令和5年4月27日 市長定例記者会見

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ページ番号1021009  更新日 令和5年5月23日

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写真:令和4年4月28日 市長定例記者会見の様子


※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表内容

  • 「通学路の安全対策に関する新たな取り組み」について
  • 岐阜市の脱炭素の取り組みについて
  • 令和5年度「ぎふ長良川の鵜飼」について
  • プロ野球公式戦を活用したプロモーション「鵜飼も花火も温泉も!夏(なつ)盛(もり)!!岐阜市Day」の実施について

会見資料

発言趣旨

【市長】
それでは定例会見を始めます。
本日の発表事項は4点です。

(1)「通学路の安全対策に関する新たな取り組み」について

最初に「通学路の安全対策に関する新たな取り組み」について発表いたします。
通学路の安全対策は私の「こどもファースト」の取り組みの一つです。「こどもファースト」というのは子どもたちを取り巻く様々な課題を解決していくことが、あらゆる社会課題の突破口になるとの考えで、この通学路の安全を確保していくことが子どものみならず地域の高齢者をはじめ、住民の皆さんの安全、またドライバーの安全に繋がるといった観点で取り組みを進めています。
これまでも平成26年度から岐阜市通学路交通安全プログラムに基づきまして、市内のすべての小学校を対象として3年に1回、学校、教育委員会、PTA、警察、道路管理者による合同点検を行ってきました。
令和4年度までにこの合同点検によって3巡目の点検が完了したところです。
例えば歩行空間の確保のため防護柵の設置や子どもたちの待ち場を作る、路肩のカラー舗装など合わせて176箇所の対策、さらに車両の速度の抑制のため、注意看板の設置を127箇所、交差点のカラー舗装やクロスマークの設置を32箇所、その他、カーブミラーの設置等で100箇所、合計435箇所の対策をこれまでもやってきているところですが、今回新たな取り組みについて発表したいと思います。
これまでの合同点検は学校、教育委員会、PTA、警察、道路管理者の5者によって主に行ってきましたが、今回、地域の皆さんにも参画していただこうということで、各種団体の皆さんや自治会、見守りのボランティアをしておられる方にも入っていただきワークショップをやっていく仕組みを作りました。
そして単に集まるだけではなくて、ビッグデータ等を使って危険箇所の見える化や、AIの技術を活用したものを、ワークショップで皆さんにご議論いただくことをやっていきます。ワークショップを行うにあたって地図をまず作ることで議論をします。
例えばETC2.0のプローブデータなどを使った車両の挙動データや、道路台帳により、道路幅員、どれぐらいの道路の幅があるのかということのデータも入れることができますし、また警察庁のオープンデータの交通事故の統計情報を地図の中にデータ等を落とし込んでいきます。
さらには潜在的な危険な箇所はどこだろうということで、事故発生リスクのAI予測により道路の区間、交差点ごとのリスク値を出していくことで、急ブレーキが発生している、つまりドライバーが急ブレーキを踏んだ場所、抜け道になっているとか、車のスピードが早いところというすべてをデータに入れていって、リスクは0.65とか0.9とかいった数字も地図に載せて、その上でワークショップにおいて皆さんにご議論いただくということです。
次にワークショップのイメージですが、まず皆さんに集まっていただいて交通安全の知識や、地域の課題といった問題を皆さんに出していただいて、まず共有をします。
第2回目に先ほどお示しをしたこの客観的なデータの地図を皆さんにしっかりお示しして課題を共有することで、危険箇所はどこにあるのか、どんな対策が必要なのだろうかということを皆さんにご議論をしていただきます。
1回で終わるとは限りませんが、こういったことを複数回行った上で最終的にまとめのワークショップでは対策案と、あと大事なことはこの優先順位を地域の皆さんのまさに合意形成の中でどこに優先的に対策を講じていくのかといったことをワークショップでは進めていきます。
具体的に今日の発表事項のメインでございますが、どこからやっていくのかということで4つの警察署の管内ございますので、それぞれの管内で1校区ずつ、まずはモデル的に先行して実施をします。
それぞれ北署管内は島地区、中署管内は芥見地区、南署管内を市橋地区、羽島署管内は柳津地区ですが、ここを選ばせていただいたのも、例えば島地区をご覧いただきますと、年間事故発生件数が25件、管内で1位と、要は北署管内で島地区が一番事故が発生しています。通学路も20,273メートルで北署管内では二番目に通学路の長さもあると、このようにそれぞれ管内で一番とか、芥見地区は二番ですが通学路の延長は管内では一番とか、こういう形でもちろん警察とも話をしながら、地域の皆さんとも話し合った上でこの4つの地区からまずスタートをさせていただきます。
令和5年度、まず先行してやりますが、いろんなノウハウも蓄積できますので、令和6年度から順次、各地区もこれまで合同点検を3年に一巡させていたわけですが、そういった形で一巡をさせて対策を講じていきたいと考えております。

