防災ラジオ
防災ラジオの運用
岐阜市は、災害時に市民の皆様に対して災害情報等を迅速にお伝えすることができるよう、様々な手段を整備しています。
災害時には、通信手段が途絶することが予測されるため、情報伝達体制の多重化が必要となります。
そのため、災害時における更なる情報伝達体制の強化を図るため、緊急割り込み放送を利用し緊急情報を受信することができる防災ラジオを、地域の自主防災の中心となる自治会連合会長及び自治会長並びに民生委員・児童委員に防災ラジオを貸与しています。
防災ラジオとは
緊急地震速報や避難指示等の緊急情報を2つのFM放送局を通じて発信することとしており、これらの放送の直前にDTMF信号という特殊な信号が発信されます。
防災ラジオは、この信号を受信すると待機状態(音声停止の状態)から自動的に立ち上がり、又は受信チャンネルが自動的に緊急放送を行うチャンネルに切り替わる機能を持ったラジオです。この機能により、強制的にラジオから緊急情報を流すことができ、所持者に確実に重要情報を伝えることができます。
防災ラジオには、緊急放送をFMわっち(78.5MHz)で受信するタイプとFM岐阜(80.0MHz)で受信するタイプの2種類があります。
防災ラジオの特徴
- ラジオが待機状態となっていても、又は、他局を選局中であっても、岐阜市から発信される起動信号を受信すると、自動的に最大音量で放送されます。
- 緊急情報を受信すると、自動的にライトが点灯し、停電時や暗闇でも安全に避難することができます。
- 屋内に設置するため、防災行政無線等による情報より風雨や建物の構造などの影響が少ないです。
- 軽量であるため、容易に持ち運びすることができ、避難しながらでも情報を聞くことができます。
- 乾電池を内蔵しているため、避難所等でも使用することができます。
- 放送はアナログ放送で、ラジオはIC化された回路であるので故障がほとんどありません。
- 他のラジオ局(FM6局、AM4局受信可能)からも災害時情報を収集することができます。
放送内容
防災ラジオで自動的に放送される情報は次のとおりです。
- 高齢者等避難(※1)
- 避難指示
- 緊急地震速報(配信条件:全国いずれかの地域において震度5弱以上が予測され、かつ、岐阜美濃中西部において震度4以上と予測された場合)(※2)
- 国民保護情報(弾道ミサイル発射情報、航空攻撃情報、大規模テロ情報、ゲリラ攻撃情報)
ただし、事前音声書換情報(※3)及び即時音声合成情報(※4)は放送することができません - 東海地震注意情報
- 東海地震予知情報
- ※1 FM岐阜(80.0MHz)仕様のラジオでは放送されません。
- ※2 FM岐阜(80.0MHz)仕様のラジオでは東海地方で震度5強以上が予測された場合。
- ※3 事前音声書換情報とは、内閣官房において事前に想定される事態に応じて作成した伝達内容(音声ファイル)を予め全国瞬時警報システム受信機に登録しておき、当該事案が発生した場合に、内閣官房から起動指示(信号)を送信し、同報系防災行政無線や緊急割込み放送等により自動的に放送される情報です。
- ※4 即時音声合成情報とは、時間的な猶予がない場合、内閣官房において事態に応じて作成した伝達内容(文字データ)を送信し、全国瞬時警報システム受信機において音声を合成し、即時に同報系防災行政無線や緊急割込み放送等により放送される情報です。
試験放送
(1)防災ラジオへの試験放送を実施します。
防災ラジオの受信状況や動作を確認するため、毎月第4土曜日に試験放送を実施しています。
機種 | 周波数 | 放送時間 |
---|---|---|
FMわっち (管理番号がWのラジオ) |
78.5MHz | 午前11時50分頃から数十秒間 |
FM岐阜 (管理番号がGのラジオ) |
80.0MHz | 午前11時54分頃から数十秒間 |
(2)防災ラジオが試験放送信号を受信すると、
- 防災ラジオが自動で起動または試験放送に切り替わり、大音量で放送が始まりますので、落ち着いて聞いて下さい。
- 試験放送を受信すると、防災ラジオ前面のLEDランプが赤く光り、側面のLEDランプも点灯します。
- 試験放送終了後は、試験放送前の状態に戻ります。
(3)注意事項
- 試験放送の時間になっても自動起動しない、または試験放送に切り替わらなかった場合は、防災対策課(電話058-267-4763)へご連絡ください。
(お問い合わせは月曜日から金曜日の午前8時45分から午後5時30分にお願いいたします。) - 電波の受信状況により、試験放送前の状態に戻らない場合は、お手数ですがラジオ上面の「待機/緊急解除」ボタンを押して下さい。
