交通フェスタでしか手に入らない「GIFU HEART BUS関連グッズ」も用意をしておりますので、多くの市民の皆さまにご来場いただきたいと思います。
市民の皆さまにとって、公共交通はなくてはならない重要なインフラであります。
自動運転バスの継続運行や、公共交通フェスタなどのイベントを通して、多くの皆さまに公共交通を楽しみながらご理解を深めていただき、オール岐阜でこれからの公共交通を守り育てていただきたいと考えております。

(4)ぎふのまちを彩る幻想的な光のエール「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語2025」の開催について

それでは最後、発表事項の4点目です。
「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語2025」の開催について発表いたします。
まず、「ぎふのまちを彩る幻想的な光のエール」と題しまして、岐阜市の伝統工芸品を取り入れた冬恒例の光のイベントになっておりますのが、この「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と「ぎふ灯り物語2025」です。
まずイルミネーションですが、このイルミネーションは岐阜駅周辺活性化実行委員会が主体となっており、岐阜駅北口駅前広場の賑わい創出や駅周辺の活性化に資する取り組みとして、今年(令和6年)で6年目を迎えます。
これまで多くの方々にご賛同いただきまして、今回ご協賛いただく企業や団体の皆さまは68社、LEDライトの数も開催当初の8倍となる約16万球と年々増加をしております。
岐阜和傘や岐阜提灯など、岐阜市の伝統工芸品を活用したライトアップ演出についても、一層の充実を図っております。
さらに地域の皆さまのご協力によりまして、駅前広場から、昨年度(令和5年度)はセントラルパーク金公園まで光を延伸するなど、官民連携によって、駅とまちを光でつなぐ取り組みを進めております。
概要ですが、開催期間は令和6年11月15日(金曜)から令和7年3月2日(日曜)まで。
点灯時間は日没から午後10時までです。
開催場所は岐阜駅前広場、玉宮通りに加え、セントラルパーク金公園でも実施をいたします。
なお11月15日(金曜)には、18時から信長ゆめ広場にて、19時からセントラルパーク金公園で点灯式を開催いたします。
本イルミネーションでは、岐阜和傘や岐阜提灯などの伝統工芸品の活用によって、毎年趣向を凝らした取り組みを行い、今回も新たな魅力ある演出を取り入れてまいります。
まず、信長ゆめ広場では、岐阜市の伝統工芸品である「のぼり鯉」を新たに展示いたします。
こののぼり鯉は全国で唯一、美濃和紙で作られたもので、岐阜県の伝統工芸品に指定されており、岐阜和傘や岐阜提灯と併せて、広場をより華やかに演出をいたします。
またこれらの伝統工芸品をアクリル製の展示ケース内に常設することで、雨や風など天候に左右されることなく、伝統ある工芸品と光のコラボレーションをいつでも市民の皆さまにご覧いただけます。
さらにLEDの光で路面に図柄を映し出すプロジェクションライトを設置し、フォトスポットを演出します。
今回は、岐阜市立女子短期大学の学生の皆さんに、和傘など岐阜にちなんだイラストをデザインしていただきました。
信長ゆめ広場から丸窓電車エリアへ光の演出をつなげてまいります。
セントラルパーク金公園では、徹明さくら小学校の全校児童にご協力をいただき、さまざまなデザインを描き入れた手作りのペットボトルツリーを設置いたします。
また、昨年度(令和5年度)約1万球のLEDで装飾した高さ約15mの高木に、存在感のある大きな球状の電飾や流れ星のように見える光を追加し、セントラルパークのシンボルツリーとして、さらにきらびやかに演出をします。
その他にも、岐阜大学教育学部附属小中学校の生徒の皆さまに、鉄線を自由に加工して制作したアイアンツリーをイルミネーションで彩っていただくほか、昨年(令和5年)に引き続き、岐阜農林高等学校の生徒の皆さまに、瓢箪イルミネーションの展示をしていただきます。
また徹明まちづくり協議会と地域の小中学生の皆さまに、竹灯りの演出もしていただきます。
