令和5年1月6日 市長定例記者会見

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ページ番号1019737  更新日 令和5年1月26日

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写真:令和5年1月6日 市長定例記者会見の様子

※記者会見の様子を岐阜市公式ユーチューブチャンネルでご覧いただけます。

発表項目

「岐阜市センターゾーン」柳ケ瀬エリアについて
 柳ケ瀬グラッスル35の完成と金公園のリニューアル

  • 新たなランドマーク「柳ケ瀬グラッスル35」
  • セントラルパーク「金公園」

配布資料

発言趣旨

【市長】

ただいまから定例会見をはじめます。
はじめに、みなさま、あけましておめでとうございます。
旧年中はメディアの皆さまにも大変お世話になりました。
ありがとうございます。
2023年も市政の様々な情報について積極的に発信してまいりたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
では、まず年頭にあたりまして、2023年に少し触れたいと思います。
これまでも、様々な機会にお話しておりますように、2023年は4年ぶりに長良川での花火大会が復活ということで、これは市民の皆さまに支えていただく、皆で支える花火大会という新しい形であり、これはまちづくり全体にもかかわる重要な考え方ですので、それをひとつのきっかけとして2023年の夏に向かっていきたいと思っております。
2022年、岐阜商工会議所さま、中日新聞社さま、岐阜新聞社さま、岐阜市の4者と、関連の団体や地元の自治会と実行委員会の設立を行い、8月11日にこのぎふ長良川花火大会を開催することを発表させていただいたところです。
また、こうした大きなプロジェクトやイベントも大事でありますが、様々な市政の課題についても2023年も一つひとつ動かしていきたいと思っております。
特に多様な地域の課題を解決するということをこれまでも申し上げてまいりましたが、例えば2023年はJR長森駅北口交通広場整備も本格的に始まる年です。
さらには、インター周辺のまちづくりも着実に進めていくということで、センターゾーンでは様々な事業が展開されておりますが、こうした地域の皆さまが長年感じてこられた課題も目に見える形で動かしていきたいと考えています。
それでは、本日は岐阜市センターゾーンの柳ケ瀬エリアに関する2項目について発表させていただきたいと思います。

