令和6年9月27日 市長定例記者会見

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ページ番号1028912  更新日 令和6年10月10日

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写真:令和6年5月24日 市長定例記者会見の様子

※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表項目

  1. 道路空間利活用社会実験「金華橋ストリートパークライン2024」の実施について
  2. 環境分野のDX及び脱炭素化に向けた取組について
  3. 窓口DXの推進について
  4. 「清流の国ぎふ」文化祭2024の開催について

配布資料

発言趣旨

【市長】
それでは定例記者会見を始めます。
本日の発表事項は4点です。
 

(1)道路空間利活用社会実験「金華橋ストリートパークライン2024」の実施について

まず1点目ですが、「金華橋ストリートパークライン2024」の開催について発表したいと思います。
岐阜市では、岐阜駅周辺から岐阜公園までを繋ぐ「岐阜市センターゾーン」におきまして、「岐阜を動かす」さまざまな施策を展開しております。
このセンターゾーン全体をさらに魅力ある空間としていくためには、エリア間を繋ぐ連携軸の強化により回遊性の向上を図ることが重要であり、この「道路空間を活用したまちづくり」などに取り組んでいるところです。
そうした中、令和5年4月に「居心地が良く歩きたくなる岐阜市のまちなか」と題しまして、中心市街地の道路空間のあり方についての将来イメージをパンフレットにまとめて、市民の皆さまに公表させていただきました。
これは、学識経験者や道路管理者、地域や商店街などの関係者の皆さまにご意見をいただき、また市民のアンケート調査も踏まえまして、金華橋通りや長良橋通りなど、中心市街地の4つの道路それぞれの将来イメージを取りまとめたものです。
こうしたイメージを踏まえまして、昨年度(令和5年度)、金華橋通りにおいて、令和2年度以来となる社会実験を開催いたしました。
その結果のおさらいをしておきたいのですが、昨年(令和5年)の実験期間は令和5年11月17日(金曜)から19日(日曜)までの3日間行ったものです。
場所はJR岐阜駅前から市役所までの約1.6キロということで、長い区間を岐阜県からお借りをいたしまして、車線を規制し、歩道を拡幅し、利活用空間として賑わい空間の創出を行いました。
また休日の道路空間の使われ方などについて検証をしたものです。
検証した結果、日曜日には歩行者交通量は普段と比べ、最大約6倍となりました。
また実験区間の全線にわたって、人の流れが繋がり、多くの方にワクワクする道路空間を楽しんでいただきました。
その一方で、利活用団体の皆さんからご意見もいただいておりまして、「一時的なイベントではなく、継続的に取り組むべき」というご意見とか、「日常的な空間を長期間実施することで実現性が高まるのではないか」といったご意見もいただきました。
また来訪者の皆さまからもアンケートをいただいていまして、沿道店舗等との一体感ある広い道路や、賑わいある道路空間への再編を望む声が多くありました。
そうした声やご意見を踏まえながら、広く市民の皆さまに更なる機運の醸成を図るために、今年度(令和6年度)、社会実験を実施するということです。
実験の概要です。
これまでは、休日を中心とした社会実験でしたけれども、今回は「この道路にはいい縁側がある」とポスターにも書いてありますけれども、ということをテーマといたしまして、より日常にフォーカスした居場所づくりを意識し、まるで縁側のようにオープンにくつろぐことができる空間を創出します。
実験期間は10月20日(日曜)から11月12日(火曜)まで。
区間は金華橋通りにおける柳ケ瀬エリアの南進方向約130mの区間で実施をいたします。
今回の実験には、大きく2点特徴がございます。
まず1点目の特徴ですが、休日のイベント時だけではなく、平日も含めた連続した1ヶ月間という長期間実施をするということです。
長期間に渡り多くの方に体験していただくことで、利用者は、道路空間をどのように使い、また何を求めておられるのかなど、利用状況調査やアンケート調査などによって把握し、日常的な道路空間のあり方について検証したいと考えております。
また車線を減少することで、周辺道路の交通影響がどうなるのか、そして、約1ヶ月間で、交通量などがどのように変化するのかについても、把握をしたいと考えております。
