慢性腎臓病(CKD)を予防しましょう!
世界腎臓デー
毎年3月の第2木曜日は、腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組み「世界腎臓デー」です。
慢性腎臓病(CKD)を知っていますか?
慢性腎臓病(CKD)とは腎臓の働きが徐々に低下していく様々な腎臓病の総称です。
日本人の患者数は、約1,330万人(成人のおよそ8人に1人)*と推計され、特に高齢者の有病率が高いといわれています。
*エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018(社団法人 日本腎臓学会編)より
腎臓の働き
腎臓は毛細血管の集まりです。血液をろ過して尿を作るフィルターの役目をしています。
慢性腎臓病(CKD)で腎臓が悪くなると、きちんとろ過できずに、老廃物が体内にたまったり、尿にタンパクが出たりします。
慢性腎臓病(CKD)の症状
初期には自覚症状がほとんどありません。
進行すると、夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れてきます。
腎臓は一度あるレベルまで悪くなってしまうと、元の状態に戻ることはありません。
慢性腎臓病(CKD)を放置すると…
慢性腎臓病(CKD)が進行し腎不全になると、体内の老廃物を除去できなくなり、最終的には人工透析や腎移植を受けなければ生きられなくなってしまいます。
また、脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患を発症する危険性も高くなります。
こんな人は要注意!
慢性腎臓病(CKD)の原因として最も多いのは糖尿病と高血圧です。
糖尿病・高血圧は、腎臓の血管を傷めてしまいます。
他に、脂質異常症、高尿酸血症、肥満、メタボリックシンドローム、塩分過剰摂取、喫煙も慢性腎臓病(CKD)のリスクを高めます。
慢性腎臓病(CKD)の進行を抑えるには
慢性腎臓病(CKD)を悪化させる原因として血糖の上昇、高血圧、脂質異常(コレステロールが高い)などがあります。
かかりつけ医等の指導を受けながら生活習慣を改善しましょう。
慢性腎臓病(CKD)の進行を抑えるためには、適度な運動や生活習慣の改善による血糖と血圧のコントロールが重要です。
肥満を解消し、体重をコントロールすることも大切です。
早期発見が重要!健診を受けましょう!
腎臓は、一定のレベルまで悪くなってしまうと元の状態に戻ることはないため、腎障害に早く気づくこと、早く治療をはじめることが大切です。
慢性腎臓病(CKD)は、初期にはほとんど自覚症状がないため、定期的に健診を受け、尿や血液の状態を確認することが早期発見に繋がります。
ご自身の健康状態を確認するため、年に1回健診を受けましょう。
慢性腎臓病(CKD)の診断基準
下記の1、2のいずれか、または両方が3か月以上続くことで診断されます。
- タンパク尿など腎障害の存在を示す所見がみられる
- 腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%以下に低下する(GFRが60ミリリットル/分/1.73平方メートル未満)
※GFR(糸球体ろ過量)は、糸球体が1分間にどれくらいの血液を濾過して尿を作れるかを示す値で、腎臓の機能働きを知ることができます。
GFRは血液検査による血清クレアチニン値と年齢、性別を使って推計することができます。
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