(1)新たなランドマーク「柳ケ瀬グラッスル35」

令和5年という新しい年を迎えまして、「岐阜が動き出す」ことを象徴する柳ケ瀬の新たなランドマークともいえる柳ケ瀬グラッスル35と、私がいろいろな機会にセントラルパーク化ということを発信し続けてまいりました金公園のリニューアルがいよいよ完成する時がまいりました。
この新たな2つの拠点の誕生によってさらなる人の流れと賑わいが生まれ、柳ケ瀬の魅力と価値が高まり「人が集まり、暮らし、つながるまち」へと進化していくのがこの新たな完成の時期といえると思います。
柳ケ瀬の新たな幕開けといえる柳ケ瀬グラッスル35と金公園の完成を祝して、3月4日土曜日に完成式典を執り行います。
また、商店街や地域の皆さまと連携して、記念イベントを3月4日土曜日・5日日曜日に開催したいと考えております。
これらの内容につきましては詳細が決定次第発表させていただきますので、皆さまにはぜひ情報発信のご協力をお願いしたいと思います。
それでは、2つの拠点についてご紹介をさせていただきたいと思います。
まずは、柳ケ瀬グラッスル35です。
完成を迎えるにあたりまして、高島屋南市街地再開発組合の皆さまには、昭和の時代から平成、令和と35年もの長きにわたって1,000回を超える会合をお開きになり議論を重ねてこられたということでありまして、皆さまに心から敬意を表したいと思います。
また、完成がゴールではなく、完成後のまちづくりについても議論を進めていただいているということであり、こうした地域の地権者や住民の皆さまが主体的にまちづくりを行っていく、そのことを議論いただけることが岐阜市の力ではないかと思っております。
施設の概要については、すでにご案内のとおりでございますが、高さが132m、35階建てであり、1・2階は商業施設、3・4階は公共施設、5階から35階までは分譲マンションと、そして1階に広場空間として「Gテラス」が設けられるということで、こうした公共空間ともいえる広場空間がどのように使われていくかということもまちづくりでは重要ではないかと思います。
私どもとしては3階・4階が公共床でございますので、この3階・4階の公共施設についてご紹介をしたいと思います。
まず、3階は健康運動施設の「ウゴクテ」という愛称ですけれども、このコンセプトは「動く習慣で、伸ばそう健康寿命」ということを掲げ、健康づくりのきっかけを作る場所として提供してまいりたいと考えています。
超高齢社会でありますので、市民の皆さまには健康ということを常に意識していただき、身体活動・運動の習慣作りを支援する施設としたいと考えています。
この健康運動施設の「ウゴクテ」に愛着を持っていただけるように、その魅力やイメージを広く周知するためのロゴマークも作成し、幅広い年齢の方が楽しくアクティブに動く様子を表現しています。
続いて4階の子育て支援施設の「ツナグテ」ですが、このコンセプトは「あそび場はまなび場」というコンセプトで、遊びを通じて子どもの生きる力を育み、子育て家庭を支援する施設としています。
同じくロゴマークを作成して、「ウゴクテ」と一体感のあるデザインとさせていただきました。
この「ツナグテ」のロゴマークは、親と子、人と人とのつながりを大切にしていく様子を表現しています。
中保健センターについても触れておきたいと思います。
この3階・4階は公共床であり、この「ツナグテ」と「ウゴクテ」に合わせて、現在は保健所がございます都通りにある乳幼児健診や健康相談を行う中保健センターを3階に移転いたします。
中保健センターの移転によって、例えば健康相談にお越しになった市民の方が「ウゴクテ」で運動をしていただくとか、乳幼児健診で中保健センターに訪れてくださった親子の方々が「ツナグテ」で遊んでいただくなど、中保健センターと2つの施設がつながることで利便性が高まっていき、あわせて、より多くの皆さまに柳ケ瀬に足を運んでいただけるという考え方です。
今後のスケジュールですが、「ウゴクテ」と「ツナグテ」は令和5年4月30日日曜日にオープンいたします。
また、中保健センターは5月2日火曜日まで現在の都通りにて業務をいたしますので、5月8日月曜日に移転いたします。
この「ウゴクテ」で運動をしよう、「ツナグテ」で遊びたいと市民の皆さまに言っていただけるような魅力あふれる施設にするとともに、例えばこの「ウゴクテ」については、岐阜市が取り組んでいるクアオルト健康ウオーキングの拠点にもしようと考えています。
現在、岐阜公園とながら川ふれあいの森にクアオルト健康ウオーキングのコースがございますが、都市型のクアオルトということも大変重要なテーマであり、この「ウゴクテ」を拠点にしていく使い方も考えられます。
また「ツナグテ」にはブックコーナーを配置させていただきます。
これは、例えば検診に来られた方々が親子でブックコーナーをご利用になり、絵本に親しんでいただく、そうした機会を作っていきたいとの思いです。
そのことが、先般もLibrary of the Year2022で大賞を受賞したぎふメディアコスモスの中央図書館へのご利用にもつなげていき、そういった連携の場にもしていきたいと思っております。
特に、「ツナグテ」の愛称コンセプトは「親と子、人と人とをつなぐ」であり、この絵本というものを通じて皆さまも読み聞かせをしてもらった記憶があると思いますが、親子関係、あるいはコミュニケーションがより良いものになっていくということもございます。
また、幼いころから本に親しむということは幼児教育の観点からも非常に効果があるということで、単に検診に来ていただくだけではなく、その検診に来ていただくことを通じて「ツナグテ」で子どもたちが遊びを通じて学んだり、絵本に親しんだりすることによって一人ひとりのQuality of Lifeにつなげていけるといいなというのが私の思いです。