なお先ほど申し上げた点灯式では、岐阜聖徳学園高等学校 和太鼓部の皆さまや東海学院大学 マーチングバンド部の皆さまの演奏により、式典を盛り上げていただきます。
このように、本イルミネーションは、産官学民がしっかりと連携することによって、年々規模を拡大しながら継続して実施しており、今年(令和6年)もぎふの魅力を光にのせて、幻想的な光のエールをお届けし、「元気なまち、岐阜市」を発信していきます。
さらにもう一つ新たな取り組みとして、この冬のイルミネーションが終わった後、岐阜駅北口駅前広場のやすらぎの里におきまして、桜の開花にあわせ、桜のライトアップを行います。
このやすらぎの里には、国指定の天然記念物である根尾谷の淡墨桜や岐阜市の中将姫誓願桜の2世、また岐阜県指定の天然記念物である荘川桜などが植樹されており、美しくライトアップされた桜を、ぜひご覧いただきたいと思います。
開催日程など決まり次第、市のホームページや公式SNSアカウントなどで皆さまにご案内をしたいと考えております。
続いて岐阜提灯・岐阜和傘を活用した、岐阜市ならではのライトアップイベント「ぎふ灯り物語2025」についてご紹介します。
このイベントは、岐阜長良川温泉旅館協同組合などで構成する官民一体の「GIFUナイトビュー事業実行委員会」が主催します。
令和2年度から開催しており、毎年演出の趣向を凝らしながら、今回で5回目でございます。
開催期間は令和7年1月18日(土曜)から26日(日曜)までの9日間、会場は岐阜公園および岐阜大仏のある正法寺で、午後5時から午後8時30分まで点灯します。
今回のテーマは“大人も子どもも楽しめる”「冬の縁日」ということで、岐阜公園のエリアでは、入口となる冠木門やエリア内の階段・通路、山麓居館庭園などに伝統的工芸品である岐阜和傘をライトアップし、「和」と「華やかさ」を表現するとともに、プロジェクションマッピングを駆使し、「縁日」らしく、子どもから大人までが、みんなが一体感を持ってにぎやかで活気あふれる雰囲気を楽しめるような空間を演出します。
また、正法寺のエリアでは、岐阜大仏の静謐さと歴史資源としての魅力を活かしたライトアップ演出を行うとともに、岐阜提灯を用い、岐阜公園のエリアとは違った厳かな空間をお楽しみいただきます。
また改めて、開催前に詳しくご案内をさせていただきます。
さらに「ぎふ灯り物語2025」に合わせまして、開催期間中の土日の4日間、「岐阜城パノラマ夜景」を開催します。
岐阜城天守閣から市内を一望する「岐阜城パノラマ夜景」は、平成13年の開始以降、これまで延べ25万人以上の方にご来場いただいてきました。
岐阜市の屈指のナイトタイムコンテンツです。
今年も10月20日現在で、昨年(令和5年)同時期より約3,000人多い11,000人の方にお越しをいただいているものです。
秋のシーズンは、一昨年(令和4年)まで開催期間を10月中旬としましたが、昨年(令和5年)から1ヶ月半期間を延長して11月末までとし、期間中の土日・祝日に開催をしております。
全国の有名な夜景に引けを取らない、岐阜市ならではの圧巻の360度パノラマビューを、ぜひ多くの皆さんにご覧いただきたいと思います。
今回から新たな取り組みといたしまして、「変人のサラダボウル」との連携企画を行います。
このアニメ「変人のサラダボウル」と連携した「AR謎解きラリー」を開催いたします。
「変人のサラダボウル」はJR岐阜駅前広場や黄金の信長像など、岐阜市に実在する場所が登場する、市民の皆さまにとって身近なアニメでございます。
「AR謎解きラリー」は、スマートフォン等を活用し、アニメに登場するキャラクターと謎解きを行う体験型ゲームで、2つの光のイベント会場に設置された謎解きスポットで謎を解くとスタンプが獲得でき、獲得数に応じてオリジナルグッズなどをプレゼントしますので、ぜひご参加いただきたいと思います。
6年目を迎える「駅とまちを光でつなぐ杜のイルミネーション」と、5年目を迎える「ぎふ灯り物語2025」の2つの冬の風物詩を光でつなぐ一大イベントであるこの「ぎふのまちを彩る幻想的な光のエール」に、ぜひ多くの皆さんにお越しいただきたいと思います。
なお、先ほどのスタンプラリーについては、プレゼントの引換期間、開催期間や参加方法など、また改めてホームページなどで発信をさせていただきたいと思います。
本日の発表事項は以上です。

