第5回技術部会概要

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ページ番号1006892  更新日 令和3年8月31日

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日時

平成17年5月26日(木曜) 13時30分~15時35分

場所

岐阜市役所低層部3階 大会議会室

出席委員

藤縄部会長、佐藤副部会長、小嶋委員、永瀬委員、樋口委員、吉田委員長、富樫委員
【オブザーバー】環境省 橋詰室長、岐阜県 黒岩室長

出席関係者

岐阜県森川森林保全室長

傍聴者

21名(報道関係者除く)

次第

  1. 開会
  2. あいさつ
  3. 新委員紹介
  4. 第4回部会議事録について
  5. 自主撤去及び内部発熱の状況について資料1(報告・検討)
  6. 医療系廃棄物について資料3(報告・検討)
  7. 詳細調査結果について(報告・検討)
    1. 場内資料2-1
    2. 場外資料2-2
  8. まとめ
  9. 次回日程について

議事概要

技術部会委員以外の委員の出席について

吉田委員長及び富樫委員の出席について承認

第4回議事録の確認

第4回部会議事録について承認

自主撤去及ぴ内部発熱の状況について 資料1:事務局より報告

  • 自主撤去は、着手事業者数33社、敵去量の合計は1万9千立方メートル超えている。(5月21日現在)
  • 4月15日にボーリング孔(b31)からの発煙を確認したため、最上部の自主撤去作業を一時中止し順次覆土を行い、内部、表層温度等の計測をしているが、その後温度に変化はない。
    火災等の恐れに備え消防本部との連携をとり定期バトロールを実施している。

医療系廃棄物について 資料3:事務局より報告

  • 被告の陳述書に、元社長に医療廃棄物を見せられたという記述があり、両人に事情を聴取したところ内容が一致しない点がある。被告が目撃したとする付近を含め詳細調査で実施したすベてのボーリング等で医療廃棄物は認められていない。
  • 環境省の報告書に示された見解に準じれば、仮に医療廃棄物が現場にあったとしても、感染性病原体は生体外環境での生存可能期間が短く、不法投棄され1年程度経過した場合は一般に当該廃棄物中に残存している可能性は少ないと考えられる。また注射針等による物理的危険の防止についても、処理過程において適切な飛散・流失防止対策を講じれば、特別な対策を講じなくても、生活環境保全上の支障は防止できるとされており、さらに、岐阜大学の感染症の専門家に尋ね同様の見解を得た。

詳細調査結果について 資料2-1・2-2:事務局より報告

  • 推定廃棄物量は75万3千立方メートル、性状は建設廃棄物が主体であった。
  • 有害産業廃棄物は確認されなかった。
  • 不法投棄現場最上部において緩慢な沈下傾向が確認された。
  • 場内調査において、廃葉物中の土砂から含有量基準を超える鉛が2箇所で検出されたが、溶出試験では検出されていない。廃葉物層内部では1千ppm以上の硫化水素を確認したが、敷地境界では検出されていない。それ以外の調査項目についてはそれぞれの基準等に適合していた。
  • 場外調査において、河川水でSS由来と思われる鉛が検出された。それ以外の調査を実施した項目についてはそれぞれの基準等に適合していた。

審議

自主撤去及び内部発熱の状況について

  • 発熱原因としては廃棄物中に火種がありくすぶり続けているのではないか。
  • ボーリングやごみを撤去するときに空気が入って発火したものと思われる。
  • 発熱したボーリング孔と発熱していないボーリング孔で埋設物に違いはあるか。
    (事務局)廃棄物については特別な差異はない。
  • 外部から土を入れると後に対策の必要が生じる。散水するのがよいのではないか。
  • 水をかけた場合排水処理が必要になる。
  • 含水状態の高い土で覆土を行えば通気性は下がるのではないか。

医療系廃棄物について

  • 医療廃棄物について、長期間自然界にあると、紫外線やほかの微生物の影響などにより病原性が残っているとは考えられないのでバイオハザードの観点からは心配がない。しかし、注射針等による負傷などのメカニカルハザードについては注意を要する。
  • 投棄されてから時間が経過したものは、在来微生物の方が多分主流であろうと思われる。
  • 今までのボーリング調査等で医療廃棄物が投棄された痕跡は確認しているのか。
    (事務局)確認されていない。

詳細調査結果について

  • 判定基準は有害廃棄物であるかないかを判定する基準であり、基準を超えた場合は有害廃棄物として扱う。環境基準は人の健康及び生活環境上維持されることが望ましい基準であり、判定基準より環境基準の万が厳しい。環境基準がクリアされていれば、生活上の支障がないといえる。
  • 地山で、ホウ素、フッ素、それから砒素が一部で土壌環境基準を超えている。この地域の地盤にはこういったものが含まれていると考えていいのか。
    (事務局)基盤岩のバックグラウンド調査では、フッ素、ホウ素については溶出試験に出てくるような数字は見当たらす、廃棄物の影響を受けていると判断している。
  • 断層破砕帯に沿って湧水が少しあるが、廃棄物を通ってきた水ではないと解釈している。バッググラウンドとして砒素が含まれていると考えていいのか。
    (事務局)そのように考えてよいと思われる。検出されたのは黄鉄鉱の鉄についている砒素だと思われる。
  • 廃棄物層の主要イオンの調査結果では、カルシウムイオンと硫酸イオンの相関が高く石こうボード由来と考えてよいと思われる。
  • 河川水調査ではSSと鉛の相関が高く、鉛は溶存性ではなくSSの形態をとって出ている。

