WLB vol.2

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1010829  更新日 令和3年8月31日

印刷大きな文字で印刷

WLB Special

オトコ親・ワークスタイル

父親になった、自分にできること。

仕事と家庭の両立を考えるきっかけ それはライフステージの変化にあります。一番の変化はやはり出産ですがそれは女性だけに関わることではありません。「父親になる」という大きな転換を機に「働き方を変える」 そして会社が「それを支える」という選択。WLBを実践する従業員の働き方とそれを受け入れる会社の取り組み方にクローズアップ。

01 アピ株式会社 澤田 昇司さん(39) 勤続17年目 2児の父

写真:澤田昇司さん

事業所内保育施設が子育てを支える社風を育む。

写真:澤田さん

長男が生まれてすぐ、揖斐郡池田町にある工場の隣接地に、保育施設が開設されたというアピ株式会社の澤田さん。核家族で預け先もなかったため、説明会に参加すると、民間よりも費用が安く便利と感じ、入所第1号で利用を決めました。それからは、毎朝出社前に長男を保育施設へ連れていくのは澤田さんの役目。帰りも奥様と分担してお迎えに行きます。

事業所内保育施設のメリットを最も強く感じるのは、預かり中に子どもが体調を崩した時。携帯電話はもちろん、社内電話でも連絡が取れるため、連絡の漏れや遅れがなく、すぐに対応できます。「急に調子が悪くなった時は、私も仕事を切り上げて迎えに行きます。保育施設を利用していることは、社内でも認知されているので、電話があると『早く迎えに行ってあげて』と、快く送り出してもらえます」と澤田さん。子育てを控えて、保育施設利用を考えている同僚からも、アドバイスを求められることが増えており、澤田さんをモデルケースに、子育てへの理解が広がっているようです。その後、長男が小学生に上がった現在は、下に生まれた長女の預け先に、岐阜市内の本社近隣に開設された保育施設を活用し、澤田さんの送迎は継続中。地域のPTAでは父親クラブにも入会し、仕事をうまくやりくりして休日や夜の活動に参加するなど、積極的に育児を楽しんでいます。

写真:アピのみなさん

社内では、資材などの受発注や労務管理を担当。普段から自宅にある家族カレンダーとネット上のカレンダーを併用し、仕事と家族の予定を見える化して時間をやりくりしている。

事業所内保育施設が設置されたことで、社員全体で子育てを応援する気運が高まっている」と澤田さん。

我が社のWLB

事業所内保育施設「あぴっこランド」

現在、揖斐郡池田町の工場内(定員20名)と本社(定員15名)の2カ所に設置。生後6か月~小学校就学前まで、パートを含めた全従業員が利用でき、7時30分~18時30分の間で子どもを預けられる。希望に応じて19時30分までの延長や、一時利用も可能。

子どもの看護休暇

子ども1人につき5日間取得できる休暇。アピ株式会社はこの制度を有休としている。今年1月から半日でも取得が可能になったことで、急病時のお迎えや通院、予防接種などに利用しやすくなり、近年は男性社員の取得者も増加している。

WLB担当者メッセージ

写真:塩谷尚子さん

総務部人事課 塩谷 尚子さん

事業所内保育施設は「出勤と送迎が一緒にできる」と好評で、父親利用も増えています。また、出産時の特別休暇や看護休暇などを、家庭での家事・育児分担ができる一助として利用してもらえるよう、今後も周知に努めていきます。

02 アース・クリエイト有限会社 亀山 雄樹さん(28) 勤続8年目 1児の父

写真:亀山雄樹さん

休めることが、家族の安心と理解につながる。

写真:亀山さん

アース・クリエイト有限会社に勤める亀山さんは、奥様の出産時に育児特別休暇を活用。出産時と退院時の2回に分けて計2週間の休暇を取り、育児をサポートしました。「以前から先輩方が取得していたので、社内も『休むのが当たり前』という雰囲気でした」と話す亀山さん。その後も、子どもの急病時には時間を早めて退社したり、学校行事に休暇を取り、仕事と育児を両立しています。

驚いたのは、同社の子育て休暇制度に、取得日数が決められていないこと。病気になった時などは日数で区切られないことも多いと、無制限で取得可能とし、休日の取り方や働き方は、社員一人一人の自主性に任せています。急な休暇にも対応できるよう、業務は日頃から複数の社員で共有するバディ制度を採用。亀山さんもバディとフォローし合っているため休みやすく、「いざという時に休めることが、家族の安心につながっています」と話します。また、子ども参観日や食事会など、家族が参加できる社内行事も多く、奥様も会社の雰囲気や仕事内容を知る機会があることも、大きなポイントだそう。「自分も育児に協力するからこそ、仕事が忙しい時は家族も理解してサポートしてくれる。共感は必要だと思います」と、亀山さんは仕事と家庭のバランスを取ることの大切さを実感しています。

