[国] 中将姫誓願ザクラ

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ページ番号1018846  更新日 令和5年2月20日

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中将姫誓願ザクラ

花弁

中将姫誓願ザクラ(ちゅうじょうひめせいがんざくら)

分類

国指定天然記念物

指定年月日

昭和4(1929)年4月2日

所在地

岐阜市大洞1丁目21番地2(願成寺境内)

基本情報

樹種

ヤマザクラ

学名

Prunus Floridula Miyos.

樹高
約9m
胸高直径
約31cm

解説

 願成寺境内の本堂前にある桜の木。ヤマザクラの突然変異種で、淡紅色小輪で約20~30の花弁を持った八重咲きの花を咲かせる(通常のヤマザクラは5枚の花弁で一重咲き)。寺伝によると、中将姫が願成寺の観音を慕い、大和當麻寺から来て病気や難産を救おうとして植えたものと伝えられる。また一説によると、継母の迫害から逃がれて中将姫が願成寺を訪れた折に、長旅に疲れ込んで病に臥せり、観音に平癒を祈願して植えたのが、この誓願ザクラであるとも伝えられる。

 2008年には有人宇宙システム株式会社のプロジェクトより、14の名木の1つとして誓願桜の原木から採取された種子が国際宇宙ステーションへ持ち込まれ、8ヶ月の後地球に帰還した。持ち帰られた種子のうちいくつかは発芽し、そのうちの1つは植樹後4年という短さ(通常は10年ほど)で花をつけ宇宙桜の謎としてニュースなどで報じられた。また、2017年には中将姫ゆかりある奈良県の當麻寺(たいまでら)に原木から接ぎ木した苗が植樹された。

 

中将姫・・・當麻寺(奈良県)に伝わる「当麻曼荼羅」を織ったとされる伝説上の人物。中将姫伝説では、藤原鎌足の曾孫、右大臣藤原豊成とその妻の紫の前の娘として描かれる。継母の迫害から逃れて尼となり、仏の助力を得て一夜で当麻曼荼羅を織ったとされる。

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