岐阜商工会議所議員懇話会4月例会卓話(平成30年4月3日)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1006472  更新日 令和3年8月31日

印刷大きな文字で印刷

皆さんこんにちは。
岐阜市長、柴橋でございます。
本日はこのような貴重な機会をいただきまして、本当にありがとうございます。
私も岐阜市長として着任いたしまして2か月目ということになりました。
就任1週間で3月議会、予算を通すということがありました。
また、人事異動ということで、岐阜市も新体制でスタートをしたところであります。
いろいろと取り組まなければならない課題が出てくるということは、それだけ鍛えられることでもありますし、顕在化をせずに問題が先送りになっていると後で大変な目に遭いますので、いろいろと課題が出てくるということは受けて立つしかないなという気持ちで日々努力をしております。

最近のトピックスを思い返しますと、長良川温泉の送水管の漏水というニュース、あるいは配線の老朽化によるファミリーパークの停電ということがありました。
今回はそうした様々な物が古くなることによって生じた問題でありましたけれども、長年続いてきた物も、あるいは予算の内容、更にはいろんな物事を決めるということについても、ちょうど転換期に来ているということを市長として仕事をしながら実感をいたしております。

その中で、一番最初に私なりに取り組ませていただきたいことが2つありますので、最初にそのことを紹介させていただきたいと思います。
まず、この岐阜市政を見て変えなければならないなと思ったことがありまして、それは誰が、どのように政策を決めているのか、政策決定のプロセスはどうなっているのか、という仕組みが非常に曖昧だということであります。
そのあたりは、経営者の皆様方ばかりでございますので、会社としての経営方針やさまざまな新しい事業に取り組む場合、どのメンバーでいつどのように決定するのか、誰が最終責任者なのかということは明確になると思います。
岐阜市もそういう仕組みはありましたけれども、長い前市長さんの時代の中で、そういった仕組みよりもケースバイケースで物事を決めていくというふうになっていたように思います。
役所の中から見ても、議会から見ても、あるいは市民の皆さんから見ても、どこでどう決まったかということがわかる、政策決定プロセスを明確にするような仕組みを作ろうということを今日の行政経営会議で話をさせていただきました。
岐阜市にはいろんな課題があります。
政策会議というものが最終意思決定機関となるわけですけれども、この政策会議を毎日やりたいなというくらい課題があります。
しかし、そこはあまり力を入れすぎず、着実に取り組んでいきたいと思っております。

2つ目に3月議会で少し話題になりましたが、政策総点検という作業をこれからスタートしていきます。
職員の皆さんには今までどうしても変えられなかった、やめられなかった、そういったものを思い切って出してほしいと思っています。
今回の当初予算は前市長のもとでお作りになったものでございますので、様々な事業が継続、前年同額ということで予算が成立しております。
したがいまして、皆様方には、少し変化を実感していただきにくいかもしれませんけれども、1年勝負ということを申し上げましたので、この政策総点検の中で、前市政において肝入りであったようなものを含めて見直しをさせるといったことを指示をさせていただきました。
これはまさに、16年ぶりという千載一遇のチャンスを市役所としても活かせる、ある意味で唯一のチャンスと捉えて、市役所を挙げて取り組みたいと考えております。
ですから、一番最初は何をどうということよりも仕組みの部分、そしてスクラップするものはスクラップするというところから2018年度の柴橋市政をスタートいたしました。
ただし、議会の仕組みというものは、市長が変われば3月はあくまで骨格予算ということになります。
ですから、6月議会で補正予算という形で、新しい様々な政策について検討をして予算を提出していくということになります。
これから6月補正の政策の中身を各部から正式に提案してきて、それを役所の中で議論を重ね、最終的に私が査定をして議会にお諮りをするという仕組みになりますので、具体的な中身についてはこれからということになります。
人口減少という時代の中で、私の市政の大事な柱の1つが、岐阜市へ来る人を増やす、交流人口を増やしていくということでございます。
特に岐阜城・岐阜公園については、これから再整備をしていこうということを考えておりまして、すでに当初予算では、岐阜城の天守閣の耐震についての調査をさせていただこうと思います。
山麓部の発掘は一旦目途がつきましたので、発掘の成果を活かした再整備というものに次は進んでいくという形になろうかと思います。
例えば信長公の庭園の復元、あるいは山頂部の石垣について実態がどうなっているのかを調査していければと思っています。
6月補正では特に山頂部の石垣の調査について、試験的に発掘をしながら、その様子も市内外の皆さんに見ていただきながら、岐阜城・岐阜公園に着目をしていただこうという予算をぜひ上げさせていただきたいと思います。
とにかく人が岐阜に来るということに力を注いでいきたいということが私のテーマの1つになります。

