平成25年 3月11日 パンスターズ彗星を撮影しました
パンスターズ彗星は、ハワイにある大型望遠鏡を使って、地球に接近する小天体を探査する目的で行われている「パンスターズ計画」で2011年に発見された彗星です。
彗星は、ほうき星とも呼ばれ、ハレーすい星が有名ですが、水(氷)やチリからなる小天体で、太陽に接近すると太陽の熱により蒸発して膨らみ、太陽からの光や風によって尾を引く姿となります。
パンスターズ彗星は、2015年3月10日に太陽に最も接近し、当初の予想では長く尾を引く大彗星になると期待されていましたが、予想ほど明るくならず、それでも南半球では立派な尾をもつ「ほうき星」として撮影されています。
3月10日ころから日本でも観測できる位置になり、岐阜市科学館では本日(3月11日)に岐阜市内で撮影に成功しました。
彗星は、太陽が沈んだ後、まだ明るさの残る西の低空に位置しており肉眼では見えませんでしたが、6時40分過ぎに双眼鏡で伊吹山のすぐ左上あたりに発見し、カメラで撮影しました。観測可能時間は数分程度でした。
今後は徐々に北に移動し、3月13日には空の条件が良ければ細い月の左下に双眼鏡で見つけることができるでしょう。
明るさは次第に暗くなり、3月下旬からは明け方の空で観測できるようになりますが、太陽との位置が離れるため、見つけやすいかもしれません。
(小森)
- 撮影日時:平成25年3月11日(月曜)18時48分
- 撮影機材:ニコンD5000+ニッコール200mmF2→F4
- 撮影データ:感度 ISO800、露出4分の1秒
トリミング、コントラスト調整
- 撮影場所:岐阜市内:金華山ドライブウェー
- 撮影者:小森龍二(科学館館長)
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