令和6年1月31日 市長定例記者会見

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ページ番号1021019  更新日 令和6年2月22日

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写真:令和6年1月31日 市長定例記者会見の様子

※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表項目

  • 岐阜公園再整備基本計画の改定について
  • 令和5年度史跡岐阜城跡山上部発掘調査成果について
  • 「岐阜市立図書館オリジナルマグカップ」の販売について
  • 伴走型の支援~ひきこもり相談について

配布資料

発言趣旨

【市長】
それでは定例会見を始めます。
本日の発表事項は4点です。

(1)岐阜公園再整備基本計画の改定について

まず1点目ですが、「岐阜公園再整備基本計画の改定について」発表いたします。
岐阜公園は、市内随一の観光拠点として、官民連携による公園づくりを実現するため、1月5日の定例会見におきましても、「Park-PFI」制度を活用した公募設置等予定者を発表させていただきました。
本日は、岐阜公園のさらなる魅力を創出するために、「岐阜公園再整備基本計画(案)」をとりまとめましたので、発表いたします。
岐阜城や岐阜公園を含む金華山一帯は、金華山全体が岐阜城であることが明らかになり、平成23年に「国史跡岐阜城跡」に指定をされました。
その後、その歴史的価値を活かし、さらなる魅力を創出するために、平成25年3月に「岐阜公園再整備計画」を策定いたしました。
この計画に基づき、これまでに三重塔の修復整備や、緑陰を楽しみながら安心して散策できるせせらぎ緑道の整備、新たな魅力を創造するための公園拡張に向けた用地取得などを進めてきたところです。
こうした中、平成30年に実施した利用者アンケート調査では、岐阜公園を訪れる約5割の方が、岐阜城天守や金華山登山など、山上部を来園の目的としており、一体的に利用いただいていることが明らかになっております。
また計画策定から10年が経過し、多様化する利用者ニーズや都市公園法の改正などに対応していくことが必要となり、令和3年に策定した「史跡岐阜城跡整備基本計画」をはじめとする関連計画、また1月に発表した「Park-PFI」などとの連携を強化し、金華山一帯の魅力を高め、本物の歴史と豊かな自然を堪能できるよう、「岐阜公園再整備基本計画(案)」をとりまとめました。
この案のとりまとめにあたり、歴史や建築に詳しい学識経験者をはじめ、関連する管理者や関係団体の代表の方から構成される「岐阜公園再整備懇談会」を立ち上げ、令和4年2月に第1回懇談会を開催しました。
これまでに計4回にわたって、ご意見をいただきながら計画(案)をまとめており、公園区域の拡大による史跡岐阜城跡と連携した施設整備や民間活力の導入などについてのご意見をいただいてきたところであります。
基本計画(案)の概要ですが、まず計画の柱となるコンセプトにつきましては、これまでの計画と同様、「信長公の鼓動が聞こえる歴史公園」とし、織田信長公が遺した本物の歴史・自然を未来へ継承するとともに、金華山一帯の魅力を高め、本物志向のまちづくりを推進します。
岐阜市のシンボルである岐阜城を有する金華山山上部と信長公の居館跡を有する岐阜公園を一体的に整備、管理することにより、さらなる魅力創出が期待できます。
このため、これまでの金華山山麓部の公園区域に、新たに岐阜城を有する山上部の区域を加え、歴史的価値の顕在化や学習するための施設整備、歴史資産や自然との調和を図り、本格的な歴史公園を体感していただけるよう整備を行うことで、150万人の方々にお越しいただけるよう取り組んでまいります。
さらに魅力的な施設整備を進めるために、大きく3つのエリアに区分し、「居館庭園の再現」や「信長公のおもてなしを体感できる空間」、「近代の歴史や自然との調和」などの整備を行ってまいります。
それでは順にご紹介したいと思いますが、まず1つ目に、信長公居館跡や金華山ロープウェイなどが位置するエリアは、「戦国歴史ゾーン」とし、発掘調査や研究による成果に基づき、信長公時代を体験できるガイダンス施設や居館庭園の整備などを行います。
2つ目に、金華山トンネルの北に位置する日中友好庭園や花木広場などが位置するエリアは、「歴史的風致維持ゾーン」といたします。
ここは、自然豊かな金華山や長良川などの風致を活かした広場整備や、散策路等の整備を行うものです。
3つ目に、迎賓館や名和昆虫博物館、水の資料館など、近代に建築された建造物が位置するエリアは、「近代歴史ゾーン」とし、歴史的建造物を活かした修景整備などを行います。
また、今回、新たに計画区域に追加いたしました金華山山上部の城郭景観を復元する区域においては、信長公が構築した天守台の石垣や斎藤道三公が築いた一ノ門など、本物の遺構が確認されております。
そのため、この区域を「戦国歴史ゾーン」とし、令和3年に策定した「史跡岐阜城跡整備基本計画」に基づき、岐阜城の改修や城郭の姿を顕在化するなど、史跡にふさわしい景観整備を行い、信長公が客人をもてなしたであろう山上からの眺望を活かした空間づくりを進めます。
このように岐阜市のシンボルである金華山全体を統一的なコンセプトのもと、一体的な整備を行うことで、センターゾーンの一角を担う岐阜公園エリアのさらなる賑わい創出や、シビックプライドの醸成を図ってまいります。
今後の予定ですが、本計画(案)につきまして、市民の皆さまのご意見を伺うために、パブリックコメントを行い、3月末に本計画を策定する予定です。
この計画に基づき、官と民が連携しながら、信長公が世に広めた楽市・楽座をイメージした飲食物販施設の整備を進めるほか、ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが「地上の楽園」と称した信長公の巨大な居館庭園を追体験できるガイダンス施設の整備など、早期の事業効果発現に向け、計画を推進してまいります。
岐阜市を代表する観光拠点にふさわしい歴史公園として、岐阜城を含めた山上部や山麓部一帯のさらなるにぎわいを創出する拠点となるよう、岐阜公園の整備を進めてまいりますので、今後の岐阜公園にご期待いただきたいと思います。