(2)岐阜市の脱炭素の取り組みについて

2点目ですが、「岐阜市の脱炭素の取り組みについて」発表をいたします。
国は「2050年カーボンニュートラル」を実現すると掲げておりますし、岐阜市では令和5年度共通のキーワードとして、「グリーントランスフォーメーション(GX)」を掲げました。
本市も、岐阜市の特性もとらえながら脱炭素化をさらに加速をしていかなければならないと考えております。
岐阜市の特徴は大規模な工場が非常に少ない地域であり、主に自動車の使用による「運輸部門」と、一般家庭の「民生家庭部門」の割合が高いのが本市の特徴です。
また自然環境は実は日照時間が長く、県庁所在地の中では第3位の日照時間です。
例えばこういったことから、太陽光発電には非常に向いているのが本市の特徴です。
また豊富な地下水にも恵まれておりますし、再生可能エネルギーも普及が見込める地域で、こういった自然条件を生かしていきたいと思います。
今回、令和5年3月に岐阜市の地球温暖化対策のマスタープランとして、「岐阜市地球温暖化対策実行計画」を改定し、地球温暖化対策としては「緩和策」と「適応策」の2つの考え方に分けて取り組んでいきます。
すなわち温室効果ガスの排出を削減し、気候変動を極力抑制する「緩和策」と、この地球温暖化はどうしても進んでおりますので、避けられない気候変動の影響に対してその被害を軽減していく「適応策」の両面から取り組んでいきたいと考えています。
そして国や県と同様に計画の中期目標として、2030年度の温室効果ガスの排出量を基準年度である2013年度比で46%削減し、長期目標として、2050年度の温室効果ガス排出量を実質ゼロとすることを掲げた計画です。
本日の発表事項のメインでございますが、脱炭素の取り組みを促進するスタートアップ事業として「岐阜市脱炭素社会推進シンポジウム」を令和5年5月18日木曜日に「みんなの森 ぎふメディアコスモス みんなのホール」で開催します。
ゲストとして元NHK「クローズアップ現代」のキャスターでSDGsの活動にも取り組まれている国谷裕子さんにお越しをいただいて基調講演を行っていただくほか、パネルディスカッションではオール岐阜で取り組む地球温暖化対策をテーマとして、岐阜大学教授の櫻田修さんや、将来世代の代表として同大学生の田中ひなたさん、また事業者として東邦ガス株式会社の中野康治さんをお招きして、皆さんと有意義な議論を交わしたいと考えています。
そしてこのシンポジウムの最後には、私が岐阜市において2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにすることを目指す「岐阜市ゼロカーボンシティ宣言」を行い、「オール岐阜」で脱炭素化の推進に挑戦していく旨を表明したいと考えています。
このシンポジウムは入場無料でございますので多くの市民の皆さんにもご来場いただいて、一緒にこの地球温暖化の問題について理解を深めながら、市民の皆さまお一人おひとりの自らの問題として認識をし、行動をするきっかけにしてもらいたいと考えています。

