平成31年度 予算編成方針説明会(平成30年10月9日)

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ページ番号1006473  更新日 令和3年8月31日

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【市長】
みなさんこんにちは。
今日は2019年度の予算編成方針にあたって、皆様方にひと言、最初に私なりの考えを述べさせていただきたいと思います。
まずはじめに、この予算編成にあたりまして、今年はいろんなことがありました。
例えば災害が頻発し、この場でも災害対策本部が幾度となく開かれました。
市民の皆さんの安心・安全が第一でありますので、防災という考え方はどの予算のときにあってもしっかりととらえて取り組んでいく必要があると思います。
この編成にあたっては、職員一丸となって取り組んでいただくことはもちろんでありますけれども、様々な機会に申し上げておりますように、新しい市政になりまして本格的に予算編成をする最初の機会でございます。
これを皆さんに取りましても岐阜市にとっても大きなチャンスととらえていただき、前例にとらわれることなく大胆な予算編成をしていただきたいと思います。
まず前提条件といたしまして、人口のことは避けて通れないと思います。
この1年間でも約1,600人の人口が岐阜市でも減っております。
岐阜県ではついに200万人の人口を切るということが先日大きく報道されていたとおりでありまして、このことを私たち岐阜市においてもひしひしと感じています。
岐阜市の人口は今41万を超えておりますけれども、2040年には34万1,000人になる推計であり、私たちの地域も約20%の人口が減少するという長期的な課題を抱えています。
今からしっかりと打つべき手を打つ、そんな2019年にしていきたいと思っております。
打つべき手は1年でも早く打たないと影響が大きく出てしまうということを皆様方には共有させていただいて、予算編成に臨んでいただきたいと思います。
総務省の「自治体戦略2040構想研究会」の報告について様々なところでお話をしておりますが、これは、これから人口が減るにあたって圏域で行政をやっていかなければいけないという、連携のことを言っておりますけれども、同時に自治体自身も人材を獲得していくことが非常に難しくなる時代だと言っております。
私ども岐阜市でもかつては多くの人材を採ることができましたが、最近は採用という面でも非常に難しさを感じているとお聞きをしております。
劇的に改善するということはなかなか考えにくいわけですが、行政サービスというのは人が命でありますので、一人一人の仕事、あるいは人材としての力をつけていくということもそうですけれども、様々なところで効率性を図りながらより限られた人員、限られた財源で市民の皆さんにより成果の高い仕事をどう提供していけるかということも大事な課題だと思っております。
この後、ぎふし未来地図については企画部長から説明をしていただきますので、内容はお譲りいたしますけれども、10年15年先を見据えながらの私たちのビジョンもまとめました。
ぜひこういったものをじっくりと見ていただいて、皆さんの予算編成に生かしていただきたいと思います。
これから5つの重点分野についてその方針をお話しさせていただきます。
1つ目は「広域連携」であります。
これまで連携中枢都市圏ということで近隣の市町とも消防の広域化をはじめ様々な連携を積み重ねてきました。
この近隣との連携というのはさらに進めていきたいと思います。
さらに大事なことは、今、連携都市圏に入っていない自治体とも、お互いに相乗効果を発揮できる事業については積極的に取り組んでいきながら、連携の成果を挙げていっていただきたいと思います。
また岐阜県との関係におきましても、一緒に連携することによって成果が見えるといった分野についてもぜひ力を入れていただき、岐阜都市圏全体の発展ということを意識していただいてぜひ連携を深めていっていただきたいと思います。
2つ目は「こどもファースト」です。
出生人数が今年間3,000人を切るようになりました。
人口減少というのはひとえに子どもたちが少なくなってきているというところに大きな要因があるわけでございます。
昨今子どもたちが事件に巻き込まれたり、虐待を受けるという悲しい事件が起きておりますけれども、こうした子どもたちの安心・安全ということをしっかりとらえていただきながら、切れ目のない子育て支援、さらには教育立市という中でもこの教育というものをこの地域にまんべんなくしっかりと行き渡らせながら、教育・子育ての環境整備に力を尽くし、定住人口の増加につなげていただきたいと思います。
3つ目は「観光まちづくり」であります。
ご案内のとおり、2020年には大変大きなチャンスがやってまいります。
NHKの大河ドラマ、そして東京オリンピック・パラリンピック、さらには岐阜県を中心にねんりんピック等々、2020年は大変私たちの地域に光が当たる、そんな年がやってまいります。
ぜひ来年度は2020年に向けての仕込みをしっかりとやる1年間にしていただきたいと思います。
もちろん課題もございます。こういったことを一つ一つ取り組んでいきながら、特に2020年を見据えた本物志向の観光まちづくりに力を入れていただきたいと思います。
4つ目は「中心市街地の活性化と都市基盤の整備」ということであります。
私は中心市街地というものは岐阜市の中心市街地であると同時に岐阜都市圏の中心市街地だということを様々な機会で申し上げてきました。
2024年に東海環状自動車道が西回りルートも含めて開通をするということ、そして2027年にはリニア中央新幹線が東京―名古屋間で開業するということ等、私たちを取り巻く環境は大きく変化します。
