令和 5年 3月 2日 夜空に並んだ金星と木星

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ページ番号1020090  更新日 令和5年3月16日

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 3月1日の春のような陽気から一転して、2日は北風が冷たく冬に戻ってしまったような日でした。2月から、夕暮れから夜にかけて西の空に、明るく輝く2つの星が目立つようになってきました。これらの星は太陽系の惑星である金星と木星です。そして、2日の宵の空、この2つの惑星が最接近して見えました。

 夜空に輝いて見えるほとんどの星は太陽のように自ら光や熱を放つ恒星です。そして、太陽は私たちが住む地球を含めた8つの惑星を従えており、それぞれのスピードで太陽の周りをまわっています。そのため、夜空を観察していると恒星が北極星を中心として反時計回りに移動しているように見えるのに対し、惑星は恒星の間を惑うように動いて見えます。

 英語で惑星はプラネット(Planet)といい、この語源はギリシャ語のプラネテスから来ています。これには「さまよう人」という意味があります。ちなみに、海中をフワフワ動くプランクトンもギリシャ語の「漂う」「流される」に由来した言葉です。

 ではどうして、惑星は夜空で惑うように見えるのでしょうか。イメージ図にあるように、それぞれ公転周期の異なる惑星が地球から不規則な動きをしているように見えるからです。というわけで、3月2日の夜空のような実際には遥か彼方に離れている惑星同士があたかも近づいて見えることもあるわけです。

 3月2日の夜空で見逃してしまった方は、少しずつ離れていく金星と木星の様子を観察してみてください。木星から離れて見えていく金星は、6月下旬にかけて火星に徐々に近づいて見えます。

(天文スタッフ T.O)

夜空に並んだ金星と木星
夜空に並んだ金星と木星(令和5年 3月 2日 午後6時15分 岐阜市科学館から撮影)
イメージ図
令和5年 3月 2日の惑星位置 イメージ図

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