第4回検討委員会概要

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ページ番号1006866  更新日 令和3年8月31日

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日時

平成17年2月15日(火曜) 13時30分~15時15分

場所

岐阜市役所低層部3階 大会議室

出席委員

井上委員、大野委員、木村委員、小嶋委員、駒宮委員、清水委員、富樫委員、永瀬委員、西川委員、幅委員、林委員、樋口委員、肥後委員、藤縄委員、吉田委員
【オブザーバー】環境省橋詰室長、岐阜県藤本室長

関係機関出席者

岐阜県森林保全室 森川室長

傍聴者

19名(報道関係者除く)

次第

  1. 開会
  2. あいさつ
  3. 第3回委員会議事録について
  4. これまでの主な経過概要について
  5. 部会報告について
    1. 再生ビジョン部会第2・3・4回勉強会
    2. 第4回技術部会
  6. 平成17年度委員会スケジュール(案)ほかについて
  7. 次回開催日程について

議事概要

第3回委員会議事録について

  • 第3回委員会の議事録について原案どおり承認

これまでの主な経過概要について 資料1:事務局より報告

  • 市では事案発覚以後、「迅速」、「情報公開」、「行政と市民との協働」をキーワードに対応してきた。
  • 行政の対応について外部委員により検証する不法投棄問題対応検証委員会から11月26日に答申いただき、この提言に基づき、2月3日にアクションプランを策定した。
  • 現場においては、場内詳細調査と周辺環境の定期監視を実施し、場内調査については、現在各種分析を行っているが、いずれも現在までに環境汚染を疑うデータは、検出されていない。
  • 現在、県外も含めて、排出事業者等34社から自主撤去の申し出があり、2月12日までに約2,227立方メートルの廃棄物を撤去している。これに伴い、善商に発出している措置命令の履行期限を3月31日まで延長させた。
  • 民法に基づき善商へ請求している緊急調査費用のうち、昨日までに113万円が納付されている。

部会報告について 資料2

(1)再生ビジョン部会第2・3・4回勉強会(報告:富樫副部会長)

  • 第2回では産廃対策の仕組みやスキームについて紹介し、事業者の責任や行政の対応、あるいは勉強会の役割について、種々の指摘をいただいた。
  • 第3回では再発防止の方策から意見交換を行ったが、調査方法や内容などについて様々な意見が出された。
  • 第4回では再発防止の仕組みの検討をテーマに実施し、市民参加による市民会議の設置について委員から提案した。
  • 他の既設の委員会との整理や循環型社会の実現に向けた取り組み方策、あるいは、市民との協働の方策などが今後の課題である。
再発防止の仕組(吉田私案)について(説明:吉田部会長)
  • 産廃問題は全国レベルで考えていかねばならない問題だが、その中で岐阜市としてやるべきことをまず考えるということで、再発防止の仕組に関する私案という形で提示した。
  • 私案の骨子は、1.啓発活動の強化、2.環境ビジネスの育成・支援、3.今回の事案処理の将来的なチェック、4.市民と行政の体制づくりなどである。
  • 時間の都合などからまだ十分な議論には至っておらず、次回でさらに詰めていく。

(2)第4回技術部会(報告:藤縄部会長)

  • 当部会は、住民の安全を保障するということとできる限りの技術による最適な処理を目指すということを主眼に検討している。
  • 場内詳細調査は現在までに概ね7割程度が進んでいるが、分析が完了している範囲内では、大気・土壌・水質など基準に適合している。
  • ダイオキシン類は当初予想と異なり、コプラナーPCBが主体であったことが判明しており、焼却以外の由来も考えられる。
  • 崩落監視に関するモニタリングも継続しているが、急激な変動は見られない。
  • 場外モニタリング調査では、土壌、地下水、大気は、それぞれ基準を満たしている。一方、河川水に一部数値の高い項目があり、今後も流量と水質の関係を調査していく。
  • 部会としては、環境に大きな影響を与える要因として特に水の挙動に大きな関心を持っている。
  • 硫化水素の由来としては、石膏ボードの他に地山に含まれる黄鉄鉱に起因することも考えられることから、岩石の成分も調査することとしている。
  • ダイオキシン類による汚染経路としては、SSに付着して水と移動する場合が最も影響が大きいことから、それをどう監視し、防止するかも検討材料となっている。さらに、これに関連して、重金属類の移動の仕方も今後注意して検討していく。