(2)令和5年度史跡岐阜城跡山上部発掘調査成果について

では、発表事項の2点目です。
「令和5年度の史跡岐阜城跡山上部の発掘調査の成果について」発表をいたします。
これまでも、「史跡岐阜城跡整備基本計画」に基づき、平成30年度から山上部の発掘調査を実施いたしました。
本日は、令和5年10月26日に開始をした発掘調査のうち、成果があった2箇所について、発表をさせていただきます。
令和5年度の発掘調査は、天守南通路西側(約250平方メートル)と天守東側(約50平方メートル)の2箇所で、令和6年2月まで実施を予定しています。
まず、天守南通路西側の調査の成果についてですが、これまでも皆さま方にご案内のように、通路の東側の2段の石垣は既に皆さまに見ていただける状態になっています。
稲葉城趾之図(いなばじょうしのず)には、この西側にも石垣があると描かれておりますが、これまでは樹木が繁茂しており、土もかぶさっておりましたので、一部樹木を既に伐採をさせていただき、この部分について発掘調査を実施させていただきました。
その結果として、今回の調査で石垣を確認することができたということで、この調査の詳細を発表したいと思います。
先に、石垣についての発表をしたいと思います。
通路の西側の上段ですが、今回、この場所を一部ですが発掘をさせていただいて、しっかりした石垣が出て、確認できたということで、この絵図が非常に正確だということがわかったわけです。
もう1つですが、先ほどの石垣の下から円礫(えんれき)が出てまいりました。
実は今回、円礫と一緒にかわらけも出てきました。
後程、中井先生のご見解をご紹介いたしますが、この通路の上に「饗応(きょうおう)施設」があったのではないかとか、庭的空間があったのではないかということです。
岐阜城は関ヶ原戦いの前哨戦で落城しましたので、落城直後に円礫やかわらけが崩れ落ちて、今回、天守南通路西側から出土したということを想定しているわけです。
実際に円礫とかわらけの実物をご用意しました。
まず、円礫というのは、丸い石で、これは庭に使うものということですが、落城して、下へ落ちていったと考えられます。
それから「かわらけ」というのは、宴会などのおもてなしに使ったのだろうと想像できますが、これも割れた状態で下から出土をいたしましたので、こういったことがこの上の空間で饗応などをしていたのではないだろうかということが推測をされるということです。
こういった成果について、滋賀県立大学の名誉教授で、日本城郭史のご専門の中井先生にコメントをいただいておりますので、ご紹介をしたいと思います。
『今回、天守南側において「稲葉城趾之図」にも描かれている通路を支える石垣の下段が確認された。改めて絵図の信頼性の高さを証明する成果である。
また、石垣の前面から出土した円礫は石垣の上部が単なる通路ではなく、ここに庭的空間があったことを示唆する。
信長が岐阜城の前に居城としていた小牧山城山上部の調査で、円礫を用いた信長時代の庭園が確認されている。
岐阜城では、これまで山麓部の居館は確認されていたが、今回の調査成果により、山上部にも庭的空間があった可能性が出てきた。
さらにかわらけが出土したことにより、石垣の上部が饗応が催された場所である可能性があり、これまでイメージしていた岐阜城の姿に修正を迫る歴史的な発見といえるだろう』というコメントを寄せていただいております。
信長公は山麓の居館だけでなく、山上でも庭をつくり、客人をもてなしていた可能性が出てきました。
天守周辺の往時の姿の解明のため、今後さらに追加調査をしていきたいと考えております。
また天守東側の調査成果でありますが、こちらは令和4年度確認した石垣前面の瓦を大量に含む層を除去したところ、岩盤を利用して石垣を構築している様子を確認いたしました。
また、石垣前面に意図的に形成された小規模な平坦地も確認することができました。
こうした、発掘調査の成果の公開について、令和6年1月31日(水曜)14時から、発掘調査成果内容の現地説明を開催いたしますので、ぜひご取材をいただきたいと思います。
一般市民の皆さま向けにお申込み不要の発掘調査現場説明会を開催します。
公開日時は令和6年2月10日(土曜)10時~15時で、10時と14時から職員による説明を行います。
なお、荒天の場合は中止といたします。
公開場所につきましては、天守東側の調査区のみで、天守南通路西側につきましては、急斜面で危険なため、非公開といたします。
なお上部の通路にて、資料及び写真パネルにて説明をさせていただく予定です。
また、2月17日(土曜)10時~11時30分に参加無料のオンライン報告会を岐阜市と山県市の共同で開催します。
「ぎふ長良川めぐるツアーズ」のホームページから事前申し込みが必要で、岐阜城と大桑城の最新調査成果をご紹介いたします。
ぜひ石垣など本物の遺構を見ていただき、信長公の城づくりを感じていただきたいと思います。
発掘調査を行うことにより、400年以上前の岐阜城の姿が次々と明らかになってまいりました。
往時の城郭景観復元に向け、今後も調査を継続し、岐阜城の本物の魅力を磨いていきたいと考えております。

