A型肝炎ウイルスによる食中毒に注意しましょう
A型肝炎は、A型肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝炎です。
国内の感染経路としては魚介類(特に加熱不足の二枚貝)等が考えられています。
さらに、ウイルスに感染した方の手指等から食品等を汚染させ、感染が拡大する恐れもあります。
ウイルスは糞便中にも排泄されますので、特に食品を取り扱う方は、入念な手洗い等衛生管理を徹底していただくようお願いします。
また、海外での感染が疑われる事例もあるため、飲み水等にも注意しましょう。
A型肝炎ウイルスについて
感染経路
A型肝炎ウイルスは経口感染します。
A型肝炎ウイルスに汚染された水や食品が原因食品となります。
二枚貝(カキ、アサリ、ウチムラサキ等)がウイルスに汚染されていることがあり、生や加熱不足の二枚貝が感染源として推定されている事例があります。
また、ウイルスは糞便中に排泄されますので、便に汚染された水や食品を介しても感染します。
上下水道が整備されておらず衛生状態が悪い国や地域では、生水や生野菜等から感染するおそれがあります。
A型肝炎の症状
ウイルスに感染した後、2~7週間(平均4週間)の潜伏期間をおいて、急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が見られ、数日たつと黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなり、尿の色が濃くなります)、肝腫大などの症状が現れます。
一般に慢性化することなく、多くは安静のみで軽快しますが、重症の場合、回復するまでに数週間から数ヶ月かかることもあります。
小児では症状がないか、軽症の場合がほとんどですが、成人では症状や肝障害の程度が重くなる傾向があり、まれに劇症肝炎を起こして死亡することがあるため、注意が必要です。
治療
医療機関を受診して下さい。重症化することもありますので、医師の指示に従い、症状に応じて治療をし、安静を保ちます。
予防のポイント
- トイレの後、調理の前、食事の前に十分な手洗いと消毒を行いましょう。
- 上下水道が整備されていない国や地域では生水や生野菜等を喫食しないようにしましょう。
- よく加熱した食品を食べましょう。特に加熱調理用の二枚貝には中心部まで十分火を通して下さい。
「食品取扱者の方へ」
A型肝炎ウイルスによる食中毒の対策はノロウイルスによる食中毒の対策に準じます。
特に、加熱調理用の二枚貝を取り扱う際は以下のことに注意しましょう。
- 加熱調理用の二枚貝は中心部まで十分に加熱しましょう。特に冷凍や殻付きの二枚貝については、可食部の加熱が不十分となりやすいので注意が必要です。
- 加熱調理用の二枚貝から他の非加熱食品や調理済み食品への汚染を防ぐため、加熱調理用の二枚貝を触った後はよく手を洗いましょう。また、二枚貝の加熱前後で調理器具や食器を使い分けるか、その都度洗浄・殺菌して使用しましょう。
関連情報
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