(3)令和5年度「ぎふ長良川の鵜飼」について

発表事項の3点目です。
令和5年度の「ぎふ長良川の鵜飼」について発表します。
まず令和5年度の運航や取り組みについてですが、ご案内の通りコロナの影響がございまして近年は乗船客も落ち込んでいました。
また、観覧船の運航中止や人数の制限なども行ってきました。
そういったピンチの中でもチャレンジしようということで、高級観覧船の導入をし、水上座敷の実証実験なども行ってきたところです。
令和5年5月8日からはコロナが5類に移行されますので、いよいよ鵜飼開きですが、今回からフルスペックの鵜飼の観覧にしていこうと考えています。
一部の観覧船を除きまして、貸切船の定員数は通常定員数といたします。
これまでは令和2年度については5割、令和3年そして令和4年度は7割に制限をしてきましたが、今回はコロナ前に戻す形で船内でのマスクの着用も個人のご判断で任意といたします。
当然ですが、体調の悪い方、体温が37.5度以上の方は乗船できませんので、しっかりと健康をご判断いただきたいと思っています。
それから、4年ぶりに外国人観光客への観光案内ボランティア活動を岐阜高校ESSの皆さんに再開をしていただきます。
私もコロナ前、実際にその現場を見させていただきましたが、インバウンドのお客様に一生懸命声をかけて鵜飼の説明などをしていた10代の若者たちの姿が大変印象に残っております。
毎週木曜日を鵜飼活動日として、外国人の乗船客に鵜飼や川原町の魅力などをご紹介していただこうということでございます。
新たな取り組みといたしまして、鵜飼観覧船事務所の横で焼き鮎の販売を行います。
長良川を象徴する食材である「鮎」を気軽に楽しんでいただく環境を作ろうということで、鵜飼開催期間中の週末、主に金土日で年間60日程度を予定しており、販売時間は16時から19時でございます。
これまでも岐阜に来たので鮎を食べたいというニーズもございまして、私もいろんな方から聞いておりましたが、こういう形で気軽に鮎を楽しんでいただき、鵜飼ももちろんお楽しみいただくという挑戦でございます。
また靴をはいたままご利用いただける観覧船も新造いたします。令和5年5月11日の15時から浸水式でお披露目をいたしますが、高級観覧船が好評だった理由の一つが靴を脱がなくていいということでございまして、靴をはいたままで利用できる、いわゆる一般の通常船ですが新造の観覧船を就航し、こちらはインバウンド対策にもなるのではないかと考えております。
安全面についてでありますが、安全マネジメント体制の充実を令和5年度から図ってまいります。新たに安全運航管理補助者を設置して安全管理の専門家を雇用することで、この方は元中部運輸局の次長をお務めになり、海運の責任者もお務めになっている安全管理のエキスパートでございます。
こうした方を雇用することによって様々なアドバイスもしていただきながら、まずは安全に、フルスペックでの鵜飼観覧事業を運航して参りたいと考えております。
次に鵜飼の関連事業についてです。
オリジナルTシャツについて、令和5年度は「今とつながる 心を込めて未来へつなぐ」というコンセプトで、「お客様の心を熱くする ぎふ長良川の鵜飼」を篝火の炎で表現をしたものであります。
炎の中にローマ字で「UKAI」の文字が浮かび上がるデザインでございまして、5月11日の鵜飼開きから販売を開始し、鵜飼観覧船の待合所の売店で販売をしたいと考えております。
なお、船頭の皆さんにもユニフォームとしてTシャツを着用していただきますが、そちらは大変ありがたいことに企業の皆様からスポンサーとしてのご支援を賜りました。
具体的にはヒロタ株式会社様、JAぎふ様、株式会社電算システム様、伸光製菓株式会社様の4社でございます。
この4社から合計400枚のTシャツをご寄附、まさにスポンサーとしてご寄附いただけるという大変ありがたい支援でございます。
実際に4社のスポンサー名を右肩には入れて船頭の皆さんに着用していただき、スポンサーのお気持ちにも応えていきたいと考えております。
じっくり見ていただくと、炎の中が「UKAI」となっています。
この炎ですが、「UKAI」となっていますので、いろんな面白いデザインを考えて着ると、船頭の皆さんも非常にモチベートされるということもございまして、大変ありがたいご支援だと思っております。
それからもう一つですが、鵜匠像の移設を行います。
皆さま、「ポケットパーク鵜かがり」というポケットパークはご存じでしょうか。
これは長良橋のところにバス停がございますが、南側から北側に橋を渡って行く手前のところにバス停があるわけですが、その隣にこの「ポケットパーク鵜かがり」というものがございます。
ここに鵜匠像が設置をされていたわけでありますが、なかなかバスでお越しになる方も少ないので、せっかくの場所にあるのですがどうしても橋の上でございますので、鵜飼にご乗船いただく皆さんからはわかりにくかったので、この度、この鵜匠像をリニューアルいたしまして、新たな記念写真のスポットや思い出づくりの場として、鵜飼観覧事務所の前に移設をさせていただきます。
鵜匠像の移設セレモニーを令和5年5月10日水曜日の17時30分から、鵜飼観覧船事務所前にて開催をいたしますので、皆さま方には、ご取材いただければ大変ありがたいと思っております。
安全管理の強化やおもてなしの充実等に努めながら、令和5年度は乗船客85,000人を目指し、観光事業者の皆様も含め一緒になって協力をして取り組んでいきたいと思います。
いずれにしても、この持続可能な鵜飼観覧事業を実現していくことは、近年のテーマでございます。令和5年度も新たな取り組み、そして安全を大事にしながら、長良川の鵜飼を行って参りたいと思っております。

