第1回岐阜市教育委員会事務点検評価委員会(令和3年7月2日)

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ページ番号1013101  更新日 令和3年9月30日

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開催日時
令和3年7月2日(金曜)午後1時30分から3時30分まで
開催場所
岐阜市 庁舎 18階 教育長室
議題
令和2年度岐阜市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行状況について
出席委員
委員長 長谷川 哲也(岐阜大学 教育学部 准教授)
副委員長 加藤 智美(あじろ診療所 副院長)
委員 吉田 琢哉(岐阜聖徳学園大学 教育学部 准教授)
 
会議の公開の可否
(非公開理由等)
公開
傍聴者数
0人
審議概要

●いじめと向き合う取組みの推進
・取組みの成果について、数値で評価することは難しいかもしれないが、例えば、いじめ対応の事例の集積という形で、各学校でこのような変化が見られたというような質的な形でも拾い上げ、広く共有されることを期待する。

●学力向上ぎふプラン
・学力が相対的に低い児童生徒に対し、ICT機器の活用が有効と言われているため、個別最適な学習に向けた開発を積極的に進め、その工夫について、研修の場などで共有してほしい。
・漢字ドリル、計算ドリル、音読、計算カードなどに加え学習支援ソフトが宿題に出ると、宿題が多過ぎてきつくなってくる子もいるため、取捨選択し、その子に合った宿題を出すなどの工夫をしていただけると良い。
・学力向上プランの取組みの成果として、全国学力・学習状況調査の結果なども活用しながら、エビデンスを活用した施策の実施を期待する。

●土曜日等の教育活動
・教員の働き方へも配慮をした上で、学校の裁量によって土曜等の時間を有効に活用した教育活動が展開されることを期待する。

●ICT教育・情報教育
・全国の中核市の中でも、いち早く1人1台のタブレット端末導入を実現した強みを活かし、子ども達が情報通信技術を上手に活用し、探求的な学びを深めていけるような積極的な取組みを期待する。
・教育のICT活用については、今日的に非常に重要である一方、教員の負担が大きいため、教員の能力向上のための研修も必要であるが、教員をサポートする体制の整備が欠かせない。
・今後、出・欠席の連絡のシステム化は必要である。
・情報モラルやセキュリティに関する教育も、今後一層重要になるため、引き続き充実した取組みを期待する。

●英語教育
・読み書き障害がベースにある児童生徒は、英語も読み書き障害になりやすいため、英語教育の仕方にも配慮し、検討していく必要がある。

●プログラミング教育
・岐阜市ではプログラミング教育を全国に先駆けて推進しているが、学習指導要領で必修化されたことを機に、これまでの取組みの評価・検証をもとに、必修化以降のプログラミング教育の先駆的な方向性が示されることを期待する。

●岐阜商業高等学校
・進学・就職を含めて生徒のニーズがかなり多様になっており、進路が色々な形で確保されている現状が進学率の上昇に反映されており、教育の成果が窺われる。

●学校部活動の充実
・教員の働き方改革の一環としても、「部活動指導員」と「社会人指導者」の導入・充実は良い取組みである一方で、こうした指導者の変更により、部活動にどのような変化が生じたのか(例えば、部活動の内容や成果、子どもたちの部活動時間など)の検証も必要となる。
●少年自然の家
・コロナ禍で利用者数が大幅減となり残念ではあるが、ビデオコンテンツの作成・配信や、出張講座の実施など、活動を工夫しており、大変良い。
・サードプレイス機能というのは非常に重要であるため、昨年度の取組みの成果を踏まえながら、本年度以降もこうした活動を充実させ、少年自然の家の活動の幅を広げていくことを期待する。

●食育
・教員によって給食における対応が違うと、子どもたちは混乱するため、教員がどのようなスタンスで子どもを見守るか、ある程度の指針が必要である。

●小児生活習慣病予防対策
・様々な家庭的な背景をもつ子どもたちに、学校教育の中で生活習慣病予防のための対策を行うことは非常に意義あることであり、様々な検査や生活指導の充実など、今後の活動にも期待する。

