岐阜市の文化財保存・活用の方針と取り組み
文化財保存活用地域計画の作成
「文化財保存活用地域計画」とは、地域における文化財の保存・活用の将来像や取組の方針、事業等を記載したもので、文化財保護法の改正(平成31年4月1日施行)により作成が位置づけられました。市町村は、各都道府県が定める文化財保存活用大綱を勘案して計画を作成し、文化庁長官に認定を申請することができます。
岐阜市では、平成30年度から令和元年度にかけてワークショップ等を開催し、いただいた意見を踏まえて岐阜市全体の文化財の保存・活用の方針と取り組みを示す「岐阜市文化財保存活用地域計画」を作成しました。計画は、令和2年(2020年)7月17日に開催された国の文化審議会の答申を経て、同日に文化庁長官の認定を受けました。
歴史遺産を活かした魅力づくり 岐阜市文化財保存活用地域計画
土岐氏や斎藤道三公による先進的なまちづくりや織田信長公の天下統一の拠点とおもてなし、織田秀信公から始まる新時代の都市経営や関ケ原の戦いなど、私たちの岐阜市は戦国時代を通じて歴史の重要な舞台となり、全国に大きな影響を与えました。また他にも加納城跡や黒野城跡、中将姫誓願ザクラ等の魅力のある文化財が数多く存在し、本市の歴史の奥深さを物語っています。
「岐阜市文化財保存活用地域計画」は、岐阜市全域の歴史や文化を物語でまとめ、それを保存・活用するための方針と取り組みを示したものです。市民の皆さんが誇りをもって岐阜の歴史物語を語り、訪れた方々はその魅力に触れ、その魅力を体感する。その評価を受けた市民の皆さんがその魅力を再認識し、次世代へと守り伝える機運が高まっていく。計画を通じて、そのような本物志向の観光まちづくり、ぎふ魅力づくりの実現を目指します。
目指すべき将来像
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市民一人ひとりが、地域の歴史を誇り、語れるまち
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市民ぐるみで歴史遺産を守り伝えるまち
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歴史観光に訪れたくなる、魅力あふれるまち
保存・活用の基本方針
方針1 継続的な調査・研究
本市に存在する歴史遺産について、理解を深め価値を明らかにし、適切に把握するため、継続的に調査研究に取り組みます。
方針2 価値の共有
ぎふ歴史遺産の価値やストーリーを幅広い世代の市民が知り、興味や関心をもって学び続けるため、分かりやすい発信と共有に取り組みます。
方針3 適切な保存
有形、無形の歴史遺産を未来へと継承していくため、史跡の保存や防災のための対策に取り組むとともに、祭りをはじめとする歴史遺産に関わる技術を継承する担い手の育成に取り組みます。
方針4 市民と共に育む
歴史遺産に関する活動を発展させ、また歴史遺産に関心を抱く住民や市民の裾野を広げていくため、地域住民や関心を持つ団体と協力しながら歴史遺産を活かした活動や維持管理を行うとともに、持続的に活動の支援に取り組みます。
方針5 魅力を伝えるための活用
本市を訪れる観光客が歴史遺産の魅力を堪能することができるようにするため、必要な環境整備に取り組むとともに、関係する主体との連携によりPRに取り組んでいきます。
重点事業
計画書ダウンロード

概要版ダウンロード
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このページに関するお問い合わせ
文化財保護課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎10階
電話番号:058-214-2365 ファクス番号:058-263-6631