まとめ

  • 医療系廃棄物については、恒久対策を考える中でメカニカルハザードの観点から配慮するものとして、何らかのものが見つかったときに対応をとっていく。
  • 内部発熱については、必要な防止対策をとり温度変化などに留意しながら廃棄物の撤去を進めることとする。
  • 土壌の有書性を判定する判定基準は、根拠となる法律に基づいて調査をしているが、問題点があればより詳細な調査を実施する。
  • 次回の部会からは、調査結果を踏まえた恒久対策について検討していく。

資料請求等

なし

意見箱提出意見

4通

1

前にも要望したがどうしてもっとはっきり明解に傍聴席にまで聞える様に司会以下発言しないのか?

なるべく聞かれないようにしているとは思いたく無い。
医療器廃棄物を見たという被告の発言があるのに、これを無害だと時間的経過だけで片付けようとする委員を始め市の対応はどう考えても不信感をまぬがれない。皆んなで認めればコワクナイ!

オーコワ!
調査結果の発表だがこれだけの報告を短時間でチェックするのは困難であり委員には事前に渡っているものと考えられ基準値を超えているものが多くみられるにもかかわらず淡々と進むのは?

これらの要点だけを明確にすべきでしょう。特にb-34、38等については、鉛、ヒ素、水銀に数倍の異常値が現に出ている。ホウ素も有り、この地点を重点的に再掘徹底調査すべき。
b30、31に含め異常発熱もあり、覆土等でその場しのぎで無く、徹底周辺再掘で原因を明らかにし再生技術部会は真にガス抜き会議ではないはずだ。有害物質を一日も早く見つけ将来に対処するのが目的でしょう。
環境基準を鬼の金棒のように振りかざしているがドイツ等に比べれば極めて低く、これは国政の問題であるが、その全国の基準になるべく、将来に禍根を残さないモデルケースとなるべく努力を願いたい。残念ながら全国民が注視している!これこそが生きた環境博だ!小手先の解決はやめましょう・・・

2
ド素人ですから専門的なことは全くわかりませんが、この膨大な資料は要するにあの巨大な廃棄物の山はみな基準値内の、生活にも大した影響はないかのようなことを証明するためだったのでしょうか。
覆ってしまえば燻蒸は止まり煙もガスも出なくなるかのような意見が底流にある気がします。
地元の住人、岐阜市民としては全部撤去して欲しいと思っていますのに。
傍聴席ではよく聞き取れないことが多く、もっとマイクをうまく使って、公開されるからには聞き取れるようにしていただきたかったと思います。
次回の改善を期待します。
3
  • 初歩的な意見ですが
    産廃場所で働かれる人々の安全は守られているのでしょうか。
    ドイツ等の現場写真等を見られていると思いますが、安全服(消防士達が着る)を身に着ける。
    市からの指導されなければならないと思います。
    先日の原子炉爆発現場の報道など見ても普通の作業服姿なのにはびっくりしました。
    安全指導から始めるべきです。防争マスク等もぜひ用意してください。
  • 発火の件
    最終的には散水との意見(市としてお金のかからない、一番簡単な処理方法として考えられるのでしょうが、一番恐ろしい結果をもたらす処理方法です。)
    絶対に反対です。「美しいきれいな水を守る」という点からも考えられません。
  • 一番簡単な要求として
    (水で消したり上で覆ったり)は絶対に許されません。まずこれを元の形にもどす事で進めて下さい。
    予算が無いとは言わせません。今迄、この件にかかわった人全部洗い出せばその人達の責任の上で美しい山に戻していただきます。
    『政・官・財』の中で動いた金があの山なのです。水と土でふさぐことは許されません。
    被告が裁判所で言った14意円の時計、1億800万円のベンツが物語っています。
    彼の周りに金取り虫がむらがったのが目に浮かびます。
    うまい汁をすった人達を官の力で探し出す勇気を期待します。
  • 異常なしで終わってもらっては困ります。今後、1年、2年、3年と短くても10年は、調査は実行される事。全国の公害をずっと見ても、長年を過ぎてから結果が出て来る事が多いからです。(水俣病、イタイイタイ痛等)がいい例です。
  • ダイオキシン調査の件。素人が取り出した検査物を専門家が(検査物の採集方法が問題です。)
    専門家が取った検査物で初めて、検査が可能です。
  • 委員会他人事委員会の感ありです。意見が何も出ない委員会って何なのか?
4

SS値上流からの影響が考えられる。
電導率上流から高い。
他にも上流で高い値が見られたりしている。
この検証はどう行われるのか?委員会として行って欲しい。

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