第3回再生ビジョン部会(第2回勉強会)概要
日時
平成16年11月28日(日曜) 14時00分~15時45分
場所
岐阜市役所低層部3階 大会議室
出席委員
吉田部会長、富樫副部会長、駒宮委員、清水委員
一般参加者
17名(報道関係者除く)
次第
- 開会
- 第1回勉強会以降の主な動きについて(岐阜市報告)
- 法的措置の流れについて(富樫副部会長説明)
- 意見交換「ケーススタディ 産廃対策のスキームについて」
- 次回日程について
議事概要
勉強会趣旨説明:吉田部会長
- 不法投棄された産廃をどう処理するかということ、それから再発防止と、市民の信頼回復をどう取り戻していくのかということを考えるのがこの委員会の大きな役割だと考えている。
- また、あの土地の抵当権の問題など難しい課題もあるが、安全性を確保するための取り組みの進め方についても皆さんと考えていきたい。
第1回勉強会以降の主な動きについて:岐阜市説明
第1回勉強会(7月3日)以降の主な動きについて、岐阜市環境事業部から報告
法的措置の流れについて:富樫副部会長説明
国の示した指針等に基づき、行政処分等に関する法的措置の一般的な流れを説明
意見交換「ケーススタディ 産廃対策のスキームについて」
- 検証委員会の報告書では市会議員の責任はあやふやにしており、行政だけが犠牲になろうとしているやり方は非常に気に入らない。
- 排出者や収集運搬業者は責任追及が進められているが、根本的な責任は発注者にあり、その部分を法的に問える仕組みにしていく必要がある。
- ボーリング調査の結果や、どこの解体業者がどこの収集運搬業者に発注したのかといった部分を早く聞かせてもらえると市民としては分かりやすくなるのではないかと思う。
- 再生ビジョン部会というものの役割をもう少し明確に説明してもらいたい。
- 地元の私が一番懸念しているのは、いわゆる専門家と言われる人たち、岐阜市とは何の関係もない人たちが来て、私の印象では非常に不安をあおり立てるような発言が非常に多い。だから、地元としては、これは何が何でも撤去してもらわないと困るという方に向いていってしまうことだ。しかし、それをやろうとすると莫大な金額がかかってしまうが、それはとんでもないということになり、もめることになってしまう。だから、金をかけないで、本当に安全に処理する方法はないか、これを目指す。そういうのがこの再生ビジョンの一つの目的ではないかと思う。
- 岐阜市の調査結果を頭から全く信用していない市民がたくさんいる。従って、専門家の意見をしっかり聞いて市民が信頼できる調査をやり、それを市民に説明してもらうことが重要だ。
- どうしても必要なことは、やはり市民の税金でやるべきだと思う。必要な調査だということをはっきりと我々がわかるような内容で説明してもらえば、市民の方も理解できると思う。
- 再発防止がこの委員会の一つの目的だということだが、これは処分場ができない限り、絶対に解決の方法はない。
- (部会長)企業によるリサイクルの徹底などによって処分場に持っていく量を減らすのが基本だと思う。また、市民も分別の徹底などライフスタイルを変えていく必要があり、再生ビジョンの中で、そういった長期的な教育を考えることも必要だろうと考える。
- 地域外からみえる人が不安をあおるようなことを言うが、内容物の調査次第では20年くらいかけて処理してもらえばいいと思う。ただ、内容物が分からない段階で詰めた議論はできないのではないか。また、費用にしてもまず原因者から徴収するのは当然として、それ以外に、行政、議会、企業、市民がそれぞれ良識ある判断で負担していくことを考えたらいいのではないかと思う。
- (部会長)善商との交渉経過や負担能力などをまず情報提供し、その後のスキームを議論していきたい。また、調査結果を踏まえて、処理に要する費用や期間といった点を判断しなければならないが、その詳しい議論は3月以降にしていきたい。
- (部会長)こういった問題は日本だけでなくEUなど世界中で起こっており、岐阜市だけで解決するのは無理であろう。従って、この委員会として考えなければならないのは、解決に向けて誰がどういう役割を果たしていくかということであろう。3月までにできるだけそういった点を議論していきたい。
- 現在進めている調査状況を市民として見ることができるよう配慮いただきたい。
- 市民がそれぞれの所属する組織や会社などいろいろな場所で話し合いをしていただき、それをこの委員会に持ち寄り、一歩ずつ積み重ねていくことをやっていきたいと思う。
- 共通認識を持つために、過去の経緯についてまとめたものをいただきたい。
- この勉強会の趣旨やルール、メンバーといったことを文書で示してもらえれば分かりやすい。
- ボーリング調査は井戸を掘るのと変わらないから、そんな現場への立ち入りよりもむしろ、ボーリングされたものの中身を公開して見せてもらうことが重要だ。
- 問題になっているのは産業廃棄物ばかりでなく、一般廃棄物でも焼却灰の捨て場所がない。だから、産業界ばかりではなくて、市民一人ひとりの問題という認識で取り組まれるべきではないかということで、次回、意見交換してはどうかと思う。
- 住民としては水質が一番不安であり、簡便な方法で市民も自分たちでやれるような水質調査手法を提供してはどうか。
- 参加者が比較的今日も少ないが、少ないのは現実なので、ここを起点にして、市民、私たちの地域も含めて、関心を寄せなければならないような方向へ持っていくことが大事ではないかと思う。
まとめ
- 次回勉強会は、12月19日(日曜)に開催することとする。
- テーマは、市民、市、県、国、産業界それぞれの役割はいかにあるべきかといったことについて意見交換を行いたい。
- この会の核になって参加してもらえる方には、個別に連絡したい。
- 勉強会をこれからも継続していくことに賛同していただいたので、今後も何度か会合を重ねていきたい。
資料請求等
- 善商事案の経過
- 再生ビジョン部会の位置づけ
意見箱提出意見
4通
- 1
- たいへん良い話し合いでした。
- 問題点を考えると最終処分場(産廃最終処分場)が岐阜県にない。
- 排出者及び発注者に対し、市民団体が持ち出し請求を法的に出来ないか。
- 廃棄物事業者の地位の向上と社会的企業の位置づけを確立しなければいけない。
- 2
-
再生ビジョンの目的が今一つ見えてきません。椿洞についての再生を中心にするのをまずされる事。
市民が参加できる椿洞対策が次の防止になると思うのですが。市の代弁にならない様に市民の声を市に要求する様な所にならないと参加する事にならない様に思います。
現場のボーリングに市民が立ち会いたい目的は、違法をしている業者と行政のみが立ち会うボーリングでは信用ができない。市民が参加できる事で信用をもらえるのではないかと思います。 - 3
- 再生ビジョン部会について次の諸点を検討して頂きたい。
- 目的(何を目指すか)
- 運営ルール(開催日、会場、参加者、討議ルール等)
- 行動目的(目的に添った市民行動)
- 4
-
- 現状から考えると、「岐阜市」が代執行して処理せざるを得ないと考えますが、岐阜市が負担する費用をいかに確保するかが問題だと思います。
- ボーリング調査の目的は、「地中に何が入っているか」を調べることが大切。
心配する人は、医療系廃棄物が入っているかが問題。入っていませんの根拠をボーリングで提供できるのでしょうか。 - 浸出水等の調査は、実施すべき時期等市民から何をやっているのかということにならないようにしてほしい。
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