(2)セントラルパーク「金公園」

次に、セントラルパークである金公園です。
金公園はご案内のとおりセンターゾーンである駅周辺エリアと柳ケ瀬エリアの間に位置をしておりますので、人の流れの重要な結節点だというふうに思います。
私は従来からこの金公園が、逆に両エリアを分断してしまっていたのではないかと感じており、この金公園を「まちとまちをつなぎ、多くの市民が憩い、うるおう空間へ」と、まさにこの両エリアをつなぐ公園、セントラルパークとして再整備をしようということで進めてまいりました。
この金公園は、メインとなる芝生広場の整備を行いましたけれども、テニスコート約10面分の広さがございます。
また、緩やかな傾斜を有した芝生の両側には、普段は「遊んだりくつろげる空間」として、イベント開催時にはステージなどのにぎわいの空間として利用できる小高い空間を設けています。
さらに、園内各所には公園を訪れる人や使う人に配慮した多くの工夫を凝らしており、例えば照明の柱には日陰を作るタープや、公園を彩るフラッグの取り付けができるほか、柱の下部には電源コンセントを設けております。
さらに、園路にはイベント用テントを固定することができる金具であるとか、料理や洗い物ができるシンクを配置し、音楽イベントやマルシェなど市民の皆さまの様々なイベントに対応できるようにしようということで、このセントラルパーク「金公園」は市民の皆さまの活動や表現の場として大いに使っていただきたいと考えております。
現在、完成に向けて順調に工事も進んでおり、園内中央には緑の拠点となる天然芝も張り巡らされておりますので、現在、覆いも取り払われておりますから、広場の姿をご覧いただくことができると思います。
今回のリニューアルでは、子どもたちが楽しむ仕掛けづくりを施しており、例えば、南エリアには小高い空間を利用した、幅約20m、高さ最大1.5mの「斜面滑り」を整備いたしました。
こういった地形を使って子どもたちが楽しむということができる場所です。
ほかにも、利用状況に応じて移動可能な2つの遊具を配置することといたしました。
1つ目は「プレイキューブ」という遊具で、これは国内初の導入です。
アメリカ製の遊具ですが、様々な方向から出入りできる幾何学的な形状のブロックが組み合わさったジャングルジムを連想させる遊具で、子どもたちが登ったり、くぐったり、かくれんぼをしたり、いろいろな遊びをすることができます。
また、2つ目は大小様々なブロックを組み合わせて遊ぶ「モップス」という遊具ですが、このブロックを自由に組み立て動かすことで、長い橋を作ったり、秘密基地を作ったり、船を作ったりと、子どもたちが新たな遊びを発明し、創造性を育むことができる遊具です。
緑豊かな芝生の上を子どもたちは走り回り、これまで経験したことない魅力ある遊具で遊んだりすることで、子どもたちに自由に楽しんでいただきたいと思います。
また、既存施設のリニューアルも行っており、北エリアにおいては金公園のシンボルであるからくり時計が現在もございますけれども、このからくり時計のお色直しをいたしました。
完成式典の際に皆さまにお披露目したいと考えております。
このからくり時計は、市制100周年、昭和63年7月にご寄付をいただいたものです。
当時の姉妹都市であるフィレンツェ、シンシナティ、杭州、カンピーナスと、岐阜市をイメージした衣装をまとった5体の人形が、加藤登紀子さんの作詞作曲による「蒼い流れに」という曲に合わせて踊り出して訪れる人を楽しませるからくり時計です。
このようにセントラルパーク「金公園」は多くの市民が憩い、にぎわいあふれる空間へと生まれ変わってまいりますが、一番大事なことはエリアの価値の向上です。
再開発もそうですし公園整備もそうですが、点の事業ではなくて、柳ケ瀬エリア全体の価値が向上することによってまちなか居住が進むとか、新たな店舗が出店して、人の流れができるということで、特に公園については公共空間であり、この公共空間をどう利活用するかという観点で今回のセントラルパーク化という整備を行ったところです。
いずれにしても、多くの市民の皆さまにこの柳ケ瀬グラッスル35とセントラルパーク「金公園」にお越しいただきご利用いただけることが皆さまの生活を豊かにすることですし、ひいては柳ケ瀬をはじめセンターゾーンのにぎわいにも大きく貢献することでありますので、これからも「オール岐阜」で新しいまちづくりを進めていきたいと思っております。
本日の発表事項は以上です。