(3)「岐阜市立図書館オリジナルマグカップ」の販売について

発表事項の3点目です。
「市立図書館オリジナルマグカップ」の販売について発表します。
平成27年7月のみんなの森ぎふメディアコスモス開館以来、市立図書館も多くの皆さまにご利用いただいております。
市立図書館では、“岐阜にいながら知らなかった岐阜を知る”をコンセプトに、「みんなの図書館 おとなの夜学」講座の実施や、岐阜で楽しく豊かに暮らしていくための特集本棚「シビックプライドライブラリー」の設置などにより、シビックプライドの醸成を図ってまいりました。
また「ショートショート発表会」や「子ども司書養成講座」などを実施し、小中高生の読書に関する意識向上を図る活動を継続してきました。
これらの活動の積み重ねが評価されまして、令和4年にライブラリーオブザイヤー2022大賞を受賞しました。
また、幼いころから親子で本と触れ合う機会をつくり、子どもたちの豊かな人間性と良好な親子関係を育むことで、さまざまな社会課題の解決の一助となるように、「絵本の読み聞かせ」に加え、令和5年4月からは市内在住で令和5年4月1日以降の出生児に対し、図書館利用カード作成時に絵本を1冊プレゼントする「はじめての図書館事業」にも取り組んでおります。
さらに、岐阜市民をはじめ、多くの皆さまにみんなの森ぎふメディアコスモス、岐阜市立図書館を知っていただき、愛してもらうため、ブランディング事業(オリジナルグッズの販売)をたびたび実施し、その都度、ご好評をいただきました。
そこで、令和5年度に進めているブランディング事業のオリジナルマグカップの作製について、ご紹介をさせていただきます。
前回は、令和元年度に実施をし、約2ヶ月で300個を完売いたしました。
今回は、その第2弾ということで、デザインは前回同様、岐阜市立図書館主催のイベントに多数の出演実績があり、全国的に著名な岐阜県在住の絵本作家の高畠純さんにデザインをしていただいております。
マグカップは、創業から270年以上の歴史があり、全国の百貨店に店舗を有する「たち吉」製です。
3種類のデザインで1種類当たり200個を製作いたしました。
販売数量は200個×3種類ですから、全部で600個です。
販売場所は岐阜市立中央図書館のレファレンスカウンターで、価格は税込み1個2,400円、令和6年3月上旬から販売予定であります。
ユーモラスで楽しい動物のイラストのマグカップをぜひお買い求めいただき、本とのひとときをお楽しみいただきたいと思います。
高畠さんから、それぞれのマグカップについてのメッセージをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
まず、「ゾウのマグカップ」ですが、「ゾウの体は大きい、鼻は長い。けれどこのマグカップでは全体を見ることができません。ついぐるりと回してみたくなるような・・・・・・。」
さらに、「パンダのマグカップ」については「パンダはでんぐり返しが好き。3コマのアニメのように、ごろりんとするパンダをどうぞ。」
最後に「ゴリラのマグカップ」には「ゴリラがピアノを弾き、誰かが歌っています。オオハシです。右にゴリラ、左にオオハシ、ランランコラボ。」ということで、それぞれ非常にかわいいマグカップをデザインしていただきましたので、ぜひ皆さま方にはお買い求めいただきたいです。