こういったことをしっかりととらえながら、特にJR岐阜駅周辺の再開発事業でありますとか、柳ケ瀬に関する事業についても強力に前進させていきたいと思っております。
その中でやはり投資効果ということを念頭に置きながら、再開発あるいはまちづくりで投資をすることが、岐阜市全体の力になっていきます。
人口減少するということはいろんなところで底割れが起きてきているわけで、やるべき投資をしなければどんどんと縮減していく社会になっていきます。
ぜひ投資、及びそれに対する成果というところを考えていっていただきたいと思います。
5つ目はシティプロモーションと書いてありますが、もう少し突っ込んで言いますと、シティコミュニケーションということです。
様々なところで声を聞くと、なかなか岐阜市で取り組んでいる施策が十二分に市民の皆さんに浸透し共感を得ていると言い切れないところがございます。
せっかく職員の皆さんが努力をし、時間をかけ、一生懸命に毎年施策をやり行政サービスを提供していただいておりますので、まずは市民の皆さんにしっかりと伝え、共感をしていただいて、皆さんの努力が報われるようにしたい。
さらに市外・県外・海外の方からも私たちの街が評価をしていただける、そのことが市民の皆さんにとっても地域の愛着や誇りにつながっていけるというシビックプライドの醸成といったことにもつなげてまいりたいと思います。
最後に職員の皆さんに改めて申し上げたいと思います。
私が2月26日にこの岐阜市役所に初登庁させていただきまして、この同じ場で基本方針を5つ皆さんにお伝えをさせていただきました。
1つは「オール岐阜のまちづくり」、2つ目は「対話による合意形成」、3つ目は「1年勝負」、4つ目は「こどもファースト」、5つ目が「働き甲斐のある職場づくり」であります。
その場では重ねて職員の皆さんはパートナーであると申し上げました。
まさにパートナーとして、家族として一緒にいい仕事がしたいというのが私の思いということでこの間若手職員のプロジェクトチームですとか、職員の皆さんとの懇談等、皆さんとコミュニケーションを深めてまいりました。
2019年の予算編成をするということは、当然その前提として政策総点検をするということが今年の1年間の目標であります。
新たな施策を出していく、あるいは既存の事業でもさらにそれを発展させていくとともに、立ち止まって見直しをする、改善をするということなくして、2019年に前進することはないと思っております。
これは事業ももちろんですけれども、管理という面でも市として取り組んでいることはあるわけです。
そこに予算がついているものもあれば、予算がついていないけれども市の施策として取り組んでいることもあると思います。
これらのものを改めてもう一度政策総点検、再点検というものをやってもらいたいと思っております。
その心は、先ほど申し上げましたように、これから人が減っていきます。ということは、財源も限られていきます。
職員の採用もだんだん難しくなってくるということは、この岐阜市役所の仲間もこれから人材を入れていくことに一定の限界があります。
ですから、限られた人材で、限られた財源で、成果のあるいい仕事をしてくためには今ある事業についてもう一度立ち止まって見直しをしていただきたいと思います。
私はこの間、金額はあえて言ってきませんでした。
金額ありきにしますと、例えば10億という金額を出せば、それをやるために無理矢理そこに全部突っ込むこととなります。でもそれは決して岐阜市のためになりません。
大事なことは職員の皆さん一人一人が主体的に、自ら持っている課題は今何だろうかということを考えて、その問題点をしっかりとそれぞれが心の底に落とし込んでいただいて、改善をする、見直しをするということなんです。
例えばイベントの開催日を別の日にしてより多くの市民の皆さんに参加をしていただいて、そのことで成果を挙げることも改善ということではないでしょうか。
限 られた予算でいかに大きな成果を挙げて市民の皆さんに喜んでいただけるか、そういった観点でこの政策総点検をもう一度各部で見直していただきたいと思います。
そのことが2019年度の予算につながってくると思っております。
私自身、1年勝負ということを先ほども基本方針で述べさせていただきました。
それは生半可な気持ちで1年勝負と言ったつもりはありません。
この2018年に、しっかり皆さんと一緒にいい仕事をさせていただいて、それがまた次の1年の2019年につながって、その1年の勝負の先の2020年の大きなチャンスをいかに私たちの街の成果として取り込めるかが岐阜市役所を構成する一人一人にかかっていると思います。
「対話による合意形成」ということを改めて基本方針で言わせていただいたのも、ぜひいろんな関係者の皆さんと対話をするというところから入っていっていただきたいと思うのです。
決してこれからは楽な時代ではありません。
財政がバラ色なんていうことは誰も思っていないわけでして、そのことをしっかりと市民の皆さんにも、議会の皆さんにも、団体の皆さんにもお話をしながら、ともに「オール岐阜」で力を合わせていきたいと考えています。
ですから基本方針というのは今日改めて皆さんにお話をしましたけれども、しっかりと市役所の中、そして岐阜市全体で共有をして前進をさせていただきたいと思います。
私なりに岐阜を動かすということは可能だと思っております。
いろいろと財政の制約など課題はありますけれども、課題も一つずつ向き合って、それを解決することで、その努力の先には必ず岐阜は動くと信じております。
今日から予算編成方針ということで改めてのキックオフでありますが、ぜひお一人お一人共有をいただいて、ともに2019年市民の皆さんに喜んでいただける岐阜市政にすることを皆さんと心合わせをさせていただいて、私のあいさつとさせていただきます。
ともにがんばりましょう。よろしくお願いいたします。

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