(4)プロ野球公式戦を活用したプロモーション 「鵜飼も花火も温泉も!夏(なつ)盛(もり)!!岐阜市Day」の実施について

では最後、4点目です。
プロ野球公式戦を活用したプロモーション『鵜飼も花火も温泉も!夏盛!!岐阜市Day』の実施についてです。
本市のプロモーション戦略では予算の時にも発表いたしましたが、交流人口、定住人口の増加を目指して名古屋都市圏が重要なターゲットだということで取り組んでまいりました。
EBPMの観点から「ビッグデータ」を分析いたしましたところ、“バンテリンドームナゴヤ”の来場者と本市の“岐阜公園”の来訪者の「居住地」が共通しているということで、来訪者では80%、転入者では60%オーバーラップしているところがございまして、こういった観点からこのプロ野球の公式戦を活用したプロモーションを行います。
前回は令和元年に初めて行ったわけでございますが、その時の来場者のアンケートにおいても、岐阜市が印象に残ったとご回答いただいた方が94%、岐阜市に興味を持ったとご回答いただいた方が約80%でございます。
こうした分析や実績を踏まえて、2回目のチャレンジをしたいと考えております。
具体的な日程ですが、6月25日日曜日14時プレイボールの中日ドラゴンズ 対 東京ヤクルトスワローズ戦といたしました。
日程については、交流人口が活発となる夏休み前、ここで「長良川鵜飼」や8月11日に開催予定の「花火大会」のPRを行うこと、また対戦カードについては令和4年の観客数の実績や東京ヤクルトスワローズには山田哲人選手や村上宗隆選手がいらっしゃるので、注目選手が所属しているという大きなプロモーション効果が期待できるのではないかということでございます。
なおゲームタイトルも『鵜飼も花火も温泉も!夏盛!!岐阜市Day』と銘を打ちました。
具体的なプロモーションの内容としては、例えば球場内ではバックスクリーンやデジタルサイネージ、館内モニターを使用した「プロモーション動画」の放映とか、球場外では1番ゲート付近での「PRブースの設置」、また多様なツールを活用したプロモーションも展開して認知度向上や交流人口の増加を図っていきたいと考えております。
大事な発表事項ですが、市民応援団の募集ということでこのプロモーションに合わせまして、当日球場で岐阜市のPRを一緒にしていただく市民の皆さんを募集したいと思っております。
例えばPRボードを掲げていただくとか、「Gifu City」と書いたビブスを着ていただいて、一緒に市民応援団としてスタンドから応援していただくとこういうことでございます。
併せて岐阜市への愛着や誇りである「シビックプライド」も育んでいただきたいということで、人数はペア50組100人、募集期間は5月1日月曜日から5月31日の水曜日まで、応募資格は18歳以上の市内在住の方でございます。
なお18歳未満の方は保護者が応募して同伴していただくことにしたいと思います。
応募方法は、主に「岐阜市公式ホームページ」に掲載の応募フォームからインターネットでの申し込みでございます。
どうしてもインターネットにアクセスできない方には「郵便はがき」でのお申し込みの道も開いております。
詳細はホームページ等をご確認いただきたいと思います。
なお応募者多数の場合は抽選をさせていただき、当選者には6月15日までにチケットを送付いたします。
なお座席はパノラマAで、これは5階席の内野側でございます。
ぜひ多くの方に応募いただきまして一緒に応援をし、一番は岐阜市のPRでございますのでご協力をお願いしたいと思います。
本日発表事項は以上です。