2点目の特徴ですが、既存の歩道と車道2車線を一体化し、約11mのフラットになった幅広い空間を創出します。
まさに将来をイメージした道路空間を具現化するということです。
スライドをご覧いただきますと、左下に実験風景のCGのイメージを載せておりますけれども、植栽や人工芝による緑や温もりのある木製パレットによりまして、縁側のような空間をつくるということ、またテーブルやベンチなどを設置して、居心地がよくゆったりとくつろげる空間を作りたいというふうに考えております。
こうした空間で日常の「いつも」と非日常の「とくべつ」がある、みんなの「縁側」として、「普段」とは違う、様変わりした「いつか」の道路を体験してほしいと考えております。
道路空間利活用の内容ですけれども、具体的なコンテンツやイベントの主なものをご紹介したいと思います。
まず、「いつも」の縁側として平日についてですけれども、子どもさんが楽しめる遊び場として、移動遊具や木のおもちゃ、絵本などを常設します。
子育て世代の親御さんをはじめ、多くの方々に公園のように遊び、くつろげる「道路」を体験していただきたいと考えております。
また、ハンモックやビーズクッションなどで、青空を見上げながら、この空間でくつろげますし、手作りパンや弁当販売など、美味しいご飯を買っていただき、ランチ会など食事を楽しむこともできます。
さらにWi-Fi環境が整った仕事スペースも作りますので、テレワークなどでぜひ活用していただきたいと思います。
次に週末に開催される「とくべつ」な縁側に登場するイベントをご紹介します。
実験期間中には、土日、祝日を合わせ8日間の休日があります。
さまざまなイベントとのコラボも含め、賑わいのある空間を作ってまいります。
まず、実験開始日の10月20日(日曜)は、柳ヶ瀬で人気のあるマルシェイベントの「サンデービルヂングマーケット」が開催されますので、この日はパークライン内にも物販や飲食店などを出店いただき、一日中楽しむことができます。
次に10月26日(土曜)、27日(日曜)は、柳ケ瀬グラッスル35のGテラスにおいて開催される、ワインやクラフトビールなど、約100種類のお酒が楽しめる「ヤナガセワインフェスタ2024」のサテライト会場として、パークラインのベンチや芝生などでも、ゆっくりとお酒を飲んで楽しんでいただきます。
特に26日(土曜)は夜も開催されますので、ライトアップされた夜の「縁側」も体験していただきたいと思います。
さらに3回目の週末となる11月2日(土曜)、3日(日曜)は秋の恒例「ぎふ信長まつり」を開催します。
この日のパークラインは、「岐阜市土産品協会」主催の「鮎まつり」の会場となり、チョコレートをかけて、手作り鮎菓子を作るワークショップやお土産の販売など、清流長良川の鮎にちなんださまざまなイベントを開催します。
最後の週末の11月9日(土曜)、10日(日曜)は子ども向けのイベントとして「ツナグテ」の協力によるエアトランポリン、「FC岐阜」のキャラクターの「ギッフィー」のスライダーなど、楽しく遊べる遊具を設置しますし、また中津川にある「ストーンミュージアム博石館」のご協力で「宝石探し体験」を行います。
さらに車体に自由に落書きができる「お絵描きバス」などもやってまいります。
というように、週末は毎日、市民の皆さんに「道路が目的地」として、お出かけいただけるようなワクワクする楽しい空間を作っていきます。
最後に利活用の協力団体ですけれども、一覧にお示しをしたとおりですが、さまざまな形で商店街や沿道の施設、さらには民間企業や学校、各種団体の皆さまにご協力をいただきます。
現時点で、約40団体の皆さまと連携をし、空間を作っていきます。
現在調整中の企画や出店も多数ありますので、今後はSNSやホームページなどで随時、情報を公開予定です。
現在チラシも作成をしております。
後日、ご提供させていただきたいと考えております。
最後になりますが、「金華橋ストリートパークライン2024」に多くの皆さまにお越しをいただき、将来の道路空間を体験していただきたいと。
我が岐阜市の近未来を体験していただきたいなというふうに思っております。
今後もこうした社会実験を通して、中心市街地の道路空間をより活きた空間、魅力的な空間として活用できるよう、道路管理者や沿道の関係者などの皆さんと連携しながら、道路空間利活用の検討を着実に進め、「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の実現を目指してまいります。

