令和元年度 岐阜城跡追加調査の成果を発表しました!
(1)調査の概要
山上部3ヶ所と中腹部1ヶ所で発掘調査を実施しました。天守閣西側の追加調査では、天守西側石垣の残存状況の確認と下段石垣との関係の確認を行い、中腹部では構造の確認を行いました。
- 所在地:岐阜城山上部
- 調査箇所:(1)天守閣西側(2)中腹部
- 調査期間:令和元年10月31日~令和2年1月末
- 調査面積:約5平方メートル
(2)調査成果
天守台石垣と下段石垣が同時期に造られた可能性があることが判明しました。
- 天守閣西側の追加調査区で、下段石垣の裏込と天守台石垣基底石を確認しました。
→天守台の北西隅だけでなく、西側でも天守台石垣が一部残存していることが判明。
→裏込は天守台石垣の下方まで伸びており、天守台石垣築造のための基礎も兼ねています。このことから、天守台石垣と下段石垣が同時期に造られた可能性があります。 - 来年度調査範囲を広げ、天守台石垣と下段石垣の関係等について引き続き確認を行います。
中腹部で通路の可能性のある痕跡を確認
- 中腹部に設定した調査区で石垣の延長部と非常に硬化した層を確認しました。通路として踏み固められた可能性がありますが、断定には至りませんでした。
- 石垣よりも上方の平坦地で、戦国時代のかわらけ片4点が出土しました。戦国時代に中腹部で人が生活していたことが確認されました。
- 今後も継続して調査を行い、硬化層の性格解明や施設の構造等の解明を目指します。
今回の調査は調査場所が狭いため現地公開等は行いませんのでご了承ください。
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