【記者】
まず1点目、通学路の安全対策に関する取り組みのところで、従来5者だったが今回新たにここに地域が入るというところが新しいのかなと思うのですが、学校やPTA等とか、これもある意味で地域の一つだと思うのですが、この地域住民が入ることの大きなメリットや意義づけがあればもう少し深く教えていただきたいと思います。
2点目ドラゴンズの方ですが、前回2019年は市長が始球式を務められたかと思うのですが、今回始球式はどなたが予定されているか、今わかっていれば教えてください。

【市長】
まず1点目の通学路の安全対策の件ですが、学校やPTA、特にPTAの皆さんも地域の方といえば地域の方なのですが、先ほどありましたように交通安全協会の支部の方とか交差点などの見守りをやってくださる方とか、こういった方も非常に有益な情報を持っておられます。あと地域によって誰を選ばれるかはありますが、青少年育成市民会議の皆さんも日頃より危険箇所など地域でチェックをしていて、これまでもいろいろと実情をまとめていただいて岐阜市にもご提出をいただいておりました。
ですからこういった幅広く地域の皆さんのご意見もいただきながら、まさに住民自治で地域を挙げて合意形成を図っていくことが大事ではないかということで、今回はこういった地域の自治会等、各種団体、まちづくり協議会とかこういった皆さんも含めて、参加者の間口を広げているということでございます。
2点目ですが、私、実は今度、岐阜高校の150周年で始球式をやらなければいけませんので、目下練習中でございます。
先日の清流ハーフマラソンもひそかに練習をしていたわけでありますが、これは終わりましたので、次は始球式の練習ということで大変重い課題を抱えております。
ですから、これをまずやるってことが大事で6月のことはあまり考えていないのですが、まず5月の始球式をしっかりと長良川球場で頑張りたいと思っております。
【記者】
1点目に関しては、より多様な意見が期待できるというような認識でよろしいでしょうか。

【市長】
はい、やはり地域、特に通学路ですから子供については皆さんが地域の方も含めて当事者なのです。
ですからこういった皆さんと一緒になって地域の子供たちを守ると、それはご高齢の方とか障害のある方とか、もちろんドライバーもそうですし誰も交通事故は起こしたくないし遭いたくありませんので、みんなで地域の安心安全を守っていくと子供たちを守ることに繋がると思っております。

【記者】
鵜飼の件でお聞きしたいのですが、先ほど令和5年度の観覧船の乗客目標85,000人とお聞きしましたが、これはどういった理由でこの数字にされたのでしょうか。