(4)伴走型の支援~ひきこもり相談について

最後の発表事項、4点目です。
伴走型支援のひきこもり相談室のこれまでの実績についてご報告をしたいと思います。
ひきこもり相談室の1月26日時点の相談実績は、令和4年度の同時期の68ケースに比べて2倍となる136ケースの相談をいただいております。
そのうち、104ケースは新規のご相談で、同じく同時期の34ケースで比べまして、約3倍に増えております。
ご本人やご家族のご自宅などを訪問するアウトリーチも行っており、これまで50件のアウトリーチを実施しています。
このアウトリーチは外出が困難なひきこもりの状態にある方やご家族とお会いし、困りごとやご家庭の状況を把握した上で、必要な支援を提供するために有効な手段です。
一方で、ご本人の同意なく、押しかけられたと感じるような状況での訪問支援は、かえって状況を悪化させる懸念がありますので、家族相談を慎重に行い、進めているところです。
例えば、大学中退後にひきこもりの状態にあった方に対して、重層的支援会議を開催の上、支援体制を構築し、本人宅を訪問して面談に繋がった、関係機関と連携したケースや、不登校からひきこもり状態に至った方との面談や、ひきこもり傾向にあるお子さんに関する相談を受け、居場所に同行したケースがございます。
相談者からは、「これまでも相談したかったが、相談先がわからなかった。」、「専門の相談室ができたので、相談ができた。」、「別の用事で市役所に来たが、ひきこもり相談室の名前を見つけ相談に来た」といった声をいただいております。
これまでの相談結果を見ますと、令和4年度に比べ、これまで相談に繋がっていなかった新規相談が大きく増えており、ひきこもり相談室の設置効果が出ているものと考えております。
相談対象者の年齢ですが、当初、20代から50代が結構同じような分布割合だったのですが、約1年やってまいりまして、最近、20代と40代の方がご相談の対象者だという傾向も出てきており、また、対象者は男性の方がやはり多いこともわかってきております。
この相談内容を踏まえ、具体的な支援の事例としては、例えばご家族への支援として、精神科医による家族相談が8ケース、ご家族を対象としたグループミーティングである家族の集い「ほっとcafé」への参加が7ケースです。
また、ご本人への支援としては、居場所の紹介や利用支援が3ケース、超短時間雇用や障がい福祉サービスなど他の福祉サービスの利用に向けた支援が4ケースです。
ひきこもりの状態にある方やそのご家族に必要な支援はさまざまあります。
ひきこもり相談室では、その方に寄り添った伴走型支援を行う中で、その時その時に必要な支援を考え、提供してまいります。
こうした取り組みを踏まえ、今後の取り組みについてです。
令和5年度、多くの方からご相談をいただきましたが、寄り添った相談支援を必要とする方や、居場所の利用や就労に向けた支援を希望される方など、その方の状況や、必要な支援はさまざまです。
これまでも、必要に応じて民間の支援団体と連携し対応してまいりましたが、さらなる支援体制の充実を図ることを目的に、「岐阜市ひきこもり支援連携会議」を設置いたします。
この会議は、ひきこもりの状態にある方やそのご家族の心情を理解し、大切にしながら、さまざまな背景や事情に応じた多様な支援策を用意するために設置をするものです。
なお詳細につきましては、また別途、プレスリリースをさせていただく予定です。
当事者家族、支援団体、有識者等が定期的に情報交換を行い、連携を深め、さらなる支援充実を目指す場として活用していきます。
今後、ひきこもり経験のある方の参加も検討していきたいと考えております。
また、より相談しやすい環境を整備するため、身近で尋ねやすい場所で相談ができる「ひきこもり出前相談」を、東部コミュニティセンターにて、令和6年2月28日(水曜)に行います。
コミュニティセンターにひきこもり相談室の相談員が出向きまして、1日最大3件のご相談を行います。
2月8日(木曜)から電話とオンライン申請で予約を受け付けたいと思っております。
ぜひご活用をいただきたいと思います。
令和5年度の相談の特徴といたしまして、これまで相談に至らなかった方から多くのご相談をいただけております。
広報ぎふや公式SNSでの情報だけでなく、ひきこもり相談室に関する報道をみて、相談に繋がったケースが実は多くございます。
報道を見て、すぐに相談できなかったが、いつか相談しようと思い、記事を取っておかれて、やっとの思いで相談に行きましたという方もいらっしゃいました。
まずは、ご相談に繋がっていない方に、岐阜市に常設のひきこもりについて相談できる場所があることを知っていただくため、繰り返し周知していくことが重要だと考えております。
報道関係の皆さまにも、ぜひ、このひきこもり相談室について、さまざまな取り組みを報道いただければありがたいと思っております。
本日の発表事項は以上です。

