国重要文化的景観 長良川中流域における岐阜の文化的景観

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ページ番号1005555  更新日 令和6年8月21日

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国重要文化的景観 長良川中流域における岐阜の文化的景観

 平成26年3月18日、「長良川中流域における岐阜の文化的景観」国の重要文化的景観に選定されました。
 

文化的景観全景
重要文化的景観の遠景

長良川中流域における岐阜の文化的景観の概要

 長良川中流域における岐阜の文化的景観は、岐阜市のほぼ中央に位置し、都市部でありながら、清流長良川と植生豊かな金華山を抱く、自然にあふれた地域です。
 岐阜の人々は、古くから長良川と共に生活を営んできました。長良川では、今でも鵜飼漁をはじめとする伝統的な川漁が行われています。また、長良川は、かつて材木や和紙などを運ぶ水運の主航路として利用され、両岸には鵜匠家を含む集落(鵜飼屋地区)と、水運で繁栄した町並(川原町地区)が形成されました。両地区は堤防より川側にあるため、川との距離が近く感じられます。
 金華山は、戦国時代には斎藤道三織田信長などの拠点となり、山麓には岐阜城下町が整備されました。関ヶ原合戦で落城した後も、長良川を介した物資集散地としての地の利を活かし、材木や和紙等の問屋業や提灯や和傘等を製作する手工業が盛んな町として発展し町の形をほぼ変えることなく現代に継承されています。
 このように、長良川と金華山、町と人々が一体となって形成してきた景観地が、「地域らしさ」を理解するために欠くことのできないものであることが評価され、「長良川中流域における岐阜の文化的景観」として国の重要文化的景観に選定されました。

重要文化的景観の位置図です。赤枠が重要文化的景観の選定範囲です。
重要文化的景観の位置図
(赤枠が重要文化的景観の選定範囲、黄枠が保存措置が必要と考えられる範囲)
重要文化的景観の選定範囲を示した図です。赤色で囲った範囲が選定範囲です。
重要文化的景観の選定範囲

文化的景観とは?

 文化的景観は、文化財保護法で「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」と定義されています。つまり、地域の風土や自然に根ざし、人々の日々の生活によって生み出された「身近な景観」ということができます。
 北は北海道、南は沖縄県にいたるまで、棚田などの農耕地に関する景観地、漁ろうや水の利用に関する景観地、都市の町並みなど、全国で72件国の重要文化的景観として選定されています(令和5年9月現在)。
 文化的景観について詳しく知るには、下記の各Webサイトをご覧ください。

文化的景観の保護に向けた取り組み

長良川中流域における岐阜の文化的景観 保存計画書(平成25年7月策定)

 文化的景観の保護に向けて、保存管理及び整備・活用に関する基本方針や行為規制などについて定めています。
 保存計画は、以下よりダウンロードいただけます。

長良川中流域における岐阜の文化的景観 整備計画(令和3年3月策定)

 文化的景観の保存・活用の観点から、取り組むべき整備内容を定めています。
 整備計画は、以下よりダウンロードいただけます。

長良川中流域における岐阜の文化的景観 全覧図

 平成25年度に奈良文化財研究所景観研究室に依頼し、文化的景観の全覧図を作成しました。全覧図とは、調査により把握した文化的景観の価値をふまえ、その全体を視覚的にとらえたイラストです。
 通常は「昼の姿」のみですが、長良川の鵜飼に象徴されるように、岐阜らしさは「夜」にも現れることから、「夜の姿」も作成しました。
 昼と夜、それぞれの全覧図に注目しながら、文化的景観の特徴を探してみてください。

長良川中流域における岐阜の文化的景観 全覧図[昼]

長良川中流域における岐阜の文化的景観の全覧図 昼の姿

長良川中流域における岐阜の文化的景観 全覧図[夜]

長良川中流域における岐阜の文化的景観の全覧図 夜の姿

 全覧図は、以下よりダウンロードいただけます。

各種パンフレット

 岐阜の文化的景観の価値や特徴を紹介するパンフレット、個別の重要な構成要素を取り上げたパンフレットなどを発行しています。
 以下よりダウンロードしてご覧ください。

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このページに関するお問い合わせ

文化財保護課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎10階
電話番号:058-214-2365 ファクス番号:058-263-6631 

文化財保護課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。