審議

  • 市民が不安感を持っていることを念頭におき、安全と安心のギャップを埋めていく必要がある。
  • 安全・安心は技術的な面や心理的な面など非常に複雑な要因を含んでおり、人によって程度はまちまちであろう。その中で、最大多数に安心していただけるよう検討していく必要がある。
  • 市民のコンセンサスを得るには、正しい情報を隠さずに提供していくことが必要であり、いかに理解してもらうかが委員会の大きな仕事である。
  • ある大学の先生と学生が水質について調査され、高濃度の重金属が検出されたというデータを発表したが、技術部会でも雨の多い時期などに測定し、結果を公開してもらいたい。
  • 技術部会としても臨機応変な対応を市にそのように依頼しており、それも踏まえて今後モニタリングを継続していくこととしている。
  • 土壌中には元来重金属類も含まれており、自然由来のものかどうかを押さえたうえで考えないと誤解を招くことにもなる。
  • 必要であればその先生を委員会に呼んで検討することも考えられるが、どうするかは検討させていただきたい。
  • 内部の有機物の量などから考えて、今後、大雨などによって排水しきれないというような状況が出てこない限り、硫化水素が発生して周りに悪臭を放ったりすることはないだろうと思われる。
  • 恒久対策に関連して、現場を処分場として位置づけることは可能なのか否かについては、廃棄物処理法上難しい問題がある。ただ、廃棄物の扱い方としては、廃棄物処理法上の処分場として管理するやり方と、放棄されたところを何らかの形で管理していくという2つのアプローチがあり得るだろうと思う。

平成17年度委員会スケジュール(案)について 資料3:事務局より説明

  • 委員会としては、本年11月中に中間報告、3月に最終報告という予定で今後進めていくことで了解。

自主撤去について 資料3:事務局よりA・B2案について説明

(事務局)現在、県外も含めて排出事業者等計34社から自主撤去の申し出がある。撤去の申し出量合計は、善商に発出している措置命令対象を上回る約30,000立方メートルに至っており、今後撤去を進めていくに当たってのご助言をいただきたい。

審議

  • これまでの調査結果を見ると、現在実施している詳細調査の解析がもう少し行われてから、B案で実施するのが妥当だと考える。
  • 将来的な対応も踏まえたうえで、やれるところはやらせるという形がいいと思う。
  • 自主撤去も恒久対策の一環と位置づけ、排出事業者等ごとに持ち込まれた内容物のリストを作成し、現場でそれが出てきたときにはリストに従って撤去してもらうのが妥当であろう。

まとめ

  • 排出事業者による自主撤去については、埋設部分も含めて今後も進めていく。
  • 埋設部分の撤去手法にあたっては、B案を採ることとするとともに、司法との兼ね合いも踏まえて、申し出があった事業者にはできるだけ早い時期に撤去いただくこととする。さらに、3月までに出た分析結果に基づき、技術部会の助言をいただきながら、リスト作成やその後の撤去を進めることとする。
  • 次回日程については、後日事務局で調整の上連絡する。

資料請求等

なし

意見箱提出意見

2通

1

  • 現時点での議論として分かりやすく、こういった委員会で進められていることに安心した。これを広く市民に伝えてほしい。
  • 跡地利用の議論があったが、手法と目的が逆になるが考え方としてはそれも良いのではないかと思う。

2

  • 吉田私案は興昧深い。この問題を住民主体のまちづくりのきっかけにしないといけない。
  • 今後撤去方法、処理方法が論点となるが、ぜひ全量撤去を前提に考えていただきたい。
  • もし部分撤去になるにしても、住民への確認をしっかり行うべきであり、今後の行政の体質改善により、住民も部分撤去を納得できるようになるのではないか。

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