【記者】
冒頭の話にありました花火大会について2点伺います。
2023年8月に開催することが決まりましたが、開催まであと7か月ということで、改めて市長の所感を伺いたいということと、あともうひとつ、皆で支えるという言葉もありましたが、市民の皆さまに協力してもらうために何か具体的な取り組みなどありましたら教えてください。

【市長】
まずは花火大会についてです。私はこれまでもいろいろな機会に花火大会というのは、まずは戦後間もない1946年8月に第1回、これは今でいうと岐阜新聞社さまが岐阜市の復興や鎮魂という思いを込めて開始されました。
のちに1957年に中日新聞さまも打ち上げを始められ、まさに岐阜の夏の風物詩として夏に花火大会が2回行われるという市民にとっての大事な財産だと思っています。
1946年8月に、まさに戦後すぐに花火大会が行われたということは、当時は平和ということを多くの市民の皆さまが願っておられたわけで、そのことを花火大会の開催を通じて形にし、皆の思いを共有できる形にしたと思います。
この花火大会がオリンピックやコロナの関係で3年間できませんでしたので、市民の皆さまの意識調査でも長良川の花火は常に上位に来る魅力であり、これをまず復活させます。
しかもそれは皆で支えるということを常に言っておりますが、市民の皆さまの平和に対する思いで始まった花火大会ですから、そういった思いを再び市民の皆さまが皆で心あわせ支えて復活させるということに大きな意味があると思います。
今回の大会のテーマも平和に願いを込めてということであり、これはもちろんウクライナでの戦争ということもありますので、やはり戦後我々の先人たちが平和ということに大きな思いを持って始めていただいたことを改めて世界の平和ということを我々が再確認する機会にもなろうかと思っています。
皆で支えるということで具体的な形ですけれども、今後、実行委員会を2023年も開催していきますので、詳細がしっかりと決まれば皆さまに発表していきますけれども、例えば応援席での資金的なご協力ということは、これは市民花火として大変重要なテーマでございますし、あとはほかにも運営面ですとか、清掃とか、清流長良川をきれいに保つという意味で、こういった部分でのボランティアもぜひ市民の皆さまのお力をいただきたいと思います。
もちろんそれは市民の皆さまはもとより民間企業や団体の皆さまもそうですけれども、「オール岐阜」という観点で支えていただくということをぜひ具体的にこれからお願いしていきたいと考えております。

【記者】
発表事項とは関係ないのですが、例の統一教会の後援した件を巡ってですね、岐阜県のほうが2022年の12月に後援を取り消したという経緯があります。
同じ行事を岐阜市は後援していまして、議会答弁にもあったように現時点では取り消す事由はないということでしたが、その後の県の対応を受けて岐阜市として変化があるのか、それともそのままで行くのか、お考えを伺いたいです。

【市長】
岐阜市が承認している3事業について、先の議会では取り消すまでの事由はないとの報告を受けていますということと、今後、現在も国の調査が行われておりますので、今後国の調査や県の動向を注視していきますという旨の答弁をさせていただきました。
先般、県において後援承認の取り消しが行われたということで、調査の内容ですとか取り消しの理由について確認をし、精査しているというところであります。
引き続き岐阜市としては、国の関係省庁が進めておられる世界平和統一家庭連合による被害実態の把握、不適切行為等の事実認定の動きなどを注視していく立場であります。

【記者】
2点あります。
2022年の岐阜市長選挙のときにウィークポイントとして産業・雇用政策を挙げて、力を入れていきたいとおっしゃっていましたが、それを推進していくためには企業誘致が大切だと思うのですが、黒野のライフサイエンス拠点とか、企業誘致はどのような感じになっているのかというのが1点目の質問です。
もう1点が、昨日報道にありましたとおり、多治見のほうで今井瑠々さんが県議選に自民党推薦で立候補するという意向のようなのですが、彼女は浪人時代も長くて、出身が立憲民主党、野党系ということもあって、いろいろお考えもあったと思いますが、市長はどのように思われたのか、その2点をお願いいたします。