【記者】
「岐阜公園再整備基本計画(案)」の中で教えていただきたいのですが、「戦国歴史ゾーン」の方で、城郭の景観復元整備や岐阜城の改修というようなお話もあるのですが、これまでの発掘調査等を踏まえて、景観が大きく変わるとか、あり方が変わる部分がありましたら、ご説明いただけますでしょうか。

【市長】
例えば、西側の通路を今回発掘して、下段の石垣が出てきたということが、発掘調査を通じて分かってきております。
「史跡岐阜城跡整備基本計画」では、順次、史跡や特に石垣といったものをしっかり調査をし、保存をしていかなければいけない、守っていかなければいけない、併せて、活用することが、文化庁からも求められていることでありますので、石垣をしっかり見ていただくための、例えば通路を作るとか、そういった取り組みは必要だと思っております。
なお、当然、一定の期間がかかりますので、「来年から通路をつける」とか、そういうことでありませんが、まずは山上部を継続的に調査して、どのような城郭になっているのかを確認したいと思っております。
また、発掘調査をするために、木を切らしていただきましたが、順次、樹木の伐採等も行いながら、眺望もしっかり確保し、史跡を守っていきたいと思っております。
通路の東側のところは、かつて石垣が落下したことがございまして、木が繁茂すると根が石垣を押すことがありますので、そういった意味でも木を切らせていただいて石垣も保存するなど、いろいろな取り組みを継続的にやっていきたいということです。
そういった考え方を今回、「岐阜公園再整備基本計画(案)」の中に盛り込ませていただきました。

【記者】
陸上自衛隊の日野基本射撃場についてですが、訓練再開や陸上自衛隊側から何か自治体に寄せられている情報がありましたら、お願いいたします。

【市長】
訓練の再開日等、具体的な報告は受けておりません。
自衛隊において、事案に係る検証を行い、服務教育や安全管理の徹底を行っていると、私どもは認識をしております。
訓練再開については、その上で自衛隊がご判断されることですので、我々としては、見守っているということです。

【記者】
岐阜公園の再整備基本計画についてですが、目的というかやろうとしていることは、これまでは総合公園だったのですが、それをもっと歴史にフューチャーした公園に変えていこうという再整備計画ということでよろしいでしょうか。

【市長】
岐阜公園自体は先ほどもお話をしましたが、計画の柱となるコンセプトは、これまでの計画と同様に「信長公の鼓動が聞こえる歴史公園」と位置付けております。
その後、「史跡岐阜城跡基本計画」などの関連する具体的な計画を策定して、事業を進めておりますので、そういったものをしっかり今回の基本計画案の中に入れさせていただいたということで、よりその歴史公園の色合いはしっかり出ていると思います。
また今回、山上部を「戦国歴史ゾーン」として、この公園の区域に新たに追加をしたことは大きな変化です。
ですから、そういう意味で歴史公園として、山上部もしっかり位置付けて、一体的に再整備を進めていきたいと考えています。