写真:亀山さんたち

営業本部で既存顧客の窓口を担当する亀山さん。SNSなどを活用して他の社員と業務や休日を共有し、効率化を図って家庭と仕事を両立している。

制度だけでなく、コミュニケーションをとって信頼関係を築き、助け合う職場をつくっている。

我が社のWLB

バディ制度

業務ごとに2~4人のバディをつくり、常に状況を共有してフォローし合う仕組みを整備。若手とベテランが組むことで、休みやすさだけでなく人材教育にもつながっている。

家族参加型イベント

職場を見学できる「子ども参観日」や、家族も参加できるバーベキューなど、家族に会社の風土を感じてもらえる機会を設定。奥様同士の交流もでき、年度末などの多忙時にも夫の仕事に理解が深まったと好評を博している。

WLB担当者メッセージ

写真:岩田良さん

取締役営業本部長 岩田良さん

元々弊社は長時間労働や休日出勤が多く、業務を見直し、社員や家族の不安解消が必要でした。家庭の円満は仕事への意欲に直結し、いいサイクルが生まれています。今後も改善を続け、社員のやる気を育てていきたいです。

WLB NEWS

フレックスタイム勤務制の活用を促進

中部電力株式会社 岐阜支店

写真:中部電力 渡邉光輝さんと山本真由香さん

中部電力 岐阜支店では、効率的な働き方の促進や仕事と家庭との両立支援のため、フレックスタイム勤務制の対象部署を段階的に拡大。対象部署でなくても、育児の場合、子が小学1年生の年度末まで、保育園送迎に出退勤時間を調節するなど、柔軟に働けます。「時短勤務や育児休業はハードルが高いが、フレックスなら男性も利用しやすい」と話すのは、人事課の山本さん。人事課でも、朝礼・終礼をコアタイムの昼礼に変更するなど工夫を凝らし、広く活用を呼び掛けています。

写真は、子どもの送迎でフレックスタイム勤務制を取り入れている渡邉光輝さん(右)と、ダイバーシティ促進に取り組む人事課の山本真由香さん(左)

親子参加型のイクメン講座を開催

OKB大垣共立銀行

写真:大垣共立 イクメン講座の様子

OKB大垣共立銀行では、2015年度から全男性行員を対象に「イクメン講座」を実施しています。土曜を利用した講座は、子連れでの参加も可能。今年度は46名の家族が受講し、育児との向き合い方を学ぶ講座の後、親子でおやつ作りを体験しました。受講者からは「講座で母親の気持ちを知る重要性を認識した」「子どもとふれ合う時間ができてよかった」との声も聞かれ、同行は毎年1回講座を開いて、男性行員に家事や育児への参画を促したいとしています。

写真は、今年2月に開催されたイクメン講座に参加し、親子でカップケーキを作る受講者たち。

WLB Data

Data1 企業の魅力にもなる「特別休暇」とは?

休暇には、法律で義務付けられている「法定休暇」と、法的な縛りがなく、社員に対する福利厚生として与える「法定外休暇」があります。法定外休暇は、企業が独自の「特別休暇」として、社員のモチベーションが上がる制度をつくることが可能。法律で付与する義務がないからこそ、取得条件や有給か無給かなど、就業規則できちんとルールを決めておくことが大切です。さらに、特別休暇の効果を高めるためには、同時に制度を活用しやすい職場環境に整備するのもポイントです。

主な法定休暇

  • 年次有給休暇
  • 産前産後休暇
  • 育児休業
  • 介護休業
  • 生理休暇
  • 子の看護休暇

法定外休暇の例

  • 学校行事休暇
  • 配偶者出産休暇
  • 不妊治療休暇
  • リフレッシュ休暇
  • アニバーサリー休暇
  • バースデー休暇
  • ボランティア休暇
  • ファミリーホリデー
  • 失恋休暇
  • 離婚休暇
  • WLB休暇
  • 慶弔休暇
  • 夏季休暇
  • 年末年始休暇
  • 法定休暇分を超えて設定された有休・育休・介休 など

ユニークなものも!

Data2 男性の育児休業取得はどうしたら増える?

昨年度、岐阜市が行った「男女共同参画に関する市民意識調査」では、男性の育児・介護休業取得率が上がらない理由として、「職場に取りづらい雰囲気がある」と答えた人が最も多く、職場の理解を得るのが難しいと感じていることが分かりました。また、夫婦で休業すると家族の収入が減り、経済的に余裕がなくなることも挙げられています。この傾向は男女ともに見られ、こうした点に配慮した支援制度が、WLBを進めるカギになりそうです。

イラスト:男性の育児・介護休暇取得率が低い原因のグラフ
平成28年度岐阜市男女共同参画に関する市民意識調査 報告書より

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか?

このページに関するお問い合わせ

男女共生・生涯学習推進課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎13階
電話番号:058-214-4792 ファクス番号:058-265-8665

男女共生・生涯学習推進課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。