【市長】
まず、産業・雇用政策についてですが、これは具体的には私もこれから当初予算の市長査定をやっていきますので、こういった予算編成過程の中で毎年度一歩ずつ前進させるように当然いろいろなことを考えています。
また、当初予算の発表のときにしっかりとお話したいと思います。
雇用の関係はすでにワークダイバーシティということを掲げて、いわゆる一般の雇用のみならず、これはすでに令和4年度から取り組んでいますが、超短時間雇用やひきこもりの方の就労支援、訓練を受けていただくとか、テレワークを通じて子育てや介護をしておらえる方が在宅で仕事ができるようにしようということで、こういったことが令和4年度すでにそれぞれ始まっていて一定の成果が出てきています。
これは令和5年度においてもこういうような働く、多様な働き方をしっかりと確保するということが大事ではないかと思いながら予算編成にあたっていきたいと思っています。
企業誘致に関しても、今は三輪スマートインターチェンジの周辺では農業6次化拠点ということで、これも具体的にすでに令和4年度事業が進んできておりますので、これをどう前進させていくかは令和5年度の大きなテーマと思っています。
それから、多治見の今井さんの件については、一番大事なのは政治家は、それぞれ自らの政治決断を行うわけであり、そのことについてはご本人が今後記者会見をされるということですので、具体的に自ら、なぜそのような判断に至ったかということを有権者に説明をしていくということがとても大事ですし、私も初めての立候補が26歳のときでしたので、どのような説明をされるのかは大変注目をしているころです。
20代で若くして志を立てて、おそらく1人で活動するところからスタートをされたわけで、そのご苦労は私自身も経験しましたのでよくわかるところですけれども、一つひとつの政治決断というものを有権者はしっかりと見ておられるわけだし、長い政治家としての歩みの中で一つひとつの決断を、そこが評価されるわけなので、そのことを含めてご自身がしっかりと受け止めながら記者会見に臨んでいただきたいと思います。

【記者】
冒頭にも市長のほうから発言があったのですが、2023年の新年の抱負を短い言葉で教えていただけますでしょうか。例えば、漢字一文字や、ひと言何かあれば教えていただきたいです。

【市長】
私は花火大会のことを行く先々で言っているのですが、これまでは岐阜新聞社さまにしても、中日新聞さまにしても、それぞれ特定の皆さまが花火大会を提供してくださいました。
これがいろいろな理由があって途切れてしまった中で、今度は市民の皆さまの花火として皆で支える花火として復活させます。
これは、民間企業や市民の皆さまの共感と力がなければ簡単なことではないわけで、お互いに私は支えるという言葉をキーワードにしているのですが、皆で支え合うということがどうできるかのひとつの試金石がこのぎふ長良川花火大会だと思います。
そのため、多くの企業や市民の皆さまの共感と協力があって花火大会を大成功することができれば、それはあらゆる社会の課題、岐阜市の課題に対してもその力を発揮することができるわけですので、そこに注目をしておりますし、私も岐阜市長としてそこを2023年の大きな目標としてとらえていきたいと思います。
ある意味でいうと、そういった支え合える力をどう岐阜市として引き出していけるかということに全力を傾けていきたいと思っております。

【記者】
もう1点ですが、今月から岐阜市の歴史博物館で始まるNHK大河ドラマ「どうする家康」展についてですが、どういった期待があるのか、岐阜市のPRにもなればなと思うのですが、ご所感についてお伺いしたいです。