【市長】
令和4年の実績よりは当然多いわけですが、フルスペックに戻すということで、例えばインバウンドは好調でございますが、ご高齢の皆さんもすべての方が積極的に外出をされているわけでもありません。コロナが令和5年5月8日から5類に移行になるということはもちろんありますが、出足はそう簡単ではないのではないかということで、まずはその制限を無くしてマスクも任意にいたします。そういった中で皆さんに安心して乗れるということを体感していただきながら、またそういう評判も広げながら取り組んでいこうと思いますので、あまり高い目標を掲げるのではなくて、毎年度着実にこの鵜飼観覧事業を続けていくってことが大事だと私どもは思っております。
それからコロナ禍で、やはり皆さんじっくりゆっくり鵜飼を見られたということも一つの評判でございました。
ですから当然制限を無くして10割の乗船率になると、その部分の今までは5割という時代もあったわけでございますので、その時からすると少しやはり窮屈に感じられると思います。
ですから、我々としてはこのコロナ禍で得た実はゆったり見られることが非常にいいというご評判もあるわけですので、その時もお客様の人数をただひたすら追い求めるのではなくて、皆さんに長良川の鵜飼の価値をしっかりと認めていただけるとか、リピーターになっていただくとか、そういったことも大事ではないかと考えておりますので、今後もこの長良川の鵜飼についての様々な挑戦は不断の努力として続けていき、いろんなことにも新しくチャレンジしたいと思っております。

【記者】
あと1点、発表事項ではないのですが、4月に入ってから横須賀市でチャットGPTの試験導入が始まり、ニュースが流れました。
AIに関するものなのですが、市としては導入に向けての検討されているのか、お考えをお聞かせください。

【市長】
午前中、職員の打ち合わせでもご披露したのですが、昨日の夜に家に帰りましたらうちの息子が、「お父さん、チャットGPTについて話してくれ。岸田首相がチャットGPTの話題に触れていた」とそのようなことをうちの息子がいきなり言い出しまして、「お父さんはどう考えているの?」みたいなことを言われました。
だから「小学生でも今、学校でそんな話題になっているの?」と言うくらい今タブレットは1人1台持っていますし、最近の子供たちは社会課題もいろいろと勉強しているようですので、今の子どもたちはもう当たり前のように感じているのだなと思いました。
そこで私はこう考えておりまして、これから関係大臣の会合も開かれるとのことでありますが、まずやはり国際的なルールをしっかりと作っていただきたいと、それから国内での法整備もこれから必要だろうと思います。
そして民間の皆さんもリスクがあるかもしれませんが、私ども公共セクターは非常にリスクについて敏感です。
例えばどんなリスクがあるかというと、このチャットGPTを使うことによって不確かだとか不正確な情報が入り込んで、それを正しいと誤認をして市民の皆さんにその情報を伝えてしまうリスクとか、それから機密性の高い情報をそこで漏えいしてしまうようなリスク、これは個人情報もそうです。
さらには日頃から著作権の侵害は非常に気を付けていますが、そういったものを知らず知らずに侵害するリスク、などなどいろんなリスクがこのチャットGPTにはあるわけですので、こういったことについて公共セクターの扱いについてはどういう用意が必要なのかってことも、しっかりと整備をされた上でなければあまりにもリスクが大きいと私は考えております。
ですから、慎重に特に国内における政府のルールづくりを見守っていきたいと思っております。
一方で最初の話に戻りますが、小学生でも話題にするぐらいでありますから、この社会においては急速に広がっていく技術だろうということで、避けて通れないし、市民生活にはどんどん入っていくわけです。
ですから、我々としては今も水川教育長のもとで学校でも子どもたちはタブレットを1人1台持っていて、インターネットでいろんなものにアクセスできますが、そこにはリスクある情報とか危険が潜んでいます。それを全部シャットアウトしてしまうのではなくて、子どもたちにはそういうものもあるということも含めて、より安全に活用するリスクをどう見分けていくかということも、これは学びの中で聖徳学園大学の皆様とも連携をしながら実は取り組んでいるわけで、我々としても全く排除するということではありませんが、きちんとルールができた上でないと、これは使えないだろうと私は考えているところであります。