●コミュニティ・スクール
・新しい人材の加入が課題となっているコミュニティ・スクールが多いため、目標として掲げている「青少年(同窓生)等の人材を積極的に取込む」ことにより、コミュニティ・スクールの更なる活性化を期待する。
・令和2年度のコロナ禍のように、学校の機能が停止し、子どもたちが通常のようには学習できない環境の中で、どのような地域との連携が必要なのか、本年度の成果と課題を踏まえて発信していただきたい。

●家庭教育学級
・コロナ禍であるからこそ、家庭教育への支援は重要であるため、その時世に合った(コロナ禍で支援すべき内容が盛り込まれた)取組みが推進されることを期待する。

●スーパーシニア“ぎふっ子応援”事業
・令和2年度のコロナ禍での対面とオンラインを組み合わせた事業展開について、その成果や課題を踏まえ、今後も活用してもらいたい。

●幼小連携・実践公開事業
・幼小連携の取組みを授業公開という形でも展開することは、とても良い取組みであるため、今後はさらに複数の小学校でも授業公開の機会が広がることを期待する。また、幼小の情報共有についても積極的にお願いしたい。
・今後は、ICTを使って気軽に相談が出来るような環境づくりや、幼小の連携、学校間連携に保護者もしっかりと関係していくことが重要であるため、保護者をどう巻き込んでいくかも含めて検討していくと良い。

●キンダーカウンセラー派遣事業
・相談を必要としている保護者のニーズに応えるため、カウンセラーに相談しやすい環境整備を一層進めていくことを期待する。

●幼児教育セミナー~子育て学びフィールド
・コロナ禍で子育てに悩みを抱える家庭も多くなっている可能性もあり、令和2年度の成果や課題をもとに、こうした活動はオンラインでも充実させ、家庭教育を支援していくことを期待する。

●教職員の働き方改革の推進
・教職員の働き方改革においては、保護者や地域住民が、教員の働き方を変えていかないといけないことを、どれくらい理解しているかが非常に重要であるため、そういったことの発信を積極的にやっていただきたい。
・これまでの学校教育を支える様々な人材の積極的な活用を推進してきているが、そうした人材の活用を、教員の働き方改革という点から再評価し、成果や課題を検証していくことを期待する。
・タブレット活用が、教員の働き方改革にどうつながるのかは、慎重な検討が必要であり、「いつでもどこでも教員が児童生徒とつながりを維持すること」は子どもの学びを支援する上では意味があるが、働き方改革の観点からの課題が生じる場合もある。

●学校リーダーの育成
・オンライン講習については、今年の成果や課題を踏まえながら、今後対面で研修すべきものと、オンラインでも研修が可能なものを、その研修の効果等の観点から検討してもらいたい。

●スクール・サポート・スタッフ配置事業
・教員の時間外在校等時間の削減という観点から、この事業は非常に意味があるため、更なる拡大・充実に期待している。また、複数校勤務の体制も構築されているが、スタッフが効果的・効率的に活動できるような仕組みの検討も必要である。

●小中一貫・連携の推進
・今後の学校運営や教育課程編成、学校配置、教員配置等にとって重要な課題であるため、モデル校の成果の検証なども積極的に進めてほしい。

●小中学校の適正規模化・適正配置
・地域の学校の在り方については、意思決定プロセスに時間がかかるため、建物の老朽化も含めて、市民説明会については、継続的且つ長期的に行っていく必要がある。
・市民の方々のコンセンサスをどう得ていくかで最も理想なのは、やはり市民の方々からどのような学校を作りたいかについてご意見をいただくようにしていくことが、プロセスとして非常に大事である。

●公立学校施設の老朽化対策・長寿命化計画
・学校の施設の現状や将来の学校施設の在り方や施設活用については、学校だけの問題ではなくなってきているため、市民の方々に対する説明会を行って意見聴取を行うことは、これからも非常に重要である。