- 大雨や台風の接近などにより災害の発生が予想される場合は、試験放送を実施しない場合がありますので、ご了承ください。
防災ラジオ取扱説明書
岐阜市防災ラジオ配布事業実施要領
防災ラジオを適切に管理運用をしていくため、「岐阜市防災ラジオ配布事業実施要領(平成26年2月10日改正)」を策定しています。
- 岐阜市防災ラジオ配布事業実施要領 (PDF 51.8KB)
- 様式第2号(岐阜市防災ラジオ受領書)【個別受領用】 (Word 17.6KB)
- 様式第2号(岐阜市防災ラジオ受領書)【団体受領用】 (Word 17.4KB)
- 様式第3号(岐阜市防災ラジオ貸与者名簿) (PDF 32.8KB)
岐阜市防災ラジオにおけるCBCの受信について
岐阜市防災ラジオに事前登録されているCBC岐阜放送局(AM639MHz)は、平成30年10月31日をもって閉局となり、受信できなくなりました。
岐阜市防災ラジオでは、CBCの放送は受信することができなくなりましたが、緊急地震速報や避難指示等の緊急放送はこれまでどおり受信は可能です。ラジオの交換・修理は行いませんので、引き続きご活用ください。
また、一般のご家庭でCBC放送を受信するにはAM1053kHzのほか、聞こえづらい地域ではFM93.7kHzで受信することができます。
ご理解をお願いいたします。
岐阜市防災ラジオに関するQ&A
Q1 防災ラジオとはどのようなものか
岐阜市からの緊急情報を、防災ラジオが待機状態となっている場合、又は、他局を選局している場合でも自動的にFMわっち(78.5MH)又はFM岐阜(80.0MHz)に切り替わり最大音量で放送されるものです。
Q2 防災ラジオではどのような情報を受信することができるのか?
緊急地震速報や避難指示などの緊急性の高い情報を配信することとしております。大規模災害時には、避難所情報や、支援物資情報なども配信するようにいたします。
Q3 防災ラジオは誰に配るのか?
自治会連合会長、自治会長及び民生委員・児童委員に貸与します。
Q4 役員が交代したらどうするのか?
前任者から後任者へ使用方法などを説明のうえ、防災ラジオとACアダプターを直接渡してください。
Q5 電池は入れておく必要はあるのか。また、電池が切れたらどうするするのか?
平常時はACアダプターを使用し、ご自宅のコンセントから電源をとっていただきたいのですが、停電となっても使用することが可能なように必ず乾電池を入れておいてください。また、乾電池は使用しなくても消耗しますので、電池容量がなくなると、防災ラジオ前面に「電池交換ランプ」が点灯します。
電池交換ランプが点灯したら、単3電池3本を入れ替えてください。
また、電池の液漏れによる故障を防止するため、1年を目安に電池の交換をしてください。
電池交換にかかる負担は、貸与者にお願いしています。
Q6 ACアダプターを使用した場合の電気代はどの位か?
緊急放送待機状態での電気代は、約20円/月です。
Q7 乾電池だけでどの位電源は持つのか。
- ラジオ(音量中位)を聞き続けた場合は、23時間程度
- 緊急放送待機状態では、72時間程度
- 照明機能のみ使用を続けた場合、38時間程度です。
Q8 電源は「OFF」にしておいても緊急情報は受信できるのか?
電源が「OFF」の状態では、緊急情報を受信することはできません。電源は必ず「ON」にしておいてください。(ラジオ上面の「待機/緊急解除」を押した状態)
Q9 防水機能となっているのか?
防水機能を有していませんので、雨天、降雪中など取扱いには十分注意してください。
Q10 緊急情報を正常に受信することができるか確認したいがどうすればいいか?
防災ラジオ前面の選局ボタンの「FMわっち」または「FM岐阜」(一番左)を押してください。通常のラジオ放送を受信することができれば、緊急情報を受信した時に自動起動します。
Q11 一般市民は防災ラジオを入手することはできるのか?
現在、一般市民の方が防災ラジオを入手することはできません。家電量販店などでは取扱いがありません。
Q12 緊急情報を受信した後はどうすればいいのか。
緊急情報を受信した後、ラジオは自動的に待機状態、または緊急情報を受信する前に聞いていたラジオ局に自動的に戻ります。まずは、ご自身、ご家族の安全を確保していただいた後、ラジオ等で正確な情報を入手した上で、避難や地域防災活動等に当たってください。
岐阜市防災ラジオ配布事業の財源
岐阜市防災ラジオ配布事業については、岐阜県からの補助金(岐阜県市町村振興補助金)を受けて整備したものです。
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