(2)環境分野のDX及び脱炭素化に向けた取組について

2点目です。
環境分野のDX及び脱炭素化に向けた取り組みについて、2点発表をいたします。
まずお手元に配布資料で、岐阜市ごみ分別アプリという配布資料がございます。
こちらをご覧いただきたいと思います。
1点目の発表は来月10月1日から、ごみの分別等に関する情報をいつでもどこでも見ることができる、スマートフォン向け、岐阜市ごみ分別アプリ『さんあ~る』の運用の開始を行うことです。
岐阜市は、限りある資源を有効に活用し、持続可能な循環型社会の実現に向け、「ごみ減量・資源化指針」を策定いたしました。
そして、この「ごみ減量・資源化指針」に基づき、減量・資源化に取り組んでおります。
近年ではリサイクルされる資源物の割合が上昇しておりまして、市民の皆さまのごみの分別やリサイクル推進の意識も高まっていると感じております。
こうした中で、その家庭でのごみ出しにあたり、「ごみの分別の仕方がわからない」などのお問い合わせを多くいただいております。
例えば、市のホームページの表示回数ですと、「岐阜市ごみ出しのルール」というページが第3位というふうになっておりますし、担当課、これは環境一課や資源循環課ですが、電話でのお問い合わせも平均1日113件ということです。
また「岐阜市オンライン受付サイト」でいろんなオンラインで手続きをしていただくことを可能にしておりますが、こちらも、粗大ごみのオンライン受付システムが第1位ということで、非常にごみに関するお問い合わせがネットを通じて、あるいはお電話で多数寄せていただいているということです。
そのため、スマートフォンで手軽に素早く、日々の生活で発生するごみに関する疑問を市民の皆さまに解決していただくことで、ごみの分別・リサイクルの更なる促進と市民の利便性の向上を図るということで、この「岐阜市ごみ分別アプリ」の運用を開始することといたしました。
主な機能ですけれども、まずごみ分別検索ということで、ごみの分別方法や出し方について50音順またはキーワード検索で、品目別に表示して簡単に調べていただけます。
間違えやすいものや迷うものを正しく分別することが可能となります。
また、ごみ収集日カレンダーもこのアプリにございまして、お住まいの地域を設定いただきますと、ごみの種別ごとの収集日をカレンダー形式で確認できますし、アラームで収集日をお知らせして、市民の皆さまの利便性の向上に繋げていきます。
また岐阜市からのお知らせということで、環境・エコに関するイベント情報や災害時のごみ排出に関する情報などのお知らせも行ってまいります。
また今、外国人市民の方も増えておりますので、外国語5言語に対応するアプリとしておりまして、具体的には英語、中国語、ポルトガル語、ベトナム語、タガログ語に対応して、多様な文化を持つ外国人市民の皆さまにも、ごみの分別に関する情報をわかりやすく提供いたします。
さらに、市公式LINEからも、ごみ分別アプリ『さんあ~る』の機能に簡単にアクセスをしていただき、こちらはパソコンのWeb版ですけれども、そういった形で皆さまに情報提供していきたいと思います。
本日、発表したアプリの運用は、来月10月1日(火曜)の公開を予定しております。
日々の生活で発生するごみに関する疑問を解決するために、市民の皆さまには、ぜひ、積極的にご利用いただきたいと思います。
次に「ゼロカーボンフェスタ」の開催について発表いたします。
お手元にはゼロカーボンフェスタのチラシも配布をさせていただいておりますが、岐阜市では昨年(令和5年)の5月に2050年までに二酸化炭素の排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」宣言を行いました。
市民や事業者の皆さまが脱炭素社会への理解を深めて、ゼロカーボンの実現に向けた積極的な取り組みにつながるイベントとして、初めて開催をするということです。
開催日時は、令和6年11月4日(月・振替休日)午前10時から午後4時まで、みんなの森 ぎふメディアコスモスで行います。
テーマは「ゼロカーボンの『みらい』をめざして みんなで『いま』からとりくむ“ゼロカーボンシティぎふ”」でございます。
内容ですが、スタジオやギャラリー、ホールでは、水素エネルギーを使ったロケットで遊ぶ体験・ワークショップ、岐阜高校の生徒による気候変動と野生生物に関する発表とクイズ、パネル展示や事業者向けのシンポジウム、ごみ減量フォーラムなどを行います。
またカオカオ広場では、電気自動車や自動運転バス(GIFU HEART BUS)、水素で走る燃料電池車の展示、環境に優しい地産地消をテーマにした野菜の販売やキッチンカーの出店など、26の企業、団体、自治体、学校にご出展いただきます。
本フェスタは、市民や事業者の皆さま、特に未来を担う小・中学生を対象に、「ゼロカーボン」について楽しく知っていただく機会になればと考えております。
なお、参加は無料ですし、事前申し込みも不要ですので、ぜひお気軽にご家族でご参加いただきたいなというふうに思っております。

