[市] 大洞のシデコブシ群落
大洞のシデコブシ群落(おおぼらのしでこぶしぐんらく)
分類
市指定天然記念物
指定年月日
平成2(1990)年11月30日
所在地
岐阜市大洞緑山1丁目3373
基本情報
- 樹種
- シデコブシ
- 学名
-
Magnolia stellata Maxim.
- 樹高
- ー
- 胸高直径
- ー
解説
シデコブシはモクレン科モクレン属の落葉小高木または低木で、分布は東海三県(岐阜、愛知、三重)に限られ、丘陵地の浅い谷にできる谷戸(谷津、谷地とも)と呼ばれる小規模の湿地にのみ生育する。葉の開く前の3~4月にかけて薄く紅色を帯びた20枚前後の花被片(かひへん。がく片と花弁を指す。)を持つ美しい花をつける。
東アフリカ東部海域やインドネシア・スラウェシ島近海に生息するシーラカンス、北アフリカのセコイア、中国や日本のイチョウ等と同じく生きた化石とも呼ばれる遺存種であり、過去の気候変動や周辺環境の変化等にも耐えて生き残った大変貴重な植物である。しかしながら、シデコブシの自生に適した低湿地自体は東海三県に相当数点在するものの、低湿地が成立していた緩斜面や谷底平野のような場所は日本では有史以来水田耕作地として利用・開発されてきており、さらに近年では道路や商用地、ゴルフ場等の開発が進むことで急激に減少し、シデコブシの生育は危機的状況にある。
かつてはレッドリストにおいて絶滅危惧2類(VU)に指定されていたが、2006-2007年発表のレッドリスト第2次見直しの結果、準絶滅危惧(NT)に指定されている。
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