●放課後チャイルドコミュニティ
・放課後児童クラブは非常にニーズが高く、コロナ禍のような非常事態でも、持続可能な方策について検討し、放課後の子どもの居場所や学びを支える仕組みづくりを期待する。

●土曜日の才能開花教育“ギフティッド”
・子どもの個性に応じた教育という観点から重要ではあるが、土曜日の活動ということで、教員の業務負担とならないように配慮した事業展開を期待する。

●ハートフルサポーター
・草潤中学校への入学希望者の規模を考えると、ハートフルサポーターは幼・小・中いずれにおいても更なる拡充が必要となる。

●特別支援教育介助員
・コロナ禍という非常事態にあっては、とりわけ特別に支援が必要な子どもに対するきめ細やかな支援や家庭等との連携が強く求められるため、引き続き、こうした子ども達に対する支援事業の充実を期待する。

●「不登校特例校」設置推進事業
・不登校特例校の設置は大変大きな意義があるが、同時に、草潤中学校に入学できなかった子どもへのケアも充分に行っていただきたい。
・東海地区では初となる公立不登校特例校ということで、岐阜市・県のみならず全国的にも注目されているが、その成果と課題を把握しながら、市内、県内、全国に発信できるようにしてほしい。
・注目される学校がゆえに、子どもたちの静穏な学習環境を確保することにも留意されたい。

●いじめの防止と克服
・いじめ防止のための総合的な取組みを展開しており、いじめ対策への強い姿勢が窺われるため、引き続き強い取組みを期待する。
・いじめが起こった時に、具体的にどう対応し、どう関わると良いのかについて、ロールプレイやケーススタディーの中でグループ検討を行う取組みを積み重ねてほしい。
・子どもたちが、自分自身の少し弱い部分や、ネガティブな部分を見せてもいいという、そういうものを受容できる環境づくりが非常に大事であり、その上で、ネガティブな気持ちをどう処理するかを学んでいかないといけない。これはいじめ防止にもつながっていく。
・いじめで子どもの生命や安全が脅かされる事態は、決して学校だけの問題ではないため、保護者や地域住民への「周知」に留まらず、いじめ防止に向け、保護者や地域住民と具体的に連携して取組むべきことを検討し、一歩踏み込んだ対策になることを期待する。

●スクールカウンセラー派遣事業
・スクールカウンセラーの役割は、どうしても子どもや保護者と1対1の関係の中で対応にあたるというイメージが強いが、学校単位・学級単位でのいじめ対策をはじめ、「チームとしての学校」という連携の輪の中に加わっていただく環境整備も重要である。

●要保護及び準要保護児童生徒援助費補助金
・コロナ禍も影響してか、準要保護の児童生徒数は増加しており、児童生徒数に占める割合も増加しているため、今後、このような申請が、経済的に困難な家庭から的確になされるためにも、さらなる周知の徹底を求めたい。

●科学館
・今後、オンラインを通じた科学館の在り方をどのように展開していくと良いか、今年度のオンライン授業配信における成果と課題を検証し、実際に体験する活動と、オンラインを通じた活動をハイブリッドに進め、より科学館の魅力が発信できるとよい。
・オンラインを通じて実施する事業が、これまで科学館に馴染みのなかった層に対し浸透していくこともあるため、科学館の新たな魅力の発信という意味で、このような活動を進めていただきたい。
●青少年会館
・学校教育に中々馴染めない子や、特別に支援が必要な子、家庭に少し課題を抱えている子たちが外に出て、そこを居場所と感じたり、あるいはそこで自分の個性を発揮して学ぶ機会を得るような施設や機会を1つのパッケージのような形で提供していくということも方向性として面白い。サードプレイスとしての機能は重要なため、エールぎふや草潤中学校との連携を図りながら、充実した活動を期待する。

会議録(全文)の有無
有(詳細は、事務局へお問合せください)

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