平成15年12月15日 駅前広場と歩行者用デッキのデザインイメージの公表

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ページ番号1007859  更新日 令和3年8月31日

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1. 岐阜駅周辺整備計画の主旨

岐阜市は、人口40万人を有する県都として、また、中部圏における内陸拠点都市として、都市圏人口100万人の政治、経済、教育、文化などの中枢機能を担い、広域的な連携、交流の要となる地方中核都市、さらには将来の政令指定都市としての役割を果たすことが求められています。

しかし、近年、高齢化や少子化等による人口構造の変化をはじめ、道路網の整備による都市構造や産業構造の変化、高度情報化や国際化の進展による生活圏の拡大や価値観の多様化、さらに地球規模の環境問題等、本市を取り巻く社会経済状況は大きな変化を見せており、とりわけ、市街地の中心部において、都市基盤整備の遅れや商業活動の低迷、居住人口の減少など、衰退現象が顕著となっています。

こうした状況をふまえ、都市の再構築によって、中部都市圏の広域的な中枢機能の要衝としてその拠点性を高めるとともに生活都市圏の中心として再生を図るために交通機能が集中する岐阜駅北口駅前広場の整備を進めるものです。

2.岐阜駅周辺整備の方針

図:岐阜駅周辺整備の方針

3.駅周辺のデザイン方針

  • 駅前に緑を現出することにより生活環境都市のイメージを創出
    • 駅前広場の環境空間機能の重視(高木等による緑化)
  • 駅前ににぎわいを演出
    • 広場機能の導入
  • 都心居住を促進するための環境空間として整備
    • 駅前地区を生活都心として位置づける
  • 駅前広場からの景観、長良橋通り、金華橋通りからの景観に留意

4.駅前広場のデザインについて

(1)コンセプト

基本コンセプト ・・・「杜の中の駅」

21世紀型都市づくりに向けた緑豊かな「杜」の創造

伝統と風土を活かし未来へ発信するまちづくり

岐阜駅南北駅前広場の一体的な考え方

南北一体となった駅前空間の創出をめざし、岐阜をイメージさせる上で重要な資源である清流長良川の『水』と金華の山々の『緑』を基本テーマとしています。

図:北口「緑」、南口「水」

北口駅前広場の考え方

『緑』を基本テーマとする北口は、「杜の中の駅」を基本コンセプトとし、広場全体の緑化による環境空間の創出、中央の大きな広場とそれを取り囲む歩行者用デッキによるにぎわい空間の創出、交通施設の再配置や歩行者空間の確保による利便性、安全性の向上を整備の方針とします。

(2)駅前広場の機能構成

駅前広場空間は、交通結節点としての機能や、都市の玄関口・顔として、多目的オープンスペース、にぎわい、やすらぎなどの機能を総合的に魅力的に展開します。

図:駅前広場の機能構成 環境機能、にぎわい機能、交通機能

(3)駅前広場機能の展開

  • 環境機能 生活環境都市にやすらぎをもたらす広場全体の豊かな緑 、都市における人と自然との共生空間としての「里山」の再現・創造
  • にぎわい機能 広場中央における交流・イベント空間の確保によるにぎわいの創出と災害・緊急時における防災空間の確保
  • 交通機能 路線バス、タクシー、路面電車、団体バス、一般車、自転車、歩行者用デッキの適正配置とバリアフリー・ユニバーサルデザインによる利便性、安全性の確保

(4)広場全体のデザイン

広場全体のデザインは、下記の方向性を基本として検討中です。

岐阜らしさのデザイン手法

岐阜の歴史風土に関連し、ビジュアルに岐阜をイメージさせる要素を積極的に取り込む。それらのイメージは、ファッション都市に相応しく、洗練、昇華させたものとする。

  • 地理的要素・・・地理的シンボル(稜線、清流)、植生
  • 伝統文化・・・  民芸工芸品に見られる特徴デザインのモチーフ化
  • 歴史・・・  戦国時代(西洋文化との遭遇)

にぎわい・やすらぎなどのためのデザイン要素

広場全体に広がる緑
  • 広場全体に緑を配することによる生活閑居都市のオアシスの創出
  • 里山空間、緑の散歩道など立体的な回遊空間の演出
  • 地域の多様な植生を取入れ、四季の色彩を演出
中央広場
  • 歩行者デッキとの一体化によるにぎわいの演出
  • 水や光、造形と色彩で、活力・楽しみ・にぎわい・やすらぎの演出
都市における「里山」の再現・創造
  • 杜と人とが共生していた「里山」を再び都市にとりもどす
  • 楽しむ、ふれあう-----体験できる緑化空間の創造

駅前広場の主な機能配置

図:駅前広場の主な機能配置

(5)歩行者用デッキのデザインと中央広場

中央広場の役割

駅前広場中央に広場を配置することにより、都市の玄関口としてのシンボル性をもたらすとともに、岐阜駅周辺への広がりや空間全体の中心的、求心的な役割が果たされることになります。

さらに、にぎわい、やすらぎ、憩いを提供する交流・イベント空間や災害・緊急時の防災空間となります。

歩行者用デッキのデザイン

2Fレベルの歩行者用デッキの平面線形は、地上レベルの中央広場を取り囲むようなラウンド形状とし、中央広場と一体的な空間を創出します。
また快適な歩行空間確保のためのシェルターは、求心性と広がりのイメージに呼応したデザインとします。

  • 歓迎と期待 中央広場の中心性、求心性を立体的に演出
  • 一体空間 来街者をやさしく包みつつ、その先にまちの広がりを期待させる
日常のたたずみやイベントが楽しめるデッキからの眺め

図:中央広場と歩行者用デッキのイメージ

(6)駅前広場イメージ図と計画平面図

駅前広場イメージ図

イラスト:駅前広場イメージ図

計画平面図

位置図:岐阜駅北口駅前広場計画図

5.事業概要

(1)施設概要

  • 駅前広場面積 約26,500平方メートル 路線バス 乗降場 15
  • 路面電車 乗降場
  • タクシー 乗車場 2 降車場 2 駐機場 38
  • 一般車 乗車場 2 降車場 6 身障者乗降場 1 駐車場 60
  • 団体バス 駐車場 7
  • 自転車 駐車場 450
  • 交番
    公衆便所 2箇所
  • 歩行者用デッキ 幅員 4~5メートル 延長 約1,050メートル
  • 動く歩道
    *動く歩道については、歩行者用デッキ整備後の利用状況を見て判断してまいります。

(2)概算事業費

約220億円 (駅周辺整備事業費を含む)

(3)事業スケジュール

平成14年度  都市計画決定、事業認可(駅前広場、土地区画整理事業)
15年度  駅前広場実施設計
16年度  駅前広場及び歩行者用デッキ工事着手
21年度  駅前広場完成
24年度  土地区画整理事業完成

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鉄道高架推進課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎15階

電話番号
  • 駅周辺事業推進係:058-214-4684
  • 鉄道高架推進係:058-214-4823
ファクス番号
058-262-0512

加納・茶所統合駅周辺整備事務所
〒500-8429 岐阜市加納清水町4丁目22番 鉄道高架化事業現地合同本部1階

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  • 工務係・用地係:058-214-8350
ファクス番号
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