(3)窓口DXの推進について

3点目です。
窓口DXの推進について発表したいと思います。
岐阜市では、窓口DXに取り組む中で、10月1日(火曜)から市民課および国保・年金課の窓口に、このマイナンバーカードを活用した新たなシステムを導入いたします。
これは申請書記入の負担を軽減するなど、市民サービスの一層の向上を図るものです。
まず、「申請書作成支援システム」ですけれども、市役所1階の市民課には1日あたり約600名の市民の皆さまがご来庁され、そのうちの約半数の方は証明書交付の申請手続きでお越しになります。
今回導入する「申請書作成支援システム」は、マイナンバーカードから住所、氏名、生年月日を読み取りまして、その情報を印字した申請書が出力されるというものです。
住民票の写しや戸籍、税に関する証明書など、ほぼ全ての申請書に対応しております。
また、一度に複数の申請書作成支援が可能となります。
氏名や住所などの同じ内容を繰り返し記入することはありませんし、コンシェルジュや職員が操作のご案内をさせていただきます。
また国保・年金課では、被保険者異動届や再交付申請書などの作成を支援させていただきます。
こちらは、職員が対面で聞き取りしながら活用するもので、いずれも「書かせない窓口」を進化させ、市民の皆さまの窓口申請にかかる時間の短縮に寄与していきたいというふうに考えております。
もう一つ、「総合窓口証明書自動交付サービス端末」を導入します。
これは何かと言いますと、岐阜市のコンビニ交付サービス、これはマイナンバーカードでコンビニへ行けば、基本的にはどこでも証明書発行できるわけですけれども、令和5年度末時点では26.8%の利用率ということです。
市民の皆さまの中には、「マイナンバーカードは持っているけれども、コンビニで住民票を取れることは知っているけれども…」ということで、実際には利用したことがない方がまだまだ多いということでございます。
これは事務所でアンケートをとりまして、そういったお声をいただきました。
今般、コンビニにあるものと同様の端末を市民課に設置をいたしまして、6種類の証明書を発行できるようにいたします。
総合窓口コンシェルジュが利用をサポートさせていただきますので、まずは市役所にご来場の方にこの「総合窓口証明書自動交付サービス端末」を使っていただいて、次回からは市役所や事務所にお越しいただかなくても、近くのコンビニで気軽に証明書を取得していただけると、こういったことを目指していくものです。
また、各事務所の利便性の向上といたしまして、番号札の発券機も更新するということで、今、市内には7つの事務所がございますが、非常に便利な窓口として、市民の皆さまにもたくさんのご利用をいただいております。
現状は、来所された順番に番号を発券いたしますので、マイナンバーカードや福祉関連の手続きなど種類・内容が大変増加をしておりまして、手続きの種類によっては時間がかかるものがあって、窓口が混雑するということがございます。
また受付の窓口も異なっております。
したがいまして、要件によって待ち時間が大きく異なるということで、これは市民の皆さまの利便性からすると、すぐに終わる手続きの方も、時間がかかる方も、全部一律に発券機の順番に並んでお待ちいただいているということですので、新たな発券機を全事務所に導入をいたしまして、この手続きの種別ごとに発券をするということです。
自分が同じ手続きの中で何番目なのか、待ち人数も一目で分かるということで、スムーズな受付を実現し、あと何人で自分の番が来るか、市民の皆さまにもご理解いただけるということで、皆さんの利便性に寄与していきたいと思います。
いずれも「すぐ使え」「簡単」で、「便利」なサービスということで、市民の皆さまにはぜひこういったサービスをご利用いただきたいと思います。
こういったことをやっておりますのも、岐阜市としてこれまでもこの窓口DXを推進して、特に庁舎1階の総合窓口では「歩かせない、書かせない、待たせない」ということを取り組んできました。
将来の窓口の在り方、要はマイナンバーカードとかオンライン申請とかを皆さんがフルに使っていただくと、わざわざお時間を作って市役所にご来庁いただかなくても、さまざまな行政サービスが受けられると、こういう窓口を将来像としては描いているわけでございまして、常にそういったことを研究しながら、便利で優しい窓口サービスの提供に努めてまいりたいというふうに考えております。