【記者】
STATION Aiのことでお願い致します。
来月(11月)からということで、今後、成果として、年間、あるいは5年とか長期でもいいのですけれども、どのぐらいスタートアップの誘致や、イノベーションの創出をしていきたいという数値的な目標はあるのでしょうか。

【市長】
数字については、具体的にあえて挙げていませんけれども、今回の岐阜市としての課題意識っていうのは、先ほど70件の企業創出ということを発表しましたけども、いわゆるスタートアップ、将来の岐阜市を担うような、産業の一角を担っていただけるような事業というよりも、いわゆるスモール企業が大変多いと。
これもこれでもちろん大事ですので、伴走しながら支援してきましたけれども、これからは、岐阜市の産業構造も変わってきておりますので、今、柳津を中心に、ものづくり産業等は集積を目指して事業が動いていますが、新たな産業についても、ぜひ岐阜市で成功する企業を生み出していきたいということで、今回STATION Aiに進出をしたり、実証実験を行ったりして取り組むということです。

【記者】
将来的には、市内に事業所や工場等が来てもらえたらというところまで、長い目で見ているということでしょうか。

【市長】
まさにその通りで、スタートアップっていうのは、当然、全てのものが成功するわけでありませんので、さまざまなチャレンジを支援しながら、その中で1社2社と、本当の意味で長年活躍いただける企業に成長してくると思いますし、岐阜市内で事業所の立地をいただいて、雇用も創出していただきたいし、岐阜の経済に貢献していただきたいということで、長い目で見ております。

【記者】
今日の発表事項ではないのですが、まもなく衆議院総選挙が近づいているということで、県都の市長として、地方創生に期待するところはどのような点かお聞かせください。

【市長】
石破総理は所信表明演説で「地方創生」ということを、これは地方創生担当大臣のご経験がおありだということからだと思いますけれども、キーワードとして掲げていただきました。
また防災・減災、国土強靱化の取り組みについても、引き続き推進するということで、言及をいただきまして、大変ありがたいと思っております。
私も国に対して、市長会、あるいは、先日も行ってきたばかりですけども、期成同盟会等の会長として、地方創生に向けた新たな財政需要に対する適切な財政措置をしてくださいということを要望するとか、国土強靭化についても、現在5か年加速化対策が行われておりますが、今後さらに、まだまだ気候変動における風水害等起きておりますので、必要・十分な補正予算の編成をしていただき、国において実施中期計画も早期に策定していただいて、継続的・安定的な予算を確保していただきたいということを要望しておりますので、今後も推進していただけるということですから、総選挙後、まだ具体的に補正予算の中身もわかりませんし、方針も出されておりませんので、具体的な補正予算の編成と、国会における審議と、早期の成立ということを期待したいと思っております。

【記者】
今のお話の中では、国土強靭化という点があったのですけれども、地方の経済環境、先ほども経済のお話がありましたけれども、働き手がいないとか、物価高騰で中小企業が非常に疲弊しているという側面もあるのですけれども、そういった点で、交付金や、地域の自主性を重んじたようなものを求めるとか、そういったお考えはいかがでしょうか。

【市長】
我々も様々に、官民それぞれに事業を進めていて、事業が進むことによって地域経済も当然回っていくわけですし、まちも活性化をしていきます。
ところが、今起きているのは何かというと、結局、人件費の高騰と物価・建設資材の高騰によって、同じ予算でも事業の進捗がずいぶんと小さくなってしまうというのか、元々がこのくらいの予算でできるものがこれだけしかできないっていうことで、なかなか完成までに時間がかかる。
あるいはより大きな予算が必要になるということによって、事業の進捗が遅れる、あるいは、中には、全国的に見たときに、事業が断念しているというようなこともあろうかと思います。
せっかくのチャンスをみすみす逃すことになりますので、そういった人件費の高騰とか、物価・建設資材の高騰ということについても、それを予算でしっかり見ていただいて、我々でいうと公共事業ですが、さまざまなまち作りのための事業が予定通り進んでいって、そのことはまた経済波及効果もございますし、そこで活躍される方は、皆さん民間の事業者ということですので、民間の事業者も潤うということに繋がろうかというふうに思います。
そうやって今、人件費の高騰とか物価高騰が、逆に言うとちょっと経済の目詰まりになっているところがありますので、それをどう円滑に回していくかというところを見据えた経済対策を行っていただくことが、広い意味で言うと、これは地方にとっても恩恵があると思っております。

【記者】
今日の会見に関して、2点お伺いしたい点がございます。
STATION Aiについて、このSTATION Ai内の場所に岐阜市専用の部屋みたいなものを設けて、実際に職員がいるのかお聞きしたいです。

【市長】
岐阜市だけのスペースというわけにはいかないと思いますけど、詳しくは経済部に聞いていただきたいと思いますが、いずれにしても常駐する(週2~3日)ってことに意味があると思っていまして、そういう中でいうとさまざまな企業の皆さんがいらっしゃったり、あるいはSTATION Aiができることによって、かなり名古屋にスタートアップの人材も集まっていくだろうというふうに思いますので、そういった方々と繋がりを持って、中には岐阜市にご関心があったり、岐阜の出身者もいらっしゃると思うので、我々の地域にもいろんなビジネスチャンスがあるし、我々も応援しますよということで、いい意味で言うと岐阜市に引っ張り込んでいきたいというふうに思っていますので、何か特定のところにずっと引きこもっているっていうよりも、どんどん人に会ってコミュニケーションをして、引っ張り込んできてほしいというのが、この2人常駐させるということの意味です。

