第4回技術部会概要

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ページ番号1006891  更新日 令和3年8月31日

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日時

平成17年1月21日(金曜) 14時30分~16時30分

場所

岐阜市役所低層部4階 全員協議会室

出席委員

藤縄部会長、佐藤副部会長、井上委員、小嶋委員
【オブザーバー】環境省 山田室長補佐、岐阜県 藤本室長

傍聴者

21名

次第

  1. 開会
  2. 第3回部会議事録について
  3. 詳細調査の実施状況等について
    1. 場内
    2. 場外
  4. 質疑
  5. 来年度調査内容について
  6. まとめ
  7. 次回開催日程

議事概要

第3回議事録の確認

第3回部会議事録について承認

詳細調査の実施状況等について

報告、説明

  • 場内における各調査の進捗状況はおおむね7割程度である。
  • 現在までに判明した埋設廃棄物の内容は、総体としては木くずを主体とした建設廃棄物、高地部は木くず、低地部は埋め土やコンクリート殻が主体であった。
  • 有害物質の把握調査、水質調査についても分析が完了している範囲では、それぞれの基準等に適合している。
  • ダイオキシン類(注1)の調査において、コプラナーPCB(注2)が主成分であることが判明、焼却以外の由来が考えられる。
  • 斜面の崩落監視のために継続している斜面モニタリングでは急激な変動は見られない。
  • 場外モニタリング調査については、基準等を上回るものはないが、善商からの排水、その影響を受けたと考えられる河川水について一部に高い数値の項目があり今後も流量と水質の関係を調査していく。土壌、地下水、大気等についてもそれぞれの基準等に適合していた。
  • お米については地元で3ヶ所、比較のため市内他地区で3ヶ所、検体を採取しカドミウムと鉛を調査した結果それぞれの基準に適合しており、市内他地区の値と比べても差がなかった。
  • 来年度については、場内は斜面モニタリング、水質モニタリング、場外は今年度と同様なモニタリング調査を考えている。

討議

  • ゴミ層の中のどの部分に水面があるのか、調査した範囲内でどのような印象を持ったか。
    (事務局)廃棄物層に土砂を敷き重機で押し固めた面や基盤の不透水層まで掘り進んだ部分で凹状の構造をしているところに溜まっていると考えられる。
  • 廃棄物層中の水面コンター(注3)は描けないか。
    (事務局)場内の高い部分は水面が不連続で難しいが低い部分は描けると思う。
  • 浸出水が観測されるようになったのはいつごろからか。
    (事務局)雨が多かった梅雨、5月、6月頃から観測されている。
  • 硫酸関係の起源として、石膏ボードが指摘されていたが、基盤岩等の黒色頁岩(注4)中のパイライト(注5)が酸化し硫酸イオン、ヒ素も発生している可能性があり、地山の方から鉛、フッ素等が出ており、自然由来のものがあるのではないか。
    (事務局)不法投棄現場周辺の露岩部分の岩石を採取しバックグランドとして成分を調査したい。
  • GW2(井戸)はSS(注6)が随分高く、水質もGW1,3,4に対し異質な感じがする。
    (事務局)今回の調査のために掘った井戸であるが、汲み上げても濁りが取れない状態でありその影響が出ているのではないかと考えている。
  • 廃棄物層は一般に電気伝導率が高く、出てくる溶出イオンの濃度が高い状態を示しており、イオンの種類を見ることにより由来が判るものがある。
  • 浸出水は溶存酸素の濃度が低く、炭酸イオンが高い、廃棄物層中で微生物などの生物活動の影響によるものではないか。
  • RW2(河川水)はどこかの影響を受けているのか。
    (事務局)上流部に生コン、採石場等があり、その影響ではないかと考えられる。
  • 浸出水の有機汚濁が高くなってきている、浸出水、排水について引き続き観測を継続していく必要がある。
  • 調査結果をどのように分析して公開するのか。有害物質がどこにどれくらい入っているのか。反応性の有害物質など、内部にある問題となる物質をどう評価するかということを明快にしていく必要がある。
  • ダイオキシン類は水に溶けて移動する性質は低く、通常SSに付着して移動するため、環境に影響を与えない処理方法を検討するには、どういう物性のものがどれくらいどんな形状で埋まっているかを把握する必要があり調査に当たり留意願いたい。
  • 不法投棄現場の特性を把握し、水が溜まらない状態を作れるか、石膏ボードがどの程度入っているかを推測しておく必要がある。

井上委員から研究成果を紹介

安定型処分場における高濃度硫化水素の発生原因の解明と防止対策について

  • (注1)ダイオキシン類ダイオキシン類特別対策法においてポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDD)及びポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)にコプラナーポリ塩化ビフェニル(Co-PCB)を含めて“ダイオキシン類”と定義されている。
  • (注2)コプラナーPCB PCBの中で2つのベンゼン環が同一平面上にあって扁平な構造のもの。
  • (注3)コンター等高線。
  • (注4)黒色頁岩薄層が積み重なった板状に割れる黒色の泥岩。
  • (注5)パイライト黄鉄鉱、鉄と硫黄からなり、化学組成はFeS2で表される。
  • (注6)SS浮遊物質、水中に浮遊または懸濁している直径2mm以下の粒子状物質。

まとめ

  • ダイオキシン類について燃え殻以外の由来を調査する。
  • 場内調査の項目に金属イオン、電気伝導率の追加を検討する。
  • 調査対象の項目について、バックグランド値の調査方法について検討の上実施する。
  • 廃棄物中の水面コンターを作成について検討する。
  • モニタリングを継続する。
  • バックホウ掘削の際に力学試験を実施することを検討する。

資料請求等

なし

意見箱提出意見

3通

1
大変結構なデータ結果で一安心する反面、行政下請け業者の報告に全く信じる気にもなれず、岐大の報告に、信頼性を置きたいと思う。
是非市民監視の元で再調査をお願いしたい。
これこそ情報公開で、開かれた市民参加の市政であろう。
この調査は有害物質を見つけるのではなく、早々と調査を打切り、正に再生に持って行きたい行政サイドの意図が見え見えである。
岐大元教授中村先生の報告では、全国第6位のダイオキシン都市である事実を認め、解決へ向かって取り組んで下さい。
先日も現場へ行けば、休日(土、日)のせいか県道をはさんで、両方から煙(異臭がある)上がっている。
しっかリチェックし善商の二の舞にならない事を切に願う!
生活基盤の環境整備こそ、市政の基である事を・・・。高層ビルに優選
2

シャカに説法かと思われますが、以下一つ二つ。
術語「ビニール片」、「プラスチック片」、「発泡スチロ―ル等」は、何によって区分されたのですか?準拠した典籍等を備考に出されたほうがよいでしょう。
--当日の資料2-1のP5以下のボーリングコア(b-38)以下における「記事」欄にあるワード--
私見正しく、高分子物質名例えば「ポリエチレン」とか「ABSポリマー」とされるか、あるいは総体的に

「プラスチック」と名称するのが納得できる。
当日、委員の先生は細かいこと注意めかしく言ってるが、職員の説明にあった、すべて、『基準に「抵触」するものではなかった』でケリ。ムダな時間消費。
ゲイオキシン測定を手近でやれるようにせにゃ淋しいです。

3
全体として各基準項目が環境基準値内を示してる場合予算の関係から合理的な対応をするよう。

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