(4)「清流の国ぎふ」文化祭2024の開催について

最後の4点目です。
「清流の国ぎふ」文化祭2024の開催につきまして、岐阜市に関することを発表したいと思います。
今年は文化の年ということで、夏に開催された第48回全国高等学校総合文化祭は、非常に高校生たちが青春(あおはる)ということで、高校生が素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。
いよいよこれに続いて、全国規模の「清流の国ぎふ文化祭2024」が開催されます。
開催期間もご案内のとおりですけども、10月14日(月・振替休日)から11月24日(日曜)まで42日間。
岐阜市内では開閉会式の他、岐阜市が主催するイベントとして29のイベントを実施いたします。
この全国規模の文化団体による「全国文化交流事業」としては、「大正琴」「社交ダンス」「マーチングバンド」「狂俳」「川柳」「茶道」「華道」「お香」「演劇」といった10の祭典を開催します。
また会場は、岐阜市文化センター、じゅうろくプラザ、みんなの森 ぎふメディアコスモス、岐阜市民会館のほか、市内各所で開催するというものです。
また、地域文化の特色を生かした地域文化発信事業、これが17イベントございまして、この中には例年開催をしております、岐阜市民文化祭として親しまれている「第76回岐阜市美術展覧会」「第37回岐阜市民芸術祭」「第60回岐阜市文芸祭(一般の部)」も開催しますし、また文化祭の特別企画といたしまして、ぎふのまちづくりに貢献した戦国大名「斎藤道三」を題材に、演劇と邦楽・邦舞・洋楽・合唱を融合した舞台「ぎふ市民劇 道三 -斎藤道三の半生-」を開催いたします。
私も実は参加をしておりまして、若き日の織田信長役で出演をするということで、今、一生懸命、稽古に励んでおります。
障がいのある人が文化芸術活動を発表する「障害者芸術・文化事業」として、「インクルーシブな楽器演奏会及びストリート・ピアノ演奏会」と、岐阜市「オンリーワンわたしたちの芸術祭」の2つのイベントも実施をいたします。
一部のイベントでは、事前の申し込み、チケット販売を実施中です。
事前申し込み不要、無料で当日観覧可能なイベントも多数ございますが、詳細につきましては10月1日号と15日号の広報ぎふおよびホームページ、市役所や各コミュニティセンター等に配架している、お手元にもガイドブックをお配りしておりますが、こちらをご覧いただきたいと思います。
また関連いたしまして、歴史博物館で特別展を開催いたします。
お手元にはこの「つなぐ」というパンフレットをお配りしておりますが、「清流の国ぎふ」文化祭2024の地域文化発信事業の一つとして、岐阜市歴史博物館で、「ともに・つなぐ・みらいへ」にちなんだ関連特別展、「つなぐ」を10月12日(土曜)から11月24日(日曜)まで開催いたします。
開催の趣旨でありますが、雪舟や松尾芭蕉をはじめ、室町時代の連歌師 宗祇など岐阜には多くこうした文人が訪れておられます。
そして、岐阜の人々と交流を重ねられました。
本展覧会では、こうした旅人たちと地元の人たちの「つながり」を紐解こうということで、連歌や俳諧、漢詩など、交流を通して育まれた文化活動に焦点を当てます。
また、旅人たちが残した紀行文や絵画作品などから、旅人の視点で岐阜の魅力も紹介をしていきます。
見どころですけれども、今回の特別展では、国の重要文化財8件を含む、74件の作品を展示いたします。
そのうちの1つが、パンフレットにも出ていますが、文明13年(1481年)に岐阜を訪れた雪舟が描いた「山寺図」ということです。
パンフレットだと、右下のところに写っているこれが「山寺図」というものです。
実は原本を焼失したということでございますけれども、模写したものが残っておりまして、雪舟が岐阜を描いた唯一の作品ということです。
作品とともに雪舟が美濃に滞在した際の様子がわかる資料も紹介していきます。
その他にも織田信長公に仕えた戦国大名、細川幽斎の自筆の紀行文を展示します。
展覧会への出展は初ということでありまして、自筆の紀行文、パンフレットを見ていただくと、真ん中のところ、これですね。
「何度も岐阜を訪れた戦国大名」と書いてありますけれども、これも展示をいたします。
信長公との岐阜での思い出に浸る幽斎の心情がうかがい知れる作品ということでございます。
なお、細川幽斎は「関東道之記」において、小田原征伐に参戦した際に記した道中記ですけれども、推敲を重ねて、信長公の時代に足利義昭の使いでたびたび訪れた岐阜について、「見なれし所」と記しておられます。
ぜひご覧いただきたいと思います。
他にも松尾芭蕉が貞享5年(1688年)に岐阜町の町人に招かれて、岐阜を訪れた際の資料もご紹介しております。
芭蕉自筆の俳句の懐紙などからは、芭蕉を迎えるために心を尽くした岐阜の人たちの姿が垣間見られます。
こうした名だたる著名人の紀行文が揃った、岐阜で最大規模の展覧会でございます。
期間中には、各種講演会や学芸員による展示解説も開催いたします。
この展覧会では、歴史上の著名人と岐阜の人たちの「つながり」を通じて、この岐阜の地で文化が育まれ、今に継承されてきた様子を知っていただくことができます。
まさに「国民文化の大交流の実現」を基本方針とする国民文化祭のあり方に通じる催しです。
展覧会を通じ、国民文化祭のテーマであると「ともに・つなぐ・みらいへ」に、込められた思いを改めて感じていただければと思います。
ぜひ多くの方にご来館をいただきたいと思います。
本日の発表事項は以上です。