【記者】
岐阜城の発掘調査について、開始からかなり経つと思います。施設が老朽化している部分があると思うのですが、今後の整備計画で、調査を経た上で、岐阜城の改修については、今後どのような予定をしているのでしょうか。

【市長】
まず、既存の建物は天守しかありませんので、天守については、これから耐震補強工事を、既に発表していますけれども、予定通り行っていこうということです。
その間は、しばらく天守には入場できないという期間が生じますが、いずれにしても耐震補強工事は重要なことですので、やっていこうと思っております。
発掘調査というのは、私どもは本物志向っていうことを考えていまして、やはり岐阜城の本物の建物はありませんので、ということは、石垣などということですけれども、こういったものが、一部は露出していますが、中には、発掘調査をして明らかになって、まだ土の中にあったというようなものもございますので、まずはこういったものをしっかり調査をし、今後文化庁も保存と活用ということですので、史跡として保存しながら、活用というのは、どう市民の皆さんや観光客の方に見ていただくかということで、史跡岐阜城跡整備基本計画の中にも、これを見ていただくための、例えば通路がないと見られないと。
ちょっと崖になっているとか、こういったところについて安全を確保しながら、通路を設けていくようなことをやっていって、これには一定の期間かかりますので、まずは調査ですと。
山麓部については、調査が一定完了しておりますので、今、設計を行っていますが、信長公の庭園の復元整備とか、信長公の居館跡のさまざまな史跡としての整備っていうことをやっていかなければいけませんし、ビジターセンターについても現在検討しているというところで、本物を着実に皆さんに見ていただきたいということで、発掘調査はこれからも継続してやっていこうと思っております。

【記者】
自動運転バスについて、運行開始から約一年ということで、5年間でレベル4というのが目標だと思いますが、レベル4を達成するにはまずレベル3ということで、ロードマップ的に何かお考えがありますでしょうか。
また、レベル3の達成条件を設定されているのか、その辺りのお考えをお聞かせいただければと思います。

【市長】
今、特にいつレベル3とかってことは考えていないのですけども、まずはレベル2でしっかり検証して、やっと信号機が全部信号協調できるようになりましたし、右折を自動ですることについても、これは今年度(令和6年度)末までに完了予定ですので、そこでしっかりデータを集めながら、関係機関にもデータを提供しながら、着実にやっていくというふうに思っています。
いずれにしても、レベル4を実施するには国の法改正が必要ですので、我々は、関係機関に対してデータを提供することで、レベル4ができるということを示していきたいというふうに思っていますので、我々としては、そのための実証実験で国からもお金をいただいていますので、あくまでもそのレベルでやっていくと。
今後、国のいろんな動きがあれば、また柔軟に対応していこうと思っています。

【記者】
法的には、レベル3は、今、宣言できるという状況でしょうか。

【市長】
かなり制約があると思います。
スピードも今はあのスピードしか出せませんので、本当は我々としては、もう10キロぐらいスピード出してもいけるのではないかと思うのですけど。

【記者】
(レベル3は)条件付き自動運転ということですので、区間を区切って、この区間はレベル3で行きますという設えが出来た時に、市民向けに「レベル3が出来ました」等のメッセージを出すのでしょうか。

【市長】
今のところ、「いつ、絶対ここでレベル3にしようね」とかっていうことは、我々は決めてないのです。
あくまでも安全に確実にデータをとって、今備える環境の信号協調を始め、システムを完成させるというところが大事なので、その後についてはまた、これ専門家の皆さんも我々の協議会(岐阜市公共交通自動運転技術活用研究会)に入っていただいていますので、コンソーシアムによくご議論いただいて進めていただければなと思っております。

【記者】
例えば5年経って、あと残り4年ですけども、その時点で「レベル4になりました」といきなり発表するのでしょうか。

【市長】
技術も日進月歩ですので、国も「2027年度までに(地域限定型の無人自動運転移動サービスを100 か所以上で実現)」と言っていますけど、時の政権によっては「1年、前倒すぞ!」と言うかもしれないし、世の中の技術が進んできたら、車両自体がもっと良くなりますので、そしたら一気にいけるかもしれないし、我々は、国及び民間のいろんな機関の技術革新と法改正に期待をしているところです。

【記者】
この取り組みも大変先駆的ってお話がありましたし、市長ご自身も大変熱意を持っているとお聞きしていますので、その過程も大事にしていただけるといいなと思いました。

【市長】
はい、またコンソーシアムでよく議論していただきたいと思います。

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