【記者】
ひきこもり相談の件なのですが、相談件数がかなり伸びておりますが、改めて、市としてはどのような周知をされてきたのでしょうか。

【市長】
これまでも市のホームページや、「広報ぎふ」、あとは岐阜市の公式SNS、さらに、ひきこもり相談室の開設の折には、皆さま方にさまざまな報道もしていただいて、周知をしてきました。
それから、支援機関等も連携していますので、こういった支援を必要とする方が、支援機関と繋がり、そしてこの岐阜市のひきこもり相談室にも繋がっていただき、支援をさせていただくことを地道に積み重ねてきました。
やはり市役所に専用の相談窓口があることで、従来の保健所にあった状態から、相談の窓口として明確になりましたから、皆さん安心してご相談をいただけるようになったことの結果ではないかと思います。
ただ、ひきこもりの方は、もっといらっしゃると思います。
ですから、まだまだ我々の情報が届いていない方、まだ相談について躊躇しておられる方もいらっしゃると思いますので、さらに支援連携会議なども設けて、どのような支援が必要かということも、関係者で知恵を絞りながら取り組んでいきます。
こうした、たゆまない活動を通じて、1人でも多くの方の支援に繋げていきたいと思っています。

【記者】
「ひきこもり支援連携会議」は年度内なのか、新年度中なのか、いつ開催されますか。

【市長】
時間、場所、あるいはその委員の皆さんなどの詳細は、後日、プレスリリースを担当よりさせていただきたいと思っております。

【記者】
今の質問の関連なのですが、ひきこもり相談室員の方は4月以降3人でやられていると思うのですが、そこに対してかなりの相談件数が寄せられているということで、増員であるとか、その体制の強化に関していかがでしょうか。

【市長】
今回、私どもが取り組んだ支援連携会議が、1つの強化ということで、私どものひきこもり相談室だけではなく、こういった関係する皆さんと一緒に、支援の仕方等について検討したり、ネットワークを構築することが大事ですので、これまでもさまざまな機関と一緒にやっていますが、より連携を深めていきたいというのが、1つの強化策と思っております。
いずれにしても、今、担当の3人が一生懸命やってくれていますし、保健所も「ほっとcafé」などいろんな形で協力をしてやってくれていますので、保健所ともしっかり連携をしながら、チームでやっていきたいと思っております。

【記者】
能登半島地震から1ヶ月が経ったということで、以前から市長の方で首長との横の連携で、LINEでのやりとり等が非常に効果的だったというお話を伺っております。
実際にそのLINE上での情報交換で、実際の支援に繋がったケースが今回あったのかということと、それが私的な繋がりと見るのか、あるいは連携協定に準ずるような意味合いを持つものなのか分からないところもありまして、今後、そういったツールをどのように活かしていかれたいかを教えてください。

【市長】
先般、熊本の大西市長さんが、産経新聞さんのインタビューにも答えておられましたし、全国市長会でも皆さんにこの間の取り組みについて、共有をしていただきました。
この首長同士のLINEグループは非常に有効だと私自身も感じているところです。
例えば輪島市さんなど、簡易トイレが無い、足りないというように具体的に何を今、タイムリーに必要としているのかということを共有していただいて、実際に手元にすぐに出せるものがあれば、協力しようということで、こういったものをお出しになった自治体がいくつかありました。
ちょうど私どもは、富山市さんと災害に関して相互の連携協定を結んでおりますので、富山の市長さんといろいろとやりとりをしながら、富山市を通じた支援の模索をさせていただきました。
また、岐阜市は中核市ですが、この中部圏の中核市では金沢市さんが幹事市で、岐阜市は副幹事市です。
金沢市さんは石川県の当事者ということでもありましたので、岐阜市が事務局になって、中核市のさまざまな情報連携をし、既存の協定に基づく連携、さらにこの首長同士のLINEグループという横の繋がりを複層的に結びつけながら、お互いに協力をする体制ができました。
その他にも、例えば給水車の支援は水道協会さんが要請してくるわけですが、そういった団体の要請に基づく支援等をしながら、こういった首長同士の横の連携をうまく絡ませて、その時々に一番必要な支援を判断していくということになろうかと思います。
私もこういったグループを通じてタイムリーに情報を得ることで、最新の状況を把握し、職員派遣や物資の支援等、1つずつ動かすことができたと思っております。

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