【記者】
先日発表されました基準地価についてなのですけれども、県内の商業地では柳ケ瀬商店街の近くの徹明通のところが、下落率で1位になったということがあったのですけれども、一方で住宅地では金町の方で最高価格という評価が出たと。
非常に狭いエリアで、こういった形で明暗が分かれたなという印象なのですけれども、岐阜髙島屋の閉店の影響とみられているのですけれども、この辺りで市長として中心市街のまちづくりについて所見をお聞かせください。

【市長】
ありがとうございます。
先般、基準地価が発表されました。
今お話いただきましたように、今回、「徹明通2の1の4」ということで、地価下落率が4.7%、県内商業地では1位ということで、新聞でも大きく書いていただいたと拝見をしております。
これまで柳ケ瀬グラッスル35の開業とか、セントラルパーク金公園のリニューアルなどによって、新しい人流やにぎわいが生まれておりますので、今回のこういった結果は岐阜髙島屋の閉店の影響だというふうに私も受け止めております。
しかし、柳ケ瀬エリアでは、岐阜髙島屋にテナント出店していた複数の店舗が柳ケ瀬に魅力を感じていただいて、近隣の空き店舗や柳ケ瀬グラッスル35の空き区画へ出店をしていただくなど、今後の新たな商業地としてのまちづくりに向けた前向きな動きも見受けられるというふうに思っております。
住宅地については、県内住宅地では「金町6の17の1」が今回調査地点に加えられた上で1位となりました。
これは、本市が中心市街地で取り組んできた商業地としての活性化に加えて、子育て世代を含む多くの人を呼び込み、子育てしやすい環境の整備などのまちなか居住の促進を図ってきたことなどが、評価されたものではないかなというふうに思っております。
岐阜市の中心市街地では、ありがたいことに、平成30年度以降11棟935戸の分譲マンションが供給されておりまして、2024年版の民間調査による「借りて住みたい街ランキング」では岐阜が6年連続1位ですし、「買って住みたい街ランキング」でも初の1位を獲得したということで2冠を達成しています。
こうした中で、サンデービルヂングマーケットやリノベーションまちづくりといった民間主導のまちづくりが進められておりますし、特に私は大変大きな変化だと思うのですけど、今年の4月に柳ケ瀬商店街に若い理事長さんが誕生したと。
そして柳ケ瀬再編計画も発表されて、この将来のまちを担う世代が非常にアクティブに活躍をしておられます。
特に旧髙島屋の東側では、柳ケ瀬商店街振興組合連合会を中心に生鮮食料品のマーケットや飲食可能な夜市ということで、10月1日から柳ケ瀬中央市場が開催されるということでこちらも大変期待をしております。
また、先般行われた西柳ケ瀬では「奥柳ケ瀬」ということで、こちらも地域資源を活かした新しいまちのブランディングプロジェクトがスタートしております。
まさに商店街の皆さんが一丸となって、現在の難局を乗り越えるべく主体的な取り組みが生まれていることを、私は大変心強く思っております。
岐阜市としては、こうした地域の主体的なまちづくりを注視しながら、まちの将来像の具現化に向けた取り組みに対し、効果的な支援策の検討を進めていきたいと考えております。
なお今後の中心市街地ですけれども、ご案内のとおり、名鉄名古屋本線鉄道高架化事業、岐阜駅北中央東・中央西地区第一種市街地再開発事業に加えまして、民間事業者による旧本庁舎跡活用事業など「岐阜を動かす」象徴となるさまざまな事業が、官民連携で進められておりますので、こうした事業が進められているエリアについては、商業地、住宅地ともに確実に地価は上昇しているというふうに認識をしております。
岐阜市としては引き続き、「未来につながる投資」を通じて、持続可能なまちづくりを進めて、岐阜市の価値が高まっていくということを引き続き実現していきたいというふうに思っております。

【記者】
確かにいろんな事業が進む中で、柳ケ瀬以外の周辺部ではかなり良い数字が出ているのかなという印象を受けるのですけど、やはり柳ケ瀬商店街っていうところが古くから岐阜においては繁華街として皆さんが注目されている場所でもある中で、こういった数字が出たというのは、残念な部分もあるのかなと思うのですが、あくまで基準地価なので想像でしかないとは思うのですけれども、周辺部の開発が進んでいく中で、柳ケ瀬の部分についても、市長としては相乗効果で上がっていくであろうとか、どのような予想を立てられているかも、よろしくお願いします。

