ナビ番号:639 お茶壺道中と中山道
わたくし、ぎふ・いざないびと、加納宿の町民がご案内申し上げます。
有名な「ズイズイズッコロバシ」は加納宿にゆかりの深い童謡じゃ。江戸時代には、将軍家へ献上するお茶を入れたお茶壺が宇治から江戸へ運ばれ、その行列は「お茶壺道中」と呼ばれていたのじゃ。寛文5年(1665)に「お茶壺道中」が中山道を通ることになり、久運寺が本陣を命ぜられたのじゃが、住職の玉葉和尚はこれを拒み、追放されるという大事件が起こったのじゃ。「お茶壺道中」に行き会うことがあれば、大名行列でさえも道を譲らなければならず、「ズイズイズッコロバシ」には息を潜めてお茶壺が通り過ぎるのを待つ沿道の人びとの様子が歌われておるのじゃ。
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