全国を見たときに、まちづくりを非常に上手にやっているところがたくさんあります。
逆にまちづくりに力を入れない、方向性が定まらないということで、そのまちの特徴が出せずに苦しんでいるまちもたくさんあります。
今日2つ目のテーマとしてお話をしたいのは、高島屋南の再開発についてでございます。
正式に3月議会を通りまして、事業をスタートさせていくこととなります。
中心市街地がどうあるべきかは、2つ目の大きなテーマと考えております。
交流人口を増やしていくというのは、まちの支援あるいは、まちの特徴ということを1つのテーマとしながら呼び込んでいくということですけれども、そもそもまちの中心市街地なり、その地域が持っている資源がなくなってしまって、あるいは十分に磨きをかけられなくて、他から見たときに競争力がないということになりますと、そもそも来る人を増やすということができない場合があります。
この高島屋南の再開発事業というものが、私たちのまちの中でどういう位置づけになるかということを少し皆様方にお話をさせていただき、私なりの思いもお話ししたいと思います。
私が市長となり、初登庁したのが2月26日でありました。
26日に最初に決裁をしたのが、この高島屋南の24億3千万円という非常に大きな予算を伴う事業についての決裁であります。
前市長を含めて様々な積み上げをしてきたわけでありますけれども、最終的にそれを決裁するということが私の最初の仕事となりました。
責任も大きいですし、決裁したからには何が何でも成功させなければならないという思いを私は持っております。
具体的なスケジュールとしては、今年度の秋あたりに高島屋南の様々な建物の解体工事に入れるかどうかということが大変重要なポイントだと思います。
そして、平成33年度末の完成に向けてスケジュール通り進めていけるかどうかを、最重要課題という位置づけにしております。
全国を見ますと、それぞれに中心市街地の活性化ということには苦労されておりまして、例えば年度末にニュースになりましたけれども、千葉県の松戸市で伊勢丹の松戸店が閉店をするということになりました。
地方の郊外における百貨店というのは非常にご苦労をされていて、松戸の場合も例にもれず残念な結果となってしまったのであります。
一方で、同じ伊勢丹でも静岡の伊勢丹は日本一の地域密着型の百貨店として、外商の皆さんも頑張られる、販売員の方も頑張られる、そして地域の企業や商店の皆さんとも連携に連携を重ねて、多くのお客さんが集い、皆で支える百貨店として増収増益となっているようです。
同じまちづくりにしても、そのまちづくりに取り組む姿勢、地域の経済、そして市民の皆さんの取り組みが違うことによって全く違う結果になってしまうということを伊勢丹の例はよく表していると思います。
高島屋南の再開発ということに、私なりに並々ならぬ決意で取り組もうとしておりますのも、こうした中心市街地活性化の事業を市だけでなく、関係の皆さんにも支えていただきながら、様々な時代の変遷の中で、仕組みなり物なりが老朽化している中で、一手一手打つべき手を打ちながら地域で支えていくまちづくりをしないと、地方都市が生き残ることは並大抵ではないということを実感しているからです。
政策決定というプロセスを明確化したのも、スピード感を持って岐阜市として決断できる仕組みを作るべきだと思うからです。
そうでなければ追いつかないという気持ちで仕組みを作りましたし、政策総点検ではスクラップをした中で、財源をつくって新たな投資をしていきます。
要は今までと同じ事業をずっと毎年続けてくるだけでは先への発展は見込めないということです。
思い切って断捨離しようじゃないかと、私なりに全職員に向けて発信したつもりであります。

私はオール岐阜のまちづくりということを基本方針として掲げております。
お集まりの皆様方におかれましては、中心市街地活性化を含め、岐阜市政に対し、お力添えをいただいて、岐阜市の発展に力を貸していただきますよう心からお願いを申し上げたいと思います。
また、県市連携も大事なテーマでございまして、丁寧に対応しながらしっかりとやっていきますので、今後ともご指導ご支援を承りますようお願い申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
今日はありがとうございました。

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか?

このページに関するお問い合わせ

広報広聴課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎5階

電話番号
  • 広報ぎふ:058-214-2387
  • テレビ・ラジオ:058-214-2710
  • ホームページ、報道:058-214-2061
ファクス番号
058-262-6061

広報広聴課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。