【市長】
基準地価っていうのは正直でして、いろんな事業が進んでいるところは先ほどお話をしたように上がります。
将来への期待も込めて上がっていきます。
課題があるところは下がりますと。
地価というものはそういうものですと。
一方で、今、丁度、旧長崎屋も解体作業の真っ盛りということですし、今後、商店街ではアーケード問題などもご議論が進んでいくということですし、先ほど発表しました金華橋通りのストリートパークラインも道路空間利活用という今回まさに柳ケ瀬のすぐ隣接した金華橋通りのところを活用させていただくということで、こういった取り組みが官民連携して進んでいきますので、そういったことは今後はプラスに働いていくだろうというふうに考えておりますので、まちづくりというのは順風満帆ばかりではありませんから、一歩進んで半歩下がってまた一歩進んでということを地道に着実に繰り返しながら、未来への投資はたゆまず行っていくというふうに私自身は考えております。

【記者】
3点ご質問をいたします。
まず1点目ですが、岐阜市斎苑の火葬施設で職員が火葬中に遺体の頭部を金属の棒で突いて崩す行為をしていたことについてです。
こちらの頭部を突いて割り崩す行為については、職員間で教えられていたということですけれども、市長はこの行為に対してどのようにお考えになるのか、ご見解をお尋ねします。
2点目です。
今月9月12日から16日までメディアコスモスで市民団体による司町の旧県庁舎の保存や活動について考えるイベントが開催されました。
個人的に市長の旧県庁舎に関わる思い出があればお尋ねしたいのと、またこの市民団体さんは、岐阜市に旧県庁舎を購入して活用していただきたいというご提案をされていますが、これに関する市長のご見解をお尋ねします。
もう1点、市長のイスラエルへの訪問に関連してご質問です。
今、毎週金曜日、市役所前の公道のところで、イスラム教徒の市民の方々のデモが続いておりますけれども、昨年(令和5年)の10月以降、市長はイスラム教徒の市民の方と対話の場を持たれたことがあるかどうかお尋ねします。

【市長】
ありがとうございます。
まず斎苑に関するご質問ですけれども、火葬業務というのは綺麗なお骨をご遺族にお渡しして完了するというふうに私たちは考えております。
そのために斎苑においては必要かつ適切な業務を行っているというふうに認識をしております。
また斎苑の職員に対しては、斎苑長からこれからも火葬業務に携わるプライドと使命感を持って、今後もご遺族に寄り添い、より一層ご遺体の尊厳を大切にした火葬を引き続き行っていく旨、訓示を行ったと報告を受けております。
本件に関しましては、提起されている訴訟に関連する可能性がありますので、今後は訴訟への対応を適切に行っていきたいと考えております。
2点目の旧岐阜県庁舎についてですけれども、思い出と言われますと、私もこの世界に入って20年ですので、ちょうど駆け出しの20代の頃ですね。
県の関連の団体の事務所などもあそこに入っておりましたので、そういったところをご挨拶に訪問させていただいたのが、私がおそらく最初に旧県庁舎の中に入った、建物の中に入らせていただいた思い出かなというふうに思いますけれども、ほんとの若い頃の私の政治家としての歩みを思い出として懐かしく思っております。
建物の保存活用についてということですけども、ご案内のとおり、旧岐阜総合庁舎は大正13年に建築をされていて、約90年長きにわたり岐阜県の行政庁舎として供用されていましたが、耐震性の問題があるということで、平成25年3月に閉鎖されたということです。
現在、所有者である岐阜県において、今後の活用の方向性を検討することとされておりますけれども、現在のところ具体的な方針は未定というふうに伺っております。
岐阜県との間では、この旧総合庁舎の今後の活用検討において、本市と関連するものとしては、岐阜県の取り組みの報告を伺う場として、旧岐阜総合庁舎利活用連絡会議が設置をされております。
これまで4回会議が開催されておりますが、今日まで具体的な方針等が示されることはなかったというふうに報告を受けております。
なお、市民団体の皆さんがさまざまな活動をされていることは承知をしております。
こうしたことから、今後もこの旧岐阜総合庁舎という岐阜県の庁舎というのは、岐阜県が所有者でありますので、岐阜県においてどうされるのか検討されるというふうに私は認識をしておりますので、まずは岐阜県のご検討についてどのようにされるのかということが先ではないかというふうに思っております。
3点目ですけれども、私は特にお会いをしたことはありません。

【記者】
斎苑について、今後もご遺体の尊厳を守るような業務の執行をということですけれども、頭部を突き崩す行為については、一般的な業務の範囲内であって、その尊厳を損なわせるような行為ではなかったという認識ということでよろしかったでしょうか。