【記者】
3点あります。
鵜飼ですが、安全運航管理補助者の設置は、これは京都の川下りの事故を受けてこういう形にしたのでしょうか、が1点目です。
もう1点目は、鵜飼の世界無形文化遺産への取り組みの進展はいかがでしょうか、というのが2点目です。
3点目は、先日の岐阜市議選で維新なり、れいわ新撰組なり、新しい政党が議席も取り、若い方もたくさん当選されたのですが、市長の受けとめをよろしくお願いします。

【市長】
まず鵜飼についての関連2点ですが、京都の川下りについて意識したということではありませんが、従来から運輸局からも安全について非常に良い意味でご指導いただいているわけであります。私どもも常にこういったことを意識しておりますし、もともと知床の遊覧船の事故もございましたし、やはり安全に運航しなくてはいけないということで、こういった専門家の方を具体的に雇用していくことがより安全に繋がるのではないかという認識です。
次にユネスコの関係ですが、まさに令和5年度取り組んでいくことで、令和4年度、グルーピングが大事だということでしたので、具体的にその対象になるような自治体の皆さんにアプローチをして、先方のご意思もあるわけですが、私自身も先方の首長の皆さんとお会いをして、ぜひ一緒にやっていこうという機運をぜひ盛り上げていきたいと考えております。
3点目、岐阜市議会議員選挙についてです。
ご案内の通り今回は特に若い世代の候補者の方、それから女性ということで、これは岐阜市のみならず、全国的にこの流れであったのではないかと私自身は感じております。
ですから、岐阜市でも何か特徴的な投票結果が出たということではなくて、1区現象ということもいわれる岐阜市でございますので、そういった都市部ならではの全国的な流れとの共通項があったと認識をしております。
今回当選された皆さんもそれぞれ様々な地域から出ておられますし、そういった声も活動を通じて得ておられるでしょうし、またそれぞれの歩んでこられた人生の背景とか専門分野も多々おありだと思いますので、ぜひ、市議会では私も市民の皆さんの幸せに貢献するということを常に申し上げていますので、一緒にそういった貢献をしていただきたいと思います。
私も選挙期間中いろんな所でスピーチを求められた時には、やはり二元代表制ということを常に申し上げてきました。
そして私も市民の代表ですが、議員の皆さんも市民の代表ですよね。
ですからお互いに車の両輪ですので、今回当選された皆さんにはオール岐阜で良き議論をしたいと思いますし、一緒に協力をしながら、市民のために汗をかかせていただきたいと思っております。

【記者】
旧庁舎の解体工事の関係で質問させてください。
先立ってのJVの方から改善報告書が提出されて、市長が直接受け取られて憤りのお気持ちを伝えておりましたが、実際精査してみて内容をどのように感じたのかということと、現状まだ内容を公表されておりませんが、その公表についてどのようにお考えか、また工事の再開についての考えをお聞かせください。

【市長】
まず、精査については現在やっているところでございますので、これは今の時点でどうかというと途中なので、確たることは申し上げられないですが、いずれにしても、この精査を専門家の方にも実は入っていただいて、私ども担当部局で現在精査中でございますので、精査が終わった段にはこの報告書を受けて、しっかりとどこが原因であったのか、そして改善策は何か、安全対策はしっかりと行われるかということを我々は確認し判断できれば工事を再開していくという考え方でございますので、その段には内容も含めて皆さんにしっかりと公表したいと考えております。
ですから再開についてはあくまでもこの精査をしている途中で、精査が終わって確認ができればというところでまだいつとは申し上げられませんが、しっかりとその段についても発表をしていきたいと考えております。

【記者】
確認ですが、精査の期間のめどは大体、どれぐらいを考えてらっしゃるのでしょうか。

【市長】
特にいつまでとは考えておりません。専門家のご助言も賜りますので、いろんなご指摘をいただければ、当然JVにここはどういうことだと聞かないといけないわけですから、あまりきちっと切るってことではなくて、せっかくかなり分厚いものをいただきましたので、我々としてはしっかりと読み込んで特に安全ということについて確認をした上で判断をしていきたいと考えております。
 

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