令和6年度 岐阜城跡山上部発掘調査成果を発表しました!

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ページ番号1030969  更新日 令和7年2月7日

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調査の概要

調査位置図

令和6年度は、天守南通路西側2箇所と一ノ門北側

1箇所で調査を行いました。

調査は令和6年10月24日から開始し、

令和7年2月中旬ごろに終了予定です。

遺構の保護のため埋め戻しを行います。

調査面積は3箇所で約450平方メートルです。

(1)天守南通路西側の調査成果

天守南通路西側1

石垣

天守南通路西側では、令和5年度の発掘調査により、

『稲葉城趾之図』に描かれている、信長公時代とみられる

石垣を確認しました。さらに円礫とかわらけが大量に

出土し、山上にも庭的空間や饗応施設が存在した

可能性が出てきました。

令和6年度はこの南に伸びた所(天守南通路西側1)を

発掘したところ、絵図のとおり石垣が続いていることを確認しました。

 

瓦

 

また、今回の発掘箇所では円礫やかわらけが

少なく、瓦が多く堆積する状況を

確認しました。

瓦は令和5年度に見つかった

円礫やかわらけと同様に、

上部の通路から転落したものとみられ、

石垣の上部に瓦葺の施設があった可能性が高まりました。

天守南通路西側2

さらに南側の「上台所」と伝わる平坦地付近(天守南通路西側2)を発掘したところ、

「コの字状」に構築された巨石石垣と石垣を確認しました。

巨石石垣と石垣は、石材の大きさがかなり異なるものの、

裏込めはひとつづきに充填されたと見られることから、

巨石石垣と石垣は同時に造られたものであることが判明しました。

この部分の石垣は、積み方が道三公時代の特徴を持つことから、

巨石石垣も同時代のものとみられます。

巨石石垣はこれまで一ノ門でも確認されており、この「上台所」に入るための場所においても、

道三公時代に城門が構えられていた可能性があります。

巨石石垣と石垣

(2)一ノ門北側の調査成果

otikomi

一ノ門北側は、通路の谷側斜面に敵の横移動を

遮断するために掘られた竪堀が残っており、

この竪堀が通路の山側まで伸びているかを

確認するため調査を行いました。

その結果、岩盤の落ち込みが確認できたものの、

竪堀であるとの確証は得られなかったため、

今後も調査を続けていきます。

調査のまとめ

令和6年度の発掘調査により、信長公の岐阜城の解明が一歩進みました。

さらに、道三公の稲葉山城の姿が少しずつ明らかになってきました。

今後も調査を継続し、道三公から信長公へと受け継がれ発展した岐阜城の当時の姿に迫っていきます。

発掘調査成果の公開について

受付・説明場所

令和7年2月8日(土曜)に開催を予定していました

令和6年度史跡岐阜城跡発掘調査現地説明会は、

荒天のため、2月9日(日曜)に延期させていただきます。

延期日時:令和7年2月9日(日曜)10時~15時 

10時と13時から天守南通路西側で全体の説明(15分程度)を行います。

積雪の影響により、「天守南通路西側」調査区は公開できませんが、

資料の配布と担当者の説明を行います。

「一ノ門北側」の調査区は予定どおり公開します。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 

お問い合わせ

平日(午前8時45分~午後5時30分)

岐阜市ぎふ魅力づくり推進部文化財保護課岐阜城跡整備推進室 058-214-3673

土日

岐阜市役所代表 058-265-4141

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このページに関するお問い合わせ

文化財保護課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎10階
電話番号:058-214-2365 ファクス番号:058-263-6631 

文化財保護課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。