【市長】
私たちは、現場でこれまでも火葬をする、きちんと整骨をして、最後ご収骨をしていただくということで、綺麗なお骨をご遺族にお渡しするということで、これまでもご遺族に寄り添いながら、丁寧な対応を心がけてきたということです。
従いまして職員には、私どもの斎苑長が訓示をしたとおりでありますけれども、火葬業務に携わるプライドと使命感を持って、市民の皆さんに寄り添いながらやっていただきたいと思っております。
なお詳細については、訴訟に関連する可能性がありますので、まずはそちらに委ねるということになろうかと思います。

【記者】
これまで市長は10何時間のフライトをかけてイスラエルまで飛んで、現地の方にお話を伺ったり、あるいは昨年(令和5年)には日本伝道会議の場でご挨拶なさって、また路傍伝道にも参加されたと伺っております。
こういったユダヤ教圏やキリスト教圏の方々に寄り添われる言動が多い一方で、イスラム教圏、その紛争当事国の他方であるイスラム教圏の市民の方との会話の場を持っていないというこの現状は、公務員としての全体の奉仕者としての公平性中立性に欠けるというふうに、要は市長がちょっとえこひいきしているのではないかというふうに、市民に誤解される可能性があるのではないかと考えますが、お考えいかがでしょうか。

【市長】
私の信仰に関わることであります。
信教の自由に基づいた私の個人の行動というふうに思っております。

【記者】
もちろん、信教の自由を否定するつもりはありません。
私も仏教徒ですので仏教徒の方に共感することが多いですし、一方で市長の言動に共感できなかったり、分からなかったりすることはあるのですけれども、それでも理解をしようとすることが重要だと思っていまして、なので市長の過去の発言等もいろいろ探して拝見しているのですけれども、そういったシンパシーを超えた、分からない他者を理解しようとするそういうその努力というのは、この40万市民の代表者として、そして全体の奉仕者である公務員としても必要なことではないかと思うのですけれども、改めてそのイスラム教徒の市民の方と対話の場を持たれるお考えがあるかお尋ねしたいです。

【市長】
常に私の信仰に基づいて行動します。

【記者】
発表にありました「ストリートパークライン」に関してですけれど、今までも2019年と去年(令和5年)の二度、金華橋で実施されていると承知しているのですけれども、来年(令和7年)以降、このイメージ図にあるとおりの街に向けて、どのようなイメージで、市長としてまち作りを進めていこうとお考えなのか、教えていただけますでしょうか。

【市長】
この道路空間の利活用というのは、公共空間を活かしたまち作りという中に、公共空間には道路空間もその一つだということで取り組んできましたし、これはウォーカブルシティということで、国土交通省も考えておられる取り組みですけれども、まさにこの滞在型の街の中を歩いたり、あるいは小型モビリティとか自転車もそうですし、そういう形で「居心地が良く歩きたくなるまちなか」っていうこの言葉のとおりです。
これが市道なら、私どもが決定してできるわけですけれども、いかんせん県管理国道だったり、県道だったりするので、こういったことについてはこの社会実験をしっかりと積み重ねながら、交通への影響はどうなのか、沿道の皆さんの理解はどうなのか、あるいはこういうものを仮に実現をしたときにどういうその成果があるのかとかといったことを、精緻にデータを蓄積し、また県民市民の皆さまの機運も醸成していかないといけませんので、そういう意味で言うと、丁寧にこういった社会実験を重ねながら、県に対してまたご報告もさせていただいているということで、まさに県市連携なくしてこの事業は成り立たないということでありますから、これからも実験を重ねながら、県にご理解いただけるように、しっかりとデータを揃えていきたいというふうに思っておりますし、また県民市民の皆さまの醸成への機運が醸成してくると、それは県に対してもこれはぜひ岐阜市と一緒にやるべきではないかという、こういう意見も広がってくるわけですので、それでこそ、この道路空間が本当の意味で市民県民の皆さんに活用していただけるということで、そういうことを大切に地道にやっていきたいというふうに思っております。

【記者】
先ほどありました岐阜市斎苑の件で、ああいった一部報道があった後に、市長は岐阜市斎苑の職員の方にどのような指示をされたのかということを1点お伺いしたいのと、もう1点は、先日の市議会の定例会であった答弁で、お骨を整える作業ということと、弊社の報道で頭を金属の棒で突いて割るという行為の、その違うところについて教えていただけたらと思います。

【市長】
詳細はテクニカルな話ですので、これは担当部局に聞いてください。
私はこの前から市役所の中をずっと朝礼で回っておりますので、今日も行きましたけど、その中には当然斎苑もあります。
そこでも訓示をしていますし、斎苑長からもこういう報告を受ける中で、当然ですけども、斎苑長が現場に訓示をしたことを、私も斎苑長に言っているわけですので、我々組織として現場にそのことを改めて伝えたということです。

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