【市長】
まだ放送は今週末からということで、どういう内容になっていくのか私も大変楽しみにしておりますが、やはり岐阜市としては、ひとつは織田信長公と岐阜城の関係についてです。
岡田准一さんが俳優として演じられる織田信長公が今回の主役である家康公にとって、大変立ちはだかるような怖い存在と言われているので、そういう観点での織田信長公と徳川家康公のかかわりや、やり取りを通じて、岐阜城をはじめ、岐阜に注目が集まることに期待しています。
もうひとつは、やはり関ヶ原の戦いということが大きなテーマで、これは岐阜県全体からしても関ヶ原に力を入れてこられたわけですから、そのことを大事にするとともに、割と皆さま関ヶ原の戦いはあの当日の早朝からの戦い、半日の戦いで終わっちゃったというところに注目がいっていますが、一番大事なのは岐阜城の城主であった織田秀信公がこの前哨戦で敗れて結果的に岐阜城が落城する、このことでほぼあの戦いの帰趨(きすう)は決まっていたわけで、そういう関ヶ原の戦いと美濃の国の当時の織田秀信公はじめ、様々な武将の皆さまがどんな思いで戦いに望んでいったのかということも、せっかくの機会なので皆さまに広くご理解いただけるチャンスではないかと思っています。
例えば、岐阜市には黒野城の加藤貞泰公という方がおられますが、加藤貞泰公は西軍にいて織田秀信とともに行くはずが、心の中では東軍であって徳川家康ともつながっていて、犬山城に籠城して戦わなかったということで犬山城の防衛ラインが崩壊したわけです。
美濃の国にとって関ヶ原で西軍につき、岐阜城が落城したことが、その後の徳川300年における美濃の国の帰趨(きすう)を決めてしまったわけで、私は歴史が好きで、そういうふうに歴史というのは常に重層的に積み重なって地域性とかいろいろな今日につながってくるものが決まっているわけなので、そこをしっかりと市民の皆さまにまた再確認していただくいい機会になるのではないかと期待しています。
1月27日には「THE LEGEND & BUTTERFLY」が封切りになります。常に岐阜、そして美濃という私たちの地域についてのアイデンティティというものをよく考えるいい機会を2023年はいただけるのではないかと思います。
また、そういう発信をいろいろな機会にしていきたいと思います。
まずはせっかく歴史博物館での展示がありますので、足を運んでいただけると、そういった1年のスタートにあたっていい機会になるのではないかと思っています。

【記者】
柳ケ瀬の件で質問したいのですが、先ほど点ではなくてエリア全体の価値を高める必要があると言及されました。
旧長崎屋の広場化も伺っておりますが、さらにどういうふうに高めていきますか。

【市長】
これまで柳ケ瀬エリアについては、再開発とリノベーションまちづくりを両輪として取り組んでおり、いよいよこの、まず再開発が完成します。
この両輪で取り組んできたことの今度はリノベーションです。
リノベーションというのは店舗だけが対象ではなく、金公園はリニューアルという言葉を使っておりますが、まさに公共空間としての公園をリノベーションしました。
次に、この旧長崎屋についてすでに都市計画決定を行っておりますが、こうした一定の区画のところについて広場整備ということでまたリノベーションしていきます。
このリノベーションということが非常に重要なキーワードと言えるのではないかと私自身は思っています。
先ほど、絵本を通じてメディアコスモスの図書館とつなぐということを言いました。
まさに先ほどお話したような、今、私たちの社会の中における大きな課題、例えば親子の関係がうまくいかないとか、それが児童虐待につながったり、いろいろな社会の課題を作ってきています。そういったものの社会課題をどう解決していくかという点に、中保健センターに検診でいらっしゃるというところから結び付け、それは本を通じてメディアコスモスにもつながっていく。
まちづくりは皆さまの目に見える形で何か建物が建つとか、再開発ビルが建つとか、リノベーションのお店がガラッと変わるとか、公園がきれいになるとか、こういうことだけではなく、皆さまが抱えておられる課題を解決して幸せを実感していただけることが大事なんだろうと、私自身は思っています。
この年始もいろいろな方にお会いしたら、皆さま最近柳ケ瀬が変化してきていることを大変うれしそうにお話してくださる方が増えてきました。
市民の皆さまのマインドが変わってくるということが大事です。
それはまちづくりの力になるということなので、私は常にそういう、結構ハード整備が目立ちますけれども、単にハード整備をやっているわけではなく、そういうことも実はひそかにいろいろとセットして仕掛けていっているということもぜひ注目していただけるとありがたいと思っています。

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